記録ID: 2048112
全員に公開
アルパインクライミング
アジア
マナスル8163m
2019年09月03日(火) 〜
2019年09月30日(月)


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 516:15
- 距離
- 94.7km
- 登り
- 28,034m
- 下り
- 28,025m
コースタイム
1日目
- 山行
- 1:44
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:44
距離 4.5km
登り 353m
下り 343m
5:31
104分
9月7日 サマゴン
7:15
0分
サマゴンの丘
7:15
サマゴン
2日目
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:05
距離 9.4km
登り 687m
下り 684m
5:18
245分
9月8日 サマゴン
9:23
120分
サマゴンの丘
11:23
サマゴン
3日目
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:09
距離 7.0km
登り 1,289m
下り 0m
5:29
429分
9月9日 サマゴン
12:38
マナスルベースキャンプ
4日目
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 7:15
距離 8.0km
登り 747m
下り 730m
5:30
312分
9月12日 マナスルベースキャンプ
10:42
10:45
120分
キャンプ1
12:45
マナスルベースキャンプ
5日目
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:55
距離 3.6km
登り 764m
下り 0m
7:50
295分
9月14日マナスルベースキャンプ
12:45
キャンプ1
6日目
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:22
距離 5.5km
登り 216m
下り 980m
5:11
214分
9月15日キャンプ1
8:45
168分
標高6000
11:33
ベースキャンプ
7日目
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:09
距離 7.1km
登り 0m
下り 1,297m
10:00
129分
9月19日 ベースキャンプ
12:09
サマゴン
8日目
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:05
距離 7.2km
登り 1,302m
下り 1m
7:01
365分
9月23日 サマゴン
13:06
ベースキャンプ
9日目
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:02
距離 3.8km
登り 748m
下り 0m
7:41
302分
9月24日 ベースキャンプ
12:43
キャンプ1
10日目
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:37
距離 2.0km
登り 644m
下り 0m
4:15
397分
9月24日 キャンプ1
10:52
キャンプ2
11日目
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 5:00
- 合計
- 9:14
距離 5.1km
登り 1,118m
下り 305m
5:31
254分
9月25日 キャンプ2
9:45
14:45
0分
キャンプ3
21:45
キャンプ3
12日目
- 山行
- 19:19
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 19:31
距離 23.9km
登り 3,138m
