和賀山塊の薬師岳&空中庭園の薬師平


- GPS
- 06:25
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 968m
- 下り
- 963m
コースタイム
9:05 甘露水(給水)間違って直進し戻る
9:15 甘露水登山口
9:40 ブナ台
10:15 滝倉(たつくら)
11:07 倉方 展望のよい稜線上の道へ出る
12:15 薬師岳頂上(お昼休憩〜しばらくパノラマ眺望に酔いしれる)
薬師平の先まで散策
高山植物の宝庫のお花畑に気分爽快
13:40 薬師岳に戻る
下山開始
15:24 甘露水 再び水汲み
15:40 駐車場
休憩小屋で賑やかなパーティの方とお話
天候 | 晴れ! 山頂気温23℃ 麓気温28℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道大曲田沢湖線から太田地区を経て林道に入る。 (交通規制あり:普通車は入れるが中型車以上は入れません) 車は休憩小屋の前に数台停められる。 甘露水登山口までは入れない。 http://www.obako.or.jp/kurasan/wagaakusesu.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
真木林道は途中から砂利道の凸凹道です。 落石注意の個所も何箇所かあり、道の端にそれなりの落石の後も見られます。 駐車場は甘露水まで入れないので休憩小屋の前に停めます。 休憩小屋はトイレ&休憩、宿泊もできます。かなりきれいです。 駐車場から甘露水は砂利道の車道を15分ほど歩きます。 甘露水はとてもおいしいです。登山前に給水することをお薦めします。 登山道はミズナラ・トチノキ・ブナ・杉などの樹林帯をつづら折りに登って行きます。 登り始めからしばらくして曲がり沢分岐になり、ここから甲山方面と薬師岳方面と分岐します。 ブナ台、滝倉を経て展望のよい倉方の稜線に出ます。 高山植物帯になり、急登を登り切ると薬師分岐。 大甲、甲山(曲がり甲)、風鞍、中ノ沢岳〜などの縦走路が始まります。 巻くように進むと目の前に和賀岳が構えていて素晴らしいです。 薬師岳は山頂手前に小さな祠があり、ここから薬師平(空中庭園・お花畑)に向かいます。 ニッコウキスゲが多いのでこれが満開の頃はとても素晴らしい眺めだと思います。 薬師岳〜薬師平〜小杉山〜小鷲倉〜和賀岳の縦走ルートは1時間半かかります。 甘露水登山口から薬師岳まで2時間半なので片道4時間はかかるルートです。 私のような遅足さんは最低9時間かかると思います。 朝6時までには登山開始した方がいいでしょう。 登山ポスト確認していません。 トイレは休憩小屋にあります。 参考)http://www.obako.or.jp/kurasan/yamagaido1index.html http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/13,0,116,html 温泉は麓にいくつかあるようですが この日は秋田道の錦秋湖S.Aの温泉に入る予定が入口分からず北上まで出てしまいました。(/_;) 代わりに花巻の大沢温泉(日帰り¥600)に入りました。 川沿いの露天風呂。一枚の絵のような眺めでした。 |
写真
感想
先月に沢尻岳を登ってからずっと気になっていた和賀岳。
岩手県側の西和賀沢内から入ろうとすると和賀川の徒渉がネックになってしまう。
秋田県側の真木渓谷から登ろうとするとかなりの時間がかかってしまう。
今回は和賀岳まで行かなくてもその手前で引き返すつもりで秋田県側から入ってみました。
真木林道の緊張する砂利道をやっとこさ通過して駐車場に着いた時点でもう8時40分。
ここで和賀岳往復はもうアウトだけど
先行者の車が3台停まっていたので登山者の様子見で行ける所まで行こうと決めた。
こんな奥深い深山幽谷の場所に一人では心細かったが人が少なくとも3人以上は入っているので安心して登山準備。
休憩所のトイレはかなりきれい。宿泊もできるようだ。
渓谷の沢の音と共に春ゼミや鳥たちの鳴き声も騒がしい。
秋田の空は快晴に近い。
甘露水まで車道を15分歩き、もうここでかなり暑い。
この車道を間違ってまっすぐ進んでしまったために道を誤ってロスタイム。
甘露水に戻るとその手前に標示があり、ここから樹林帯へ入ってゆく。
それなりに急な道を杉林を抜けブナやミズナラなどの大木の樹林帯を進んでいく。
オドリコソウやユキザサなどが目に付き、ブナの林床には今年初のギンリョウソウも見られた。
しかし、とても暑くてリュックが重く感じる。2リットル近くの水を背負って急坂を登るのはかなりつらい。
後から歩いてきた地元の方に追い抜いてもらい、そのままゆっくりペースでとにかく進む!
