記録ID: 1892850
全員に公開
ハイキング
栗駒・早池峰
奥州街道ほそみち旅 (11) 夏草色の夢の跡 平泉〜紫波
2019年06月13日(木) 〜
2019年06月15日(土)
ゆきまる@bobandou
体力度
9
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 31:18
- 距離
- 109km
- 登り
- 523m
- 下り
- 456m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 8:10
8:46
15分
一ノ関駅
9:01
9:05
2分
世嬉の一酒造
9:07
9:10
20分
二夜庵跡・磐井橋
9:30
9:31
8分
山目宿 (84次・郵便局入口)
9:39
9:40
7分
山ノ目駅前
9:47
9:52
24分
一関市・平泉町境
10:16
10:18
15分
平泉バイパス南口
10:33
10:35
5分
太田川橋
10:40
11:10
9分
平泉駅前 (昼食)
11:19
11:26
2分
観爾在王院跡
11:28
12:24
12分
毛越寺
13:00
13:05
8分
観自在王院跡
13:13
13:14
6分
平泉駅前
13:20
13:21
2分
伽羅御所跡
13:23
13:28
7分
伽羅御所跡西踏切
13:35
13:45
5分
柳之御所遺跡
13:50
13:53
13分
無量光院跡
14:06
14:27
8分
高館義経堂
14:35
14:36
12分
中尊寺入口
14:48
14:57
4分
中尊寺本堂
15:01
15:18
2分
金色堂
15:20
15:32
11分
讃衡蔵（宝物館）
15:43
15:46
6分
茶店
15:52
15:53
12分
中尊寺入口
16:05
16:07
5分
衣川橋
16:12
16:12
5分
ガソリンスタンド (道間違いで衣川橋に折り返す）
16:17
16:21
20分
衣川橋北西の旧道階段
16:41
16:45
11分
平泉バイパス北口付近のファミマ
16:56
国民宿舎サンホテル衣川
2日目
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 13:13
5:30
11分
国民宿舎サンホテル衣川
5:41
5:41
7分
平泉前沢ICの北
5:48
5:53
9分
砥草長根の南登り口
6:02
6:03
4分
砥草長根のピーク
6:07
6:09
14分
砥草長根の北登り口 (案内板)
6:23
6:25
7分
本浄寺坂の棚田
6:32
6:36
11分
塔ヶ崎バス停
6:47
6:48
4分
前沢宿 (85次・三日町の本陣)
6:52
6:57
32分
前沢駅入口の枡形を過ぎたところ
7:29
7:32
13分
大儀寺前・国道4号と合流
7:45
7:56
33分
古城踏切
8:29
8:30
6分
折居町の山道旧道入口
8:36
8:41
17分
未舗装の坂を登り切った麦畑
8:58
8:59
19分
大深沢川の橋
9:18
9:18
7分
水沢南中学校
9:25
9:25
23分
志田見沢バス停 (迂回路・国道4号)
9:48
9:49
16分
北上野地区の十字路
10:05
10:06
9分
袋町交差点
10:15
10:21
10分
駒形神社
10:31
10:31
3分
水沢宿 (86次・大町交差点)
10:34
10:35
6分
高野長英旧居
10:41
10:45
1分
後藤新平旧居
10:46
11:25
5分
武家住宅資料館
11:30
12:24
6分
後藤新平記念館
12:30
12:35
26分
大町交差点・セブンイレブン
13:01
13:01
22分
釜石跨線橋
13:23
13:26
21分
国道4号・中ノ町交差点北のセブンイレブン
13:47
14:23
16分
胆沢城跡
14:39
14:40
21分
再巡橋
15:01
15:02
12分
岩手銀行前交差点
15:14
15:23
7分
金ケ崎橋南詰
15:30
15:31
10分
金ケ崎要害歴史館前
15:41
15:41
14分
金ケ崎宿 (87次・本町バス停)
15:55
16:00
10分
宿内川橋
16:10
16:11
30分
三ヶ尻一里塚
16:41
16:44
10分
六原の街道途絶点手前・事業所前交差点 (飲み物購入)
16:54
16:59
19分
六原駅
17:18
17:19
4分
正作踏切
17:23
17:25
34分
岩の目公園
17:59
18:00
4分
鬼柳宿 (88次・相去郵便局前)
18:04
18:05
10分
仙台・南部境塚
18:15
18:17
12分
本郷川の橋
18:29
18:30
10分
九年橋
18:40
18:40
3分
北上郵便局
18:43
北上・草のホテル
3日目
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:49
7:03
9分
北上・草のホテル
7:12
7:16
8分
黒沢尻宿 (89次・さくら野デパート前)
7:24
7:24
26分
北上線・本町踏切
7:50
7:53
20分
二子一里塚 (128里)
8:13
8:18
9分
村崎野駅
8:27
8:28
20分
北上工業団地・勤労者体育館前
8:48
8:50
10分
成田橋南交差点
9:00
9:01
9分
成田一里塚 (129里)
9:10
9:12
15分
上成田バス停 (雨宿り)
9:27
9:29
16分
円通寺前バス停 (雨宿り)
9:45
9:48
6分
南城小学校前
9:54
9:57
5分
同心屋敷西の公民館＆消防団（雨宿り）
10:02
10:11
4分
同心屋敷
10:15
10:20
21分
賢治詩碑
10:41
10:41
7分
豊沢町一里塚跡 (130里)
10:48
10:50
15分
花巻宿 (90次・マルカン前交差点)
11:05
11:15
25分
花巻城址
11:40
11:41
4分
似内バス停・釜石線ガード
11:45
12:11
12分
焼肉・冷麺「大門」
12:23
12:25
34分
宮野目一里塚 (131里・ルートイン前に再建)
12:59
13:06
10分
花巻空港前のセブンイレブン（方八丁バス停前)
13:16
13:19
10分
南寺林T字路
13:29
13:30
15分
江曽一里塚 (132里)
13:45
13:48
17分
石鳥谷バイパス南Y字路
14:05
14:10
21分
葛丸橋
14:31
14:31
2分
好地一里塚跡 (133里)
14:33
14:37
3分
石鳥谷宿 (91次・駅入口)
14:40
14:44
6分
北上川の展望（薬師堂川閘門前）
14:50
14:55
17分
石鳥谷宿の公衆トイレ
15:12
15:17
10分
花巻市・紫波町境
15:27
15:30
30分
犬渕バス停付近
16:00
16:00
25分
日詰駅入口
16:25
16:25
8分
紫波橋入口
16:33
16:33
19分
日詰郡山宿 (92次・旧本陣前)
16:52
紫波中央駅
1日目……0km〜25.11km。(寄り道しなければ14〜15km程度？）
2日目……25.11km〜70.74km。
計45.63km（寄り道しなければ41〜42km程度？)
3日目……70.74km〜108.54km。
計37.8km（寄り道しなければ36km程度？）
歩行中の平均速度は4.964km/h。
長丁場に加えて暑さ・湿気・雨と大変でしたが、このペースを保って満足です。
2日目……25.11km〜70.74km。
計45.63km（寄り道しなければ41〜42km程度？)
3日目……70.74km〜108.54km。
計37.8km（寄り道しなければ36km程度？）
歩行中の平均速度は4.964km/h。
長丁場に加えて暑さ・湿気・雨と大変でしたが、このペースを保って満足です。
| 天候 | 13日……快晴。夕方雲増える。 14日……曇りのち快晴。 15日……朝7時から10時まで雨。のち暗い曇り。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
GOAL……東北本線、紫波中央駅まで。 途中、JRの駅を利用出来ます。 奥州街道沿いに走る岩手県交通の路線バスも利用出来ますが、1〜2時間間隔の区間もあれば、平日3本・土曜休日運休の区間もあり、事前に公式HPで調べる必要があります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
ほとんどの区間は舗装路歩きです。道路横断時や、路側帯が狭い区間を歩くときなど、車に要注意。 今回最大の難所は、平泉前沢インターの北にある廃道区間となります。一部、ブルドーザーで切り崩されて道の痕跡がない区間もありますが、GPSでログを取った赤線の通りに微かながら踏み跡があり、何とか進むことが出来ます。藪漕ぎもありますので、ちょっとしたルートファインディング能力が必要です。 水沢の南では、段丘を切り刻む細い沢に旧道の橋がかけられていないため、沢を渡るところだけが廃道となっており、面倒臭い迂回が必要です。私の場合は赤線の通りに迂回しました。水沢の街に一番近い廃道部分には立派なアカマツの巨木があり、昔は街の入口を象徴するものだったと思われますので、一見の価値あり？ 六原の界隈では、奥州街道が完全に下水処理場や浄水場に占拠されて消失していますので、六原駅および製紙工場の西を迂回することになります。製紙工場を過ぎて橋を渡ったあと、相去方面への道に入り、水田と森の間にある小径へと進んでJRの踏切を渡りますが、この踏切は警報器がなく、列車は猛スピードで迫って来ますので、渡る際には聞き耳を立てて左右要確認！ 村崎野駅前を過ぎて北上北部の工場団地を通過する際、その最北端では東芝の巨大半導体工場建設のため新たな迂回路が設けられ、本来の奥州街道は潰されて消失しています。迂回路を進めばそのまま元の街道に戻りますので心配は不要です。 |
