糠指(ヌカザス)尾根から三頭山経由で笹尾根の縦走(ヌカザス尾根でいじめていただきました)
- GPS
- 07:01
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
立川駅−青梅駅、奥多摩行きに乗り換え、奥多摩駅(西東京バス2番線 小菅行き)−小河内神社下車 (時間が早いからか電車、バスともに皆さん座れます。途中で見た奥多摩湖の駐車場はガラガラでした) 笛吹バス停15:51-16:36武蔵五日市駅16:47-17:25立川駅 笛吹(「うずしき」と読みます)入口(臨時バスが追加で2台並走してましたので余裕で座れました−30分ほど走りますので疲れた体で座れないとつらい思いをするでしょうね)−武蔵五日市駅、武蔵五日市駅(ホリデイ快速あきかわ号、2割くらいの方は立ってました)−立川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般にルートははっきりしていますし、急坂でしっかり足元を確保したいところは有りますが、特に悪いところはありませんでした。 三頭山西峰、槇寄山および数馬峠以外は樹木に囲まれていて見通しはありません。 小河内神社バス停−三頭山登山口 バス停のすぐ脇に麦山浮橋へ降りる階段があります。浮橋はそれなりに揺れますが全く問題なし、浮橋を渡り終え湖面から周回道路へ少し登り、車やバイクに注意しながら西へ歩くと目立たない登山口に出ます。(周回道を横断しなくてはなりませんのバイク、車には十分注意しましょう) 三頭山登山口−イヨ山(標高差465m) 出だしから急坂が続きます。なかなかペースがつかめません。息が上がります。やがて尾根沿いのルートになりますが、上りがずっと続きます。足元はよく踏まれています。 イヨ山−ヌカザス山(標高差196m) イヨ山を過ぎるとアップダウンの繰り返しです。多分ですが(登り疲れで数え間違いをしているかもしれません)大小合わせて11回のアップダウンがあります。当然その間高度は上がっていきます。それほど高度差はないのですが大きいアップダウンでは折角稼いだ高度を50mほど降下しますので登りはそれなりに急坂で精神的につらくなります。 ロープ補助が用意してある急坂もありました。ヌカザス山手前では岩の露出した急坂もあります。急ですので登りでストックを使われる方は状況によってはストックに頼らず3点支持の体勢をとって安全を確保しましょう。 この間には4つの急登があります。 ヌカザス山−入小沢の峰(標高差127m) ヌカザス山を過ぎるとすぐに有名な「オツネの泣坂」です。足場は露出した岩はなく関東ローム土ですので、やや滑りやすい状況です。急坂ですので足元を確認しながら登りましょう。オツネさんは恋した人に会いに行って明け方に帰ってきたことで叱られると泣いたということになってますが、ほんとうは毎回下りで何度も滑り、転んでしまって泣いたのではと思ってしまうような滑りやすそうな急坂でした。実際下りには利用したくないですね。 オツネの泣坂を登りきると入小沢の峰への登りルートが待っているのですが、ふと見ると登り疲れた足に右に巻く巻道の誘惑が待ち構えていましたので軟弱にも素直に巻道を選びました。(笑)巻道は道標には「作業道」と記してありました。 入小沢の峰−鶴峠分岐−三頭山西峰(標高差229m) 入小沢の峰は巻道でピークをパスしてしまいましたので実際の標高差は約240mでしょうか。ヌカザス尾根では珍しく緩やかな登りを進むと鶴峠への分岐が現れます。三頭山へのルートを進むと岩の露出したところがありますが、傾斜はきつくありませんので問題ありません。やがて鞘口峠からのルートの合流点に出ます。ここまで来ると山歩きの人が多くなります。最後の階段はお疲れ様のおまけです。(笑) 三頭山西峰−三頭山避難小屋−大沢山 西峰から西原峠へのルートを下ります。下り始めは階段になっていますがすぐにやや急な山道になります。足元の露出岩や木の根をよく確認しながら下りましょう。10分程で三頭山避難小屋です。避難小屋を横目に大沢山への登り返しです。大沢山頂にはベンチがありますが、見晴らしはよくありません。 大沢山ー槇寄山−西原峠 下り一辺倒のルートです。下り始めはやや急な所もありますが全く問題ありません。槇寄山頂はやや広めで4台の丸太ベンチがあります。1組のご夫妻が休憩されてました。槇寄山を下るとすぐに西原峠です。 西原峠−数馬峠・上平峠−大羽根山分岐−笛吹峠 西原峠から笹尾根に入ります。笛吹峠分岐までの途中に数馬と上野原の上平への分岐、大羽根山への分岐があります。西原峠から笛吹峠は標高がほぼ1150mの標高差の無いルートが続きます。途中ルートの両脇に熊笹が茂っている笹尾根という名前にふさわしいところもあります。 笛吹峠−笛吹入口バス停 笹尾根に笛吹バス停への分岐の道標がありますのでここが笛吹峠だと思うのですが、笛吹峠と記してはありません。分岐を下ると笹尾根にあったのと同じような行き先を示す道標があります。先の道標からいくらか下ったところにありますので、ここは笛吹峠ではないのではと考えます。 感想に詳しく書きますが、このルートは平成24年1月から平成27年7月まで、檜の伐採のために通行止めとなっています。 したがって、三頭山から笹尾根を下ってきて檜原街道沿いのバス停まで行くには、大羽根山分岐で浅間尾根登山口バス停に下るか、笛吹峠を更に進んで小棡峠(こゆずりとうげ)分岐で笛吹に下るかを選んでください。 笛吹の集落に入ると舗装道路に出ますので更に下ると檜原街道に出ます。道路を渡り右に進むをすぐに笛吹入口バス停です。 |
