武奈ヶ岳☆三舞谷右岸尾根より


- GPS
- 03:25
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,199m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
下山はJR比良駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
三舞谷右岸尾根には登山道なし (ここはルーファイしながら歩いています) |
写真
感想
武奈ヶ岳に登ると西南稜から西側に気持ちの良さそうな草稜が続いていくことに気がつかれる方もおられるのではないだろうか。その先はどこに続いていくのだろうかと思うのは当然の疑問だろう。地図を見てみると梅ノ木から武奈ヶ岳の西側に刻まれる三舞谷の右岸尾根がこの西南稜へと続いていくようだ。距離的には間違いなく武奈ヶ岳山頂への最短コースとなる筈であろうが、尾根の下部では等高線は相当に密になっている。果たしてこの尾根に道はあるのだろうか、下から登れるのだろうかと思わずにはいられない。結論から先に述べると道は全くない、しかし登ることは可能だ。
この日の午前中は若狭の庄部谷山に登っており、山頂部では山毛欅の樹々に紅葉がはじまっているのを目にするが、下山すると蒸し暑く、一気に季節が逆戻りした感じである。当初はどこかのルートをトレランしようかと思って準備はしてきたものの、暑さのせいでトレランに出かける気力は一気に失せる。しかしR367を南下し、細川を通り過ぎ、梅ノ木から急勾配の尾根を目にすると急にこの尾根を登ってみる意欲が湧いてきた。この時期、ヒルも心配されるところではあるが、しばらく雨も降っていないであろうし、日中のこの時間帯はヒルも少ない筈だ。
車の運転を家内に交替してもらい、梅ノ木で下車する。急峻な山腹に小さな神社が目にはいる。この神社に辿り着くのに入り口がわからずに送電線鉄塔から藪をこいでしまったが、神社に辿り着くと下から登ってくる長い階段があった。神社の左手の植林地から尾根にとりつく。最初は植林地の中を適当にのぼると、やがて作業道と思われる踏み跡をたどり、小さな尾根筋に乗る。確かにかなりの急登ではあるが、薄い踏み跡はジグザグと効率よく尾根を登っていく。期待通りヒルの姿も見当たらない。しかし、足元にくねくねと動く蛇の姿を認めて、思わず飛びのく。蝮である。動いていなければ保護色で周囲の林床と区別がつきにくい。
標高400mのあたりで早くも植林地は終わり、急登は一息つく。途端に広い自然林の尾根が始まった。それらしい踏み跡は全くなく、テープ類も一切つけられていない。林床には藪はなく、広い尾根はどこでも歩くことが出来る。三舞谷の方から時折、吹き上がってくる涼しい風が体のほてりを鎮めてくれる。すぐ目の前を悠々と鹿が歩いている。私の存在に気が付いていないようだ。カメラを取り出すと、スウィッチの電子音に気が付いたようだ。一目散に森の中へと逃げ込んでゆく。
細川尾根と違って倒木もほとんど見当たらない。尾根を登るにつれて、ところどころにコアジサイが散見するが、藪漕ぎが必要になるほど行く手を遮るように繁茂する藪があるわけではない。
尾根の上部に達し、樹林が終わり低木帯となると。樹々の間の鹿道を辿る。低木の藪漕ぎを強いられるようになるが、それも束の間、すぐに草稜へと飛び出すと、一気に好展望が広がり、重畳たる北山の山並みの彼方には南は愛宕山、北には三国岳から百里ヶ岳に至る江丹国境、江若国境の山々を見晴らすことが出来る。
あとは気持ちのよい草原の中をなだらかに歩いて西南稜に合流する。前回、細川尾根を辿ってこの武奈ヶ岳山頂に辿り着いたのはわずか二週間ばかり前のことだが、その時と同様、今回も西南稜から武奈ヶ岳にかけて、全く登山者の気配はない。山頂からは三十三間山の左手に紺碧の日本海を望む。江若国境の山の向こうにも日本海を見晴らすことが出来る。
既に時刻は15時半を過ぎている。この日は登り始めが遅かったので致し方がない。下山は北比良峠を越えて比良駅までのルートとしよう。
台風にむかって吹き込む風のせいだろうか、風のお陰で涼しいが、やはりかなりの強風である。気が付くとコヤマノ岳、八雲ヶ原と記された道標が御殿山とほぼ同じ方向を指している。強風のせいで向きが変わってしまったようだ。
まずはイブルキのコバへと下ることにする。登山道が沢と合流するところで、沢の水で首筋を冷やそうと手に水を掬ったところで、登山道の岩の下から滾々と湧き出ている細い清水に気が付く。若狭で汲んできたばかりの水があったが、ペットボトルの水を冷たい清水に入れ替える。
八雲ヶ原に辿り着くと既に数張りのテントが張られている。明日の朝も天気は良さそうだから、テン泊するにはもってこいの天気だろう。
のんびりと歩いているうちに北比良峠にたどり着いて時間を確認すると既に16時半を回っている。ここからはランニング・モードで下山することにしよう。神璽の滝を経由するルートを下りかけるが、思い直してスピードを出すことが出来るであろうカモシカ道を辿ることにする。カモシカ道を下り始めるとテン泊装備の男女6人ほどのパーティーとすれ違う。
カモシカ道は以前、紅葉の美しい晩秋に長男を伴ってガリバー旅行村から登り、下山で通過して以来、久しぶりではあるが道の雰囲気は憶えているつもりであった。イン谷口までは一気呵成に下る。桜のコバを経たあたりで腰のベルトに挟んだベージュのタオルが失くなっていることに気がついた。2枚目の今治タオルなのだが、あまりにも短命であった。
次の湖西線に間に合うべく、残りの行程を比良駅へと急ぐ。志賀駅とは異なり、比良の駅の近くにはビールを入手することが出来る店は見当たらないのが残念であった。前回、武奈ヶ岳を訪れて志賀駅へと下った二週間前よりも下山の時間はわずかに早いのだが、振り返ると西の空が染まるのが急速に早くなっているようだ。
どこかへ行くだろうなとは思いましたが、まさか比良最高峰だとは。
5年前にそのルートで登りました。少し谷側を登ってしまい、とんでもない急斜面を木から木へよじ登るように登りました。もう少し北側を登ればよかったんだ。
下りは御殿山を越えてから右へ曲がり、大崩落地の横を通って出発地のすぐ近くに着きました。つまり三舞谷の周回です。
あの崩落現場はものすごくて、いつか登山道にまで達するのではと思うほどです。とっても危険なので近寄らないでくださいね。
やはり、このルートを登っておられる方はいらっしゃるんですね〜しかも三舞谷を周回されるとは、さすがflatwellさんです。
yamaneko0922さん、こんにちは
三舞谷右岸尾根、等高線を見ているとものすごい急勾配に思えます。それを山頂まで1時間はかからず登られてる、それもダブルヘッダー2本目で。それで以て北比良峠から駅まで1時間かからないとは、いつもながら恐れ入ります。
私など考えも及ばない山行です。なので参考になりません(^^ )
赤バナナはラン科の腐食植物ツチアケビのみのようですね。
これを見るとびっくりしますよね。
赤バナナご教示有難うございます。確かにびっくりしました。
それにしても、早月尾根を日帰りでピストン往復される方が何を仰いますか。
三舞谷の右岸尾根はこれは林相を楽しみながらのんびりと歩いていますので、山頂までは1時間半かかっております。でもここは意外と魅力的な尾根に思えました。季節を変えて訪れてみたいと思うところです。もしも宜しければご一緒にでも。
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