坂尻・仏果山・半原・大峰・富士居山ハイク
- GPS
- 08:06
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス | 本厚木から坂尻バス停より仏果山、半原から大峰・富士居山と歩いて |
コース状況/ 危険箇所等 |
最近の降雪で、稜線はかなりの積雪だったが、なんとかアイゼンなしでも歩くことができた。坂尻から旧宮ヶ瀬林道は倒木などで通行止めになっていたが、迂回して歩くことはできた。宮沢橋に下って半原に抜ける林道は凍結しており、滑って危なかった。大峰、富士居山は入口こそ手書きの道標しかなく、わかりにくかったが、登っていけば踏み跡は明瞭で、稜線には道標も要所にあり、問題なく歩くことができた。このあたりは史跡も多く、そうした場所を訪問すると興味深い散策ができる。 なおGPSを切り忘れたので田代バス停以降はバス・ルートになっている。 |
感想
10日ぶりの山歩き、降雪の少し後で凍結を考慮して、ストックとアイゼンを用意した。早朝、豪徳寺の現場でゴミ出しをして、本厚木に6時半、6時50分発の上煤ヶ谷行きバスで坂尻下車。旧宮ヶ瀬林道に入って仏果山を目指す。林道ゲート、いきなり倒木のため通行止め。進むとすごい倒木で迂回しなければ通行不能。なんとか迂回して林道に戻る。8時13分、バス停から40分くらいで土山峠からの登山道と合流した。林道の雪は思ったほど多くなかった。前回、昨年2月13日に積雪の宮ヶ瀬尾根を途中撤退して、土山峠から旧宮ヶ瀬林道を坂尻まで歩いたときの方が雪は多かったことを思い出す。降雪から数日経過しているからだろうか?しかし土山峠からの登山道との合流部からはかなりの積雪。ここからは積雪期でははじめての登り。
最初は緩やかな雪の斜面を気分よく歩く。宮ヶ瀬湖や宮ヶ瀬尾根など周辺の山々も見えてくる。堤川林道と辺室山も見える。さらに進むと、仏果山西面の採石場が見えてくる。醜い姿、発破やダンプの音がすごい。いやな音だ。
9時3分、合流点から40分くらいで半原越の分岐に出た。すでに標高550mくらい、合流点から200mくらい登った。ここからはさらに急傾斜の雪の斜面、積雪はかなりの量。半分凍結し、踏み跡はかなり深い。歩きやすい道ではない。雪と傾斜でなかなかピッチが上がらない。滑らないように一歩一歩、キックステップで進む。途中でストックを出して滑り止めに使った。9時24分、革籠石山に出る。半原や富士居山方面が見える。ここからはヤセ尾根通過。雪と凍結で緊張を強いられる。ところどころにロープが張ってある。滑らないように慎重に通過する。その間、大山や表丹沢、丹沢主稜線などが見える。また修験道の解説もあった。いくつかの岩峰のピークのアップダウンを経て10時過ぎ、仏果山の山頂直下の岩峰の登りとなる。宮ヶ瀬湖方面の展望もよい。ロープと岩に捉まりながら、なんとか10時13分、山頂に出る。山頂の展望台に登り、大山三峰方面、宮ヶ瀬湖、丹沢主稜線、道志、藤野方面の山々などを撮影、また半原やこれから歩く予定の大峰、富士居山なども撮影、残念ながら南アルプスや富士山などは見えなかった。薄くガスがかかっている。ここまで、雪道の登降で時間と体力を使い、予定より20分以上遅れていた。そこで高取山には向かわず、直接半原にくだり、富士居山に余裕を持って向かえるようにと考えた。
10時半過ぎ、下降開始。かなりの雪と急斜面、北側に向いているので雪も多く、部分凍結箇所もあった。高取山への稜線を左に見ながらの下り。山頂直下の傾斜はなかなかきつい。ストックを二本使ってなんとか滑落を防ぎながら慎重に下る。10時50分、山頂から20分くらい下ると高取山と仏果山の間を走る林道が見えてきた。そして11時になると下山路の目の前に鉄塔が現れ、その先に半原市外と大峰、富士居山が見えてきた。あそこまで下り、あの稜線を田代まで歩くんだーー、と。さらに高取山の稜線の向こう側には津久井湖周辺の山々=城山や南高尾山稜などが見えている。