| その他周辺情報 | 平泉……毛越寺 500円。 高舘義経堂 200円。 中尊寺金色堂+讃衡蔵（宝物館）800円。 国民宿舎サンホテル衣川 昭和40年代風の建物ですが清潔です。 夕食は2,000円で量も味もバッチリ満足ですが、6階のバーもお勧め。 平泉駅から送迎のバスもあります。 水沢……後藤新平旧居・武家住宅資料館 どちらも無料。 後藤新平記念館 200円。日本・東アジアの近代化に興味ある方必見。 胆沢城跡 無料。（埋蔵文化財センター200円→時間の都合で省略) 北上……草のホテル 男性限定展望大浴場あり。 １階の和食店は夕食も朝食も美味しいです。 水沢・北上は工場新設ラッシュの影響で、非常に宿がとりにくいです。 花巻……同心屋敷 無料でお茶のサービスあり。ありがたや (土日のみ？) 花巻城跡 無料。誰もいないのも最高！ |
写真
01. 前日は遅くまで仕事でしたので往路に夜行バスは使わず、新幹線の車窓を眺めてこれまでの道中を振り返ることにしました。東京を6時4分に出る「やまびこ41号」は、この春のダイヤ改正からE5系で運行されています。
13
6/13 5:57
01. 前日は遅くまで仕事でしたので往路に夜行バスは使わず、新幹線の車窓を眺めてこれまでの道中を振り返ることにしました。
東京を6時4分に出る「やまびこ41号」は、この春のダイヤ改正からE5系で運行されています。
東京を6時4分に出る「やまびこ41号」は、この春のダイヤ改正からE5系で運行されています。
02. くりこま高原駅到着直前に眺めた栗駒山 (上) と、泉ヶ岳〜船形山 (下)。黄金週間にこれらの峰々を眺めながら奥州街道を歩いた際、古川〜築館（くりこま高原駅至近）の間は雨に降られてしまいましたが、こんなに良い眺めの所だったんスね……(涙)。
12
6/21 10:05
02. くりこま高原駅到着直前に眺めた栗駒山 (上) と、泉ヶ岳〜船形山 (下)。
黄金週間にこれらの峰々を眺めながら奥州街道を歩いた際、古川〜築館（くりこま高原駅至近）の間は雨に降られてしまいましたが、こんなに良い眺めの所だったんスね……(涙)。
黄金週間にこれらの峰々を眺めながら奥州街道を歩いた際、古川〜築館（くりこま高原駅至近）の間は雨に降られてしまいましたが、こんなに良い眺めの所だったんスね……(涙)。
03. 一ノ関で新幹線を降り、西口広場に出ると、ただちに今回の長丁場がスタートです！ しばらくヤマレコ活動の間隔が開いてしまったうえに、暑くなるという予報の中、果たして無事100km超えを完歩出来るか……画面左奥の栗駒山を眺めつつ武者震いしました。
2
6/13 8:37
03. 一ノ関で新幹線を降り、西口広場に出ると、ただちに今回の長丁場がスタートです！
しばらくヤマレコ活動の間隔が開いてしまったうえに、暑くなるという予報の中、果たして無事100km超えを完歩出来るか……画面左奥の栗駒山を眺めつつ武者震いしました。
しばらくヤマレコ活動の間隔が開いてしまったうえに、暑くなるという予報の中、果たして無事100km超えを完歩出来るか……画面左奥の栗駒山を眺めつつ武者震いしました。
04. 一関の商店街を抜け、磐井橋が近づくと、左側に地酒「世嬉の一」の酒蔵が現れます。非常に立派な建物ですが、震災で大きな被害を受け、最近完全復活したとのことです。歩き始めたばかりですので、寄って利き酒というわけには行かないのが残念！
3
6/13 9:01
04. 一関の商店街を抜け、磐井橋が近づくと、左側に地酒「世嬉の一」の酒蔵が現れます。
非常に立派な建物ですが、震災で大きな被害を受け、最近完全復活したとのことです。歩き始めたばかりですので、寄って利き酒というわけには行かないのが残念！
非常に立派な建物ですが、震災で大きな被害を受け、最近完全復活したとのことです。歩き始めたばかりですので、寄って利き酒というわけには行かないのが残念！
05. 栗駒を望む磐井橋の東詰にある「二夜庵」の跡地。松尾芭蕉『おくのほそ道』の旅においては、ここが最北端の宿所で、平泉へはここから往復したようです。
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6/13 9:07
05. 栗駒を望む磐井橋の東詰にある「二夜庵」の跡地。
松尾芭蕉『おくのほそ道』の旅においては、ここが最北端の宿所で、平泉へはここから往復したようです。
松尾芭蕉『おくのほそ道』の旅においては、ここが最北端の宿所で、平泉へはここから往復したようです。
07. 一関市と平泉町の境にて、岩手県交通の二段窓キュービックを激写♪ （近くのバス停で時刻をチェックし、ここで数分休憩して待ち合わせました w)『おくのほそ道』にいう「大門の跡は一里こなたに有」の「大門」は、だいたい距離的に言ってこの市町境あたりに建っていたのかも知れません。というわけで、いよいよ奥州街道の旅のハイライト・平泉です！
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6/13 9:51
07. 一関市と平泉町の境にて、岩手県交通の二段窓キュービックを激写♪ （近くのバス停で時刻をチェックし、ここで数分休憩して待ち合わせました w)
『おくのほそ道』にいう「大門の跡は一里こなたに有」の「大門」は、だいたい距離的に言ってこの市町境あたりに建っていたのかも知れません。というわけで、いよいよ奥州街道の旅のハイライト・平泉です！
『おくのほそ道』にいう「大門の跡は一里こなたに有」の「大門」は、だいたい距離的に言ってこの市町境あたりに建っていたのかも知れません。というわけで、いよいよ奥州街道の旅のハイライト・平泉です！
10. 太田川橋に着くと、ついに平泉の街が眼前に！
画面左は毛越寺の裏山、中央は平泉町役場、画面右は金鶏山です。
画面左は毛越寺の裏山、中央は平泉町役場、画面右は金鶏山です。
11. 電車利用で平泉に来る場合、岩手県交通の巡回バス「るんるん」が便利です。400円で一日乗り放題、平日30分間隔・土曜休日15分間隔で運行されています。名所見物の前に、画面右奥の蕎麦屋で軽く昼食としました。(美味しかったですけど、大盛がないのが痛かった……)
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6/13 10:41
11. 電車利用で平泉に来る場合、岩手県交通の巡回バス「るんるん」が便利です。400円で一日乗り放題、平日30分間隔・土曜休日15分間隔で運行されています。
名所見物の前に、画面右奥の蕎麦屋で軽く昼食としました。(美味しかったですけど、大盛がないのが痛かった……)
名所見物の前に、画面右奥の蕎麦屋で軽く昼食としました。(美味しかったですけど、大盛がないのが痛かった……)
14. 明治神宮から株分けしたというアヤメが咲き競っていました。
16. 曲水の宴を開くための鑓水。平安時代の遺構がそっくりそのまま発見されたとのこと。数百年前から、日本人のこの手の美的センスは変わっていないことに驚きます。
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6/13 11:54
16. 曲水の宴を開くための鑓水。平安時代の遺構がそっくりそのまま発見されたとのこと。数百年前から、日本人のこの手の美的センスは変わっていないことに驚きます。
17. 毛越寺常行堂。茅葺きの堂と弾ける若葉の組み合わせにほっこり♪
18. 暑いですが、日陰に入って巨樹の若葉を眺めれば涼味満点☆
20. 観自在王院跡。
ここの庭園は無料で、計3回通るたびに少しベンチに腰掛け、浄土の風景に癒やされました。
ここの庭園は無料で、計3回通るたびに少しベンチに腰掛け、浄土の風景に癒やされました。
21. 今回唯一のヤマレコらしい活動として、金鶏山に登ってみることにしました。登山口には、この地で自害した源義経の正室と子の墓があります。合掌……。(ちなみに、妾である静御前の墓は、同じく奥州街道沿いの栗橋駅前にあります。諸説ありますが）
3
6/21 12:45
21. 今回唯一のヤマレコらしい活動として、金鶏山に登ってみることにしました。
登山口には、この地で自害した源義経の正室と子の墓があります。合掌……。(ちなみに、妾である静御前の墓は、同じく奥州街道沿いの栗橋駅前にあります。諸説ありますが）
登山口には、この地で自害した源義経の正室と子の墓があります。合掌……。(ちなみに、妾である静御前の墓は、同じく奥州街道沿いの栗橋駅前にあります。諸説ありますが）
22. 金鶏山は所詮98.6mの築山ですが、奥州藤原氏三代目の秀衡が宇治の平等院の風景を意識して造らせた、浄土・平泉のランドマークのような山です。すぐに登れますが、結構傾斜がキツい (^^;)。
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6/13 12:40
22. 金鶏山は所詮98.6mの築山ですが、奥州藤原氏三代目の秀衡が宇治の平等院の風景を意識して造らせた、浄土・平泉のランドマークのような山です。すぐに登れますが、結構傾斜がキツい (^^;)。
23. あっという間に登頂〜！展望は、僅かに衣川沿いの農村が見えるだけで、肝心の平泉側は何も見えません。
ただ、金鶏山は平泉を世界遺産たらしめた重要なランドマークですので、おいそれと木を伐るわけにも行かないのでしょう。秀衡の頃は景色が良かったということで……。
5
6/13 12:43
23. あっという間に登頂〜！