下り 5,526m
13日目
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:00
距離 6.9km
登り 0m
下り 1,291m
14:45
240分
9月27日 ベースキャンプ
18:45
サマゴン
今秋はマナスル山域の天候が悪かった
エベレストベースキャンプは9月半ばには天候回復の見込みなしと早々に閉鎖決定
このような悪条件のなか我々もマナスルベースキャンプから3回高度順応登山をして体調を整える予定だったが、天候不良のため2回の高度順応でアタックしなければならなくなった。
各種の天気予報を調査して殆どの登山隊が9月28日登頂を目指して登山計画を立てた
9月29日以降は大荒予報が続き、今期は登頂できる可能性が無い
僕は9月28日午後から荒れる予報をサマゴンの街で目にしていた
登頂開始まえにDendiシェルパに「ホントに大丈夫か?」と確認したが「いろんな天気予報が28日登頂が最善と言ってる」とのコト
多くの隊が28日登頂目指して行動していた
それでも僕は心配だった
キャンプ1からキャンプ2へ登攀中 野口健氏にその話をしたところ
「キャンプ4を飛ばすのもアリかもですね」
と云われ、Dendiシェルパにその旨を進言し採用された
体力的にはキツイがキャンプ2からキャンプ3到着後に数時間仮眠、19時に出発しキャンプ4飛ばしを行い他の隊より一日早くネパール時間9月27日9時00分マナスル山頂に登頂
9月28日は天気予報がハズレ、稜線は朝から大荒れ、
多くの隊は登頂を諦め下山
今期のマナスル登山期は幕を閉じた
ホンの一日のスキをついて登れた我々はラッキーだった
エベレストベースキャンプは9月半ばには天候回復の見込みなしと早々に閉鎖決定
このような悪条件のなか我々もマナスルベースキャンプから3回高度順応登山をして体調を整える予定だったが、天候不良のため2回の高度順応でアタックしなければならなくなった。
各種の天気予報を調査して殆どの登山隊が9月28日登頂を目指して登山計画を立てた
9月29日以降は大荒予報が続き、今期は登頂できる可能性が無い
僕は9月28日午後から荒れる予報をサマゴンの街で目にしていた
登頂開始まえにDendiシェルパに「ホントに大丈夫か?」と確認したが「いろんな天気予報が28日登頂が最善と言ってる」とのコト
多くの隊が28日登頂目指して行動していた
それでも僕は心配だった
キャンプ1からキャンプ2へ登攀中 野口健氏にその話をしたところ
「キャンプ4を飛ばすのもアリかもですね」
と云われ、Dendiシェルパにその旨を進言し採用された
体力的にはキツイがキャンプ2からキャンプ3到着後に数時間仮眠、19時に出発しキャンプ4飛ばしを行い他の隊より一日早くネパール時間9月27日9時00分マナスル山頂に登頂
9月28日は天気予報がハズレ、稜線は朝から大荒れ、
多くの隊は登頂を諦め下山
今期のマナスル登山期は幕を閉じた
ホンの一日のスキをついて登れた我々はラッキーだった
天候 | 2019年秋のマナスルの天候は悪かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
マナスル登山手配先 http://kland.jp/himaraya/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
ベースキャンプからキャンプ1 ロープ場一ヶ所あるがさほど難易度は高くない キャンプ1からキャンプ2 アイスフォール 垂壁登攀等が数か所あるマナスル登山核心部分 キャンプ2からキャンプ3 さほどの難所は無い キャンプ3からキャンプ4 一ヶ所ホンの短い距離だが垂壁登攀があり、下山時には渋滞ポイントとなる キャンプ4から頂上 頂上付近以外はFIXロープもなく危険個所はない 頂上は狭隘で危険 混雑時は少し下の小さなスペースを頂上とみなし折り返す |
その他周辺情報 | サマゴンは電線は通っているが電気は来ていない 天気が良ければソーラーパネルWifiが入る ベースキャンプは有料Wifiが有るが、サマゴン(ソーラーパネル電源)から電波を飛ばすため晴れの少ない今年は殆ど繋がらない |
