唐松岳 [快晴の北アルプス残雪期 初体験]
- GPS
- 04:40
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 914m
- 下り
- 900m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・好天に恵まれ、気温も低くなく(朝方でも5°C以上)、山頂部でも風殆どなし。 ・積雪も固くなく、下山時までにはほどほどの解け具合で、急斜面でも危険な感じな く、アイゼン・ピッケル等使わずにすむ。 |
写真
感想
過日、知り合いが八方尾根へ行ってきて良かったという。そういえば、この時期(残雪期)に北アルプスへ登ったことがない。山行のレポートなど見ると入門には手頃なコースで、ちょっと行ってみたくなった。ということで、久し振りに八方尾根へ(そして天気がよければ唐松岳へも)行くことにした。できれば、30数年前に八方池山荘から見た白馬三山の見事なモルゲンロートを期待して、同所へ前泊することにした。前日午前の雑用を終え、山荘に泊まるために、16時までのゴンドラに間に合うように出かける。
さて、期待していた翌朝は、残念ながらちょっと霞んでいるではないか。それでも晴れていて、三山にも徐々に淡い朝日が差してうっすらと赤く焼け、何とか昔の面影を見ることができた。あとは快晴の中、花たちもまだの時期、ひたすら山々を眺めながらの山行が続く。五竜・鹿島槍もよく見える。途中から残雪も出てきたが、気温が高く(5°C以上はあった)、適度に緩んでいてアイゼンなどつけなくても十分に歩けた。八方池もまだ厚い残雪の下。そこを過ぎるとダケカンバの大木群があり、その先にちょっと急な残雪斜面があった。高度を上げるごとに、不帰ノキレットが大きくなってくる。
丸山ケルンを越え、後立山の主稜線上に達すると、いきなり立山・剱が眼前に飛び込んできた。やはり、少し霞んではいるものの、見応えがある。そのまま唐松岳まで行って、休憩。白馬側から槍・穂高方面までの北アルプスの展望を十分楽しんでから,下山した。残念ながら、妙高など東側の山々はガスって何も見えず、雷鳥にも会えなかった。下山時に会ったのは、続々と登ってくる登山者やハイカーたちだった。
それでも、下山後に、もう一つの楽しみが待っていた。北上しての帰り道、松川に架かる橋の上から、雪解け水の流れる川の先、新緑の向こうに白馬三山をはじめとする後立山連峰がキレイに見えるではないか。山の霞は少しとれたようでよく見える。しばし車を止めて眺める。大阪からの写真グループが撮影中だった。そして、少し先では、田植えの終わったばかりの田んぼに映る残雪の山々が眺められた。そこでは、別のグループが写生中だった。畑には菜の花がきれいに咲いている。
まことにのどかな信州の春をちょっと楽しむことができたのは、望外の喜びであった。
いいねした人