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Yamareco

記録ID: 2010579
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

土樽駅から平標山〜万太郎山 [新潟県 湯沢町]

2019年08月13日(火) 〜 2019年08月14日(水)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
14:53
距離
29.7km
登り
2,629m
下り
2,660m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:49
休憩
1:14
合計
10:03
距離 19.6km 登り 2,218m 下り 1,106m
6:29
21
6:50
71
8:01
58
11:58
12:00
27
12:27
13:10
16
13:26
32
13:58
14:21
23
14:44
14:45
25
15:10
15:11
53
16:04
16:05
18
16:23
9
16:32
宿泊地
2日目
山行
4:29
休憩
0:20
合計
4:49
距離 10.1km 登り 445m 下り 1,555m
5:20
38
宿泊地
5:58
6:12
45
9:10
9:11
36
9:47
9:48
21
10:09
天候 13日→晴 14日→爆風の大荒れ
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅に停める
コース状況/
危険箇所等
万太郎山からの下山は思った以上の傾斜なので、湿り気のあるときは要注意。
土樽駅に車を停めて出発。
2019年08月13日 06:27撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 6:27
土樽駅に車を停めて出発。
これを←に行く。
2019年08月13日 06:51撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 6:51
これを←に行く。
長い長い林道歩きが続く。
2019年08月13日 07:33撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 7:33
長い長い林道歩きが続く。
ようやく登山道だ。
2019年08月13日 08:03撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 8:03
ようやく登山道だ。
この徒渉で少し失敗する。
暑いので水浴びしたら気持ち良かった。
2019年08月13日 08:56撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 8:56
この徒渉で少し失敗する。
暑いので水浴びしたら気持ち良かった。
徒渉点を過ぎると容赦ないアルバイトが続き、体力が奪われる。
2019年08月13日 09:23撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 9:23
徒渉点を過ぎると容赦ないアルバイトが続き、体力が奪われる。
展望が開けると涼しい風が入ってくる。
正面に仙ノ倉山。
2019年08月13日 10:30撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 10:30
展望が開けると涼しい風が入ってくる。
正面に仙ノ倉山。
ようやく平標山が見えてきたが遠い。
2019年08月13日 10:47撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 10:47
ようやく平標山が見えてきたが遠い。
2019年08月13日 11:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:09
ニガナ
2019年08月13日 11:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:09
ニガナ
アキノキリンソウ
2019年08月13日 11:10撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:10
アキノキリンソウ
アザミ。
藪こぎの時はこの花痛いんです。
2019年08月13日 11:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:11
アザミ。
藪こぎの時はこの花痛いんです。
2019年08月13日 11:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:11
2019年08月13日 11:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:16
美しい稜線が待ってくれてる。
2019年08月13日 11:21撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:21
美しい稜線が待ってくれてる。
あの雲に隠れた山が谷川岳か、遠い!
果たして行けるのか!?
2019年08月13日 11:25撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:25
あの雲に隠れた山が谷川岳か、遠い!
果たして行けるのか!?
ハクサンフウロ
2019年08月13日 11:43撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:43
ハクサンフウロ
ハイマツが出てきた。
標高1800m付近。
2019年08月13日 11:46撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:46
ハイマツが出てきた。
標高1800m付近。
2019年08月13日 11:53撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:53
ハクサンシャジン
2019年08月13日 11:54撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:54
ハクサンシャジン
なんて美しいんだ!
2019年08月13日 11:59撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 11:59
なんて美しいんだ!
コバイケイソウ。
このあたりにイワヒバリが沢山いました。
2019年08月13日 12:00撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:00
コバイケイソウ。
このあたりにイワヒバリが沢山いました。
ニッコウキスゲ
2019年08月13日 12:07撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:07
ニッコウキスゲ
平標山までもう少し。
2019年08月13日 12:07撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:07
平標山までもう少し。
チングルマ終わっちゃった。
2019年08月13日 12:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:09
チングルマ終わっちゃった。
平標山山頂。
向かい風が強い!
2019年08月13日 12:41撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 12:41
平標山山頂。
向かい風が強い!
関東側の景色。
2019年08月13日 12:48撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:48
関東側の景色。
新潟県側の景色。
八海山が見える。
2019年08月13日 12:48撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 12:48
新潟県側の景色。
八海山が見える。
なんて美しい稜線なんだ。
仙ノ倉山が正面に。
いきましょう。
2019年08月13日 13:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:11
なんて美しい稜線なんだ。
仙ノ倉山が正面に。
いきましょう。
夢見心地のスカイライン。
2019年08月13日 13:14撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:14
夢見心地のスカイライン。
草津から怪しい雲が来てる。
2019年08月13日 13:20撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:20
草津から怪しい雲が来てる。
なんの花だか分からないが、お花畑。
2019年08月13日 13:43撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:43
なんの花だか分からないが、お花畑。
シモツケ、ハクサンフウロ
2019年08月13日 13:45撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:45
シモツケ、ハクサンフウロ
トリカブト
2019年08月13日 13:50撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:50