写真
9月9日
ベースキャンプ4800mへ出発
サマゴン3500mから1300m登ってベースキャンプへ
因みにこの段階で陸路で運ばれた僕の荷物は手許に届いていない
結果的にカトマンズから6日間かけて後日ベースキャンプへ直送された
ベースキャンプ4800mへ出発
サマゴン3500mから1300m登ってベースキャンプへ
因みにこの段階で陸路で運ばれた僕の荷物は手許に届いていない
結果的にカトマンズから6日間かけて後日ベースキャンプへ直送された
9月15日
キャンプ1からキャンプ2を目指す
前夜 テント内で気管支炎になった
呼吸する際、気管支がヒリヒリと痛くなる
気管支炎のため咳も出始めた
咳止めを飲むと、副作用で吐き気がする
仕方ないので咳止めを止めてひたすら一晩耐える
寝起きの心拍数が140近くなり少し歩くだけで心臓バクバク
キャンプ1からキャンプ2を目指す
前夜 テント内で気管支炎になった
呼吸する際、気管支がヒリヒリと痛くなる
気管支炎のため咳も出始めた
咳止めを飲むと、副作用で吐き気がする
仕方ないので咳止めを止めてひたすら一晩耐える
寝起きの心拍数が140近くなり少し歩くだけで心臓バクバク
キャンプ2を目指すが皆に付いて行くコトが出来ない
心臓がバクバクと動き苦しくて仕方がない
独りで頑張って12時まで登る
12時、標高6000m地点まで登り下山開始
降りは単独で快調に歩く
心臓がバクバクと動き苦しくて仕方がない
独りで頑張って12時まで登る
12時、標高6000m地点まで登り下山開始
降りは単独で快調に歩く
9月16日 休息日
ベースキャンプ滞在中 Dendi隊に居るお客様のドクターAを呼ぶ声が聞こえた
僕がテントから顔を出すと急病人がダイニングテントへ運び込まれたとのコト
話を聞くと肺水腫のようだ
ダイニングへ行くと大柄の白人が酸素マスクを口にあて座っている
酸素を吸っているからだろう酸素飽和度は90台だが心拍数速く微熱、咳があり具合が悪そうだ
ドクターAが駆けつけ、検診、打診、ラ音の確認等を行う 僕は助手をする
患者いわく、キャンプ1(5600m)から調子が悪かったモノの皆には隠してキャンプ2(6300m)まで行って全く動けなくなったそうだ
彼に
「何か欲しい(飲食物)は無いか?」
と聞くと
「ホットレモンともう一度チャンスを…」
と言って大泣きし始めた
ホットレモンを飲みながら大男が全身を震わせ泣いている
彼の気持ちが痛い程判る
俺も一月のアコンカグアで同じように救出され飲食物を貰ってから嗚咽した。
俺も半泣きになりながら彼の肌をただただ擦り、慰めるしかなかった
ドクターAは直ぐにカトマンズへ降ろすように指示
ヘリコプターは悪天候で飛んで来れない。仕方がないので、彼はふらふらではあるが、歩いてサマゴン(3500m)へ下山していった
明日ヘリコプターでサマゴンからカトマンズへ運ばれる
夜 Dendiの機嫌がすこぶる良い
「明日、カトマンズから新鮮な野菜がいっぱい来るネ♥️」
「野菜いっぱい手配したね♥️」
「彼(急患)を迎えに来るヘリコプターにいっぱい荷物運んで来るネ♥️」
さすがDendi抜け目が無い(笑)
更に後日談
Da Dendi Sherpaが怒ってる
「野菜が盗まれた!」
「誰が盗んだ判ってる●●●●●●●だ!ロバが野菜をいっぱい持って上がって来た!」
「だけど仕方(証拠)が無い」
そりゃそうだ 野菜に名前は書いて無い…
ベースキャンプ滞在中 Dendi隊に居るお客様のドクターAを呼ぶ声が聞こえた
僕がテントから顔を出すと急病人がダイニングテントへ運び込まれたとのコト
話を聞くと肺水腫のようだ
ダイニングへ行くと大柄の白人が酸素マスクを口にあて座っている
酸素を吸っているからだろう酸素飽和度は90台だが心拍数速く微熱、咳があり具合が悪そうだ
ドクターAが駆けつけ、検診、打診、ラ音の確認等を行う 僕は助手をする
患者いわく、キャンプ1(5600m)から調子が悪かったモノの皆には隠してキャンプ2(6300m)まで行って全く動けなくなったそうだ
