鹿島槍ヶ岳ピストン登山 扇沢〜爺ヶ岳〜南峰〜北峰


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,520m
- 下り
- 2,505m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:25
1日目:10時間30分 2日目:4時間50分
天候 | 1日目:晴れ 2日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
お風呂は道路を大町へ下る途中にある薬師の湯が便利です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
扇沢〜種池山荘 時折頭上に種池山荘を仰ぎながら、ずっと急登が続きます。1カ所落石の危険そうな箇所がありますが、よく整備された一本道の土の登山道で、どんどん標高が上がっていきます。 種池山荘〜爺ヶ岳 道幅の広い砂利の道です。山頂直下の分岐点以外は迷うこともないでしょう。 爺ヶ岳〜冷池山荘 赤岩の分岐点までは尾根伝いに稜線をゆっくりと下っていく砂利の道です。以降は山荘に向け、ハイマツ帯や少し土が乱れた道になりますが、迷うところはなく、危険箇所もありません。 冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳南峰 布引山の手前までは樹林の中の土の道で、布引山の前後は尾根筋の歩きやすい道です。南峰の取り付きから山頂まではザレた石の登山道です。登りは多少急ですが、よく整備されているので歩きやすく迷うポイントもないでしょう。 鹿島槍ヶ岳南峰〜鹿島槍ヶ岳北峰 いきなり石の段差の大きな下り斜面から始まります。慣れていない人は少し滑落の恐怖感を感じるかも知れません。下りきった後もナイフリッジのアップダウンを超え、山頂直下は普通の砂利の登りとなります。 |
その他周辺情報 | 大町では、薬師の湯が9時から開店していて便利です。 |
写真
感想
今回はいつもの同行者JUNのたっての望みの山です。去年彼が鹿島槍に行きたいと言い出したとき、先に笠ヶ岳を済ましてその後にと言っていたのがついに決行です。
いつものように夕方に大阪を出て、12時過ぎに豊科で高速を下り、駐車スペース目指して大町を走ります。着いたのは1時より少し前でしたが、さすが夏最後の休日だけあって、一番近い駐車スペースはほぼ満車で1台空いていたベストポジションに駐めることが出来ました。
朝は4時ちょっと過ぎに出発し、扇沢のターミナルの灯りを見下ろしながら、登山開始です。段々明るくなってくる中、向かいの山腹の滝や針ノ木の山腹を見ながら高度を上げていきます。ある程度登っていくと、上に種池山荘、周囲に針ノ木から鳴沢の山並みがよく見えるようになり、唯一危険な崩落箇所を過ぎると、稜線上の種池山荘に到着します。
種池山荘の付近は、左手に剱岳東面、右手正面に鹿島槍ヶ岳が一望できる絶景ポイントになっていました。さらに右には爺ヶ岳が近くにどっしりと控えています。
山荘を出て歩きやすい砂利の登山道をジグザグに登っていくと、間もなく爺ヶ岳南峰に到着します。ここまで登ると四方遮るもののない景観が広がります。地元の中学校の集団登山ではここまで来るものが多いらしいです。
南峰を出発すると、砂利道の山頂部を稜線伝いに本峰まで歩きます。ここからは今日の宿泊場所冷池山荘を眼下に見下ろす状態になりますので、一気に登山道を下って一度樹林の中に入るとすぐに冷池山荘に到着しました。扇沢から冷池山荘まで5時間ほどで9時半前に到着です。
山荘に到着するとチェックインを済まして余分な荷物を部屋に置いて軽量化し、腹ごしらえも済ませて鹿島槍ヶ岳へ10時前に出発です。布引山の手前まではダラダラとした登山道を進み、それを過ぎて一旦ゆるやかな稜線道を歩くとと南峰への本格的な登りが始まります。
本格的と言っても砂利道のトラバース道で何も危険な部分はありません。途中ツアーの大人数のグループが道を譲ってくれたため止まってもらう時間を短くするために速度を上げると、さすがに息が切れて死にそうになりました。そのせいもあってか小屋から南峰頂上まで1時間かからないくらいでした。
もうだいぶガスが出てきていたため、あまり頂上からの景色は望めませんでしたので、すぐに北峰に向かいます。南峰から吊り尾根を一旦下ってまた北峰へ登るわけですが、とりわけ南峰の頂上直下の登山道の岩場が険しく、なかなかペースが上がらないため、北峰まで30分強、往復で1時間弱でした。北峰からは八峰キレットを見下ろして眺めることを楽しみにしていたのですが、ガスだらけで何も見えず残念な結果になってしまいました。
南峰に戻るとさっきよりさらにたくさんの登山者が頂上を楽しんでいました。ただ南峰の方が標高が高く、かつ先の岩場が険しいため、北峰まで向かう登山者は南峰登頂者の一割もいないくらいのように見受けられました。
南峰を出発するとあとは宿泊地の冷池山荘まで下るのみです。雨が降りそうだったので道具を濡らしたくなくてフルスピードでの下山を敢行し30分くらいで到着したような気がします。扇沢から北峰まで行って冷池山荘まで8時間半(手続きと昼食が30分くらい)でした。
夕方は残念ながらガスだらけで何も見えずでしたが、夕食後ツアーガイドの専門学校生の男性と話す機会があり、雪山や岩山の訓練をし、数年後のガイド独立に向けて学習していることなど裏話を聞くことが出来ました。
いつものように夜明け前4時に冷池山荘を出発し、まずは爺ヶ岳へと登り返します。よく整備された登山道なので、まだまだ暗くても特に危険も迷いもなく進むことが出来ます。
本峰を過ぎると空に色が付き始め、南峰に着く頃には日の出です。山頂付近には種池山荘泊と思われる登山者がたくさんいました。
山頂からは剱岳を眺めながら、種池山荘への下りトラバースです。どんどん高度を下げていくとすぐに到着しました。山頂付近からは剱岳だけでなく、立山、後立山もよく見えます。扇沢から種池までなら距離も時間も短いので、初心者には比較的楽にいい山を眺められるところだと思います。
種池山荘を出発すると、一気に柏原新道を下っていきます。正面の山の雪渓や扇沢のターミナルの見え方からどんどん登山口が近づいてきます。川の音が聞こえはじめ、その川に合流すると登山口です。冷池山荘から登山口まで3時間半ほどだったと思います。
あとは8時から開いているという便利な薬師の湯でお風呂を済ませ、いつものごとく一気に大阪を目指しました。
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