鉄塔から樹林帯に入り、杉の植林地を下り始めると雪が凍結し、かなり滑りやすい。アイゼンをつけるかどうか、今回は常に迷ったが、部分的なので使わずに乗り切るつもりだった。なんとか滑らずに細かいステップで下った。鉄塔から10分下ると宮沢大橋0.9kmの道標、その先には鹿柵が出てきて11時19分、舗装林道に出た。ここで少し補給してさらに山道を下る。少しずつ雪が消えてきて、13分くらいで宮沢大橋に出た。途中、高齢ハイカーとすれ違った。遅い時間だが仏果山往復のようだ。車が入口に止めてあった。しかしかなり滑りやすく大変だろうーーと心配する。
半原に向かって林道を進むと凍っている。危ない!と思った瞬間転倒、手を少し打って擦り傷ができたが大したことなく終わった。慎重に凍結林道を進み、11時50分前に集落に出る。カタクリ自生地を過ぎ、住民の女性に声をかけられる。山はこれからかと尋ねられたので、仏果山を越えてきたというと雪は大丈夫かというので山頂で3-40cmだがだいぶ解けて凍結は部分的だったので、なんとか降りてきましたと応えた。これから再び大峰から富士居山を歩いて田代に下るというと驚いていた。
集落から半原への道を進み(いつもと少し違うコース)、目の前に大峰の稜線を見上げながら半原市街地、バス停に出た。12時15分ころ、中津川の橋を渡り、大峰への入口を探す。わたって川沿いにすぐ右に曲がればよかったものを(道標のようなものが遠くから見えていた)、まっすぐ進んでみたのでだいぶ行き過ぎて、途中から元に戻る道に入った。
12時26分、大峰をさす道標が現れたが、どこが入口かわかりにくい。少し先に道が途切れて神社のような場所に登る山道があるが、沢が右側に流れて、これでは大峰と別の尾根に入りそう。戻って住民に尋ねると道標のある民家の庭先のようなところから端を渡って入口があるようだ。
旧坂を上ると10分足らずで新しい道標が立っていた。そこから10分少し急坂を上って大峰に到着。雪山歩きでだいぶ足が疲労している。12時52分、ここで昼食弁当を食べる。予定より一時間近く遅れているので13時過ぎ出発。10分ほど進むと、手前のピークに集落のお墓があった。さらに進んで13時18分、向山の電波鉄塔に出た。
そのすぐ先には志田峠への分岐、0.3kmなので、時間があればよりたいが、今日は先を急ぐ。この稜線は標高は低いが小ピークが多く、結構疲れた足にはきつい。向山からは急降下、仏果山の下りで稜線の具合を見ていたので急降下は予想できた。ところどころに愛川橋や志田集落などへの下山路の道標があるが、入口はふさがれ、どうやら荒れているようだ。
2時4分、とうとう富士居山に到着、道標に、下山路は愛川農村環境改善センターが正しい下山路だという手書きの表示。一呼吸おいてすぐ出発、6分くらいで茶畑に降り立った。放射能はどうかな?
環境改善センターの前を通って三増古戦場跡を探すがバスの時間が気になって、GPSだけで探すがよくわからない。三増空の道を田代に向かって歩いていると古戦場にちなむさまざまな場所があった。首塚、胴塚など。古戦場跡は後から地図を見ると、三増方面に戻らねばならなかったようだ。庚申塚を撮影し、道標に関する表示があった。かつては小田原と甲州を結ぶ重要な街道で、関場から志田峠、鼠坂などを通って甲州街道などに通じており、道標があちこちにあったようだ。三増からの道をどんどん進むと田代坂上に出た。バス停だ。2時45分にバスがある。よかった。3時半過ぎに本厚木に到着し、4時半前に帰宅できた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する