彼に
「何か欲しい(飲食物)は無いか?」
と聞くと
「ホットレモンともう一度チャンスを…」
と言って大泣きし始めた
ホットレモンを飲みながら大男が全身を震わせ泣いている
彼の気持ちが痛い程判る
俺も一月のアコンカグアで同じように救出され飲食物を貰ってから嗚咽した。
俺も半泣きになりながら彼の肌をただただ擦り、慰めるしかなかった
ドクターAは直ぐにカトマンズへ降ろすように指示
ヘリコプターは悪天候で飛んで来れない。仕方がないので、彼はふらふらではあるが、歩いてサマゴン(3500m)へ下山していった
明日ヘリコプターでサマゴンからカトマンズへ運ばれる
夜 Dendiの機嫌がすこぶる良い
「明日、カトマンズから新鮮な野菜がいっぱい来るネ♥️」
「野菜いっぱい手配したね♥️」
「彼(急患)を迎えに来るヘリコプターにいっぱい荷物運んで来るネ♥️」
さすがDendi抜け目が無い(笑)
更に後日談
Da Dendi Sherpaが怒ってる
「野菜が盗まれた!」
「誰が盗んだ判ってる●●●●●●●だ!ロバが野菜をいっぱい持って上がって来た!」
「だけど仕方(証拠)が無い」
そりゃそうだ 野菜に名前は書いて無い…
9月18日
雪が降った
今日か明日あたり、キャンプ3まで順応登山へ出かけようと予定されていたが,雪が降った直後は雪崩の危険があるため3日間は行動停止
他の隊も含めみなベースキャンプで足止めを喰らう
雪が降った
今日か明日あたり、キャンプ3まで順応登山へ出かけようと予定されていたが,雪が降った直後は雪崩の危険があるため3日間は行動停止
他の隊も含めみなベースキャンプで足止めを喰らう
ポータと一緒に下山
大雪が降ったので3日間は行動停止
濃い空気を吸って高所衰退した身体を超回復させるため一人離脱してサマゴンの街へ下山
朝イチ40キロの歩荷して登ってきたポータが生ゴミを持って下山
生ゴミの汁が滴る大きな荷物を背負いスイスイと歩く
大雪が降ったので3日間は行動停止
濃い空気を吸って高所衰退した身体を超回復させるため一人離脱してサマゴンの街へ下山
朝イチ40キロの歩荷して登ってきたポータが生ゴミを持って下山
生ゴミの汁が滴る大きな荷物を背負いスイスイと歩く
雪の急下降
僕は軽アイゼンを付けていた
ポータはツボ足で滑りまくる
僕のストック2本をポーターへ貸して歩いてもらう
ポーターの雪で靴はグチャグチャ
ペラペラの運動靴にビニール袋を靴下にして歩く
僕は軽アイゼンを付けていた
ポータはツボ足で滑りまくる
僕のストック2本をポーターへ貸して歩いてもらう
ポーターの雪で靴はグチャグチャ
ペラペラの運動靴にビニール袋を靴下にして歩く
9月21日
さぁ ベースキャンプへ向けて宿を出発
2泊して体調も回復‼
そぅそぅ念のためベースキャンプのDenndiシェルパへ連絡
「まだ出発しないから、ベースキャンプへ今日は戻ら無くて良いよ〜」
チェックアウトしたが、大慌てでもう一度宿へ戻る
さぁ ベースキャンプへ向けて宿を出発
2泊して体調も回復‼
そぅそぅ念のためベースキャンプのDenndiシェルパへ連絡
「まだ出発しないから、ベースキャンプへ今日は戻ら無くて良いよ〜」
チェックアウトしたが、大慌てでもう一度宿へ戻る
9月22日
ベースキャンプでさらに大雪が降り、大型ドームテントが潰れたとの連絡が入る
降雪直後の明日も雪崩事故防止のためベースキャンプ行動不能
そのためさらにもう一泊でサマゴン宿泊決定
昼過ぎ
9月24日ベースキャンプからマナスル頂上へキャンプ2から酸素を吸ってダイレクトアタック決定の連絡がある
ベースキャンプでさらに大雪が降り、大型ドームテントが潰れたとの連絡が入る
降雪直後の明日も雪崩事故防止のためベースキャンプ行動不能
そのためさらにもう一泊でサマゴン宿泊決定
昼過ぎ
9月24日ベースキャンプからマナスル頂上へキャンプ2から酸素を吸ってダイレクトアタック決定の連絡がある
9月23日
ベースキャンプ4800mへ独り戻る
サマゴン3500m出発時は天気が良かったが途中から大雨に…
雨の中、4800mまで標高を上げるのは一般的にはハイリスク