滝倉から何故だか動悸息切れが連続し3歩進んではぜぃぜぃと喘ぎながら息を整えるといった調子。
今朝起きた時に頭が重くて山に行くのをためらってしまったが何とか気力を振り絞ってここまでやってきた。
引き返そうとも思ったれど、時間かかってもよいので薬師岳まで行くことにした。
苦しくて何回も何回も小休しては息を整える状態。体調悪いのを自覚…(>_<)
喘いでやっと展望に開けた稜線、倉方に出た。
向こうに見えるは甲山、前方に薬師岳の頂上らしきものが見える?
黄色のエチゴキジムシロ、小さなコイワカガミ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナが咲いている。
ウラジロヨウラク、キスゲの蕾、高山植物これからの季節が楽しそうだ。
狭い尾根道、崩落個所も何箇所かあり、慎重に登る。
再び急登になるとさすがに息も苦しい。頑張れ頑張れ〜と自分に言い聞かせる。
薬師分岐に来ると、大甲〜甲山(曲がり甲)〜風鞍〜真昼山系が見渡せる。
そして南には天を突くような神室連峰、ちょっと顔出した栗駒山、雲海に隠れた焼石連峰?
(途中、追い抜いてもらった地元の方が薬師岳山頂から下りてこられてお話伺い山を特定できました。)
「神室はいいよ〜味わいのある山だよ」
行ってみたい山ですが、まだ私にはそんな体力も心の余裕もございません(/_;)
頂上だと思ったピークを廻るようになだらかな薬師岳に向かうと
息をのむほどに美しい和賀岳が見えてきた。これが麗しの憧れの山和賀岳。
すばらしい眺望、青空と雲の中に堂々と構えている和賀山塊の主峰。
薬師岳〜小杉山〜和賀岳の主稜線がくっきり見える。
苦しんで来た甲斐があった(*^^)vこれを見ずして途中で引き返せようか!
小さな祠の薬師堂からちょっと上に上がってやっと薬師岳山頂。
なだらかな薬師岳の頂上に立って360℃のパノラマをゆっくり心行くまで見渡せるこの心地よさ!
ここで腰をおろしおにぎり食べているとクマ鈴の音と話し声が聞こえてくる。
どうやら女性のパーティが和賀岳から戻ってきたようだ。
山頂で待っていると薬師岳には寄らず、薬師堂の所で休憩してそのまま下山してしまったらしい。
お話伺いたかったのに残念…。
このまま帰るのはもったいないな〜と眼下に広がる気持ちのよさそうな草原を眺め
少し歩いてみることにした。
笹原の中の尾根道は高山植物のお花畑だ。
ニッコウキスゲの蕾がたくさん。ハクサンチドリもある。フウロの葉っぱも見える。
そしてさらに進むと薬師平の標識があり、その周辺にシラネアオイとサンカヨウが咲いていた。
ミネザクラはまだ蕾。やっと遅い春を迎えたようだ。
ウグイスとカッコウの声。遥か上にはトンビが宙を舞っている。
澄み渡る青空に筆で描いたような雲が広がり、和賀岳の源流の裾野に雲の影が映る。
明暗のコントラストがくっきりと広がり、時折吹くそよ風が陽の光の暑さを和らげる。
まるで天国のようだ、雲上の楽園(雲上ではありませんがイメージとして…)。
このまま帰りたくないな〜、ここでお昼寝したいな〜♪
遥か向こうに田沢湖を眺め、小杉山を前に引き返すことにした。
登山者は私が最後、麓に下りた時は山はもう薄暗くなっているかも…。
4時までには駐車場に戻り、真木林道を抜け出さなければ…。
いろんな場合を想像しながら、後ろ髪引かれる思いでこのまま引き返すことにした。
またここに来よう!ニッコウキスゲの楽園のこの道を歩いて和賀岳を目指そう!
新たに決意し足早に下山。
急登な個所は下りも慎重に下りなければ滑落の恐怖がある。
登り時には眺める余裕さえもなかったブナの森の美しさと巨木に圧倒されながら
甘露水登山口に下りてきたときは3時20分過ぎていた。
下の方で人の声が聞こえていたが渓流釣りか山菜採りに来ているのかな?