トリカブト
ニッコウキスゲ
2019年08月13日 13:53撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 13:53
ニッコウキスゲ
仙ノ倉山は生憎のガスの中
2019年08月13日 14:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 14:16
仙ノ倉山は生憎のガスの中
お花畑が凄い。
ウサギギク、トリカブト、ハクサンフウロ
2019年08月13日 14:25撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 14:25
お花畑が凄い。
ウサギギク、トリカブト、ハクサンフウロ
ハクサンシャジン
2019年08月13日 14:27撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 14:27
ハクサンシャジン
エビス大黒避難小屋。
まさか俺が泊まろうとしてる避難小屋もこんな感じか?
2019年08月13日 14:40撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 14:40
エビス大黒避難小屋。
まさか俺が泊まろうとしてる避難小屋もこんな感じか?
ガスで先が見えないが、穏やかだった稜線とは異なる様子が分かる。
2019年08月13日 14:48撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 14:48
ガスで先が見えないが、穏やかだった稜線とは異なる様子が分かる。
あの先がエビス大黒ノ頭なのか?
2019年08月13日 14:52撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 14:52
あの先がエビス大黒ノ頭なのか?
なかなかの風格だ。
2019年08月13日 14:56撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 14:56
なかなかの風格だ。
エビス大黒ノ頭。
2019年08月13日 15:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 15:11
エビス大黒ノ頭。
あんなに下るの!?と言いたくなる暗部が見える。
2019年08月13日 15:28撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 15:28
あんなに下るの!?と言いたくなる暗部が見える。
万太郎山は雲の中。
て言うか関東の壁はあまりに険しいのが分かる。
2019年08月13日 15:39撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 15:39
万太郎山は雲の中。
て言うか関東の壁はあまりに険しいのが分かる。
越後中里や岩原のリゾート地が見える。
2019年08月13日 15:41撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 15:41
越後中里や岩原のリゾート地が見える。
最低暗部からの越後中里方面の景色。
2019年08月13日 15:45撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 15:45
最低暗部からの越後中里方面の景色。
さて、万太郎山の途中にある避難小屋まで登りますか。
2019年08月13日 15:54撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 15:54
さて、万太郎山の途中にある避難小屋まで登りますか。
ウサギギク。、
2019年08月13日 16:18撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/13 16:18
ウサギギク。、
越路避難小屋。
やはりこの小屋だった。
足も痛いし疲れてるから今日はここでおしまい。
2019年08月13日 16:28撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/13 16:28
越路避難小屋。
やはりこの小屋だった。
足も痛いし疲れてるから今日はここでおしまい。
おはようございます。
大荒れの朝です。
2019年08月14日 05:20撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 5:20
おはようございます。
大荒れの朝です。
凄まじい風に加え雲の中で辛いだけだ。
2019年08月14日 05:36撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 5:36
凄まじい風に加え雲の中で辛いだけだ。
森林限界には入った。
2019年08月14日 05:47撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 5:47
森林限界には入った。
あまり見ない痩せ尾根。
暴風にさらされるため怖い。
2019年08月14日 05:49撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/14 5:49
あまり見ない痩せ尾根。
暴風にさらされるため怖い。
万太郎山山頂
2019年08月14日 06:07撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 6:07
万太郎山山頂
←に行き下山に掛かります
本当は谷川岳行きたかったけど仕方ない。
2019年08月14日 06:14撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 6:14
←に行き下山に掛かります
本当は谷川岳行きたかったけど仕方ない。
ようやくダケカンバが混じる樹林帯に入った。
2019年08月14日 06:50撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 6:50
ようやくダケカンバが混じる樹林帯に入った。
下りは見た目以上の勾配で、ここで転けた。
2019年08月14日 06:54撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 6:54
下りは見た目以上の勾配で、ここで転けた。
越後のカニの横ばい
2019年08月14日 07:05撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/14 7:05
越後のカニの横ばい
ようやく雲の中から抜けた。
あの頭まで歩きます。
2019年08月14日 07:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 7:11
ようやく雲の中から抜けた。
あの頭まで歩きます。
暴風も無くなって静かな山歩きに。
2019年08月14日 07:12撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
8/14 7:12
暴風も無くなって静かな山歩きに。
万太郎山を振り返る。
2019年08月14日 07:29撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 7:29
万太郎山を振り返る。
土樽が見えてきた。
2019年08月14日 07:37撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 7:37
土樽が見えてきた。
やっと林道に降りた。
2019年08月14日 09:04撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:04
やっと林道に降りた。
林道を歩いている最中の正面の山、登りたい山容だ。
2019年08月14日 09:08撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:08
林道を歩いている最中の正面の山、登りたい山容だ。
関越道の土樽PAに着くとホッとするが、まだ長い。
2019年08月14日 09:30撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:30
関越道の土樽PAに着くとホッとするが、まだ長い。
ここに車を停めて周遊する手もあるな。
2019年08月14日 09:47撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:47
ここに車を停めて周遊する手もあるな。
自販機が凄くありがたく感じた。
しかも100円とリーズナブルだ。
ファンタグレープを購入。
2019年08月14日 09:51撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:51
自販機が凄くありがたく感じた。
しかも100円とリーズナブルだ。
ファンタグレープを購入。
関東とここを結ぶ上越線のトンネル。
めちゃくちゃ涼しい。
2019年08月14日 09:57撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 9:57
関東とここを結ぶ上越線のトンネル。
めちゃくちゃ涼しい。
おしまい。
2019年08月14日 10:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
8/14 10:09
おしまい。
撮影機器:

