秘密の花園 裏岩手縦走路を乳頭温泉郷へ(八幡平〜畚岳〜諸桧岳〜嶮岨森〜大深岳〜関東森〜曲崎山〜大白森)
- GPS
- 25:15
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 1,674m
- 下り
- 2,428m
コースタイム
11:50 八幡平バス停
12:20 八幡平山頂
12:35 八幡平バス停
12:55 裏岩手縦走コース入口
13:15 畚岳
14:05 諸桧岳
14:30 石沼
15:30 嶮岨森
休憩
15:40 出発
16:10 大深山荘
16:40 三ツ石-八瀬森分岐
17:40 P1283
18:20 関東森
18:45 八瀬森山荘〈泊〉
7/22(sun)
05:30 八瀬森山荘
07:10 曲崎山
07:55 大沢森
08:30 P999
08:40 ルートミスに気づき引き返す
09:05 P999復帰
09:35 大白森避難小屋
10:25 大白森
10:55 小白森山
11:15 鶴の湯分岐
11:17 P1101
休憩
11:45 出発
12:10 P1063. 4
12:25 蟹場分岐
13:00 蟹場温泉
天候 | 7/21(土)曇り時々晴れ 7/22(日)曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
09:20 田沢湖駅 11:36 八幡平頂上 乳頭温泉郷から田沢湖駅まで羽後交通のバスを利用(一時間に一本) 14:30 乳頭温泉 15:17 田沢湖駅 http://www.ugokotsu.co.jp/ug/rosen/rosenmei.html#03 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆八幡平周辺は遊歩道がきれいに整備されていて、観光地感覚で散策を楽しめる。 ◆畚岳〜大深岳まではなだらかな稜線を歩きながら、点在する池沼やオオシラビソの森の風景を堪能できる。登山道はしっかりと刈り払いされていて歩きやすい。 ◆[八瀬森ー三ツ石分岐]〜P1233までは秘密の花園。やや薮漕ぎするがニッコウキスゲの群落に会える。道は泥濘多し。 ◆関東森〜大白森山荘は深い森。基本的に倒木や軽い藪漕ぎの連続。泥濘多し。スパッツ着用でも草に付着した朝露で靴が浸水する。 ◆大沢森から先、P999付近で南西方向の尾根に誘導されるので注意。ピンクリボンが有るが、薮で全然道らしくないのでコンパスやGPSを活用することをおすすめする。 ◆大白森〜蟹場温泉はよく整備された登山道。 下山後は乳頭温泉郷へ。 今回立ち寄った蟹場温泉は日帰り9:00〜16:30 500yen. http://www.nyuto-onsenkyo.com/ |
写真
感想
八幡平を歩くならどういうルートを辿るか、長い間考えていたことだった。八幡平山頂付近の喧噪を離れ、誰もいない裏岩手の深い森を抜けて行く。このルートの魅力は連続して現れる高層湿原、そして何と言っても一目見たら泊まりたくなる小屋の存在があるだろう。
大深岳を過ぎて分岐を八瀬森方面に折れると、P1420からP1233にかけてニッコウキスゲの群落に出迎えられる。この素晴らしい風景をどれだけの人が知っているのかと思う。それほど歩かれた形跡の乏しい道が続いている。
湿原が終わり深い森に入って行くとパッと視界がひらけて湿原がまた現れる。その湿原を通り抜けて、森の中に入ると八瀬森山荘はある。見晴らしも日当りも全然良くないのだが、深い森の中で鳥の声に耳をすませて静かに身を置いてみたいと思うなら、いい小屋だ。
八瀬森から先、曲崎山に差し掛かるとようやく登山らしくなってくる。結構な急登なのだ。眼下には見事な雲海が広がり、秋田駒ヶ岳や乳頭山が見える。雲海の底を抜けてカラッとした空気に包まれるのだが、曲崎山を下ると再びしめじめした雲の中に入ってしまう。このじめじめ感は大白森に抜けるまで続く。
大白森の高層湿原に出ると、太陽が眩しく一気に気温が上がってきた。劇的な環境の変化に体が着いて行かない。大白森から先に進むと、鶴の湯や蟹場温泉から登ってきたと思われる人たちとすれ違ったが、ドロドロで汗まみれの僕はどんなふうに見られていたのだろうか。賑やかな八幡平から歩き始めて、こちらも負けじと賑やかな乳頭へとやってきたのだ。多くの人はあのニッコウキスゲの湿原や、雲海の底に沈む深い森の山小屋のことは知らないだろう。でも多くの人が足を踏み入れない領域があってもいいよねと思う。秘密の花園のひとつやふたつ、隠し持っているくらいがいいのだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ヤマレコで掲載の少ない大深〜曲崎〜大白森の縦走、tooleさんが見せてくれるだろうと思ってましたよ
それにしても速いです
深い森に広大な湿原、そして秘密の花園・・いい山旅になりましたね
こんばんは☆
こんなところも歩けるんですねぇ!
私には縁もなさそうですが、レコを見ているだけでワクワクします
誰もいない秘密の花園…
でも、主* ̄(エ) ̄)ノは見ていたかもしれませんね
ご一緒したときから思っていたけれど、ソロが似合うと思う。若いからまだまだ遠くまで歩いていける。テーマにこだわらず、オールラウンドに一杯歩くといいと思う。日の当たらない人のいない雲底だけでなく、メジャーな道を堂々とロングで歩いていくのもいいね。
若さが羨ましいとつくづく思いました。
怪我大丈夫かな?お返事はいいからね。
ヤマレコにも健脚な方々が大勢いらっしゃいますが、ここを歩いた記録はあんまりないんですよね
やはりアクセスの不便さですかね
スタート時間がバスの到着時刻に左右されますし、帰りも終バスに間に合わなければなりませんから。
40km歩いても標高差がそれほどでもないので、けっこう速いペースで歩けました。
それでも気温と湿度の落差で後半はバテ気味だったんですよ
今回の山旅は新しい宝物を見つけた様な嬉しい気持ちになりました
Springさんには秘密の花園にご案内したいのですが、藪漕ぎは似合わない様な気がします
きれいな物(場所)には刺(を越えなければならない)がある、いい例でしょうか。
そうですね〜
大深岳から先の核心部では誰にも会いませんでしたが、いろんな気配は不思議とあるんです
例えば暗闇の山小屋の屋根をガサガサ動く音。
おそらく鳥だと思いますが、受け取り方によっては幽霊の仕業と思われる方も居るかもしれません
もちろん* ̄(エ) ̄)ノ←この方は居るでしょう。
僕のことをそっと見ているんです
僕はご一緒した時からkiyoshiさんのことを人の心を見抜く力のスゴい人だなと思っていましたよ。
優しい瞳に隠れたその洞察力にはかないません
僕は単独行が基本で普通のことだし、そもそも僕に似合っていると思っています。
どうしてなのか?
深く考えて僕なりの答えは出ていますが、ここではコメントしません。
今度一緒に歩くときにでも語れたらいいです。
怪我は時間が解決してくれます
ありがとうございます。
追伸
「りらく」の冬虎毛の記事読みましたよ。
秋田の書店にも置いてありました。
小屋を同じ場所に再建しても何年もつかというくだりには僕もなんだか納得したのでした
tooleさんらしい山行、そして感想
こんな素敵な山行ができるtooleさんが羨ましいです
お怪我、早く完治しますように
今日一日休んでいたら、だいぶ体が戻ってきた感じがします
明日から少しずつリハビリして行こうと思います。
timothyさんは休日はどちらでしょうね
暑い日が続いています
お気を付けてお出かけください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する