展望は、僅かに衣川沿いの農村が見えるだけで、肝心の平泉側は何も見えません。
ただ、金鶏山は平泉を世界遺産たらしめた重要なランドマークですので、おいそれと木を伐るわけにも行かないのでしょう。秀衡の頃は景色が良かったということで……。
展望は、僅かに衣川沿いの農村が見えるだけで、肝心の平泉側は何も見えません。
ただ、金鶏山は平泉を世界遺産たらしめた重要なランドマークですので、おいそれと木を伐るわけにも行かないのでしょう。秀衡の頃は景色が良かったということで……。
24. 代わりに、頭上のもみじ葉は柔らかな涼味を誘っていました。
25. 再び平泉駅前に戻り、今度は奥州街道を歩きつつ、その周辺の旧跡をめぐります。まずは奥州藤原氏の邸宅・伽羅御所の跡。当時を偲ぶものは見事に何もないという諸行無常ぶりです……。
1
6/13 13:20
25. 再び平泉駅前に戻り、今度は奥州街道を歩きつつ、その周辺の旧跡をめぐります。
まずは奥州藤原氏の邸宅・伽羅御所の跡。当時を偲ぶものは見事に何もないという諸行無常ぶりです……。
まずは奥州藤原氏の邸宅・伽羅御所の跡。当時を偲ぶものは見事に何もないという諸行無常ぶりです……。
26. 一時間おきに来る一ノ関行き電車を小さな踏切で激写するも……岩手めんこいテレビのピンク色ラッピングに萎え〜(-_-;)。
15
6/13 13:27
26. 一時間おきに来る一ノ関行き電車を小さな踏切で激写するも……岩手めんこいテレビのピンク色ラッピングに萎え〜(-_-;)。
27. 平泉は正式な宿場ではありませんが、山目〜前沢間が長いことから、間の宿としても機能していたのでしょう。宿場っぽい雰囲気が濃厚に残っています。
1
6/13 13:30
27. 平泉は正式な宿場ではありませんが、山目〜前沢間が長いことから、間の宿としても機能していたのでしょう。宿場っぽい雰囲気が濃厚に残っています。
28. 奥州藤原氏の政庁であった柳ノ御所の跡。東は北上川、西は平泉全体を望める好展望地ですが、とりわけ正面の高館と奥の焼石岳の眺めがグッド！
3
6/13 13:36
28. 奥州藤原氏の政庁であった柳ノ御所の跡。東は北上川、西は平泉全体を望める好展望地ですが、とりわけ正面の高館と奥の焼石岳の眺めがグッド！
29. というわけで、奥州街道を遠路はるばる歩いて平泉に到着した記念ですので、顔出しにて失礼します (^^;)。
30. 無量光院跡。奥州街道のすぐ脇で、歩いていれば自ずとこの景色が広がります。画面右奥のピークが金鶏山で、実によく計算された位置 (黄金分割ドンピシャ) に山を築いたことが分かります。
5
6/13 13:50
30. 無量光院跡。奥州街道のすぐ脇で、歩いていれば自ずとこの景色が広がります。
画面右奥のピークが金鶏山で、実によく計算された位置 (黄金分割ドンピシャ) に山を築いたことが分かります。
画面右奥のピークが金鶏山で、実によく計算された位置 (黄金分割ドンピシャ) に山を築いたことが分かります。
32. 源義経最期の地・高館義経堂へと登ります。季節はちょうど、ウツギの花咲く初夏。
「卯の花に兼房みゆる白髪かな」（曾良）
5
6/13 14:03
32. 源義経最期の地・高館義経堂へと登ります。
季節はちょうど、ウツギの花咲く初夏。
「卯の花に兼房みゆる白髪かな」（曾良）
季節はちょうど、ウツギの花咲く初夏。
「卯の花に兼房みゆる白髪かな」（曾良）
33. 「夏草や兵どもが夢の跡」（芭蕉）
階段を登って、眼前に北上川の大展望が広がった瞬間、思わず目頭熱く……。
階段を登って、眼前に北上川の大展望が広がった瞬間、思わず目頭熱く……。
34. 芭蕉句碑。「平泉」の前半も刻まれています。余りにも簡潔な名文すぎる……。しばし反芻。
35. 義経堂。実は義経は、頼朝の圧力を受けた四代目・泰衡によって自殺に追い込まれる前に平泉を脱し、三厩から蝦夷地、さらに韃靼へと渡り、フビライ・ハーンになったとか、あるいは女真・満洲人の祖となったとか諸説紛々あるようですが (清和源氏→清朝)、想像するうちが華かも知れません。
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6/13 14:18
35. 義経堂。実は義経は、頼朝の圧力を受けた四代目・泰衡によって自殺に追い込まれる前に平泉を脱し、三厩から蝦夷地、さらに韃靼へと渡り、フビライ・ハーンになったとか、あるいは女真・満洲人の祖となったとか諸説紛々あるようですが (清和源氏→清朝)、想像するうちが華かも知れません。
36. 一時は京に匹敵する栄華を誇った平泉も、最後は義経がらみで難癖をつけて来た鎌倉の大軍勢によって空しく滅び、戦いの跡はやがて夏草に覆われ……。無常観そのものな風景の印象が余りにも強烈で去りがたかったのも確かですが、撮るだけ撮っていざ前進。
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6/13 14:24
36. 一時は京に匹敵する栄華を誇った平泉も、最後は義経がらみで難癖をつけて来た鎌倉の大軍勢によって空しく滅び、戦いの跡はやがて夏草に覆われ……。無常観そのものな風景の印象が余りにも強烈で去りがたかったのも確かですが、撮るだけ撮っていざ前進。
37. 中尊寺の参道をガンガン登ります。むかし中尊寺のみ一度来たことがあるのですが、こんなに坂道を登ったっけ……(20年以上前の話で記憶薄 ^^;)。
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6/13 14:42
37. 中尊寺の参道をガンガン登ります。むかし中尊寺のみ一度来たことがあるのですが、こんなに坂道を登ったっけ……(20年以上前の話で記憶薄 ^^;)。
38. 中尊寺の本堂。デカいです。団体・修学旅行……引きも切らず、ここまで人が少ないのは、ある意味で奇跡の瞬間。
39. 本堂だけでなく他の堂もそれぞれに趣があります。これは薬師堂。
40. 中尊寺は圧倒的に日本人ばかりの世界ですが、タイ・ベトナム・台湾といった仏教国の人々の絵馬も少々見かけました。これはベトナム語の絵馬。「hanh phuc＝幸福」のみ判読……(^^;;)。
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6/13 14:53
40. 中尊寺は圧倒的に日本人ばかりの世界ですが、タイ・ベトナム・台湾といった仏教国の人々の絵馬も少々見かけました。これはベトナム語の絵馬。「hanh phuc＝幸福」のみ判読……(^^;;)。
41. 金色堂。
ここでも人の切れ目を待ちました (汗)。
黄金と螺鈿の極楽浄土は圧巻……。
ここでも人の切れ目を待ちました (汗)。
黄金と螺鈿の極楽浄土は圧巻……。
42. 現在の鞘堂となる前の古い鞘堂が移設され現存しています。芭蕉・曾良ご一行が眺め「五月雨の降りのこしてや光堂」と詠んだのはこちらでしょう (多分)。
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6/13 15:17
42. 現在の鞘堂となる前の古い鞘堂が移設され現存しています。芭蕉・曾良ご一行が眺め「五月雨の降りのこしてや光堂」と詠んだのはこちらでしょう (多分)。
44. 弁慶堂の前から、衣川橋界隈を見下ろす。画面下の森陰に往時の衣が関？ 画面右の新・衣川橋を渡ったのち、画面左上の大きな建物・国民宿舎サンホテル衣川に向かいます。
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6/13 15:42
44. 弁慶堂の前から、衣川橋界隈を見下ろす。
画面下の森陰に往時の衣が関？ 画面右の新・衣川橋を渡ったのち、画面左上の大きな建物・国民宿舎サンホテル衣川に向かいます。
画面下の森陰に往時の衣が関？ 画面右の新・衣川橋を渡ったのち、画面左上の大きな建物・国民宿舎サンホテル衣川に向かいます。
45. 本来の奥州街道の衣川橋は、衣川の堤防嵩上げ工事で廃道となり、東側の新しい橋へと迂回します。橋を渡った後、うっかり直進してしまい、坂を下ったガソリンスタンドの前で気付き、再び橋まで戻って来ました (滝汗)。
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6/13 16:03
45. 本来の奥州街道の衣川橋は、衣川の堤防嵩上げ工事で廃道となり、東側の新しい橋へと迂回します。
橋を渡った後、うっかり直進してしまい、坂を下ったガソリンスタンドの前で気付き、再び橋まで戻って来ました (滝汗)。
橋を渡った後、うっかり直進してしまい、坂を下ったガソリンスタンドの前で気付き、再び橋まで戻って来ました (滝汗)。
46. 嵩上げされた堤防の、本来の奥州街道の位置には、草に埋もれながらも階段があります。
47. 瀬原の集落を行く (旧・衣川村の中心地？)。衣川が増水した場合に備えた間の宿っぽい雰囲気です。
48. いったん街道を外れてコンビニで翌朝食べるパンを買った後、ひとしきり坂を登り、本日の宿・国民宿舎サンホテル衣川に到着〜！ 部屋から北上川（高館橋）方面を望む。
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6/13 17:53
48. いったん街道を外れてコンビニで翌朝食べるパンを買った後、ひとしきり坂を登り、本日の宿・国民宿舎サンホテル衣川に到着〜！ 部屋から北上川（高館橋）方面を望む。
49. 相当古い建物の国民宿舎ですので、12畳和室5,000円、夕食2,000円 (税抜) という安さですが、部屋の清潔さはまぁ保たれ、地場の食材を使った夕食は凄い量でしかも美味♪
