箱根/金時山・明神ヶ岳
- GPS
- 06:24
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,358m
- 下り
- 1,289m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:24
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・小田原から大雄山線で大雄山駅下車。 ・駅隣の関本BSから地蔵堂へ。 https://www.hakone-tozanbus.co.jp/dia-hakone/viewbusstopinfo/?busStopNo=20101 当初は万葉公園まで行きたかったのだが台風19号による土砂崩れのために地蔵堂までとなっていた。 ◆復路 ・宮城野営業所前から小田原へ。 https://www.hakone-tozanbus.co.jp/dia-hakone/viewbusstopinfo/?busStopNo=11505 ほぼ時間通りに15:36に出発し、16:10に小田原駅着。渋滞が無いと速い。 箱根登山バスの運行情報については以下のURLに掲載されています。 https://www.hakone-tozanbus.co.jp/info/traffic_info/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・地蔵堂〜猪鼻砦跡 登山道に入る前の舗装路の方が台風による損傷の影響は大きい。徒歩では通過できるがクルマでは動けないところもあり、住んでいる方には相当な負担になっている筈。 登山道では沢筋での損傷が大きいが通行不能と言う程ではない。尾根に入ってからは台風による損傷は無い。 ・猪鼻砦跡〜金時山〜火打石山〜明神ヶ岳〜宮城野分岐 想像と異なりほぼいつもの通りだった。 明神ヶ岳の手前で一箇所崩落が進んでいる所があり、通行には注意が必要。 ・宮城野分岐〜宮城野 ここもほぼいつも通り。別荘地に入ってからの径はやや水流に掘られた印象がある。 住宅地に入った所は土石流で登山道が流されている区間があるが車道は問題なく通行できる。 ◆登山ポスト 地蔵堂には見当たらなかった。 |
写真
感想
各地に大きな被害をもたらした台風19号、特に箱根には1000mmもの雨が降ったと言う。そんな箱根の外輪山を歩いて来た。予想外に金時山には多くの登山者も集って賑わっていて、あちらこちらで交通の寸断や被害はあるものの一週間経って平時に戻って来ている部分も多い印象だった。もっと箱根に来て微力ながらも経済を回さないとね。
10月、11月は足柄万葉公園行きのバスが運行されているのだけれど台風19号による土砂崩れのため地蔵堂止まり。大雄山駅の関本バス停から地蔵堂へ行くバスには10名弱の登山客が乗っていたけど半数が矢倉沢で下車した。地蔵堂で出発しようとしたら夕日の滝方面から2人パーティが戻って来た。話を聞くと矢倉岳に登るつもりだったのだが土砂崩れで引き返して来て、では夕日の滝でもと思って歩いて行ったら道路が車で塞がれていて戻って来たと言う。土地の人は沢に降りて沢沿いに行けば抜けられると教えてくれたそうだがそれも危険そうなので帰って来たとのこと。歩き出すとそこここに台風の爪痕が残っていて10分程歩くとその場面に遭遇した。山側にあった車庫ごとクルマが流されて道路を塞いでしまっている。奥にも住宅がまだあるのでそこの人は沢沿いに通行しているのかも。大変な毎日だ。夕日の滝のキャンプ場には電気は来ているものの人気は無い。滝の水量も平水時の倍以上と言う感じだったが、内川の沢水はもう濁ってはいなかった。
夕日の滝を過ぎると登山道に入る。登山道も水が流れてえぐられた所や沢筋からの土石流などで損傷しているところも多々あったがもう十分に固く締まっていて通行できない訳ではなかった。577mの分岐には右手の沢筋から大量の流木と土砂が流れ込んでいた。左のルートは流木を縫って渡って行かなくてはいけないし、右ルートの方が早く尾根に取り付くので多分状況はマシだろうと右ルートへ進む。暫くは沢沿いで所々寸断されていたものの尾根に取り付くともう台風被害は感じられないいつもの登山道だった。林道矢倉沢仙石原線に出ると出たところに1台、ゲート前に3台のクルマが停まっていておそらくは静岡県側からは問題なく足柄峠に出られると言うことだろう。林道を金時山目指して歩くが紅葉の盛りにはまだ早いけれど秋の清々しい空気が感じられた。
だんだんと勾配が険しくなりハシゴを十数個越えて金時山の山頂に出たが二軒の小屋は普段通りに営業しているし、登山者も20人以上は集っていて意外と普通だったのにビックリ。実際、登路も下山路も台風被害は無かった。芦ノ湖を見ると遊覧船が汽笛を鳴らして湖尻に入って来る所だし、乙女峠からのクルマも眼下に見ることができ、仙石原を湖尻に向かうクルマも見られた。残念ながら富士山は頂を雲に隠していた。
ひとしきり展望を楽しみ、小休止を取って、さあどっちに行く?外輪山を反時計回りに行くと湖尻峠から湖岸に降りて湖岸の径を箱根港までとなるがまだ通行可能か不安もある。湖尻から優雅に遊覧船に乗って行く手もあるけど帰宅が遅くなるかなぁ?今夜はラグビーW杯の日本対南ア戦があるからそれまでには帰っていたいし。と言う訳で時計回りに明神ヶ岳まで行くことにした。矢倉沢峠までは一気の下りだけどここでも結構登ってくる人にすれ違った。矢倉沢峠からは明神ヶ岳まで緩やかに長い長いアップダウンが続く。明神ヶ岳の手前で今回の台風のためと思われる斜面の崩壊があった。少し窮屈ではあるが左側の枝を頼りにすれば無事に抜けられる。明神ヶ岳の山頂のガレ場も拡大しているかと思っていたけどそこは変化が見られなかった。明神ヶ岳では金時山と打って変わって山頂には我々だけ。敢えて言えばあと鳩2羽がいた。
ここからの下りをどこに取るかを決めていなかった。最乗寺か?宮城野か?時間が短い方が良いと言う意見が大勢を占めて宮城野へ下ることに決定。稜線を離れると火山岩ゴロゴロの急降下になり、慎重に下りて行く。外輪山の縁から離れるに従って勾配は緩むのだがここで油断もあったか左側のポールが木の根に挟まれたまま下りて行き、左肩が外側に捻られて激痛。ここの所の山行では左肩に負担が掛からないようにポールは右だけにしていたんだけど今日は足場が悪いかもと2本持って来ていた。それにしてもストラップを通していたのは失敗だった。それが無ければ何とも無かったはず。それでも幸い1-2分で急な痛みも去ってまた歩き出すことが出来た。油断大敵。
箱根登山バスは宮城野営業所で折り返すか、ここから強羅経由で仙石原へと向かうようになっているが、時間通りに運行しており、15:35の小田原行きのバスに乗ったら20分で箱根湯本駅に着き、16:10には小田原に着いてしまった。本来なら勘太郎の湯か温泉会館辺りで汗を流して行きたかったものの、お陰様でウェールズ×フランスの後半戦に間に合った。その後の試合での日本の健闘にも痺れたけどウェールズにも痺れた。
箱根は報道されているように登山鉄道など被害甚大な部分も多々あるけれど、そうで無い所も多くて意外と平穏な様子だった。行ける範囲でどんどんと訪れて行くのが箱根の元気の素になるのでしょう。
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