記録ID: 21227
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アルパインクライミング
芦別・夕張
芦別岳・夫婦岩南峰南稜
2005年06月18日(土) 〜
2005年06月19日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,372m
- 下り
- 1,355m
コースタイム
6月18日(晴れ)旧道登山口(14:30)→ユーフレ小屋近くC1(16:20)
6月19日(晴れ)C1(5:30)→ユーフレ本谷・γルンゼ出会い(6:20)→南東尾根取り付き標高1050m(7:30)→南東尾根標高1300mあたり→南稜取り付き標高1200m登り直し(11:00)→夫婦岩南峰(14:00-30)→旧道の沢源頭(15:15-45)→旧道→C1デポ回収(16:45)→旧道登山口(18:15)
6月19日(晴れ)C1(5:30)→ユーフレ本谷・γルンゼ出会い(6:20)→南東尾根取り付き標高1050m(7:30)→南東尾根標高1300mあたり→南稜取り付き標高1200m登り直し(11:00)→夫婦岩南峰(14:00-30)→旧道の沢源頭(15:15-45)→旧道→C1デポ回収(16:45)→旧道登山口(18:15)
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート】 山部→旧道→ユーフレ小屋→γルンゼ→南峰南東尾根→南峰南陵→旧道下山 6月の山は雪渓が残り、雪渓の脇には花と山菜がたくさんだ。ユーフレ沢は増水してたっぷり流れていた。旧道が、沢を何度か高巻きするところは、昨年の台風のため大木にふさがれたりで荒れていた。地元の人たちが15人くらいでちょうど道をなおしていた。ユーフレ小屋は20年ぶりだ。変わらぬ佇まいだが、石室の宿命で中が暗いので、向かいの中州でツエルトを張り、焚き火して寝た。この高さではアイヌネギは少ししかない。コゴミをたくさん採ったので熱湯をかけて食べた。間もなく満月の月がでた。 朝は3時半から明るい。のんびり焚き火でラーメンを食べて出発。倒木の丸木橋で左岸に戻り、沢沿いを行く。標高670mあたりから雪渓に埋まる。足回りは軽登山靴にアイゼン。日帰り装備で軽快そうな単独行者が本谷を登っていった。γルンゼ二股からは芦別がK2のように三角に見える。γルンゼを登ってしばらく行くと右岸から雪ブロックと岩の雪崩をうける。凄い音で上を見てよけた。標高1300あたりで南東尾根に取り付く。最初僕らは南稜リッジとはこの尾根の上部だと思っていたのだ。取り付きでアイゼンを外してアイヌネギをたくさん刈り取る。 南東尾根は時々岩が出てくるがヤブこぎの割合が結構多い。それでもヤブをはさんで4ピッチ(3級以下)出して登っていくと、左側に側面を岩壁でそぎ落とされたイカした傾斜のある尾根が見える。目指す南峰南稜リッジはどうもあちらのようだ。まだ時間が間に合いそうなので、1300m辺りから急なルンゼをバックステップで降りて、そっちの方に乗り換える。地図読みを間違えたのではなく、ねらいのルートの場所を間違えていたのだ。 1pめ:草付きルンゼ、40m、3級以下 2pめ:小ピナクルに出る。ヤブもあり40m、3級以下 3pめ:クラック。左側の絶壁側をとる。10m、3級+ 4pめ:テラスから右へ木登りから始めるフェイス3級、40m ガケ沿いのヤブ漕ぎ2p。途中岩ギャップ有り。50m×2 5pめ:クラックかぶり気味3級+、8m 6pめ:崖っぷちのヤブ漕ぎ、50m 全体に岩はもろい。ホールドも多いが信用ならない。僕は久しぶりの岩で、かぶりのピッチでは手がパンプした。靴は軽登山靴。3,4,5pめあたりが核心で残置ハーケンも多い。トップはほとんど斎藤。 山頂は四畳半ほどで見晴らしの良い山頂だ。チョウノスケソウはじめ高山植物の最高の季節だ。視界も良く、懐かしの北芦別一帯や、雪渓を刻み込んだ芦別岳など、ながめを堪能する。両夫婦岩間のコルまで急なヤブを降りて、細いガレルンゼを懸垂。25mを三回、あとはだましだまし下ると、白樺の新緑と雪渓の、楽園のような窪地に出た。キンポウゲとアイヌネギの咲き誇る草地に雪解け水流。ここで乾いたのどを潤した。この雪田からは夫婦岩の西壁が丸見えだ。周りの緩斜面はスキー遊びにも最適だし、子供でも連れてきて滑らせておいて、大人は岩登りでもしたらよさそうだと斎藤の提案。この季節、谷は雪の廊下で埋まっているのでユーフレ谷周辺も登り放題だ。 グリセードで沢を降り、やがて旧道を下るが、雪解け水流で旧道は何カ所も浸水していた。あまりの奔流に、沢は真っ白に泡立っていた。夏至の日は長い。荷物を回収して旧道を下り、山辺の商店で牛乳を買って飲み干す。日中の乾きのせいか、いくら飲んでものどが渇く。 日の暮れた空に芦別山脈を西に見て、札幌への途上、三笠のOB高篠さん宅に寄った。白菜とハムの三つ葉スープをいただいてスキーの話など。札幌への途中風呂、ラーメンを済ませて深夜発函館行きバスに乗ると、知り合いの学生がいた。バスの客層は学生か、台湾からの学生旅行者ばかりで若々しかった。 |
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