甘露水で顔を洗い、また給水しておみやげにする。
駐車場に着くと休憩小屋から賑やかな声が聞こえてきた。
トイレに立ち寄ってみると10数人のパーティさんが宴会中だった。
採りたてのタケノコ(破竹)や鍋料理をつついている。
お話伺うと、今晩ここに泊まって明日の朝早く和賀岳目指すそうだ。
お話した女性は東京から来られて、地元の方も交えたパーティさんらしい。
「和賀岳に登りたくてどうしても来たかった」という。
先に下山してきた女性3人は函館から来たらしく、6時に登山開始でやはり和賀岳まで登ってきたというらしい。
(山頂でも下山しても女性3人には会えなかったのが残念。)
この全国的にはまだ名の知られていないような隠れた秘峰が憧れの山になっている事実。
マタギの山であり、山岳信仰の山でもあり、長い間一般の人には閉ざされていたような深山幽谷。
秘かなブームが起こるのだろうか?
あの稜線のお花畠とパノラマな眺望はやはり行ったものでしか味わえない素晴らしい場所だ。
気を取り直し再び和賀岳にチャレンジしたい!
(体力つけて、ぜぇぜぇ喘ぐナンセンスな歩きはしたくないな…)\(^o^)/
コメント
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meikenさん、こんばんは
金曜の秋田は確かに快晴でしたね
空を仰いでは山歩きしたらいいだろうなぁ、と思っていました
森林限界を越えて見渡す限りのお花畑の草原を歩くのは気持ちよかったでしょうね。
7月に入ればニッコウキスゲ が楽しめそうですね
僕も和賀岳には行ってみたいのですが、真木林道が最大の難所になりそうです
去年偵察に行っているのですが、間違いなくお腹ガリガリの林道でした
林道歩いて休憩所で前泊も良さそうですね
地元の人間なんですけどね(笑)
それにしても遠くからいらっしゃる方々多いですね。
地味な山域ですけどね。
一応、200名山になっているからでしょうか。
簡単には人を寄せ付けないのが魅力かもしれませんよね
こんばんは、tooleさん。
和賀岳はまだ行かれてないんでしょうか?
地元の登山家はしっかりと足跡残してるものと思いました。
マタギの山というと、なかなか容易に入れないイメージがありましたが
今回、女性がしっかりと登っていらっしゃったので私もいつか和賀岳の頂上に立ちたいと思いました。
あの薬師平のお花畑と和賀岳手前にあるというお花畑と和賀岳からのパノラマビューイングを楽しみたい!
お天気のいい日にニッコウキスゲの揺れる草原でサウンドオブミュージックの冒頭の映像を描いてしまいます
真木林道…すごく緊張して走りました。
普通車であれば問題ないと思いますが車高の低い車は擦れるかもしれませんね。
梅雨時なので大雨が林道を荒らさないことを祈ります。
tooleさんなら白岩岳を経由するルートも行けると思います(もう、行かれたとか?)
テント泊で真昼岳まで行くとかいろんなバリエーション楽しめると思います
体調はいかがですか?
私もしばらく風邪からの副鼻腔炎&気管支炎とダラダラ具合悪かったので、岩手山は大変でした
けど、今はさほどではありません。
こういうツウな場所にささっと乗り込んでいけるmeikenさん、カッコイイです
北東北も梅雨入りし、台風も近づく季節ですが、なんとか週末は晴れてくれないかなぁと、自己チューな私なのでした
動悸・息切れ・めまい…私はそういうお年頃なんです
山歩いて体調 がいいか悪いか、それが判断基準
同じコースを楽に歩ける時もあれば苦しい時もあるのです
ところで和賀岳、山頂からは秋田駒〜岩手山が臨めるそうです。
岩手山マニアにはたまらないかも
何とか和賀岳まで行っていい画を撮りたいです
岩手山、裏岩手周辺、御一緒できる日を楽しみにしておりま〜す!
来月18日に和賀岳に登る予定でいます
とても参考になりました!
天気も良くて気持ち良さそう
甘露水飲みたい
和賀岳のニッコウキスゲのお花畑きれいだと思いますよ。
登山ルートは3つあるようなので体力と状況に合わせて選んでくださいね〜
一番最短なのが岩手側から入るコースだと思いますが和賀川の徒渉が難点です。
一度登ってまた下ってまた登るルートなので体力も必要かも
山奥山の場所なので容易には行けない場所なんですけど
行って見ると充実感たっぷり味わえると思います。
(もしまた近いうちに行けたらレポしま〜す
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