写真
感想
三頭山へは2010年3月の雨の日に車で都民の森行き、鞘口峠から三頭の大滝を回る短い周回ルートを歩いたのですが、「オツネの泣き坂」で有名な奥多摩湖から登るルートを是非歩いてみたいとずっと思っていました。
そんなわけで実は昨年の9月19日に1年ぶりの山行で挑戦したのですが、体調不十分もあってイヨ山のはるか手前で急登に耐えられず敗退しました。(大笑)その時に山行記録を下書きしたのですが恥ずかしいので未公開のままでした。(これまた大笑)
今月初めに山行復活で足慣らしに高尾山−陣馬山縦走路を歩き、そこそこ疲れたので徐々に体を慣らしていこうと思っていながら、いきなり奥多摩の急登の一つとして知られているこのルートに挑戦し、なんとか敗退はしなかったものの、かなりいじめられました。いやいや、いじめていただきました。
奥多摩駅から同じバスで小河内神社バスで降りられた方々よりは早く三頭山登山口から登り始めたのですが、女性の方を含め7名の方にイヨ山までの間に抜かれてしまいました。みなさんそれなりに荒い息遣いで登られていましたが、とてもついていけません。
一昨年に登った奥多摩三大急登と言われる稲村岩から鷹の巣山へのルートよりも、また、隠れ三大急登といわれる日原林道から天租山へのルートよりもきつく感じました。ここのところしばらく山を歩いていなかったことによる衰えと、当然ながらの年齢相応の体力の衰えを感じてしまいました。
イヨ山から下ったムロクボ尾根への分岐の鞍部で私と同年代のご夫妻にお会いし、「いやーきついですねぇ」と声をお掛けしたら、「ほんときついねぇ。ピストンやるの?」と言われ、「いや西原峠のほうへ抜けます」と伝えたところ、ご夫妻は下りはムロクボ尾根を降りられるようで、「登りもきついけど下りも心配だなぁ」と仰ってました。ムロクボ尾根もヌカザス尾根も下りはかなり脚に来そうなルートです。
どうにか三頭山西峰へつきましたが、西峰には都民の森の鞘口峠より登ってこられた方々があちこちで休まれてました。中には3歳くらいと思われる幼少年も自力で登ってきていて、鞘口峠からのルートは距離はないものの、それなりに頑張らなければならない勾配のルートもありますので思わず感心しました。自分で朝握ってきたおにぎり2個を食べ気力を回復させ、汗のしみ込んだシャツを長袖のヤマレコTシャツに着替えて西原峠へと階段を下り始めたところ、3人組の若い女性の一人がすれ違いざまに「あっ、そのヤマレコのTシャツはどうしたんですか?」と尋ねて来られてので、「これはヤマレコのサイトで売っていたんですよ」と答えたら、3人が「かわいいーッ」と言ったのはTシャツのことで当然私のことではないですね。(笑)
ただ、「おっ、ヤマレコだ」とか「ねぇねぇ、ヤマレコだって」と言いながらすれ違う方がいて、さすが「電子国土功績賞」を受賞したヤマレコだけあって、その知名度を感じました。なかには「ヤマレコの方ですか?」と尋ねられる方がいて、ヤマレコの方ってどういうことだろう???と思わず笑ってしまいました。
ところで、今回の山行で山歩きではやってはいけないことをやってしまいました。
というのは道標に従って笹尾根から笛吹入口バス停へ下り始めたところ、ルート脇の檜の幹に通行止めの期間が「平成24年1月から平成27年7月」と書いてある、お知らせの小さな表示があったのですが、平成24年を来年のことと全くの勘違いをして疑わず、そのルートをそのまま進んでしまいました。途中ルートにビニルテープの通行止めがあったのですが、なんでこんなに早くからと思いながら進んだのです。ところが、進むうちにルートは不明瞭ではないのですが、なんだか踏み跡がはっきりしないので変だなぁと思いながら進んでいくうちに「あっ、今年が平成24年だ!!」と気付きました。しかしながら、すでにかなり下って来ており疲れた脚で笹尾根まで戻る気力がなかったので、足元に注意しながら進んでいくと、伐採エリアで出てしまいました。
伐採エリアでは山道は払った枝や伐採屑で埋め尽くされている上に、伐採した幹を麓の集木場に下ろすためのケーブルが張り巡らされており、作業中の森林組合の方に「ここは危険だから他を通って」と言われ、「他を通れというのは戻れということですか?」と聞いたところ「ここまで来てしまったのならケーブルに十分注意して下りて」と私が通り過ぎるまで作業を一時中断されました。
本当にごめんなさい。
6月末の梅雨の中休みの好天日でしたので、ミネラルウォーターを1.5Lとポカリスエットを0.9Lの計2.4Lを熱中症対策として持って行きましたが、バス停に戻った時には約1.0Lは飲み残していました。水を持ち歩くのは大変ではありますが、この時期熱中症で体調を崩し、危険な思いをすることにもなりかねませんので多めに持っていくことを心がけようと思ってます。
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