山開き 谷川岳・雲と花の天神尾根
群馬県
新潟県
Rheingold
B-Donau
- GPS
- 06:01
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 744m
- 下り
- 739m
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標高グラフを拡大コースタイム
0756肩の小屋→0808トマの耳0813→0831オキの耳0835→0855トマの耳0858→0903肩の小屋《朝食休憩》
0941肩の小屋→0957ザンゲ岩→1025天狗の溜まり場→1108熊穴沢避難小屋→1130リフト分岐→1145天神平
| 天候 | 曇りのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
平日：午前8時〜午後5時 土日祝：午前7時〜午後5時 ※山開きの7月1日は特別に午前5時から運行しました |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■危険箇所 ・ありません。天神尾根は全般的によく整備されています。 ■コース上の雪渓 ・肩の小屋の手前に残っています（道のり60〜70m、高度差20〜30m）。 ・軽アイゼンの着用率は登りが3割ほど、意外にも下りの方が低いようでした。 ・軽い尻餅をつく人はいましたが、総じて粛々と往来していました。 ■登山ポスト ・ベースプラザ6階のロープウェイチケット売り場横にあります。 ■下山後の立ち寄り湯 ・水上温泉街を含めて多数あります。 |
写真
拍手アウトドアメーカーが
ブースを並べていた
感想
山開きの7月1日。谷川岳ロープウェイは午前5時から運行します−−。
それなら、天神尾根をゆっくり往復しても昼前に下山できるじゃないか。
何かで読んだ記憶が突如として蘇り、急遽、妻と山歩きに出かけました。
ベースプラザの駐車場に車を止めて、6階の切符売り場から外に出ます。
アウトドア用品店のブースが並んでいます。なるほど、本格シーズンか。
ロープウェイの隣は山岳ガイドの女性。ザックにカーネーションが一輪。
「魔の山」とも言われる谷川岳をめぐる来し方を連想しながら天神平へ。
そこは、ウグイスがさえずり道端のゼンマイが瑞々しい新緑の山でした。
あいにくガスに覆われて周囲の山々は見えませんでしたが、まずは出発。
暑くもなく寒くもなく。なだらかな天神尾根ですが、汗が滲んできます。
湿度が高い。ただし、その分だけ、路傍の花はいちだんと鮮やかな風情。
視界が開けていたら、さぞかし……。前日は晴れていたのに、と独り言。
リフトからの道を合わせ、約20分でチョコレート色の熊穴沢避難小屋に。
ここで「SOY JOY」を補給。山でしか食べないけれど山で食べると旨い。
バーボンを一緒に口に含むと最高ですが、今回は自動車で来たので我慢。
次の目的地・天狗の溜まり場は、岩の上に人間たちが溜まっていました。
みなさん、四方を見渡していますが、残念ながら視界は依然として不良。
ザンゲ岩に到着しても天候は一向に回復せず、関心の対象は草花観察に。
それでも、雪渓が見えてくると、周囲から驚きとも歓声ともつかぬ声が。
乾いていた尾根道の岩が濡れてきて、雪解け水の音が聞こえてきました。
雪渓の手前では軽アイゼンを履く人々も。私たちはそのまま登りました。
肩の小屋の脇では何人かがベンチに座っていましたが、まだ8時前です。
お腹も空いてはいなかったので、迷わずにトマの耳へと歩き続けました。
頂上も周囲は霧に包まれていました。そこへ「○○さん」と同行者の声。
指さす先に視線を向けると、ゥワッ！ オキの耳が姿を現していました。
よし、写真を撮ろう。そう思ってカメラを構えようとする間に次の雲が。
次の瞬間には上越国境の山々が目前に。めまぐるしく変化する山の天気。
自然のダイナミズムを体感し、いつまでも、その場に立っていたい気分。
しかし、昼すぎから雨になるという天気予報なので、オキの耳へと出発。
途中の尾根から東を見下ろすと、険しい斜面の数カ所に雪渓が見えます。
オキの耳到着。道標越しの東方、雲間に尖った頂を見つけ、燧ケ岳かな。
いや、高さが足りない気がする。トマの耳を振り返ると、人々が鈴なり。
晴れていたら、と思うのは人情だ。横へ流れていく雲を見ながらの思い。
トマの耳を経由して肩の小屋まで戻り、東側のベンチで朝食の準備開始。
体が冷える前に、とレインウエアを着用。クラムチャウダーを作ります。
向かいのご夫婦はコンビニ謹製のそばを召し上がっている。これも風情。
雨が降らないうちに。40分ほどで腰を上げ、あとは天神平への道です。
小屋を出てすぐの雪渓。なぜか下りでは軽アイゼンの着用率が低い様子。
なぁんだ。私たちも着用せずに下り始めましたが、途中で同行者が停滞。
後ろにいたベテラン男性から「お嬢さん、左側に移るといいよ」と声が。
お嬢さんって誰だ？ 貴重な問題提起だが、同行者はそれどころでない。
ほどなく下り切った後、「軽アイゼンを着ければ何でもなかったのに」。
「お嬢さんって呼ばれたじゃない」と話を振ったけれど、無反応でした。
心配した雨は熊穴沢避難小屋の手前から降り始め、葉っぱに落ちる音も。
とうとう最後まで日差しには恵まれませんでしたが、楽しい散策でした。
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