赤谷川笹穴沢


- GPS
- 10:33
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,470m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に滑りがあったので、ラバーよりもフェルトソールが良いと感じた。 残置・踏み跡は多数確認した。 |
その他周辺情報 | まんてん星の湯:760円/2時間 |
写真
装備
共同装備 |
50mロープ
10mお助け紐
カム・ハーケン各種
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感想
後輩T川君プロデュースで銘渓と名高い笹穴沢へ。金曜道の駅に24:30到着。3:30起床で出発予定と聞き、T川君のやる気の高さにびびる。
あまり寝れないので寝なきゃと意識すると目が冴えてしまいまったく寝れん、結局一睡もできずに出発。寝つきは悪いほうだけど、どうもこういう状況の時に寝れなくなるらしい・・・今度から睡眠導入材でも検討してみるか。
満点の星空のもと沢装備に着替え、川古温泉へ移動。そこそこ長いアプローチを開始。メンバー二人は足が速いのでついていくのにつらい。眠すぎて気持ち悪い。だましだまし着いていき赤谷川本谷出会いに到着。
ここからしばらくボルダーセクション。難しい場所はないのにボルダーセクションは息があらくなるせいか気持ち悪さ倍増。この先大丈夫かと不安になるがボルダーセクション以降は体が起きてきたのか体調が戻った。
ボルダーセクション以降は、滝場が続く。どの滝も見ごたえがある。とくに50m大滝は圧巻。あまり脆さも少なくドライ面は登り易い。情報通り序盤の2段20m?の2段目はぬめりがえぐくて苦労した。ここは先行したわるさんのお助け紐を借りて突破。ちなみに残置はあった。
2段滝後の10m、50m滝ではロープ使用。皆でリードジャンケン。T川君のやる気が高さからかどちらもジャンケンで見事勝利。リードをしてもらう。
T川君とはまともに沢に行くのは初めてだけど、経験本数のわりに安定したリードで驚いた。センスもあるんだろうけど、上達を意識して練習積んできた結果なのだろう。
50m大滝を超えると待望のハイライト120m多段ナメ滝。快晴の空に向かって高く高く伸びるナメ滝。すばらしい景色だ。皆々テンションが上がって記念撮影。ナメ滝はラインを選んで登れば階段状なので気持ちよく登れた。
とはいえ油断して滑ったら下まで転がりそうなので所々気は引き締める。
ナメ滝以降は両岸の切れ込みもなだらかになり、10mハング滝を越えると周囲に笹山が目立ちはじめ源頭の様相になる。空が開け、草つきの丘が周囲を囲む。とても優しい景色。ここでお茶をしたら最高だろうと予想して準備してきたカップ麺とインスタントコーヒーを振る舞い休憩を取る。日差しは暑いけど、風が吹きぬけ気持ちよい。
最後はすこし藪を漕ぐものの苦労せず登山道へ。想像よりハイカーが沢山いてびっくりするが、平標までのピークを歩いてみて納得。展望が開けた稜線、なだらかな笹の丘が連なる景色が牧歌的で癒される。秋空の下歩いたらとても気持ちよさそうだ。下山は楽をして最短登山口へ降りたのちタクシーで車へ戻った。
笹穴沢は評判通りすばらしい沢だった。圧巻の大滝、開放感のあるナメ滝、牧歌的源頭、見所がこれでもかと連続する三ツ星沢だ。今回は混ぜてくれてどうもありがとう。おかげ様で充実の一日を過ごせました。
会の先輩と赤谷川笹穴沢に行ってきました。
笹穴沢は今年の目標山行で、ここを見込んだ山行とトレを行ってきました。沢はゴルジュ-巨岩帯-大滝-ナメ-源頭と変化に富んで飽きがこず、水も綺麗で(美味しくはなかった)、ツメも辛くない、多くの人が記録に残す通りの名渓でした。下山遅れの記録が多々みられますが、初級者が背伸びして痛い目をみる場合が多いのでしょう。難しい滝には残置あるし、十分に準備していれば、沢登りの初級から中級に上がるのに最適な沢だと思います。自分としては、初めて入る2級上の沢でしたが、余裕を持って遡行できたので自信もつきました。シーズンを通して一緒に山行に付き合ってもらったり、遡行時やトレーニングのアドバイスもらったり、会の先輩達がいてくれたことが大きいなと思います。ありがとうございました。
