北海道百名山紀行・幌尻岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 1,819m
- 下り
- 1,809m
コースタイム
8/21 3:00とよぬか山荘=(シャトルばす)=3:50第一ゲート3:55〜5:30取水口5:50〜7:45幌尻山荘8:10〜9:40命の水9:50〜11:30幌尻岳山11:50〜13:17命の水13:25〜14:31幌尻山荘
8/22 幌尻山荘5:00〜取水口6:43〜8:07第一ゲート8:30=(シャトルバス)=9:20とよぬか山荘10:00=ビラトリ温泉=倶知安
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
*準備 1)幌尻山荘の宿泊予約(1泊1500円振り込み)平取町山岳会 2)シャトルバスの予約 往復3000円 バスの運行時間 3:00 4:00 7:00 10:00 12:00 帰路 4:00(7.8月)5:00(9月)8:30 11:30 17:00(7・8月)16:00(9月)とよぬか山荘駐車場での車中泊もできるがトイレは外にない。 とよぬか山荘宿泊大5000円。 午前3時のバスに乗れば日帰りも可能。 林道は北海道電力の管理。自家用車の事故に対応できないところから利用の制限をしている。ゲートがあるのはそのため。シャトルバスの予約をすることをお勧めします。 詳細は平取町山岳会にお問い合わせください。 |
写真
当初とても心配でしたが、実際に渡渉をしてみると思ったほどの危険性があるわけではないことがわかってきて、落ち着き始めた。そうすると結構楽しみながら渡渉を繰り返すようになった。
それでも膝の上まで来たりして、雨の跡は怖いですね。渡渉の回数は、少なかったと思います。14回くらいかな。もっと少ないようにも思えました。
膝までも水にしたりて渡渉するその回数を数えて歩く
山荘まで2時間以内で到着。少し休んでから幌尻岳に向かいました。
ビデオをレコに添付してあるのでください。
それと今回在ろうことか小型カメラの充電を忘れて、つかえなかったのです。一眼レフも重いので置いてきたため、ビデオのカメラ写真です。
山荘からの登りは命の水まで休むところがありません。
やはり憧れ続けていただけに、山頂に立てた感慨はひとしお深いです。もっと若くに挑戦していたらと思いますが、この歳にして登っているから良いんでしょうね。
深田久弥はここで小石を記念に持って帰っている。私も持って帰ればよかったのに。
次回があればそうしたい。
この時頭上に白鷹が現れた。ビデオには撮ったが写真は取れなかった。
歳だ歳観念せよと言いかす幌尻岳より引き返すわれ
深田久弥は新冠川から入って七つ沼カールにテントを張って、幌尻岳に登っている。
私たちが今利用している道は、比較的新しく開発されたのかもしれない。
感想
馬鹿なNRCのパソコンが書いた文章を突然消してしまった。書き直す。
平取町の問い合わせ先は幌尻岳のホームページから。
この山への思いは深い。昭和39年(1964年)に深田久弥の「日本百名山」が出版されて、初めてこの山をして以来、憧れ続けていた山である。
北海道はとおかった。91座を終えて北海道のみを残す段階になっても、北海道に行く気になれなかったのは、山が大きくて登れるだろうかという不安であり、その先頭にこの山の額平川の渡渉の怖さがあった。
でも実は、これは私が深田の本を読み違えていたことにもある。深田久弥が取ったコースは新冠コースであってここではない。その文章の中に川を渡渉する「一物をぬらすにいたって観念した」というくだりが頭にしみこんでいて、渡渉のすごさにたじろいでいたのだ。
しかし今年67歳、最後のチャンスだろうと決心し、最初の登山を幌尻にと決めてけいかくしたが、8月17日にとよぬか山荘に来て見ると、前日の雨で遭難騒ぎになっており、17日はシャトルバスが運行されないとなった。幌尻山荘の予約が21日なら取れるとのことで変更する。ここで予定が大きく変わったのだ。
道東の天気がよいとの予報をあてに阿寒、斜里、羅臼に行き、20日の夕方とよぬか山荘に来て、一泊する。
明けて21日午前3時のシャトルバスで向かう。団体さんが宿泊していたが、翌朝7時のバスだという。3時のバスには7人が乗り込んだ。
真っ暗な林道を50分走り、第一ゲートと以前呼んでいた場所に着く。