ベースキャンプ到着時身体は冷え切っていた
ベースキャンプ4800mへ独り戻る
サマゴン3500m出発時は天気が良かったが途中から大雨に…
雨の中、4800mまで標高を上げるのは一般的にはハイリスク
ベースキャンプ到着時身体は冷え切っていた
ホテルテント(4200m)で休憩
ブラックティー150ルピーを飲んで身体を温める
休憩中、お腹が痛くなりホテルテント傍で野糞
ホテルテントにはトイレットペーパーは売って無く、仕方がないので葉っぱでお尻を拭く
草むらが有って良かった…
ブラックティー150ルピーを飲んで身体を温める
休憩中、お腹が痛くなりホテルテント傍で野糞
ホテルテントにはトイレットペーパーは売って無く、仕方がないので葉っぱでお尻を拭く
草むらが有って良かった…
9月25日
アイスフォール
2連ラダー 下は数百メートルの割れ目
登山時は単身で通過
渡るのには度胸が要る
キャンプ1〜キャンプ2区間にはこれ以外に垂壁登攀もある
キャンプ1→2がマナスル登山の核心部
アイスフォール
2連ラダー 下は数百メートルの割れ目
登山時は単身で通過
渡るのには度胸が要る
キャンプ1〜キャンプ2区間にはこれ以外に垂壁登攀もある
キャンプ1→2がマナスル登山の核心部
野口隊
野口健氏とカメラマンの平賀氏
この先二日間は野口隊と行動を共にする
野口氏の何気ない僕への一言で我々はキャンプ4飛ばしを決定する
野口氏はキャンプ4ステイ
これがマナスル登山の明暗を分けるコトになる
野口健氏とカメラマンの平賀氏
この先二日間は野口隊と行動を共にする
野口氏の何気ない僕への一言で我々はキャンプ4飛ばしを決定する
野口氏はキャンプ4ステイ
これがマナスル登山の明暗を分けるコトになる
キャンプ3手前 お湯を飲んで小休憩
太陽がサンサンと輝きとても暑くてたまらない
僕は軽度の熱中症になった
この後、キャンプ3で休憩の後、20時ごろキャンプ3を出発
キャンプ4を飛ばして頂上へアタック
太陽がサンサンと輝きとても暑くてたまらない
僕は軽度の熱中症になった
この後、キャンプ3で休憩の後、20時ごろキャンプ3を出発
キャンプ4を飛ばして頂上へアタック
単独で先行してしまった
(後ろに付いてきているのが、僕のシェルパだと思ったら、アカの他人だった…僕の担当シェルパは仕事をさぼっていた)
皆が登ってくるまで頂上手前で1時間以上の大休憩
遠くには8000m級の高嶺が遠望できる
神秘的な光景だった…
(後ろに付いてきているのが、僕のシェルパだと思ったら、アカの他人だった…僕の担当シェルパは仕事をさぼっていた)
皆が登ってくるまで頂上手前で1時間以上の大休憩
遠くには8000m級の高嶺が遠望できる
神秘的な光景だった…
マナスル8163m登頂
ネパール時間9月27日9時00分マナスル登頂成功しました
幸いにして頂上にあまり人がおらず、混雑でなかなか滞在出来ない本当の頂上へ行き写真撮影することも出来ました
ネパール時間9月27日9時00分マナスル登頂成功しました
幸いにして頂上にあまり人がおらず、混雑でなかなか滞在出来ない本当の頂上へ行き写真撮影することも出来ました
アイスフォール転落…
頂上からベースキャンプへの下山時
キャンプ1上部に数十メートル懸垂下降があり、着陸後そのまま一気にさらにエイト環にて急斜面を徒歩下降、最終部分にアイスフォールを渡るラダー(ハシゴ橋)がある
この区間はFIXロープが登り降り用と二つある
アイスフォールのラダーは一つで登攀・下降兼用となっている
下降用ルートはまだ他の数グループが取りついている
我々は、もぅ日暮れ近くになり、誰も使っていない登攀用ロープを使って下降
僕は先に一人で一気にとっとと下降、Da Dendi Sherpaがもう一人の方をフォローしながら二人で100mぐらい後ろから降りてくる
僕がアイスフォールのラダー前でDa Dendi Sherpaを待っていると、他グループのシェルパが僕へ
「先に行って」
と云う、
このシェルパのお客様が疲弊しアイスフォールを怖がっており、シェルパがかなり苦労している
