大難関☆大無間山〜崩壊地を避けて明神橋から往復
- GPS
- 09:34
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,307m
- 下り
- 2,314m
コースタイム
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
現在、工事中でプレハブ小屋などがあって、車はソコには置けない。 明神橋を過ぎて300mほど進んだところに、道路脇スペースあり。 新東名の新静岡ICから行くと、道路上には、ハクビシン、タヌキ、キツネ、カモシカ、鹿、猪、ウサギがいました。一度に、これだけの種類を見たのは、初めてかもしれません。道が狭いうえに危ないです。 関東から行く場合は、遠回りになっても、島田金谷ICから国道473、国道362、県道77、県道388経由で、寸又峡、接岨峡経由で行ったほうが、二車線道路なので走りやすいと思います。接岨峡の先が狭いですけど。 ※田代登山口から登る場合(参考) てしゃまんくの里駐車場は、現地の張り紙の状況から、 登山目的の駐車は避けたほうがいいと思う。 無難なところで、田代生涯学習交流館辺りがよさそうな気配。未確認。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
とにかく、序盤が難航。 明神橋の田代温泉側にあるコンクリート壁に取り付けられた梯子が登山口。 登り切ったら、右へ。足元には土に埋もれた黒プラ製の階段が続く。 10mほどで沢にぶつかる。左岸に黄色いワイヤーが見える。 見えた地点から渡ろうとすると危険。急斜面で滑落注意。なので。 黄色いワイヤーが見えた地点から右岸を黒ステップに従って、 10mほど登り、沢方向へ斜面をトラバース。 その先は、ロープが設置された急斜面。足元がほっそりした箇所多し。 8号鉄塔の脇を通過すると、尾根に出るまで落ち葉が堆積してかなり不明瞭になった鉄塔巡視道。 くだりは、濡れた落葉と浮石のコレボレーションで、かなり怖い。 途中、ルートと違う鉄塔へと続く明瞭な踏み跡にご注意。 掲載の写真参照。進路は逆。不明瞭なほうが正解。木の「→」へ。 以上、現地には何の案内も無いので、ご参考まで。 山と高原地図では、破線ルートでも表記されていません。 ここまでヘルメットあるといいかも。ここから先は、ヘルメットは不要。 尾根に出ると傾斜が緩むが、小無間山まで地獄の登りが続く。 ピンクテープや、すすけた白テープが木々に取り付けてあるも、足元は不鮮明な箇所多し。行き帰りで数度の進路修正をした。 小無間山から大無間山までは、高原地図では破線ルートなるも比較的快適なハイキングコース。 適当なアップダウンを繰り返すと、大無間山山頂へ。 このルートでは、かの有名な崩壊地は通りません。 南アルプス深南部は、ヤマビルの一大生息地です。 雨期や夏場(4月〜10月)の気温の高い時期(20℃〜25℃)はご用心。 特に明神橋から尾根に出るまでの急斜面は薄暗いうえに、湿った落ち葉が堆積していますので、季節によっては忌避剤が必須と思います。 行程中に水場、避難小屋等はありません。 |
その他周辺情報 | ▼温泉 ○田代温泉 民宿ふるさと ¥500 営業時間等要確認(20時頃までとのこと) 静岡県静岡市葵区田代678 054-260-2858 http://www2.odn.ne.jp/~cfk15620/ ○田代温泉 井川オートキャンプ場 ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉(未湯) ¥300 無休 冬季休業(11月から翌4月下旬まで)公衆浴場 静岡県静岡市葵区田代449-2 054-260-2444 ○南アルプス赤石温泉 白樺荘 ¥510 火休 ただし8月11月は無休 4月から11月まで 10時〜18時 12月から3月まで 10時〜17時 静岡県静岡市葵区田代1110-5 054-260-2021 ▼大無間山バッジ ネット上では通信販売してるが、付近で売ってるトコは無いみたい。 民宿ふるさとで訊いたけど、無いとのこと。 ▼参考 ○ミニストップ中川根町店 0547-57-1030 24時間 ※これが大無間山の最寄りのコンビニと思う |
写真
感想
大無間山、、、前々から登る予定ではあったものの、この山の最もなメジャールートは、過激な崩壊地の通行を強いられるので、先延ばししておりました。なにしろ、誰がいつどんな目的で設置したのか分からないロープを頼りに、エッチラ、オッチラ登っている時に、ロープがブツリとなったら、非常に困る。ロープが岩で擦れて切れやすくなってないか。ブッツリは何時なのか。今日か明日か1年後か。あと100人は大丈夫なのか。あと1人が限界なのか。自分以外に由来する不確定要素がある場合には、行かないのが長生きの秘訣と思ってますので、別に崩壊地を通らなくても登れるのであればということで、今回の明神橋からのルートになりました。
行動時間が長いのに、敢えて日が短くなるこの時期にした理由は。行程上に水場が無いので、水の消費量を抑えたかったのと、この付近一帯が凶獣ヤマビルの一大生息地だから。以前、この近くの山に登った時に、靴に齧りつかれたので。2匹も。この血に飢えた魔獣は、気温が20℃以下に下がると活動が鈍くなり、確か15℃以下では吸血しなくなるので、日が短くなるのは覚悟のうえで、気温が下がるこの時期にしました。活発に活動するのは、4月から10月で気温が20℃から25℃の時。気温が40℃を越えると絶命してしまうらしい。ヤマビルも熱中症か。結局。念のための忌避剤を靴、スパッツにつけるのを忘れたけど、一匹も見かけなかった。このところの猛暑で絶滅してしまったのか。そんなわけないな。
▼ヤマビル研究会(参考)
http://www.tele.co.jp/ui/leech/index.html
明神橋からのルートは、登山口から小無間山まで、案内がほぼ無いに等しく、有志が取り付けたと思われる看板や文字が擦り切れた板切れが、わずかにあるのみ。ほんと、数か所程度。ところどころにピンクテープはあるものの、足元は不鮮明。ことに、落ち葉堆積のこの時期には、より難解になっている。濡れた落ち葉に隠れた浮石、細い足元、薄暗く滑落しそうな急斜面、どこを渡ったらいいのか分からない沢。襲い来る血に飢えた魔獣の恐怖。尾根に出てからも、果てしない登りが続く。休日なのに小無間山まで他の登山者もいない。山と高原地図には記載も無い。かつては、赤石温泉ルートとして、整備してあったのかどうかも分からない。行程中、ほとんど眺望も無く、山頂は木々が生い茂って何も見えないうえに、距離と標高差が一般的な日帰りコースではないのに、明神橋ルートには、途中に山小屋も避難小屋も無い。ルート上に何か見どころがあるわけでもない。森の中が山頂まで続く。ま、これでは登山道も寂しくなる一方かも。
この山、200名山だからという理由だけで登ると、なかなかの労苦を味わいます。この山の魅力はと問われれば「試練」「忍耐」「修行」の言葉しか浮かんできません。報われぬ労苦を背負い、やっとの思いでたどり着いた山頂で裏切られる絶望的な眺め。そういうのが好きなヒト向け。
突出した危険は無いが不鮮明な踏み跡が延々と続く明神橋ルートと、局所的な危険個所があるものの明瞭な登山道の田代ルート。どちらを選ぶかは、、、難しい問題だ。
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