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6/13 18:00
49. 相当古い建物の国民宿舎ですので、12畳和室5,000円、夕食2,000円 (税抜) という安さですが、部屋の清潔さはまぁ保たれ、地場の食材を使った夕食は凄い量でしかも美味♪
50. 夕食後は6階のバーに行き、前沢ポークのベーコン炙り焼き激ウマ〜☆ ビールと合わせて1,200円也♪
51. 2日目は40数�劼猟甲�場で北上（黒沢尻）へ。早起きして5時半に出発です。ちなみにこの城は、旧・衣川村の時代、昭和45年に建てられたという歴史観光施設です。
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6/14 5:25
51. 2日目は40数�劼猟甲�場で北上（黒沢尻）へ。早起きして5時半に出発です。
ちなみにこの城は、旧・衣川村の時代、昭和45年に建てられたという歴史観光施設です。
ちなみにこの城は、旧・衣川村の時代、昭和45年に建てられたという歴史観光施設です。
52. まずは東北道の平泉前沢インターとなって消失した区間を迂回します。
53. 朝5時台にして、本日最大の難関・「砥草長根」の峠越えとなります。往時の道を示す正確な案内は全くなく、半ば消失したと思われる中、「みんなの足あと」画面では通過した方がおられるようですので、何とか本来のルートと思われるものを探します。そこでまず、東北道脇の農道に入ったところ、やがて農機具小屋の前で深い笹藪に阻まれ降参。十字路前で直進し坂を登ることにしました。やがて民家の駐車場となってしまいましたが、そのまま失礼して奥へ行くと、確かに踏み分け道が続いており、しかも幅が結構ありますので、「多分これだ」と思い、どんどん登って行きました。
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6/14 5:53
53. 朝5時台にして、本日最大の難関・「砥草長根」の峠越えとなります。往時の道を示す正確な案内は全くなく、半ば消失したと思われる中、「みんなの足あと」画面では通過した方がおられるようですので、何とか本来のルートと思われるものを探します。
そこでまず、東北道脇の農道に入ったところ、やがて農機具小屋の前で深い笹藪に阻まれ降参。十字路前で直進し坂を登ることにしました。やがて民家の駐車場となってしまいましたが、そのまま失礼して奥へ行くと、確かに踏み分け道が続いており、しかも幅が結構ありますので、「多分これだ」と思い、どんどん登って行きました。
そこでまず、東北道脇の農道に入ったところ、やがて農機具小屋の前で深い笹藪に阻まれ降参。十字路前で直進し坂を登ることにしました。やがて民家の駐車場となってしまいましたが、そのまま失礼して奥へ行くと、確かに踏み分け道が続いており、しかも幅が結構ありますので、「多分これだ」と思い、どんどん登って行きました。
54. するとご覧の通りの笹藪となってしまいましたが、薄い矢印を入れた位置は、何やら進めそうな雰囲気……。そこで、笹をかき分けて行くと、やがて「山火事防止」という看板が現れ、道も明瞭になりました☆
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6/14 5:58
54. するとご覧の通りの笹藪となってしまいましたが、薄い矢印を入れた位置は、何やら進めそうな雰囲気……。
そこで、笹をかき分けて行くと、やがて「山火事防止」という看板が現れ、道も明瞭になりました☆
そこで、笹をかき分けて行くと、やがて「山火事防止」という看板が現れ、道も明瞭になりました☆
55. 頂上部分はこんな感じで切り崩されてしまっていましたが、この奥（東側）へ向かって行けそうな感じですので、怯まず前進。
57. 工業団地を貫く太い舗装路に出ると、奥州街道の案内看板が現れて無事突破完了！ 具体的に歩いたルートは、ここまで東北道寄りではないです。GPS赤線で正確に記録してあります。……しかしこの山越え、どうも私有地っぽいので、自信のない方は迂回した方が良いかも。後で水沢で寄った武家資料館の学芸員の方に、この消失区間を無事通った旨を話したところ、「笹藪は熊が出るから危ない」と嚇されましたし……(昨夜のニュースで、大船渡の床屋に熊が出た、という話も見たばっかり ^^;)。
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6/14 6:07
57. 工業団地を貫く太い舗装路に出ると、奥州街道の案内看板が現れて無事突破完了！ 具体的に歩いたルートは、ここまで東北道寄りではないです。GPS赤線で正確に記録してあります。
……しかしこの山越え、どうも私有地っぽいので、自信のない方は迂回した方が良いかも。後で水沢で寄った武家資料館の学芸員の方に、この消失区間を無事通った旨を話したところ、「笹藪は熊が出るから危ない」と嚇されましたし……(昨夜のニュースで、大船渡の床屋に熊が出た、という話も見たばっかり ^^;)。
……しかしこの山越え、どうも私有地っぽいので、自信のない方は迂回した方が良いかも。後で水沢で寄った武家資料館の学芸員の方に、この消失区間を無事通った旨を話したところ、「笹藪は熊が出るから危ない」と嚇されましたし……(昨夜のニュースで、大船渡の床屋に熊が出た、という話も見たばっかり ^^;)。
58. 工業団地を抜け、舞鶴の湯入口を過ぎた後、こんな棚田を眺めつつ本浄寺坂を下ります。
59. 本浄寺坂を下から眺める。北から来る人にとって、これはイヤ過ぎますね〜 w
60. 東北道をくぐって、前沢の街の南端・塔ヶ崎地区に入ります。バス停の待合室と脇の店の雰囲気がめっちゃ昭和！
61. 待合室の中を眺めたところ、昭和30年に完成したとき以来そのまんま……。いろいろとスゴい。
62. やっとこさ前沢宿 (85次) に到着〜。前沢牛の本場です。
63. 朝7時前ですのでご覧の通り、人も車も見当たりませんが、7時過ぎると急に車が増え始めます。
65. 丑沢バス停近くの寺の前から、しばし地獄の国道4号線歩きとなります……。水沢方面渋滞発生に加えて野焼きがひどく、肺がモヤモヤして気管支炎一歩手前になるかと思いました (汗)。
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6/14 7:32
65. 丑沢バス停近くの寺の前から、しばし地獄の国道4号線歩きとなります……。水沢方面渋滞発生に加えて野焼きがひどく、肺がモヤモヤして気管支炎一歩手前になるかと思いました (汗)。
66. 少しだけ旧道に入る手前に歩道橋あり。その脇の「古城踏切」にて、盛岡行きの4両編成をゲットしました☆
68. 陸中折居駅の西にてようやく国道4号線から脱し、古き良き雰囲気の折居集落を進みます。しかし、うっかり直進は不可。小さな十字路で左の沢筋に入ります。
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6/14 8:25
68. 陸中折居駅の西にてようやく国道4号線から脱し、古き良き雰囲気の折居集落を進みます。しかし、うっかり直進は不可。小さな十字路で左の沢筋に入ります。
69. さらに古い堂が現れると、ついつい太い道の左側に入りそうになりますが、右の細い未舗装路が正解。ひとしきり暗い急坂を登ります。
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6/14 8:30
69. さらに古い堂が現れると、ついつい太い道の左側に入りそうになりますが、右の細い未舗装路が正解。ひとしきり暗い急坂を登ります。
71. 暗い森を抜けて来し方を振り返る。中山道の東濃十三峠越えを思い出します♪
72. 麦畑に挟まれたボーボーの道を進みますが、幅から確かにここが旧街道であると分かります。このまま直進すると、沢と工場で道が途絶していますので、画面奥の民家のあたりで左折し迂回します。
これからしばらく、水沢の街に着くまでは、段丘を刻む沢に橋がかけられておらず廃道になっていることに伴う迂回の嵐です (泣)。
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6/14 8:41
72. 麦畑に挟まれたボーボーの道を進みますが、幅から確かにここが旧街道であると分かります。
このまま直進すると、沢と工場で道が途絶していますので、画面奥の民家のあたりで左折し迂回します。
これからしばらく、水沢の街に着くまでは、段丘を刻む沢に橋がかけられておらず廃道になっていることに伴う迂回の嵐です (泣)。
このまま直進すると、沢と工場で道が途絶していますので、画面奥の民家のあたりで左折し迂回します。
これからしばらく、水沢の街に着くまでは、段丘を刻む沢に橋がかけられておらず廃道になっていることに伴う迂回の嵐です (泣)。
73. 迂回を終えると、田んぼの間の未舗装路を進み、画面奥の白い水利施設の少々上流にある橋を渡り、さらに奥の急坂を直登します。
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6/14 8:56
73. 迂回を終えると、田んぼの間の未舗装路を進み、画面奥の白い水利施設の少々上流にある橋を渡り、さらに奥の急坂を直登します。
74. 新興住宅街・真城が丘地区の造成に伴い、元の道が消失していると思われ、住宅街の西をしばし北上します。天気が良ければ麦秋の奥に焼石岳が見えそうですが……残念。
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6/14 9:06
74. 新興住宅街・真城が丘地区の造成に伴い、元の道が消失していると思われ、住宅街の西をしばし北上します。