ラダーを通過するには「下降」用ロープを使った方が支点がラダーに近く安全に見えたが、彼らが居るので下降用ロープ使えない
「俺、この(登攀用)ロープで降りるのか?」
とシェルパに聞くと
「そうだ、そのロープとエイト環で先に行ってくれ」
という
仕方がないので、この登攀用ロープを利用して速やかにラダーに取り掛かる
このロープ太さ14mmくらいあり堅くて懸垂下降中もよく詰まった
この詰まりがラダー通過中にも起こり、ロープを緩めようと操作中…
ロープがホンの少し左右に揺れ始めた…
支点は50mくらい上部にある。揺れの周波数は少ないが揺れ幅は大きい。
大きく揺れ始めても普通なら脚で支えられるがここはラダーの上
左右に何も支えるものは無い…
その揺れに合わせて真横に倒れ、僕の身体はそのままアイスフォール吸い込まれた…
エイト環をしているのでそのまま落ちるコトは無いが片足はアイス、片足はラダーに引っかかったまま
件のシェルパが直ぐにラダーを渡り、下降側のロープを手繰り寄せ僕を助けてくれた
助け出された僕は腰が抜けて動けない
さて次に問題なのはこのシェルパのお客さん
最初からラダーを渡るのが怖くて躊躇している最中
目の前で僕が転落…
もぅ 怖くてラダーが渡れない
僕が落ちたコトを知ら無いDendiたちが数分後降りてきて、ラダー待ち
このお客さんは暫くしてラダーを這いつくばるように渡っていた・・・・
Dendiも続いて渡ってくる
僕が「落ちた」と云ってもDendiは最初はナンのコトか理解していない
そぅ僕が「落ちる」というコトをDendiは最初から想定していないので、理解できなかったのだ。
問題はこの10分先…
さらに大きなアイスフォールがある
つまり長いラダーを渡らねばならない
もう日も暮れて、殆ど回りは見えない
僕は恐怖心におののき脚が一歩も出ない…
我々のメンバー二人に先に行ってもらい、心を落ち着けるが渡れない
Dendiがロープをピーンと張って
「小林さん頑張るね。怖くないね‼」
と叫ぶが、怖いのは俺の問題…
このラダーを渡らねばベースキャンプへ帰られない
だけど脚が勝手にブルブル震えて怖い
自分がアイスフォールに落ちる姿ばかり想像してしまう
10分ほど僕が躊躇していたら、先ほどのシェルパとお客さんもやってきた
このシェルパさんがラダーFIXロープの後ろを引っ張ってさらにロープを張ってくれる
えぇ〜い!
思い切ってラダーを渡る
ラダーの下は数100mとも云われる断崖絶壁
落ちてもチョイがけのカラビナが付いてる…
でもどうやって助けるのだろう?
そんなコトばかり考えながら、ラダーを渡る
ナントか渡り切りDendiに抱き付きながら腰が抜けてそのまま座り込んでしまった
きっとホンの数十秒だが何分間にも感じた
次は、もぅ一人のシェルパのお客さん…
彼も僕並みにビビッており、脚が進まない…
二人とも渡り終えたら、廻りは完全に真っ暗になっており、この先はヘッドライト下山になった
あぁ怖かった…
頂上からベースキャンプへの下山時
キャンプ1上部に数十メートル懸垂下降があり、着陸後そのまま一気にさらにエイト環にて急斜面を徒歩下降、最終部分にアイスフォールを渡るラダー(ハシゴ橋)がある
この区間はFIXロープが登り降り用と二つある
アイスフォールのラダーは一つで登攀・下降兼用となっている
下降用ルートはまだ他の数グループが取りついている
我々は、もぅ日暮れ近くになり、誰も使っていない登攀用ロープを使って下降
僕は先に一人で一気にとっとと下降、Da Dendi Sherpaがもう一人の方をフォローしながら二人で100mぐらい後ろから降りてくる
僕がアイスフォールのラダー前でDa Dendi Sherpaを待っていると、他グループのシェルパが僕へ
「先に行って」
と云う、
このシェルパのお客様が疲弊しアイスフォールを怖がっており、シェルパがかなり苦労している
ラダーを通過するには「下降」用ロープを使った方が支点がラダーに近く安全に見えたが、彼らが居るので下降用ロープ使えない
「俺、この(登攀用)ロープで降りるのか?」
とシェルパに聞くと
「そうだ、そのロープとエイト環で先に行ってくれ」
という
