奥白根山でニューブーツのテスト


- GPS
- 09:07
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 950m
- 下り
- 955m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東京からだと菅沼登山口へは、東北道-日光宇都宮道路と乗り継いでも、関越道沼田ICからでも概ね同じくらい。この日は関越経由で出かけようとしたがカーナビが東北道へと引っ張りたがる。さては何か道路情報でも入ったかとナビに従い早朝の日光をドライブして金精道路に入る。案の定日光湯元と金精峠の間にゲートが置かれ、係に行き先を訊ねられる。菅沼登山口と答えると通行可。帰りに登山口の茶店で道路情報を得ようと、食べたくも無いソフトを注文。店によると朝10時までは前日の大雨の影響で、関越側は閉鎖されていたとのこと。金精道路は大雨の後にはありがちなことゆえに、注意が必要。帰路は日光側にとっても沼田側にとっても温泉が有るが、数的には沼田側の方が多い様に思える。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
これといって迷い易い所、歩き憎い所は無い。時々迷い跡の様な踏み跡があるが、どれも直ぐに気が付くであろう。但し、山頂直下に左手にガイドロープの様なものが張られたV字状の崖が有り、小生も踏み込んでしまった。10m程登った所で、登って登れ無いことはなさそうだが一般道としては様子がおかしいのでロープの所まで戻って周囲を見るとV字状の崖の右手に迂回路が有る。先程のロープはガイドロープではなく、進入禁止を示すようだ。実際、上に廻ってみるとV字状の崖を登り詰めた上に明瞭な踏み跡があるので、あのまま登ってしまう人も多いのであろう。 初めに迷いやすい所は無いと記したが、実は五色沼への下り口が判らず、霧の中の山頂を1時間も堪能してしまった。この山頂にいる登山者はゴンドラ山頂駅との間をピストンする方が大半らしく、誰に聞いても明確な回答は中々得られない。 小生も以前ゴンドラ山頂駅から南周りで登った時に、一度ピークを越してから再度崖を登って山頂に到達した様な記憶が有った。要するに双耳峰という印象が残っていた。しかし実際にはツインピークスではなく、トリプルピークスであり、南側のピークの南側に分岐点が有った。それをツインピークスだと思い込んでいたため、北側のピークと山頂標がある中央のピークの間を行ったり来たりし、果ては噴火口の淵となる痩せた崖の上の周回を始めた時に霧の晴れ間から南側のピークにある山頂社が見え、その脇に道標らしきものが見え。漸く五色沼への下り口を見つけた。 |
写真
感想
先週末にゲットしたTorango Alp GTXのテストと履き馴らしを兼ねて日光白根に行ってきた。
何処の山にするかを迷ったが、高所対応ブーツであるので、それなりに高度感のある山でテストしたい。さりとてハードコースで、街履きもしていないニューブーツを試すのも気が重い。又、余りに短すぎてはテストにはならない、日光白根の菅沼口ならばコースタイムも6時間ほどでニューブーツでも何とかこなせそうだし、頂上付近はそれなりに高山の趣が有るということで日光白根に菅沼口から登ることとした。この山には何年か前にゴンドラ山頂駅からピストンしたことが有るが、いきなりの高所スタートで、つまらないルートだなというのが印象として残っている。
今回の山行は、ニューブーツの履き馴らしとテストが目的であるので、山頂駅ピストンでも良いのだが、時間的には僅か40分の差しかないし、特にゴンドラを使用した場合にはスタート時間も帰着時間もゴンドラのダイヤに制約されるので、ニューブーツで万一足にトラブルが起きた場合には、厄介な事にもなるので、菅沼口を選択した。大正解で、悪天候にもかかわらず、ゴンドラピストンとは比較にならない程変化に富んだ山行を楽しむことができた。