感想

待ちに待った夏休み!
1日目はゆっくりして2日目は土樽駅まで下道で使いきり、3日目に平標山経由で登山開始、4日目に谷川岳経由で下りきる贅沢なプランだ。
気になるのが南海上にある大型の台風の存在だ。一応九州に向かっているみたいだけど、ひょっとしたら多少は影響あるかもしれない。

土樽駅は常に無人だし、帰りは群馬県側の土合に降りて電車で帰る事も可能なので、遠いが車はここに停めておいて、同時にここからのスタートとなる。
前日の晩からこの駅に車中泊して起きたのが6時だ。
飲み物だけでも9リットルはあるのでザックは凄まじく重いが遭難するよりはずっと良い。

平標新道を登っていく訳だが、思っていた以上に林道歩きが長く、夏の暑さも入ってきているのでかなりしんどい。
長い林道を歩ききった時には既に500mlの水分を飲んでいた。

いよいよ登山道に入ればなんと予想外の藪こぎを強いられ、しかも大して登らないために標高も稼げない。
この区間は沢筋と平行に進むため道も湿り気があり滑るが、さっきの林道歩きの暑さに比べればマシなのだ。
最後の徒渉で足踏み外し、濡らしてしまう失敗はあったものの無事に通過。
暑かったので帽子を冷たい沢の水に浸けて被る心地よさは堪らなかった。

さて、いよいよ平標山の本格的な取り付きとなる尾根を登るも、見た目以上に勾配がキツく100mも登り続ける事が出来ず、休み休み行くもこの度にアブが邪魔をする。
そうか、暑いのもあるがザックの重さが15kgもあることを忘れてた。
ただ、勾配がキツい事には変わりはないので熱中症にならないように休み休みアルバイトをこなして行けば、やがて展望が開けるようになり谷からの涼しい風も入っきたので随分癒された。
そこからはこれから登る平標山と仙ノ倉山が美しい姿で待っていた。

やがて高木がなくなり森林限界に達するとハクサンフウロやハクサンシャジンが咲き始め、どんどん疲れが癒されて、池のまわりにはコバイケイソウが咲き乱れるなかイワヒバリが沢山居るなど夢の楽園だ。
しかもこのルートを歩いて夏休みだと言うのに誰一人として会わなかった。
最後の直下を休み休み頑張って登りきれば、今まで会わなかった人がそこそこ居る平標山山頂だ。