天気が良ければ麦秋の奥に焼石岳が見えそうですが……残念。
天気が良ければ麦秋の奥に焼石岳が見えそうですが……残念。
75. 水沢南中学校の前後は本来の奥州街道です。「国際リニアコライダー」とは、素粒子を光速近くで衝突させて、宇宙の原初直後などのメカニズムを解明しようとする途方もない実験設備のことで、日本が手を挙げなければ中国が持って行きかねないということで、最近その手の方面で動きが非常に活発なようです。国際的なコンセンサスと日本政府の予算措置が揃えば、奥州市の北上山地エリアに建設され、岩手県南部は世界中から数千人の研究者・技術者が集って大賑わいとなるとのことですが、どうなることやら。
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6/14 9:18
75. 水沢南中学校の前後は本来の奥州街道です。
「国際リニアコライダー」とは、素粒子を光速近くで衝突させて、宇宙の原初直後などのメカニズムを解明しようとする途方もない実験設備のことで、日本が手を挙げなければ中国が持って行きかねないということで、最近その手の方面で動きが非常に活発なようです。国際的なコンセンサスと日本政府の予算措置が揃えば、奥州市の北上山地エリアに建設され、岩手県南部は世界中から数千人の研究者・技術者が集って大賑わいとなるとのことですが、どうなることやら。
「国際リニアコライダー」とは、素粒子を光速近くで衝突させて、宇宙の原初直後などのメカニズムを解明しようとする途方もない実験設備のことで、日本が手を挙げなければ中国が持って行きかねないということで、最近その手の方面で動きが非常に活発なようです。国際的なコンセンサスと日本政府の予算措置が揃えば、奥州市の北上山地エリアに建設され、岩手県南部は世界中から数千人の研究者・技術者が集って大賑わいとなるとのことですが、どうなることやら。
76. 国道4号に一瞬迂回し、こんな田舎道を通って本来の街道に戻ります。（廃道前は画面左の森を通っていました）
77. 水沢高校付近でまた一度迂回したのち、北上野地区で本来の街道を進み、画面奥の十字路で左折し最後の迂回となります。奥の大きなアカマツは、かつて水沢の街の入口を示すシンボルツリーだったことでしょう……。
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6/14 9:49
77. 水沢高校付近でまた一度迂回したのち、北上野地区で本来の街道を進み、画面奥の十字路で左折し最後の迂回となります。奥の大きなアカマツは、かつて水沢の街の入口を示すシンボルツリーだったことでしょう……。
78. 迂回の嵐がようやく終わり、めでたく水沢の街に入ります。袋町交差点で左折します。
79. 横丁交差点で本来は右折しますが、左折して駒形神社へ寄り道します。
80. 水沢最大の神社・駒形神社にて、道中安全を祈願しました。場所柄、氏子の代表格は、自由党のあの御方です。
81. 水沢宿 (86次)。
画面奥のルートインの位置が、街の中心・大町交差点です。
画面奥のルートインの位置が、街の中心・大町交差点です。
82. 大町交差点でしばし街道を外れて観光モード。幕末の蘭学者・高野長英の旧居です。
83. 後藤新平旧居。日清戦争後の台湾開発、日露戦争後の満蒙開発、そして関東大震災後の東京復興など、近代日本・東アジアのありようをインフラ面で形づくったのが後藤新平であり、鉄ヲタにとっては聖人の中の聖人と呼ぶべき存在です。そんな後藤新平の生涯はここから始まった……ということで感激・感無量。
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6/14 10:44
83. 後藤新平旧居。
日清戦争後の台湾開発、日露戦争後の満蒙開発、そして関東大震災後の東京復興など、近代日本・東アジアのありようをインフラ面で形づくったのが後藤新平であり、鉄ヲタにとっては聖人の中の聖人と呼ぶべき存在です。そんな後藤新平の生涯はここから始まった……ということで感激・感無量。
日清戦争後の台湾開発、日露戦争後の満蒙開発、そして関東大震災後の東京復興など、近代日本・東アジアのありようをインフラ面で形づくったのが後藤新平であり、鉄ヲタにとっては聖人の中の聖人と呼ぶべき存在です。そんな後藤新平の生涯はここから始まった……ということで感激・感無量。
84. 後藤新平旧居のすぐそばにある武家住宅資料館に入ると、いろりの火を実際に燃やして虫除けをしていました。
85. 武家住宅資料館には、付設のミニミュージアムがあり、床面には藩政時代の水沢の街が。商家は奥州街道の脇に集中し、他はことごとく武家屋敷！ 平日ということもあって他に来客はなく、横浜に住んでいたこともあるという学芸員の方に大変親切にして頂きました。感謝！
なお、学芸員の方曰く、奥州街道を歩いて水沢まで来る人はたまにいるようです。
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6/14 11:08
85. 武家住宅資料館には、付設のミニミュージアムがあり、床面には藩政時代の水沢の街が。商家は奥州街道の脇に集中し、他はことごとく武家屋敷！
平日ということもあって他に来客はなく、横浜に住んでいたこともあるという学芸員の方に大変親切にして頂きました。感謝！
なお、学芸員の方曰く、奥州街道を歩いて水沢まで来る人はたまにいるようです。
平日ということもあって他に来客はなく、横浜に住んでいたこともあるという学芸員の方に大変親切にして頂きました。感謝！
なお、学芸員の方曰く、奥州街道を歩いて水沢まで来る人はたまにいるようです。
86. 後藤新平の提案で建設された、日本最初の公民館。非常に瀟洒で贅沢な建物です。
87. 後藤新平記念館。展示内容は、近代史や鉄道史をかじったことがある人間にとってはもちろん超濃厚で、約1時間じっくり見てしまい (それでも駆け足で残念！)、せっかく稼いでいた時間がチャラになってしまいましたが、まぁ暗くなる頃までに北上に着けば良いでしょう……。
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6/14 11:30
87. 後藤新平記念館。
展示内容は、近代史や鉄道史をかじったことがある人間にとってはもちろん超濃厚で、約1時間じっくり見てしまい (それでも駆け足で残念！)、せっかく稼いでいた時間がチャラになってしまいましたが、まぁ暗くなる頃までに北上に着けば良いでしょう……。
展示内容は、近代史や鉄道史をかじったことがある人間にとってはもちろん超濃厚で、約1時間じっくり見てしまい (それでも駆け足で残念！)、せっかく稼いでいた時間がチャラになってしまいましたが、まぁ暗くなる頃までに北上に着けば良いでしょう……。
88. 大町交差点に戻って、奥州街道・本日午後の部開始〜！
なお、画面奥へ直進すると水沢駅です。街道は画面左へ。
なお、画面奥へ直進すると水沢駅です。街道は画面左へ。
89. 奥州市の地元紙・胆江日日新聞の本社前で左折し、しばし西に進んだ後、突き当たりで右折し北へ向かいます。
91. JRを越す陸橋にて。すっかり青空となりましたが、蒸し暑い……トホホ。そういえば昼食を食べておらず、この後コンビニに入ってパンを購入し、胆沢城跡で食べることに。
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6/14 13:01
91. JRを越す陸橋にて。すっかり青空となりましたが、蒸し暑い……トホホ。
そういえば昼食を食べておらず、この後コンビニに入ってパンを購入し、胆沢城跡で食べることに。
そういえば昼食を食べておらず、この後コンビニに入ってパンを購入し、胆沢城跡で食べることに。
93. 胆沢 (いさわ) 城跡。時は平城京から平安京へ遷都する前後、蝦夷（えみし・アイヌ）の地を併せようとした朝廷の計略は、伊治城 (前回通過) での反乱や遠征軍の失敗などで空回りしていたところ、新たに送り込まれた坂上田村麻呂は、9世紀初頭ここに胆沢城を築いて攻勢に転じ、ついに無用の争いを願わない蝦夷の雄・アテルイが投降。坂上田村麻呂はアテルイを京都に連行したうえで助命を嘆願し、アテルイを北方経営の柱とするよう建言するも、ついに貴族の反対でアテルイは処刑……。
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6/14 13:47
93. 胆沢 (いさわ) 城跡。
時は平城京から平安京へ遷都する前後、蝦夷（えみし・アイヌ）の地を併せようとした朝廷の計略は、伊治城 (前回通過) での反乱や遠征軍の失敗などで空回りしていたところ、新たに送り込まれた坂上田村麻呂は、9世紀初頭ここに胆沢城を築いて攻勢に転じ、ついに無用の争いを願わない蝦夷の雄・アテルイが投降。坂上田村麻呂はアテルイを京都に連行したうえで助命を嘆願し、アテルイを北方経営の柱とするよう建言するも、ついに貴族の反対でアテルイは処刑……。
時は平城京から平安京へ遷都する前後、蝦夷（えみし・アイヌ）の地を併せようとした朝廷の計略は、伊治城 (前回通過) での反乱や遠征軍の失敗などで空回りしていたところ、新たに送り込まれた坂上田村麻呂は、9世紀初頭ここに胆沢城を築いて攻勢に転じ、ついに無用の争いを願わない蝦夷の雄・アテルイが投降。坂上田村麻呂はアテルイを京都に連行したうえで助命を嘆願し、アテルイを北方経営の柱とするよう建言するも、ついに貴族の反対でアテルイは処刑……。
94. そんなモヤモヤした歴史を想いつつ、目の前の青々とした水田と波のような北上山地の眺めとともに、パンをかじりました。
95. 胆沢城は少しずつ埋蔵品の発掘が進み、歴史公園として整備されつつあります。
