大菩薩・小金沢山・牛奥雁ヶ腹摺山・日川林道
- GPS
- 06:17
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 955m
- 下り
- 1,066m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大菩薩から小金沢山・牛奥雁ヶ腹摺山までの稜線は人気があり、よく整備されている。そこから日川林道はエスケープルートとして使える。地図にも載っておらず、余り歩くハイカーはいないと思われるが、意外と道は整備されていて歩きやすかった。 |
感想
:大菩薩峠・小金沢山・牛奥雁ヶ腹摺山・日川林道ハイク
二日前に立山からヅナ坂峠を下ったばかりだが、天気が悪くなさそうなので、懸案の大菩薩に行ってみた。
なにせ甲斐大和駅からバスで上日川峠に直行できるなんてーー。すでに標高1600m近い。これなら大菩薩周辺周遊は楽に日帰りでできる。8時10分のバスで出発し、登る上る、1600mまで50分くらい。9時には上日川峠を出発、舗装の林道と山道が並走、福ちゃん荘に9時17分、小屋の人に牛奥のエスケープルートについて尋ねたが、知識がなかった。小金沢方面は歩く人が少なく、熊が怖い、単独はやめたほうがよい、というのがアドバイス。最近、林道でも熊と遭遇するケースがあるらしい。疑問を持ちつつ大菩薩嶺方面の唐松尾根に進む。もっと花を期待したが実際はまだほとんどみられない。ウマノアシガタとシロバナヘビイチゴくらいだ。
10時17分、一時間で雷岩に出た。ガスでほとんど見えない。とりあえず大菩薩嶺まで進んだ。山頂からすごい虫よけの網をかぶった女性が降りてきた。聞くと山頂はアブで有名で刺されるといたいという。おそるおそる山頂に出たがたいしたことはなかった。でも写真を撮ってすぐ雷岩に引き返した。10時半すぎ、雷岩で行動食を補給し、すぐ出発。
上日川峠(あるいは行きのバス)からいっしょだった親子が先に進む。ガスの中、岩稜地帯を進み、次第に樹林帯から草原に変わってくる。開花しているヤマツツジの群落が所々に見られる。時々ガスが上がって、景色が見える。峠方面が見え始める。妙見ノ頭の直下を進み、11時に賽の河原、避難小屋もある。ハイカーが一人、中でカップラーメンを食べていた。10分くらいで介山荘のある大菩薩峠に出た。賽の河原は昔大菩薩峠だったらしい。
中里介山の文学碑などを見て写真を撮り、介山荘の手前のテーブルで昼食を済ます。介山荘で牛奥のエスケープルートについて再度尋ねる。道の状況の詳細はやはり知らないようだったが、日川林道がすぐ下に来ているので、さほど難しくないはずという。ただし笹薮がひどい場合は少し右左に笹をよければすぐ抜けられるという。この大菩薩には小屋がたくさんあるが、登山道に精通している人がほとんどいないのは問題だ。なんのための小屋なのか??
山ガール・ボーイたちが介山荘でアイスクリームを注文しているのを横目に、すぐ出発。少し下り始めると石丸峠や小金沢山方面が見えてきた。大菩薩湖もよく見える。すこしづつ晴れ間が広がってきている。ラッキー!
15分くらいで石丸峠に。まだ12時前だ。ここですぐ石丸峠から小屋平のバス停に戻る気になれない。
そこでとりあえず狼平までと思い、先に進む。牛の寝通り分岐を見てさらに進むと12時15分、狼平。途中、道を間違えた団体さんとすれ違った。小金沢から石丸峠に向かっていたはずが、大菩薩湖のほうに向かう踏み跡に入ったらしい。私が上から通過すると、石丸峠から来たのかと尋ね、宋だというと、下に下りていたメンバーに間違いを告げていた。狼平から45分で小金沢山に出た。1時だ。サラサドウダンが満開だった。
山頂には大勢の別の団体さんが休憩中。高齢者中心だ。リーダーと思しき若い人に牛奥の道を尋ねるとやはり知らなかった。エスケープルートの下調べくらいしとけよーー!!??これから湯ノ沢峠を経て天目温泉に出るらしい。途中でタクシーを利用するようだ。しかしこれから黒岳に上って湯ノ沢峠を越えるのはこの方たちには大変そうーー。
福ちゃん荘では小金沢は歩く人が少なく、熊が怖いといったがどうしてどうして、大きな団体がふたつ、それ以外にも数組のハイカーが湯ノ沢峠にむかっていた。みな足取りが重そうで大丈夫かいな??
私の感では笹原の道の刈払い状況がすばらしかったので、おそらくエスケープルートもなんらかの刈払いなどがしてあるのではないかと、楽観的に受け止めていた。道はよく、結構ハイカーも多いので、気を強くして牛奥雁ヶ腹摺山まで進んだ。13時半前に牛奥に出た。
道標は山頂と黒岳、石丸峠方面しか示していないが、山頂からあきらかに大菩薩湖に向かうと思われる踏み跡がはっきりついている。意を決してその道を進んでみる。するとはっきりした踏み跡だけでなく、日川林道を示すプレートが木につけられている。これは多分問題なかろうと、自信を持ってくだりに入る。道ははっきりしているばかりか、整備されてやぶなどどこにもない。よい道だ。介山荘も福ちゃん荘もこの重要なエスケープルートに関して何も知らないのは問題だ。はっきりした、時には広いあるきやすい道を日川林道目指して進む。階段まで整備してある(新しいものではないが)。ところどころに日川林道のプレート。大菩薩湖や林道が次第に見えてくる。45分くらい下って林道への最後の階段を下りきって 14時15分、林道に出た。下る途中、2時11分のバスに間に合う可能性が消えたので、ゆっくり下った。しかしその林道から先が結構遠い。登山道入口から30分。14時45分、ゲートに出た。実はここがバスの通り道の道路なのだが、地図からははっきり確信が持てなかった。後15分くらいで大菩薩湖入口のバス停に出る。確信が持てぬままバス停の方向に進む。疲れを感じる。なんとか3時過ぎに東電上日川(大菩薩)ダムの看板が見え、入口にバス停があった。残った食べ物、飲み物をとって元気を取り戻し、やがてバスが来た。バスには数人のハイカーが乗っていて、3人は天目温泉で降りた。温泉からは一人のハイカーが乗ってきた。
今日は上日川峠行きのバスに乗り、大菩薩を周遊したばかりでなく、小金沢連稜を牛奥まで進み、エスケープルートを下って、その実態を知ることができ、満足の一日だった。
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