山頂は今までなかった風が関東平野から強風として吹き付けてきて、暑さで疲れてる体を十分に癒してくれた。
景色は新潟県側は八海山、群馬県側は赤城山、鼻曲山、榛名山と元関東民だけあって懐かしさを感じた。

十分に休憩した後は仙ノ倉山に向かって歩き出す。
今まで歩いたことのない広大なスケールの美しい稜線は平標山までの登りの疲れを全て洗い流してくれて、気持ちの良い空中散歩を楽しんだ。
仙ノ倉山に登っている最中に雲に完全に巻かれてしまったが、途切れないお花畑を見ながらなので気にならなかった。
逆にピーカンであったら熱中症が怖かった。

仙ノ倉山山頂は完全に雲の中で寒いくらいだったが、だからこそ谷川連峰の最高峰。
天気の良いときの方が稀なのだ。
先は長いのでここでも十分に休憩をとる。

仙ノ倉山から東側に進むと斜面に豊富な種類のお花畑が彩っており、写真撮影に時間を取ってしまった。
仙ノ倉山を下りきると稜線は一風変わり、巨石が聳える尾根となり、その中で1番でかい頭がエビス大黒ノ頭だ。
その手前には避難小屋があるものの、3人位しか入れないような本当の避難小屋だ。
まさか俺が泊まろうとしている所もこんな小屋なのかと思いつつ先に進む。

エビス大黒ノ頭を過ぎると稜線は一気に標高を落としはじめ、次第に雲から抜け出すとあんなに下るのかというような暗部が見えて心が折れそうになるが頑張って下る。
暗部までは下りきったものの、万太郎山までの登りがえげつなく見えたが、途中の避難小屋まで登れば良いので気は楽だ。
そう思っていたが、予想以上に足が疲れているみたいで一歩一歩がしんどかった。
なんせ19キロは歩いているからだ。

何とか宿(避難小屋)に登りつき安心するも、やっぱりエビス大黒と同じだったんだと思った。
雨風凌げればそれで十分なのだが、生まれて初めての山での一泊としてはハードな内容だ。
まず俺以外誰もいない、外は暴風、3人が精一杯の収容のドラム型小屋はとても安心して眠れる内容ではなく、16時半にチェックインして5時にチェックアウトした間、精々3時間くらいしか眠れなかった。

とりあえず朝を迎えるも、天候は悪化しており暴風雲の中での山行となる。
台風の影響なのだろう、常に風速15m位の暴風が吹き付け、雨雲の中にいるため雨が降っていなくても周りが落ちない水蒸気なので自然に濡れていくため、カッパを装備して万太郎山へ。

万太郎山山頂に着いたが、相変わらずの大荒れの状態は変わりそうにはなかったので、谷川岳まで行ったところで辛いだけだと判断し、縦走を諦めて万太郎尾根を下る事にした。

稜線を外れて新潟県側に下ると暴風が収まった。
相変わらずの雲の中だが、暴風がなければ気は楽だと思ったが、万太郎尾根は中々の険しさで、とにかくザレの急坂で濡れているために一回転げてしまった。
樹林帯に入るまでは油断を許さなかったので、気疲れしてしまうも、ダケカンバ林に入れば勾配が収まり雲からも抜けたのでホッとした。
するとアブが絡み始めてきたが、流石にカッパ越しに噛みつくことは出来まい。
そういった意味でもカッパが最大限に役に立った。

尾根上のとある頭を過ぎたら、後は下る一方なのだが想像以上に長いので足が痛いし、カッパも暑くなったので脱いだ。
すると下から人が登ってきたので稜線の現状を教えて注意を促した。

やっとの思いで林道に降り立つも、ここから先も長い距離を歩かなければならない。
土樽PAを過ぎて、とある現場事務所に自販機があり、なんとオール100円とリーズナブルさに有り難みを感じてファンタグレープを購入し、上越線のトンネルの目の前で飲みながら涼しんだ。

そこからも長かったが、無事に土樽駅に戻りきりおしまい。
初めてづくしの旅になったが、嬉しかったのはザックに入れていた物全てを使った事だった。
水分もあと残り1リットル切っていたし、股ズレになっていたので縦走もやめて正解だった。

名山に登ったわけではないが、なんだかんだで良い想い出になって良かった。

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