仕方がないので、この登攀用ロープを利用して速やかにラダーに取り掛かる
このロープ太さ14mmくらいあり堅くて懸垂下降中もよく詰まった
この詰まりがラダー通過中にも起こり、ロープを緩めようと操作中…
ロープがホンの少し左右に揺れ始めた…
支点は50mくらい上部にある。揺れの周波数は少ないが揺れ幅は大きい。
大きく揺れ始めても普通なら脚で支えられるがここはラダーの上
左右に何も支えるものは無い…
その揺れに合わせて真横に倒れ、僕の身体はそのままアイスフォール吸い込まれた…
エイト環をしているのでそのまま落ちるコトは無いが片足はアイス、片足はラダーに引っかかったまま
件のシェルパが直ぐにラダーを渡り、下降側のロープを手繰り寄せ僕を助けてくれた
助け出された僕は腰が抜けて動けない
さて次に問題なのはこのシェルパのお客さん
最初からラダーを渡るのが怖くて躊躇している最中
目の前で僕が転落…
もぅ 怖くてラダーが渡れない
僕が落ちたコトを知ら無いDendiたちが数分後降りてきて、ラダー待ち
このお客さんは暫くしてラダーを這いつくばるように渡っていた・・・・
Dendiも続いて渡ってくる
僕が「落ちた」と云ってもDendiは最初はナンのコトか理解していない
そぅ僕が「落ちる」というコトをDendiは最初から想定していないので、理解できなかったのだ。
問題はこの10分先…
さらに大きなアイスフォールがある
つまり長いラダーを渡らねばならない
もう日も暮れて、殆ど回りは見えない
僕は恐怖心におののき脚が一歩も出ない…
我々のメンバー二人に先に行ってもらい、心を落ち着けるが渡れない
Dendiがロープをピーンと張って
「小林さん頑張るね。怖くないね‼」
と叫ぶが、怖いのは俺の問題…
このラダーを渡らねばベースキャンプへ帰られない
だけど脚が勝手にブルブル震えて怖い
自分がアイスフォールに落ちる姿ばかり想像してしまう
10分ほど僕が躊躇していたら、先ほどのシェルパとお客さんもやってきた
このシェルパさんがラダーFIXロープの後ろを引っ張ってさらにロープを張ってくれる
えぇ〜い!
思い切ってラダーを渡る
ラダーの下は数100mとも云われる断崖絶壁
落ちてもチョイがけのカラビナが付いてる…
でもどうやって助けるのだろう?
そんなコトばかり考えながら、ラダーを渡る
ナントか渡り切りDendiに抱き付きながら腰が抜けてそのまま座り込んでしまった
きっとホンの数十秒だが何分間にも感じた
次は、もぅ一人のシェルパのお客さん…
彼も僕並みにビビッており、脚が進まない…
二人とも渡り終えたら、廻りは完全に真っ暗になっており、この先はヘッドライト下山になった
あぁ怖かった…
9月28日
マナスル登頂翌日のベースキャンプ
朝からみぞれ交じりの雪
ハイキャンプの雪崩が心配
午前中 今日下山の本隊9名がキャンプ3を出発した旨連絡が入る
昼前 キャンプ4にて韓国人女性が高山病のため亡くなったと連絡が入る 少し気が滅入る
後日談だがポーランド人も亡くなったそうだ
マナスル登頂翌日のベースキャンプ
朝からみぞれ交じりの雪
ハイキャンプの雪崩が心配
午前中 今日下山の本隊9名がキャンプ3を出発した旨連絡が入る
昼前 キャンプ4にて韓国人女性が高山病のため亡くなったと連絡が入る 少し気が滅入る
後日談だがポーランド人も亡くなったそうだ
足のにおい対策
長期間履きっぱなしの登山靴
足の臭いは想像を絶するものに
特にシェルパの足の臭さは世界的にも有名でした
その特効薬がコレ!!
100均で売っている「重曹」
重曹の粉を靴下の中に一振りすると、あら不思議 臭いが消えます
身体の汗臭さも消臭可能
私も数年間やってますが効果絶大
是非ともお試しあれ
खुट्टा गन्ध गर्न उपायहरू
चढ्ने जुत्ताहरू जुन लामो समयदेखि लगाउँदछ
तपाईको खुट्टाको गन्ध अकल्पनीय छ
विशेष गरी शेर्पाको खुट्टाको गन्ध सम्पूर्ण विश्वमा प्रसिद्ध थियो
जादुई बुलेट यो हो! !
