天狗岳往復


- GPS
- 05:08
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 4:57
天候 | 晴れ 樹林帯は無風、樹林帯の外は弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から東天狗岳の山頂までずっと雪の上を歩く。しらびそ小屋までは氷の上を歩くことが多いが、それより上は硬くない(氷ではない)雪。中山峠から山頂までは新雪が多かったが、登山者は大変多いのでラッセルが必要なところはなかった。滑り止めは、自分はチェーンスパイクで十分だったが、多くの人は10本以上のアイゼンを利用していた。 |
写真
感想
1月2日に東天狗岳から中山峠のどこかで紛失した腕時計を探しに再度東天狗岳を訪問した。風強く、積雪多く、探すどころでは全くなかった。でもこれで諦めがついた。
みどり池入口の駐車場には5:54に到着。日の出の1時間くらい前なので真っ暗。ヘッドライトを出して準備し、6:09に出発。一昨日歩いたばかりのコースなので、さすがにまだよく覚えている。歩き始めは相変わらずの氷。とりあえずしばらくは滑り止めなしで歩く。20分ほどヘッドライトを使ったがそれ以降は明るくなったのでライトは消す。今日は単独なので話し相手もおらず、黙々と歩く。1時間ほどでしらびそ小屋に到着。しんとしていて静か。みどり池から見る硫黄岳はどうかと思ったが、ガスで何も見えない。今日はここまで来る間も樹林帯にも関わらず風の音が時折聞こえて、稜線の強風が想定された。小屋は写真だけで先に進む。特に飲み食いもせず。しらびそ小屋からはしばらく平坦地を歩く。前後左右人の姿なし。中山峠に近付くと急傾斜なるが、それも長い距離ではないので特にきつくはなかった。その代わり、新雪がトレースを覆っていて分かり難くなっていた。峠の反対側から軽い雪が飛ばされてきていたようだ。8:14に中山峠に到着。駐車場からここまで2時間強。何も飲まず食わずだったのでここで休憩したかったが、風の通り道になっていて寒くてゆっくりしていられない。とは言えこの上は更に状況は良くないと思われたので、風の凌げそうなところを探して今日初めての給水。また持参したパンも食べた。中山峠から東天狗岳方向を見てもガスに覆われていて山の姿は見えない。時折ガスが晴れて見えるようになるが、それも長くは続かない。一昨日は快晴後晴れの天気だったが、今日はガスが多くて景色もあまり見えない。休憩中にジャケットを羽織り装備を万全にして登りに取り掛かる。そして何より落っことした腕時計の捜索を始める。がしかし、一昨日に比べて雪が多く、腕時計を探すどころではない。軽い粉雪が登山道の周囲を覆っていて、捜し物などできる状況ではなかった。無駄とは分かっていたが、実際に来て今日の目的の無謀さを更に実感する。でもとりあえずは先に進み山頂を目指す。山頂方向からは続々と登山者が下ってくる。皆アイゼンピッケルのフル装備だが、自分は軽めのトレッキングシューズとダブルストック。ピッケルに至っては使う箇所なしと判断して持参していなかった。風が降り積もった雪を舞い上げるが、雪が降っているわけではなかったので、コンディションとしてはそれほど悪くはなかった。サングラスのみで歩いても特に問題はなかった。登山道の左右をきょろきょろ見ながらの登降だが、腕時計らしい物体はさっぱり見つからない。やはり無理だったかと思いつつも、ピークは踏みたいので先を急ぐ。山頂直下付近まで結局チェーンスパイクなしで歩いてきたが、急傾斜のところでモタモタしているグループがあり渋滞していたので、そこでチェーンスパイクを装着。なくても全然問題なく山頂には行けたが、たまには使わないと買った甲斐がない。東天狗岳の山頂には9:09に到着。出発からぴったり3時間だった。風はそれほど強くはなかったが、狭い山頂なので長居はできない。西天狗まで行こうかとも思ったが、ガスに覆われていて展望が得られそうにないので止めて、来た道を引き返すことに。帰りも一応地面をよく見て腕時計を探すが、全くそれらしいものは見られない。風に吹かれて谷に落ちたか、それとも岩場の隙間に落ちたか。いずれにしても回収不能なのは間違いなく、また新たに買う必要が生じてしまった。時計なしだと、いちいちデジカメの液晶画面やスマホで時間を確認しなければならず面倒だった。特に冬は日の出ている時間が短いから、時計を見つつ行動する必要があるので、腕時計は必須アイテムと言ってもいいだろう。山頂から中山峠までの約30分でも探してみたが全くダメだった。諦めるしかない。峠で休憩はせずに、鎖を握りつつ下りにかかる。朝自分で付けてきたトレースは、既にこの時間でも消えかかっていた。とはいえノートレースの区間は1-2分程度なので、それが山行に大きく影響することはなかった。下りはチェーンスパイクを着けたままなのでグリップが良く歩き易い。登りの登山者と時折スライドしつつどんどん進む。本沢温泉との分岐を過ぎて10:21にしらびそ小屋に到着。朝はガスで見えなかった硫黄岳は、この時間早く動く雲と共に見ることができた。小屋でもチェーンスパイク外さずにそのまま進む。ここから下はカリカリの氷の登山道なので、むしろここからが滑り止めの本領発揮と言えた。滑ることなく快適に歩いて11:04に駐車場到着。朝は暗くて見えなかったが、駐車場は完全結氷状態で、スケートリンクのようだった。チェーンスパイクは付けていれば特に問題はなかったが、クルマに道具を置いて後片付けをしていると、普通のシューズではツルツル滑って危険に感じた。ここで転けては意味がないので注意して撤収。クルマも滑ることなく駐車場と後にする。
結局初期の目的であった腕時計の発見には当然ながら至らなかったが、半日雪山を歩いて楽しめたのでその点は良かった。来週末以降、あと1-2日程度普通の雪山登山をして、その後はそろそろ山スキーに切り替えたいが、それまでに山の雪は増えるだろうか。
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