4時前に林道を歩き出す。一人の若い人は日帰りのようで消えていなくなった。
取水口に着くと朝だ。山荘が用意したおにぎり食べて腹ごしらえ。ここで渡渉のできる準備をする。長靴に履きかえてレインウェアーのパンツとスパッツである。
歩き出して、この登山道はきちんとした道であることが驚いた。最初から河原歩きだと思っていたが、これは登山道である。渡渉の準備は渡渉するところまで行ってからでも間に合う。
最初の渡渉は浅いところを選んでいたが、長靴が滑らないことが判るに及んで大胆に川の中を歩いた。名gれの勢いが思った以上に強い。これだから腰まで着たりしたら身動きできなくなるかも。
道の半ば付近かな、連続して渡渉するところがある。ここは緊張するぶぶんだ。左右に赤マークがついているので要注意。しかしこの部分が一番面白い。滝が左に見えると道の中間だ。
わたしは徒渉回数がそれほど多いとは思っていない。途中でビデオがおかしくなったり、小型カメラが使えないことになって、回数を数えるところではなかった。ビデオの画面に出たマークはバッテリー切れではなくて、SDカードに空きがないというマークだった。それに気づいて小型カケラのSDカードを入れて撮り続けることができたのだけど、それに気づくのが遅れて、渡渉場面を後半撮り損ねた。
そいう意味でもう一スト度チャレンジしたいと思っている。
最後に山荘の手前で徒渉して小屋に到る。
山荘の前でビデオを撮る。自分で感動していた。
小屋番に今夜の宿泊を確認。荷物は置き場があるので、大半のものはそこにおいて、食料と水と雨具だけナップサックに入れて山頂を目指す。
命の水まで休みなしで一気に歩く。命の水は細い踏み跡をたどればすぐだ。水場の先にテント一張り分のスペースがあった。
命の水からも痩せ尾根の苦しいのぼりが続く。這松が現れてくると、左手に戸蔦別岳が見えてくる。ここまで来ると気分一新である。さらに登ると幌尻岳が見えてくる長い稜線の一角にたどり着いたことを知る。でもそこから山頂まで1時間ちかく歩かねばならない。幸い天気が良くて焦らずに歩ける。戸蔦別の姿が美しい。吊り尾根もきれいで、その裏に七つ沼カールがあるのだと思うと覗いてみたいと思う。
2000mに近い稜線は円を描くように幌尻岳につながっている。左手下に北カールが広がる。
雨が降るとこのカールに戸蔦別の分まで全部集まって額平川に流れ込む。ここから取水口まではわずかな距離だから降水してから1時間もしないうちに増水する。この川は平取町の平地に出ると大河になる。ほんとに侮ってはならない。
登山道の脇にお花畑が広がる。7月であればどれほど美しいことか。時期は遅く空の色は秋だ。
幌尻岳の山頂へはゆっくりと近づく。三角点があり、写真で見ていた山頂の表示版がある。先行したとよぬか山荘で同室だった二人が私より30分以上早くに到着していた。私と入れ替えに下っていく。山頂を譲ってくれた。
山頂で私は感激のひと時を過ごす。やっとこれたという思いが込み上げてくる。
戸蔦別岳に回遊するという案は途中ですでに放棄していた。山が大きく、今の私には山頂を踏むだけで満足である。
次回があれば、小屋に二泊の計画で挑戦したいものだ。
山頂に残っていた単独者が上空を見ながら、ここにはイヌワシが生息していて、今飛んでいるのがそうだという。雲のでた上空に3羽の大型の鳥が舞っている。一羽イヌワシで一羽ハクタカであるという。タカもワシも区別がないほどに大きいのだ。翼を広げると2m位になるという。ビデにはとらえられないので、一緒に上空を見ていた。
その人と一緒に下った。バスで一緒だった夫婦が遅れて登ってきた。
命の水まで下り、休んでから小屋まで下る。下りもきびしい。小屋に着く前にビデオのバッテリーがついに切れてしまった。もはやビデオもカメラも尽きてしまう。ああ何たることかと、がっかりするけれど、ここまでビデオ撮りがでk手よかったと自分を慰める。
幌尻山荘の前庭にはブルーのシートが拡げられていて、その上で登山者は休息を取り、また食事の用意などをする。ベンチにすわって他の登山者とおしゃべりして夕刻を待つ。ここで熊本から来たグループのリーダーと知り合う。明日5時に下るというのでご一緒させてもらうことにした。
一緒に下ってきた方や最後のご夫婦のいるブルーシートで夕食を作る。