96. 再び出発。ここが激しいせめぎ合いの地であったことが信じられないほど、あくまで風景は広々と……。
97. 胆沢川の「再巡橋」を渡ります。焼石岳界隈の雪解け水を集めて水量は結構凄く (写真では伝わらないのが残念)、なるほど、朝廷と蝦夷が対峙する最前線であったことが分かります……。
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6/14 14:40
97. 胆沢川の「再巡橋」を渡ります。焼石岳界隈の雪解け水を集めて水量は結構凄く (写真では伝わらないのが残念)、なるほど、朝廷と蝦夷が対峙する最前線であったことが分かります……。
99. 金ヶ崎では旧道に入った後、計4回の枡形で直角に曲がります。こんな感じで道標が立っています。
100. 金ヶ崎宿 (87次) に到着〜。街の賑わいは、国道4号線やトヨタの工場がある西側に移り、旧街道はご多分に漏れずシャッター街です。画面手前の右折路に入り、寄り道します。
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6/14 15:01
100. 金ヶ崎宿 (87次) に到着〜。
街の賑わいは、国道4号線やトヨタの工場がある西側に移り、旧街道はご多分に漏れずシャッター街です。画面手前の右折路に入り、寄り道します。
街の賑わいは、国道4号線やトヨタの工場がある西側に移り、旧街道はご多分に漏れずシャッター街です。画面手前の右折路に入り、寄り道します。
101. 仙台藩の北方の守りを固める拠点であったという金ヶ崎城跡に寄ってみるも、案内も何もなし (汗)。北上川の下流方向を眺めました。
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6/14 15:22
101. 仙台藩の北方の守りを固める拠点であったという金ヶ崎城跡に寄ってみるも、案内も何もなし (汗)。北上川の下流方向を眺めました。
102. 金ヶ崎城を守る武士達の屋敷が並んでいたエリアをぶらぶら。
103. 確かに武家屋敷っぽい雰囲気が残っています。水沢からここまで暑かっただけに、緑と木陰が嬉しい……。
104. 金ヶ崎宿からさらに進み、本日最後の暑さの中、三ヶ尻一里塚を通過。
105. 三ヶ尻小学校近くの交差点を過ぎると、胆江地区と北上花巻地区の境界エリアということで、ガクッと人口密度が低くなり……森と田んぼを貫く一本道を進みます。
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6/14 16:29
105. 三ヶ尻小学校近くの交差点を過ぎると、胆江地区と北上花巻地区の境界エリアということで、ガクッと人口密度が低くなり……森と田んぼを貫く一本道を進みます。
106. したたる緑を眺めてしばし休憩……。このあと、奥州街道は浄水場・下水処理場によって消失しているため、六原駅界隈の迂回路を進みます。
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6/14 16:34
106. したたる緑を眺めてしばし休憩……。
このあと、奥州街道は浄水場・下水処理場によって消失しているため、六原駅界隈の迂回路を進みます。
このあと、奥州街道は浄水場・下水処理場によって消失しているため、六原駅界隈の迂回路を進みます。
107. 六原駅を望む。かつては、駅のすぐ北にある製紙工場から出荷される紙を積んだ貨物列車の発着もありましたが、今はトラック輸送となり、無人駅となっています……。
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6/14 16:48
107. 六原駅を望む。かつては、駅のすぐ北にある製紙工場から出荷される紙を積んだ貨物列車の発着もありましたが、今はトラック輸送となり、無人駅となっています……。
108. 製紙工場の西では、工場の生臭い臭いにも悩まされつつ国道4号線を進み、北上金ヶ崎インター入口交差点で右折して県道へ。間もなく右手に現れる正作踏切を渡りしばらく未舗装路を進むと、浄水場方面から来た奥州街道と合流出来ます。
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6/14 17:18
108. 製紙工場の西では、工場の生臭い臭いにも悩まされつつ国道4号線を進み、北上金ヶ崎インター入口交差点で右折して県道へ。間もなく右手に現れる正作踏切を渡りしばらく未舗装路を進むと、浄水場方面から来た奥州街道と合流出来ます。
109. 岩の目公園からの眺め。明治天皇がここで少々休憩したとか。それにしても北上山地、延々と低い波のように続きます……。ここからしばらく、相去 (あいさり) 地区をひたすら真っ直ぐ進み、既にヘトヘトな足が悲鳴を上げまくり。
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6/14 17:25
109. 岩の目公園からの眺め。明治天皇がここで少々休憩したとか。それにしても北上山地、延々と低い波のように続きます……。
ここからしばらく、相去 (あいさり) 地区をひたすら真っ直ぐ進み、既にヘトヘトな足が悲鳴を上げまくり。
ここからしばらく、相去 (あいさり) 地区をひたすら真っ直ぐ進み、既にヘトヘトな足が悲鳴を上げまくり。
110. 鬼柳宿 (88次)。和賀川の川止めに備えて、往時はそこそこ立派な宿場町だったようです。
111. 仙台藩・南部藩の境塚。もっと大きなものが、街道から少し外れた場所にあるとのことですが、疲労ピークでパス (^^;)。はぁ〜〜、ここまで仙台藩及び支藩の区間が長かった！！
しかしここから北はひたすら南部藩が長い……。
ここで線路沿いに向かい、南部藩番所跡の近くで新幹線と東北線をくぐります。
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6/14 18:04
111. 仙台藩・南部藩の境塚。もっと大きなものが、街道から少し外れた場所にあるとのことですが、疲労ピークでパス (^^;)。
はぁ〜〜、ここまで仙台藩及び支藩の区間が長かった！！
しかしここから北はひたすら南部藩が長い……。
ここで線路沿いに向かい、南部藩番所跡の近くで新幹線と東北線をくぐります。
はぁ〜〜、ここまで仙台藩及び支藩の区間が長かった！！
しかしここから北はひたすら南部藩が長い……。
ここで線路沿いに向かい、南部藩番所跡の近くで新幹線と東北線をくぐります。
112. 明日の今頃に北上から乗る予定の「やまびこ54号」がゆっくりと発車して行きます。あとは和賀川を渡ればすぐに北上！
113. 九年橋を渡り、和賀川に沈む夕陽を激賞。
和賀川は膨大な雪解け水を集め、これほどの大河なのかと驚くばかりです。
和賀川は膨大な雪解け水を集め、これほどの大河なのかと驚くばかりです。
114. 北上郵便局の前で奥州街道を外れ、本日の宿・草のホテルに投宿します。
115. 事前にラーメン屋を調べていたものの、足が疲れ果ててわざわざ歩いて行くのも面倒で、ホテル1階の和食屋でヒレカツ定食を楽しみました。これまた地場ポークで激ウマ！！
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6/14 20:14
115. 事前にラーメン屋を調べていたものの、足が疲れ果ててわざわざ歩いて行くのも面倒で、ホテル1階の和食屋でヒレカツ定食を楽しみました。これまた地場ポークで激ウマ！！
116. 最終日は予報通りに空がどんより……。なるべく本降りにならないよう願いつつ出発します。画面左奥、さくら野デパートがあるあたりが、黒沢尻宿 (89次) の中心地です。
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6/15 6:47
116. 最終日は予報通りに空がどんより……。なるべく本降りにならないよう願いつつ出発します。
画面左奥、さくら野デパートがあるあたりが、黒沢尻宿 (89次) の中心地です。
画面左奥、さくら野デパートがあるあたりが、黒沢尻宿 (89次) の中心地です。
117. 北上郵便局前からさくら野デパートへ、古い商家が残る一帯を進む途中、雨が降り始めてしまいました……。デパートの入口で雨宿りしつつザックにカバーを掛け、傘を取り出し前進。
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6/15 7:07
117. 北上郵便局前からさくら野デパートへ、古い商家が残る一帯を進む途中、雨が降り始めてしまいました……。デパートの入口で雨宿りしつつザックにカバーを掛け、傘を取り出し前進。
118. 北上の市街地・住宅街が途切れたあたりで、二子一里塚 (128里。来し方を振り返る)。両方残っています。
120. 村崎野駅。ちょうど盛岡行きが来る直前で、駅前広場には次々に車が着きます (こんなギリギリでよくまぁ間に合うと思うよな……汗)。
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6/15 8:12
120. 村崎野駅。ちょうど盛岡行きが来る直前で、駅前広場には次々に車が着きます (こんなギリギリでよくまぁ間に合うと思うよな……汗)。
121. 奥州伊勢神社前を経て、平らな台地を活用した北上工業団地へと進みます。
122. 北上工業団地では、総工費1兆円超の「東芝メモリ岩手」本社工場が現在急ピッチで建設中で、完成のあかつきには打倒中韓・日の丸半導体の象徴となる予定。そんな現代の巨大神殿に土地を譲るべく、奥州街道も道が付け替えられ、もとの道は途切れて廃道となっています。(これの建設のため、北上市はまさに好景気で、宿が異常にとりにくくなっており、今回直前にキャンセルで空きが出たのは奇跡）