"बेकिंग सोडा" १०० स्तरमा बिक्री भयो
तपाईंको मोजामा बेकिंग सोडा पाउडर छर्क्नुहोस्, र यो अचम्मको कुरा हो।
गन्ध हराउँछ
शरीरको पसीने गन्धलाई दुर्गन्धित पार्नुहोस्
Kobayashi धेरै वर्ष देखि यो गरिरहेको छ, तर प्रभाव महान छ
कृपया यसलाई सबै तरिकाले प्रयास गर्नुहोस्
長期間履きっぱなしの登山靴
足の臭いは想像を絶するものに
特にシェルパの足の臭さは世界的にも有名でした
その特効薬がコレ!!
100均で売っている「重曹」
重曹の粉を靴下の中に一振りすると、あら不思議 臭いが消えます
身体の汗臭さも消臭可能
私も数年間やってますが効果絶大
是非ともお試しあれ
खुट्टा गन्ध गर्न उपायहरू
चढ्ने जुत्ताहरू जुन लामो समयदेखि लगाउँदछ
तपाईको खुट्टाको गन्ध अकल्पनीय छ
विशेष गरी शेर्पाको खुट्टाको गन्ध सम्पूर्ण विश्वमा प्रसिद्ध थियो
जादुई बुलेट यो हो! !
"बेकिंग सोडा" १०० स्तरमा बिक्री भयो
तपाईंको मोजामा बेकिंग सोडा पाउडर छर्क्नुहोस्, र यो अचम्मको कुरा हो।
गन्ध हराउँछ
शरीरको पसीने गन्धलाई दुर्गन्धित पार्नुहोस्
Kobayashi धेरै वर्ष देखि यो गरिरहेको छ, तर प्रभाव महान छ
कृपया यसलाई सबै तरिकाले प्रयास गर्नुहोस्
登頂祝いケーキ
夕方、本隊9名全員がベースキャンプへ下山した後コックさん手作りケーキで小さなパーティー
我がDendiシェルパ隊(Kland/AG合同隊)登頂記念ケーキ
美味しかった‼
夕方、本隊9名全員がベースキャンプへ下山した後コックさん手作りケーキで小さなパーティー
我がDendiシェルパ隊(Kland/AG合同隊)登頂記念ケーキ
美味しかった‼
ベースキャンプからは僕独りと付き添いのDendiの2人で下山
最初からヘッドランプを点灯して夜の山を降りる
途中のホテルテント(4200m)で休憩
ロバの糞まみれのドロドロ道を3時間かけてゆっくり下山
サマゴン街到着後
僕の姿を見たホテルの女将さんは、あまりの短期間でのマナスル登頂に驚いていた
そう僕がサマゴンの街を単身出発したのはたったの5日前だった
最初からヘッドランプを点灯して夜の山を降りる
途中のホテルテント(4200m)で休憩
ロバの糞まみれのドロドロ道を3時間かけてゆっくり下山
サマゴン街到着後
僕の姿を見たホテルの女将さんは、あまりの短期間でのマナスル登頂に驚いていた
そう僕がサマゴンの街を単身出発したのはたったの5日前だった
日本での仕事があるので追加料金を払って単身ヘリコプターで先にカトマンズへ
昨日は荒天でヘリコプターが飛ばず、街はヘリコプター待ちの人で溢れている
昼前になって急にヘリコプター搭乗の順番が回ってきた
スペイン人3人組のオウンユースチャーターに僕一人割り込ませてもらった
僕が乗った便以降は天候不良のため飛べなかったそうだ
ラッキーだった
昨日は荒天でヘリコプターが飛ばず、街はヘリコプター待ちの人で溢れている
昼前になって急にヘリコプター搭乗の順番が回ってきた
スペイン人3人組のオウンユースチャーターに僕一人割り込ませてもらった
僕が乗った便以降は天候不良のため飛べなかったそうだ
ラッキーだった
9月30日 早朝 香港空港出発
香港にはネパール時間AM3時すぎ到着
寝不足気味でチト辛い
香港デモのためいつも混んでいる香港空港もガラガラ
この日は香港発関空行早朝便が飛んでおり12時には関西空港へ到着
香港にはネパール時間AM3時すぎ到着
寝不足気味でチト辛い
香港デモのためいつも混んでいる香港空港もガラガラ
この日は香港発関空行早朝便が飛んでおり12時には関西空港へ到着
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
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---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
日よけ帽子
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
飲料
水筒(保温性)
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
ロープスリング
アッセンダー
|
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