沢始めの4月頃、ytadoさん家に前泊している時に「今年の目標は?行きたい所あるの?1つ連れてってあげよう」と誘っていただき、その場で遡行本を物色。行ったことのない谷川エリアで、登攀要素が多く、渓相の美しい、笹穴沢がいいなと何となく決めた。yuta先輩達も昨年、遡行していることが分かり、選択眼は間違っていないようだ。しかし、その時でリードも大滝登攀の経験もなかったので、行きたいと言ったものの「これはマズイ、ちゃんとやっとかないと怪我する」と思いつつ、引っ張り上げてもらうだけの遡行は嫌だったのでレベルアップを目指した。
今回は限界トライということで、やり過ぎなくらい準備した。ちょっとやり過ぎて、遡行中に既視感が強かった。バランスが難しい所だが、核心と詰め以外は調べないくらいの方が現地の課題解決としては楽しいように思う。
荷物:モンベルのpocketable backpack 30L, 合羽上だけ, 50mロープ, 飲食料とエマージェンシーセット類。共装持っての最軽量化。
事前調べ:遡行記録を読み漁り、核心に限らず大きめの滝は文章と写真から登るラインとロープ出す出さない、どうやって確保するかも決めた。自身の遡行ログから遡行時間と体力・精神疲労の感じ含め、シミュレーション遡行してイメージ固め。
トレ:行きたかっただけの感もあるが、谷川だと白毛門、ゼニイレ、ヒツゴー。直前はリードジムで強度より本数出すようにして登りこみ。
暗い中、赤谷林道を歩き、6:30遡行開始。金山沢出合まではゴルジュになったところもあるが、小川というか河原というか、まあまあな感じ。hiro-pさんはめっちゃ眠そう。ytadoさんはめっちゃ速い(後に聞くと、簡単な所を早くすることで、ロープ出す時間に余裕を持つ狙いだったみたい。なるほど)。金山沢からは大きめの滝も現れ始める。全体を通しての核心は3か所で、2段20m滝、続く12m滝、50m大滝。
2段20m:とにかくヌメりがきつい。ぱっと見のラインだと離陸できなかった。1段目のトラバース位置が本遡行で最も悪く、とても緊張した。ロープ出しても良いと思う。2段目は段々なので難しくない。
12m滝:ロープを出した。残置あったのでカム・ハーケン共に使用していない。確保は立木から。先週、遡行されていた方の感覚ではⅣ級(50m大滝はⅢ+級)とされていた。リングボルト下の一歩が、遠い草付きorめっちゃハイステップかの選択だった。ytadoさん、hiro-pさんは良いフットホールドを見つけたらしい。流石だな。
50m大滝:今回、リードじゃんけん全勝で大滝もリードさせてもらう。左岸から登るが、上がり過ぎると、トラバースで詰むとの事前情報があったので見た目容易なラインよりもさらに水流よりを攻めることにした。行ってみると残置もありラッキー。50mロープ一杯に伸ばして立木にfixし, 10mほど降りた後続が見える所で中間8を作って引き上げ支点とした。事前にここのムーブが難しいというのを、聞いていたので付近のラインをよく見ることができた。厳しいラインを避ければ、強度的には高くない。
50m大滝の後は、完全な癒し渓となる。120mナメ滝を快適に登り(ドライ面は安心、水流中は斜度もあるし、ヌメるし要注意)、斜度が緩くなると源頭の雰囲気が綺麗。1660m最後の分岐で、hiro-pさんのザックからカップラーメンとコーヒーが出る。素晴らしい景色の下、最高においしかった。こういうアクセントをつける気づかいのできる余裕を持てるようになりたい。最後は笹藪を漕いで登山道へ。平標山PHした後、平標山の家。4.5時間コースか1.5時間コースかは、楽して元橋側へ。川古温泉までタクシーで約10,000円だった。良い一日でした。ありがとうございました。
コメント
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素晴らしい!土曜日ノコノコ9時過ぎに入渓しましたが、
皆さんの踏み跡多数おみかけしました。
私らは、軽量化も甘く、酒もつまみも持ってまったり一泊コースでした。
bunazukiさん
ご連絡ありがとうございます。本当に綺麗な所でしたね。僕たちは1日で抜ける計画でしたが、泊まりで行っても素敵ですね。
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