最後に登ってきた夫婦のご主人は70歳で、2年間で百名山を60登ったという。山仕事を以前やっていたという。タフだ。
77歳の人もいたし、高齢者が多い。ツアーが二組、明日下るのと登るのといた。だから山荘は満員なのだ。
私より先に下った二人は山荘を予約していなかったので、そのまま湯方の最終便にまにあうかもしれないと下って行ったという。40代と50代の大阪の人だった。
午後6時からシュラフに入って寝てしまう。こんなことは今までではじめてのことだろう。
翌朝3時30分に目覚めて、下山の準備をする。
例の夫婦は4時過ぎに出て行った。私は外で朝飯用のパンを食べて下る準備をして、熊本のグループと一緒に夜の明けた山を下る。
この山岳会は熊本合志山岳会というのだそうで、8名で来ていた。24日後志羊蹄山、雌阿寒岳に明日登るという。私はグループの最後について歩いた。
私の前の男性が盛んにカメラで写真を撮っているので、この人のカメラを借りようと思った。その人にわけを話して写真を使わせてもらうことの了解をいただく。
それが今回の下山時の写真として使わせていただくものになった。
取水口に至るまでに登ってくるツアーやグループの登山者に何組も出会った。人気のある山なのだ。
天気さえよければまた来られると思った。渡渉も慣れてしまえば面白い。
林道をみんなで競争するように歩いたのは、8時のバスに間に合わせたいとの思いだからだった。バスは8時半なので十分間に合った。
私は深田久弥がこのコースをとったと思い込みしていて尻込みしていたのだが、それは間違いであった。もっと早くに気づけば、恐れずにうんだかもしれなかったのにと思う。
1回で登れ雨人は運がいい。だいたい2回目、3回目で登れた人が多いという。
私も2度目で登れた。
下山後、私はビラトリ温泉に行く。私は比布町の知り合いのところへ行く予定でいたけれどビラトリ温泉は苫小牧方面に30分も走ったところにあった。
それで方針を変更して、後志羊蹄山に行くことにしたのだ。
最後にこの山を詠んだ歌を見つけられずにいる。百名山短歌を収集して、この山とトムラウシだけは見いだせないでいる。
下山の時にお世話になった熊本合志山岳会の皆さんの写真を映像記録にしました。
みなさんありがとうございました。
コメント
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こんばんはhagureさん
北海道、堪能してますね
そんなにがっかりしないで、次に向かってください
楽しんで下さい
hagureさん、お疲れ様です。
ビデオとカメラ、両方とも充電忘れとは・・・
やはり先週からの疲れが貯まっているのでは?
休息日を入れながら続行されて下さいね。
色々と忘れ物があったようですが
それはお山からの「もう一度お出で」との招待状ですね
私も幌尻はもう一度行きたいと思っています。
今度は七つ沼までテントで。
山荘は旅行会社が一気に予約してしまうので個人で予約を取るのは難しいですね。
でも、目一杯予約だけして直前に参加人数に合わせてキャンセルするらしいので予約無しでも数人であればいつも空きがあると小屋番が言っていました。
北海道ツアーは高額なので業者も美味しいんでしょうね。
幌尻岳お疲れ様でした!面白そうな山ですね!
川にドボンとかワイルドですねぇ。長靴大活躍!
ビデオの件残念でした。
来年もし行くようであれば自分も同行させてください。
hagureさん こんにちは
幌尻岳登頂オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
皆さんは地下足袋を履いている様に見えましたが、
長靴にスパッツの具合goodみたいですね。
せっかくのシーン、ビデオ撮りが出来なくて残念でしたね。めげずに\(*⌒0⌒)♪
ご苦労さまでした。
はじめまして
たまたま幌尻岳の記録を見ていると、同じ8月21日(水)の朝一のバスに乗られた方が投稿されていることに今さらながら気づき、楽しく山行記録を読ませて頂き、コメさせていただきました。
私は、おそらくhagure1945様が感想の中で、「一人の若い人は日帰りらしく消えていなくなった。。」と書いて下さった者だと思います。確実に日帰りするためにバス内で準備万端、到着即飛び出したもので
そして百名山
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