朝高速を走っている頃は、引き返そうかと思う程の雨が降っていいたが、靴のテストフィールドとしては悪天候も良いかと思いなおし菅沼口に到着した頃には雨もすっかり上がり、雨に打たれることなく濡れた路面のテストが出来ると登山口をスタートした。尚、今年の6月から1000円/1dayの駐車料金を徴収する旨が表示されていたが係がいなかった。
登山口から暫くは沢音を聞きながら林間の平坦な道を歩いた後に登りが始まる。本格的な登りの始まる手前に左手に林の開けた所が有るが、ウッカリと踏み込むと苔を踏み荒らすだけであるので注意したい。登りはそこそこ急ではあるが500m程の登りで程なく弥陀ヶ池に到着する。本格的な登りに入った頃には雨が降ったり止んだりしていたが、本降りではなかったのでウインドストッパシェルを脱ぎ着しながらの歩きとなった。小生のウインドストッパシェルは畳むと丁度スパッツの袋に収まるサイズなのでザックのトップリッドに放りこんである。
この日は荒天が予想されたせいか菅沼口から登る者は少なく、霧の中の弥陀ヶ池は大変静かで、中々の風情である。
弥陀ヶ池に敷設された木道は途中で完全に水没しており、止むなく植生保護のための柵内を通過した。
此処から道は、白根山頂に向かう右手の道と、五色沼に向かう左手の道に分岐しており、右手の道を進んだ。
弥陀ヶ池を俯瞰できる辺りまで登ると、大木も無くなり、イワカガミ等もみられる様になり高山帯に踏み込んだことを感じることができる。
道は程なく岩場の急登になるが、適当に目印も有り、普通に歩けば特に危険を感じることはない。ただ、一ヶ所だけ、多くの登山者が踏み込んでしまっていると考えられる崖が有る。
山頂らしき所に到着すると目の前は崖になっており、この崖の対岸の崖が山頂である。山頂はそれなりに混んでおり、中々賑やかなグループもいたので、山頂の手前のピークでパンをかじり、休憩とした。後続グループの気の早い御仁は、この手前のピークで万歳をなさっておられた。
神輿を上げ本当の山頂に向かい、五色沼への分岐を探したが、視界不良も手伝って中々分岐が見つからない。火口淵の痩せた稜線をウロウロして、余計な時間を費やし、往路ピストンへの変更を考え始めた頃、やや視界が開け山頂社を発見、山頂社付近に道標も見えた。そこに向かうと五色沼の方向が示してあった。
五色沼への下り道はガレてはいるが、山頂への登り道とは異なり、単純に坂を下って行くだけの道だ。
五色沼に下り始めると本降りの雨になった。今日は朝から降ったり止んだりしていたので暫くウインドストッパで様子を見たが、これは駄目だと漸くゴアの上下を着込んだ。
ン?靴の中が水浸しだ。この靴漏水するのか?この靴は冬靴を除けば最も高額な部類の靴だ。初山行で漏水することは無いだろう。多分ズボンの濡れがスパッツの中で靴下に伝ったのだろう。避難小屋で確認することにした。
小屋に着いてスパッツを外してみると、スパッツの中でズボンは濡れていない。
まさかと思い裾を捲ってみるとズボンの下でサポートタイツが湿っている。カッパを下げるとズボンのサイドベンチレーションがフルオープンになっている。どうも此処から吹きこんだ雨がタイツを経由して靴の中に入ったらしい。これ以上此処で思案してもしょうがないので、後日漏水テストをすることにして、五色沼に向かう。
五色沼は霧の中で静かだった。先程まで高山帯にいたとはとても思えない。静かな雰囲気に暫く周辺を逍遥してしまった。
五色沼から弥陀ヶ池に向かうには途中100m程登り返さなければならない。何となく気が重い行程だ。弥陀ヶ池に到達すれば後は下るだけ。カッパの裾を木の根に引っ掛けて、鉤裂きをしてしまったのは痛かった。
今日歩いたルートは、北八ツと南八ツを短い行程で同時に味わえる様なルートだ。ノンビリ山行も又楽しけりかりである。
尚、靴のインプレッションは日記の方に記してある。
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