天塩岳
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- GPS
- 06:12
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,009m
- 下り
- 1,008m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道、板の橋何本もかかっています。安全です。整備されている山岳会の方々に感謝です。 旧道、雪渓の踏み抜き注意。 |
写真
最初にエゾイチゲがあって、しばらくしてニリンソウ、そのあとエゾイチゲと交互に出てきたので、撮ったタイミングがニリンソウでした。
感想
天塩岳には15年前に浮島から登ったきりであった。ナキウサギも居ることだし、久しぶりに行こうと思い地図を見ていたら、愛別町から朝日町登山口まで山の中道路がある。林道かと思っていたら、どうやら舗装のようだ。本当は前乗りして何処かで車中泊すればよかったが、寒すぎたので日帰りにする。
朝4時起きのはずが、二度寝して起きたら6時。オホーツク側はやっぱり天気が悪い。しかし、ライブカメラの旭岳は再び白く晴れている。やっぱり当初の予定通り天塩岳へ。約200km走り、10時に天塩岳登山口に。整備された綺麗な登山口だ。森林管理局の方に携帯の電波地図を渡され、今日は1人の登山道を出発する。いきなりエゾイチゲが現れ、綺麗な沢を渡るとエゾノリュウキンカが現れ、スミレも咲いて歩いていて気持ちが良い。登山道も笹に触れるような所もなく、快適な登山道。あまり鹿糞と足跡を見ない。新道分岐を越え、旧道分岐。当初は前天塩コースから新道へ周回しようと思っていたが、案内図の旧道が一番短い。で、つい旧道へ。リュウキンカの咲き乱れる美しい沢沿いの道は本当に気持ちいい。雪渓が現れ、滑れるんじゃないか?と思ったが、すぐに穴があいてやっぱり滑れそうもない。しっかりとしたトレースがあり、昨日のか?とありがたくそのまま進む。ここは踏み抜いても大したことないと思いつつ進んだら、本当に落ちた。で、大したことは無かったが、左足水没。中途半端な雪解けで初見の道、ルートファインディングちょっと大変だったかもしれないが、トレースのおかげで大変楽だった。ラクダ岩まで快適な登りだが、ちっとも標高を上げていない。ということはここから急登。上を見て右の沢に入り、腐り気味の雪をキックステップで喘ぎながら登り、見上げると崩れかけ雪庇?と、思わず左に寄ってしまったが、上に出るとそれほど危険そうでもなかった。雪渓が切れ、笹藪をちょっとかき分けると地衣類の発達したガレ場。ナキウサギコールがあり、ちょっと上の登山道上にナキウサギが。と、すぐ近くの穴から飛び出て来て、私を見てびっくり、警戒性を出して入ったが、気になったのかすぐ出てきてじっとこっちを見ている。シーズン初め、まだ人が珍しいのか?
凄く背の低いハイマツ帯を抜けると山頂。南側、雲を纏った表大雪が真っ白。結構降ったらしい。左へ行くとニセイカウシュッペ、有明、白滝天狗と続き、その後ろ武利武華。その間に遠く石狩連峰か?更に左へ行くとチトカニウシが、見慣れない形で。更に左へ行くと、肩にちょこっと岩の出た雲を纏った北見富士が。今は遥かなる山。あそこもかなりの生息地があるらしい。いつか行けるのだろうか?山頂でphotosynthパノラマを撮り、時計を見ると1時半。もうこんな時間。当初は天塩円山経由の新道予定だったが、前天塩も生息記録がある。メロンパンをかじりながら、前天塩へ。こっちはトレースが全くない。しかし、道はしっかり整備されている。大変そうだった前天塩の登り返しも思ったより呆気なく登り、キバナシャクナゲの咲き乱れる前天塩山頂へ。そういえば、ここは山火事があったはず。15年前は白骨化したハイマツ帯だったような気がするが、もう再生が始まっている。山頂南面、ガレ場はあるが岩の大きさが小さいか?下の方でコールがあったが、遠すぎて対岸からか判らない。でもどっちにしろ天塩岳のガレ場は、アポイ等の南部日高に比べると天国のような環境だ。雲母でもあるのか?此処の岩の断面は妙にキラキラしている。前天塩の肩から三度目のphotosynthをしようと思ったら、iphoneのディスプレイが写らない。壊れてしまったか?何度ボタンを押しても画面が見えない。ガッカリして下りはじめるが、此処からの下りがかなりの急降下。キンバイ、シロバナエンレイソウ、エンレイソウ、ツバメオモト、エゾワサビと少ない種類だが、花を楽しみながら下り、潜在ガレ場が所々ある登山道を沢沿いに進み、この下は旧道かと思いながら、結構な距離平行に進み旧道と合流。あとは登ってきた道を帰るだけ。ザゼンソウも見つけ、4時登山口到着。きっとバッテリーが切れただけだろうと思っていたiphoneを充電するが、治らない。そして気がつく。自動ロックからの待ち受け画面が超拡大されていてロック解除キーさえ見えなかったのだ。何だかわからず、何とか電源オフキーを超拡大画面のまま動かし、電源を切ってリセット。やっと普通の画面に戻ってくれた。撮った写真もログもちゃんと残っていた。めでたしめでたし。(後で調べたら画面のズーム機能がオンになっていて三本指でタップすると拡大縮小するらしい。三本指使った覚えがないが、なってしまったらしい)
折角なので岩尾内湖まで行ってみたが、あまりパッとしなかった。戻って久しぶりの協和温泉。前回は混み込みだったが、今日は数人。狭い温泉浴槽にゆっくり入って冷たい炭酸鉱泉を飲むことができた。他の成分もあるので炭酸水ほど美味しくは無かったが。500円シャンプーソープ付き。炭酸泉、いつもより運転後の体の硬直が無かったか?気のせいかもしれないが。
なかなか楽しい山行でした。登山道を整備してくれている山岳会の方々に感謝です。秋にでもまた来られたら、新道コースでも歩いてみたい。
後日、天塩岳のナキウサギの論文を見つけた。参考までに。
http://www.hokkaido-ies.go.jp/center/Book/Report/H21/36_70_76.pdf
前天塩岳からのパノラマ
http://photosynth.net/embed.aspx?cid=5f19447c-2c6f-417b-88aa-eb08ab2d4e8e&delayLoad=true&slideShowPlaying=false
そして天塩岳山頂パノラマ↓
コメント
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やはり天気の良い日に限りますね。
photosynthですが、横方向360度以外にも、縦も全て合成できるのですね。臨場感が更にアップされたように思います。
今度、自分も試させていただきます。
今回初めて足元から頭の上まで上手くいきました。途中からタップしてマニュアルシャッターでやります。空は雲が無いと自動で行かないようです。ぜひトライしてみてください。
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