甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣
- GPS
- 21:15
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 3,161m
- 下り
- 3,180m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 5:59
天候 | 20日 晴れ 21日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
60mシングル1本
120スリング3本
180スリング1本
アルパインヌンチャク3本
13cmスクリュー4本
17cmスクリュー7本
22cmスクリュー1本
ノミック
リンクス
左俣用装備
右俣で使用したガチャ
13cmスクリュー2本
17cmスクリュー2本
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感想
暖冬と騒がれるも、年の瀬も迫り冬至を目前に高所山岳地帯ににては、氷の発達に期待を持ちながら甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷へ氷を楽しみに行ってきました。
今回の山行に用意できた日数は二日間の為、軽量化を図り七丈小屋ベースにて1日目アプローチのみ、2日目 黄連谷、遡行のち下山の計画で山行に挑みます。
1日目 本日は七丈小屋までのアプローチのみの為、すっかり日が昇ってから竹宇神社にて安全祈願をした後、行動開始。 小屋までのアプローチの為、久々にゆっくりと足を進め五合目小屋跡地へ到着。此処まで一切積雪は無く暖冬の影響を実感し、期待していた氷質へ不安を抱きながら七丈小屋へ到着。 小屋泊にて一日目行動終了。
2日目 早朝より行動開始。頭上から伸びる一筋の明かりを頼りに一般道を辿りアプローチ開始。
六丈沢より下降。積雪は無い為トレースは無く、ただでさえ分かり難い下降路にヘッデンの明かりに頼る下降は神経を使いながら、六丈沢と尾根を絡め慎重に高度を下げ、下部にて左岸へ渡ると坊主の滝上に降り立ち、夜明けを迎えます。
直ぐに現れる15mの滝は中央にポッカリ穴が開き今後の行程に不安を抱きながらも慎重にラインを選び抜けると二俣へ到着。取り付きから望む左俣は非常に悪く昨日、小屋にて情報を得ていたことも有り、リスクの大きさから左俣は断念。 右俣に進路を取ります。
右俣も出だしは殆ど氷は無く絶望を感じながらも小氷瀑を越えるにつれ徐々に氷床が現れ奥千丈ノ滝に着くころには綺麗に張り出した氷の回廊が現れました。
左俣の断念、右俣の出だしの絶望感から一転、一気に登攀意欲が湧き永遠と続く様な氷の回廊を詰めて行きます。 積雪は殆ど無い為、奥千丈ノ滝と上部の瀑流体の区別がつかないまま数百メートルも有ろう回廊を詰めインゼル到着。
高度を上げるにつれ徐々に積雪が現れるが問題無く足を進め、10m、25mの氷瀑を越え奥ノ滝到着。 今まで重りと化していたロープをようやく使用。
1P 取り付きからは寝ている様に見える氷瀑も、取り付いてみると氷が薄く以外に悪い。60mいっぱい延ばし立木でピッチ切る。
2P 短いが立った氷瀑。見た目より登攀しやすく快適に抜けると上部は雪壁。
奥ノ滝を抜けると再びロープは重りと化し、一気に積雪が増えた雪面をラッセルに喘ぎながら上部のスカイライン目指し高度を上げ、山頂直下の一般道へ突き上げました。
登攀の喜びを胸に早々に下山開始。
五合目小屋後付近より日没を迎え、ヘッデンの明かりを頼りに高度を下げて行きました。
黄蓮谷を遡行した後 、酷評で名高い黒戸尾根の下降は、正に試練と言っても過言ではなかった。竹宇神社に着き時計を見ると20時前。実に行動時間は15時間を超え久々に充実した山行となりました。 とは言え、今シーズンも目的である左俣は敗退。
また黒戸尾根の試練を受けに行こう。
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