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6/15 8:48
122. 北上工業団地では、総工費1兆円超の「東芝メモリ岩手」本社工場が現在急ピッチで建設中で、完成のあかつきには打倒中韓・日の丸半導体の象徴となる予定。そんな現代の巨大神殿に土地を譲るべく、奥州街道も道が付け替えられ、もとの道は途切れて廃道となっています。(これの建設のため、北上市はまさに好景気で、宿が異常にとりにくくなっており、今回直前にキャンセルで空きが出たのは奇跡）
124. 東芝の巨大神殿を過ぎ、川を渡ってひとしきり緩い坂を登ると、成田一里塚 (129里) が現れます。非常に立派な保存状態で、こういう一里塚を見ると元気が出ます☆
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6/15 9:01
124. 東芝の巨大神殿を過ぎ、川を渡ってひとしきり緩い坂を登ると、成田一里塚 (129里) が現れます。非常に立派な保存状態で、こういう一里塚を見ると元気が出ます☆
125. しかしいよいよ本降りとなり、気分もあわや萎え萎えになる中、北上市から花巻市へ進みます。
126. 本降りの中、真っ直ぐで緩い登り坂がひたすら続き、心が折れかけましたが、円通寺前でようやく登り坂が終わり、雨も弱まってきました。
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6/15 9:30
126. 本降りの中、真っ直ぐで緩い登り坂がひたすら続き、心が折れかけましたが、円通寺前でようやく登り坂が終わり、雨も弱まってきました。
127. 晴れたら早池峰が見えるのだろうな……と思いつつ、「崖の松」の脇を進みます。
128. 賢治詩碑に寄ってみることにして、まずは手前にある同心屋敷 (無料) にて、お茶を頂きとても親切にして頂きました。
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6/15 10:01
128. 賢治詩碑に寄ってみることにして、まずは手前にある同心屋敷 (無料) にて、お茶を頂きとても親切にして頂きました。
129. 疲れた身にほうじ茶が美味い！また、「天気が良ければイギリス海岸 (宮沢賢治が命名した北上川の岸辺) に行ってみるつもりだった」と告げると、「今の時期は雪解け水が多すぎて、海岸の岩が全然見えない」とのこと。そこで、水ヶ少ない時期はこんな感じ……ということで、頂いたお茶とともにパチリ。
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6/15 10:04
129. 疲れた身にほうじ茶が美味い！
また、「天気が良ければイギリス海岸 (宮沢賢治が命名した北上川の岸辺) に行ってみるつもりだった」と告げると、「今の時期は雪解け水が多すぎて、海岸の岩が全然見えない」とのこと。そこで、水ヶ少ない時期はこんな感じ……ということで、頂いたお茶とともにパチリ。
また、「天気が良ければイギリス海岸 (宮沢賢治が命名した北上川の岸辺) に行ってみるつもりだった」と告げると、「今の時期は雪解け水が多すぎて、海岸の岩が全然見えない」とのこと。そこで、水ヶ少ない時期はこんな感じ……ということで、頂いたお茶とともにパチリ。
130. 同心屋敷から賢治詩碑まで、何やら親猫な雰囲気の散歩道が続いていました。
131. 事前に細かく調べる時間がなく (宮沢賢治ファンというわけでもないので)、「賢治詩碑といっても、一体どんな詩なのやら」と思っていたところ……何と「雨ニモ負ケズ」でした！！ここに来るまでしばらく辛い雨中の道中となったのも、まさに予定調和というか運命だったのでした！！！
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6/15 10:16
131. 事前に細かく調べる時間がなく (宮沢賢治ファンというわけでもないので)、「賢治詩碑といっても、一体どんな詩なのやら」と思っていたところ……何と「雨ニモ負ケズ」でした！！
ここに来るまでしばらく辛い雨中の道中となったのも、まさに予定調和というか運命だったのでした！！！
ここに来るまでしばらく辛い雨中の道中となったのも、まさに予定調和というか運命だったのでした！！！
133. 花巻宿 (90次) の中心に建つ、如何にも昭和なマルカンデパート。ここの6階にある展望大食堂は、まさに昭和の「お好み大食堂」というやつで、一旦閉店が決まったものの強い存続運動に支えられているようです。是非寄ってみたかったものの、営業開始にはもう少々時間もあり……先へ進みます (また是非いずれ！)。
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6/15 10:49
133. 花巻宿 (90次) の中心に建つ、如何にも昭和なマルカンデパート。
ここの6階にある展望大食堂は、まさに昭和の「お好み大食堂」というやつで、一旦閉店が決まったものの強い存続運動に支えられているようです。是非寄ってみたかったものの、営業開始にはもう少々時間もあり……先へ進みます (また是非いずれ！)。
ここの6階にある展望大食堂は、まさに昭和の「お好み大食堂」というやつで、一旦閉店が決まったものの強い存続運動に支えられているようです。是非寄ってみたかったものの、営業開始にはもう少々時間もあり……先へ進みます (また是非いずれ！)。
134. マルカン前から坂を登り、花巻市役所界隈でカクカクと枡形を進んで花巻城址に到着〜。雨も止み、雰囲気が良さげですので寄り道してみます☆
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6/15 11:04
134. マルカン前から坂を登り、花巻市役所界隈でカクカクと枡形を進んで花巻城址に到着〜。雨も止み、雰囲気が良さげですので寄り道してみます☆
137. 花巻城址から坂を下り、かつては城下町の盛岡側門戸として賑わったであろう、一日市界隈を進みます。
138. JR釜石線をくぐる似内 (にたない) 界隈から先は、日詰界隈に着くまで、ほぼ真っ直ぐの道が10数�丗海�、しかも大部分の区間が国道4号線という地獄ゾーン w
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6/15 11:40
138. JR釜石線をくぐる似内 (にたない) 界隈から先は、日詰界隈に着くまで、ほぼ真っ直ぐの道が10数�丗海�、しかも大部分の区間が国道4号線という地獄ゾーン w
139. 地獄の沙汰も腹次第。JRをくぐって間もなく現れた焼肉・冷麺「大門」にて腹ごしらえしました。盛岡冷麺+石焼きビビンバ定食、マシッソヨ〜☆
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6/15 11:56
139. 地獄の沙汰も腹次第。JRをくぐって間もなく現れた焼肉・冷麺「大門」にて腹ごしらえしました。盛岡冷麺+石焼きビビンバ定食、マシッソヨ〜☆
140. 道路の付け替えで余った土地に復活した宮野目一里塚 (131里)。ルートイン前交差点の脇にあります。ここからしばし、国道4号線と合流……。
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6/15 12:24
140. 道路の付け替えで余った土地に復活した宮野目一里塚 (131里)。ルートイン前交差点の脇にあります。
ここからしばし、国道4号線と合流……。
ここからしばし、国道4号線と合流……。
141. 忍の一字で花巻空港の脇を進みます。空港用地の北端を過ぎた後も、田んぼの中に誘導灯が並んでいます。
143. 国道4号線・石鳥谷バイパスの南入口にて。ひぃぃ〜、1時間20分の忍耐で、ようやくしばし国道4号線とはおさらばです。
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6/15 13:49
143. 国道4号線・石鳥谷バイパスの南入口にて。ひぃぃ〜、1時間20分の忍耐で、ようやくしばし国道4号線とはおさらばです。
145. 八幡地区の葛丸橋にて東の方を遠望。あの薄い高みは……いやいや、やっぱり角度的にみても早池峰ではないよなぁ……。
146. 石鳥谷宿 (91次)。駅入口交差点のすぐ手前には、好地一里塚跡 (133里) の掲示もあり。今日はあと2里少々歩きますので、中山道の京都ゴールと同じくらいになります……(感慨)。
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6/15 14:32
146. 石鳥谷宿 (91次)。駅入口交差点のすぐ手前には、好地一里塚跡 (133里) の掲示もあり。
今日はあと2里少々歩きますので、中山道の京都ゴールと同じくらいになります……(感慨)。
今日はあと2里少々歩きますので、中山道の京都ゴールと同じくらいになります……(感慨)。
147. 石鳥谷宿のすぐ東を北上川が流れています。さて、将来の早池峰山への赤線延ばしは、画面奥の大正橋を渡って大迫経由にするか、それとも紫波から真っ直ぐ東に向かって大野山・折壁峠を越えるか……？
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6/15 14:40
147. 石鳥谷宿のすぐ東を北上川が流れています。
