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Yamareco

記録ID: 21525 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走 アジア

Manaslu

情報量の目安: A
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日程 1995年09月19日(火) ~ 1995年10月15日(日)
メンバー , その他メンバー1人
アクセス
利用交通機関

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GPS
632:00
距離
115 km
登り
8,728 m
下り
10,584 m

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

NE-ROUTE (6000mまで)

9/19 東京→バンコク TG641Airport Hotel
9/20 バンコク→カトマンズ TG311SunsetviewHotel
9/21 カトマンズで準備 トランスヒマラヤ、アンカミ事務所、シーガルトレック、コスモとレック(大津氏)訪問
9/22 カトマンズで準備 トランスヒマラヤ、アンカミ事務所
9/23 カトマンズで準備 朝、燃料運搬隊出発
9/24 カトマンズで準備 小野PD、川下Cら到着、木戸ホテルで食事
9/25 カトマンズで準備 山口さんに会う、小野らと食事
9/26 カトマンズで準備 銀行で両替など
9/27 カトマンズで準備 リエゾンに会う
9/28 カトマンズで準備 許可出ず延期
9/29 カトマンズで準備 ヘリ、修理で飛ばず
9/30 カトマンズで準備 空港に行ったがヘリ飛ばず
10/1 カトマンズで準備 延期
10/2 カトマンズ(10:00)→サマ3800m(11:00) ヘリ飛ぶヘリポートに仮キャンプする。サマゴンパを見学。今年は雪が多い。
10/3 サマ3500mからBC5100m往復(登り4時間下り2時間) 村口、プルバと三人で空身。カトマンズクラブ隊に会う。木本さんなど。朝、マナスルを見る。
10/4 サマ(8:30)→BC(13:30) 曇り後小雪。サマ周辺のポーター29人と移動。リエゾンは留置。カトマンズ隊にフィックスを600mあげる。もう張ってあったので。午後高所症状多少。
10/5 BC停滞、晴れ後小雪 朝、高所に順応していた。KTCと交流
10/6 BC停滞、晴れ後ガス
10/7 BC(8:20)→C1(5900m)(13:50-14:15)→BC16:30)快晴後ガス小雪 プルバ、ダワ、トプテンは荷揚げ隊、朝、ゴンパを作ってお祈り。村口は腹痛でBC残り。KTCの四人はC1上部の雪崩で戻る
10/8 BC停滞、村口はC1往復
10/9 BC(7:45)→C1(12:15) ダワテンジン、トプテンと登る。村口はBCでツルの張り番。症状は良い。
10/10 C1待機ガス後晴れ BCは終日霧、村口C1入り
10/11 C1待機晴れ
10/12 C1待機晴れ 17:30頃ツル2編隊来る北東から西へプルバ発見
10/13 C1待機晴れ後ガス 11:00ツル1編隊来る
10/14 C1待機 昼間調子悪いのが交互に薬で解決
10/15 C1(9:00)→BC(11:00)、晴れ後ガス、高層は雲
10/16 BC(10:00)→サマ(13:00)晴れ後曇り ポーター20人
10/17 サマカルカ(9:30)→サマド(12:00)曇り後雨 チェックポイントにリエゾン
10/18 サマド(15:00)→ラルキヤパス手前のカルカ(18:00)晴れ ポーターの賃金でもめる出発が遅れる
10/19 カルカ4600(7:30)→ラルキヤパス5200(10:30-11:00)→ビンタン3800(14:30)晴れ 峠までは緩く、下りが急。ヒムルンヒマール、チュールー、ギャジカンを見る
10/20 ビンタン3800(9:00)→名無し一軒家2800(14:40)晴れ マナスル西壁を見ながら下る。途中から樹林帯に入る。この先のテイルジュには牧草が無いというので途中で泊
10/21 一軒家→テイルジュ→ダラパニ→タル晴れ ダラパニまでゾッキョで運ぶ
10/22 タル(7:30)→ジャガート(10:30-12:00)→ナディ(18:00)晴れ ダルを出ると渓谷の槙道風になるジャガートはそんな急斜面の中の集落。途中の沢でシャンプー
10/23 ナディ(7:30)→ベシザハール(12:30)晴れ ベシザハールには車と電気があるティハール祭りが賑やかホテルトゥクチェピーク泊
10/24 ベシザハール(7:30)→ムグリン(1200)→カトマンズ(17:00)バスで移動 ボテオダで90%の日食を見る。ムグリンでダルバート食べるカトマンズはお祭りで市内に入れず小さいバスに乗り換える。Sunset view hotel到着
10/25 カトマンズで後かたづけ ティハール祭りでどこも休み
10/26 ダライラマ自伝読み終わる
10/27 シェルパあちこちに挨拶回り
10/28 市場で野菜を買って料理するなど
10/29 トレッキング事務所あちこちまわり
10/30 山口さん宅で晩飯小林年夫妻、木崎甲子郎夫妻、山田夫妻、永井氏
10/31 夜、大河原夫妻と晩飯
11/1 カトマンズ→バンコク TG312
11/2 バンコク→東京 TG640