さて、将来の早池峰山への赤線延ばしは、画面奥の大正橋を渡って大迫経由にするか、それとも紫波から真っ直ぐ東に向かって大野山・折壁峠を越えるか……？
さて、将来の早池峰山への赤線延ばしは、画面奥の大正橋を渡って大迫経由にするか、それとも紫波から真っ直ぐ東に向かって大野山・折壁峠を越えるか……？
149. 暗く涼しい天気も、3日間の長丁場で疲れた身にはこれ幸い。再び地獄の国道4号と合流しつつ、ラストスパートをかけます。あの正面の美しいピラミッドの名は？
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6/15 15:27
149. 暗く涼しい天気も、3日間の長丁場で疲れた身にはこれ幸い。再び地獄の国道4号と合流しつつ、ラストスパートをかけます。あの正面の美しいピラミッドの名は？
150. 紫波町の西に聳える東根山。1000mに満たないですが見事な風貌で、新幹線の車内から眺めても気になる山です。景色は最高に良さげで、いつか登ってみたい♪
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6/15 15:28
150. 紫波町の西に聳える東根山。1000mに満たないですが見事な風貌で、新幹線の車内から眺めても気になる山です。景色は最高に良さげで、いつか登ってみたい♪
151. 大野山 (？)。確かに、これを越えて早池峰に行くというのも景色良さそうです。それにしても、北上川を挟んで西は、火山っぽい風貌の独立峰が多く、東側は北上山地の波のようなピークが多いというのは面白いです。
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6/15 15:28
151. 大野山 (？)。確かに、これを越えて早池峰に行くというのも景色良さそうです。
それにしても、北上川を挟んで西は、火山っぽい風貌の独立峰が多く、東側は北上山地の波のようなピークが多いというのは面白いです。
それにしても、北上川を挟んで西は、火山っぽい風貌の独立峰が多く、東側は北上山地の波のようなピークが多いというのは面白いです。
152. 6月中旬で田植え直後の美田。これほど寒冷な地域までひたすた歩いて来たのですなぁ……。
153. 国道4号から分かれ、運動公園の西でトラップゾーンも無事通過し、いよいよゴールの日詰郡山宿 (92次) へ進みます。
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6/15 16:25
153. 国道4号から分かれ、運動公園の西でトラップゾーンも無事通過し、いよいよゴールの日詰郡山宿 (92次) へ進みます。
154. ここも賑わいは国道4号沿いのロードサイドに移り、いくつかの銀行が集まっていることで、辛うじて往年の繁栄をしのびます。
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6/15 16:28
154. ここも賑わいは国道4号沿いのロードサイドに移り、いくつかの銀行が集まっていることで、辛うじて往年の繁栄をしのびます。
155. ここ紫波町は、銭形平次の作者の出身地ということで、銭形平次もここが出身に w北大路欣也さんの手形に触れるといろいろ案内が……という仕掛けですが、壊れて久しいようです (-_-)。
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6/15 16:31
155. ここ紫波町は、銭形平次の作者の出身地ということで、銭形平次もここが出身に w
北大路欣也さんの手形に触れるといろいろ案内が……という仕掛けですが、壊れて久しいようです (-_-)。
北大路欣也さんの手形に触れるといろいろ案内が……という仕掛けですが、壊れて久しいようです (-_-)。
156. 次回は、ここから北上していよいよ盛岡に着きます。岩手山が見えると良いなぁ〜！と思うにつけ、空高い初秋あたりを選ぶことになりそうです。
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6/15 16:39
156. 次回は、ここから北上していよいよ盛岡に着きます。岩手山が見えると良いなぁ〜！と思うにつけ、空高い初秋あたりを選ぶことになりそうです。
158. 駅の跨線橋から、東根山・南昌山 (？)・赤林山 (？) を望む。
159. 今回のにゃんこ。整った雰囲気のキジ白さんでしたが、この後すぐに逃げてしまいました (^^;
感想
これまでの自分の人生で馴染みが薄かったものの、どっしりと雄大な火山ぶりが魅力的な東北の名峰。その一つ一つの頂きにいつかヤマレコ赤線を延ばすことを夢見つつ、そしてそれらの麓で積み重ねられてきた歴史と往来に思いを馳せつつ、はるか江戸の日本橋から奥州街道を区切り打ちで歩きつないで来たのですが、去る黄金週間に敢行した宮城県北部編が無事岩手県に入り一関市に着いたことで、次はいよいよ奥州藤原氏の栄華と義経没落の悲劇を伝える地上の浄土・平泉となりました。そうとなれば、季節は必ずや、松尾芭蕉が訪れたのと同じ、卯の花が咲き緑が勢いを増す初夏でなければなりません。梅雨時に入って蒸し暑く、天気も続かないというリスクもありますが……。
また、平泉を過ぎると今度は、仙台藩の貧乏支藩ながらも教育には力を入れて近代の傑物を複数輩出した水沢、大和朝廷が征夷大将軍として送り込んだ坂上田村麻呂と北方の覇者アテルイが雌雄を決した胆沢城界隈、宮沢賢治が農村生活の改良を通じて理想社会を夢見た花巻……と、かなり濃厚なみどころが続きます。奥州街道歩きもいつの間にか中山道歩きと大体同じ距離となり、自宅がある神奈川県との往復も金がかかって面倒であることから、少なくとも2日、出来れば3日連続で歩いて岩手県南部の見どころを網羅し、盛岡凱旋に大手をかけたい……。
そこで、たまたま3日連続で休もうと思えば休めることになっていた6月13日から15日にかけて、何とか良い天気がうまく重ならないものかと、ハラハラしながら週間天気予報と睨めっこしていたところ、何と！11日の時点で、少なくとも13・14日は晴れるという確信が持てるようになりました。暑いのはもう仕方ありません。15日は雨予報でしたが、本降りにならなければまぁ良い……。
そこですかさず、楽天トラベルで宿の予約にも成功！ 岩手県南部は最近、清浄な空気と水、そして真面目な気風の労働力が揃っているということもあって大企業の工場の進出が活発で、2日目に泊まった北上や手前の水沢は宿がどこも非常に予約をとりにくい状態が続いており、自分の予定・天気予報・宿の兼ね合いには本当にハラハラしていたのですが、毎日予約画面を覗いて満杯が続いていた宿に見事直前キャンセル空きが生じたこともまた、「街道歩きの神」が「ベストタイミング到来だから行って来い」と後押ししているかのようでした (笑)。
というわけで、2泊3日で一気に歩くこと108km！
初日と2日目の蒸し暑さは参り果て、とりわけ2日目は45km・13時間の長丁場だけにボロボロになりましたが、それもまた街道歩きというもの。夏色の景色の中に、かつてこの地を行き交った伝説的人物の事績を偲んだのち、夜には持参した芭蕉『おくのほそ道』のうち「平泉」をほろ酔い加減に読み返してみると、余りにも万感こもった簡潔な美文に思わず打ち震えざるを得なかったのでした。
そして最終日。午前中はひとしきり本降りにやられ、悲しい思いをしながらもひたすら花巻へと歩みを進め、街の入口にあたる場所にある「賢治詩碑」に寄り道してみたところ、余りにも上手く出来た展開に、衝撃的な感激に打ち震えてしまったのでした！
個人的には賢治ファンというわけではなく、学校の教科書で読んだ程度ですし、「賢治詩碑」とはいってもいろいろな詩がありますから、地図でこの四文字を見かけても、さてどんな詩が刻まれているのやら気にもせず、とりあえず折角なので寄るだけ寄っておこうか、という程度の気分で、案内板の通りに街道から外れ、まずは江戸時代の下級武士の家を保存した「同心屋敷」にてお茶のもてなしを受けたのち、ちょうど雨が止んだところでいよいよ賢治詩碑へ……。すると何と！詩の内容は「雨ニモ負ケズ」だったとは！！
朝から雨にも負けず、風にも負けず、ひたすら奥州街道を歩いて来たのは、まさにこの詩の通りであり、このこと自体が奥州街道歩きのビッグイベントだったとは！！
そんな衝撃的展開の後で花巻の街に入った後、昭和が息づく「マルカン」6階の展望レストランについては、時間の都合で省略するという残念な選択となりましたが、その後で寄った花巻城跡の雰囲気が上々！ 盛岡が近づいたことで現れた冷麺ウマー！ そして奇跡的に、終日の雨予報にもかかわらず午後は一滴も雨が降らず、東は早池峰の前衛の山々、西は東根山などメリハリの効いた盛り上がりぶりの山々を眺め、最後は足がボロボロになりながらもついに日詰郡山宿にゴール！！ 次回はいよいよ盛岡、そして岩手県北部の高原地帯へ分け入るな……という感慨を抱きつつ、紫波中央駅から帰路についたのでした。
それにしても、奥州街道歩きは日詰郡山宿到着により、中山道歩きとほぼ同じ距離となりました。しかし、奥州街道のゴールである三厩、そして竜飛岬はまだまだ遥か彼方。しかもその途中には、沼宮内から五戸まで延々と続く峠越えの繰り返しがあります。しかも厳寒期は間違いなく積雪に閉ざされるという……。いやはや、奥州街道は本当に手強いです。
以上、画像も文章も多い街道ロングウォークのレコで大変恐れ入りますが、ご覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m
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