写真

感想/記録

いきもの地球紀行の年始スペシャルで、シベリアからヒマラヤを越え、インダス川河口の平原に渡りをする、アネハヅルという鶴の番組を作る。そのヒマラヤの稜線をスレスレに超えていくパートだけを僕と、村口さんとで担当することになった。

ツルの渡りは10月初旬にマナスルやダウラギリ周辺で目撃証言が多い。ポストモンスーンの晴天のわずかなチャンスを突いて山頂アタックをかける登山隊と行程中で最難関のヒマラヤ越えをするツルとは、同じチャンスを分け合うことになる。

ツルに約束は取れないので、幅を持たせて予定を組み、ただ空を見て待つ。撮影ポイントまではヘリを使った方法でも片道1週間、歩きなら半月はかかる行程だ。僕はほぼ10年ぶりのネパールヒマラヤだ。マナスルへの道はトレッキングルートからはずれているので、あまり外人の人通りはない。ここは1956年日本隊初登のルートだ。ベースキャンプ下のサマゴンパまでロシア製の大型ヘリでひとっ飛び。数十人のポーターを雇って数週間かけて行くのと比べ味気ないが、値段はこちらの方が安い。ヘリで運べない燃料だけは、事前に別働隊が出発していた。

村口さんはこれまでの数多いヒマラヤ隊でのつきあいで、仕事の出来るシェルパをよく知っている。カトマンズでの仕事の殆どは、こうした旧知のシェルパを訪問して、どう仕事を進めるかの談判だった。ヒマラヤでの仕事はシェルパの質が非常に重要だ。そして良いシェルパは、本当によく働いてくれる。

ベースキャンプへは高所に順応しながら、ゆっくり登って行く。モレーンを超え、寒々としたベースには、日本隊のカトマンズクラブ隊が既にいた。高松の金澤さんらの中に、ナムチャバルワでなじみの木本哲さんがいた。黙々と仕事をし、余裕を持ってボヤキをいれる木本さんのペースが僕は好きだった。クレバス帯のルート工作はもう終わっていたので、持ってきていたフィックスロープはカトマンズクラブ隊にさしあげた。カトマンズクラブ隊は結局うまくいかなかった。天候周期が後半凄く悪くなった。

標高5900mの第一キャンプがツルの撮影ポイントだ。マナスルの東側のコルを超えるのではないかという予測で、三脚を立て、来る日も来る日も空を仰ぐ。3日目の夕方、日も暮れたのでテントに入ってお茶を沸かし始めた時、プルバがツルの声を聞いたと言うので外に出て空にカメラを向ける。何も見えない。プルバの指さす方にカメラを向け、ズームすると、ツルの群れが浮かび上がった。肉眼では殆ど見えない遠さだ。なぜシェルパにはこれが見え、声が聞こえるのか。編隊はこちらに向かってきた。数百羽、千羽に近い。目でも見えるようになり、三角形の編隊をいくつも組んでいる。青黒い空に白い姿に見える。実際はネズミ色だ。ここは日が暮れたがツルの辺りは光が当たっているのだ。8000mを超えているのだろうか。どういう肺を持っているのか。

翌日の昼間にももうひと組飛んできた。やはりプルバが教えてくれた。僕らがいくら空を見ていたってかなわない。かれらの顔色を見ている方が確かだ。

カトマンズへの帰りは、マナスルの西壁の下を巡って帰るルートを取った。ここを登った日本隊の記録がある。ダラパニ→タルのあたりでマルシャンディー川の見覚えあるトレッキングルートに合流する。タルは、峡谷続きの旅の中にあって広々した盆地状地形で、印象深い。10年前もここに来て感動した。

マルシャンディー川にかかる高さ数百メートルの吊り橋で、荷物を載っけたゾッキョが怖がって暴走、ポーターが狭い橋の上で突き落とされそうになる。背の上の荷物も落とし、かろうじて吊り橋の上に転がる。怖いので大事な荷物は自分で持つ。

10年前に比べ、自動車道は奥まで伸びていた。久しぶりの車と電気。上でタバコを切らしていたので吸わなくなっていたが、降りてきて吸ってもあんまりうまくない。これを機会にやめようと思った。

カトマンズでは村口さんとトレッキング代理店のあちこちの挨拶回りをする。そんなうち、カトマンズでしか会わない、いろんな人たちと良く会う僕は山岳部OBの山口さんに町中で見つかり、家に招待された。ジャイカで氷河研究に来ていた山田さんや木崎さんと食事した。

村口さんとはこの後ガッシャーブルムへ一緒に登ることになった。シェルパとのつきあい、隊のあり方など多く学んだ。

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