オベリスクを見に鳳凰三山へ、青木鉱泉-ドンドコ沢-中道、南アルプスデビュー
- GPS
- 11:37
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,783m
- 下り
- 2,783m
コースタイム
4:45青木鉱泉-8:00五色の滝-8:45鳳凰小屋(水補給)-9:40地蔵岳10:00
-11:20観音岳-11:50薬師岳12:05-15:45青木鉱泉
16:00青木鉱泉-17:20自宅
自己分析用、標準コースタイム()との比較、休憩込み、到着時間を基点。
青木鉱泉-4:55(6:40)地蔵岳-2:10(1:50)-薬師岳-3:55(3:55)-青木鉱泉
トータル、11:00(12:25)、休憩込みでコースタイム引く1時半。
天候 | 晴れ、ちょっとだけガス。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
青木鉱泉の登山ポストに投函。ドンドコ沢も中道も、上半分は、かなりの急登です。 |
写真
感想
● きっかけ
2年前、山を始めたとき近所の人に、”鳳凰三山みえるよ”と教えてもらいました。たしかに、てっぺんが尖った山が見えます。調べると、地蔵岳のオベリスクということがわかりました。写真を見るとカッコイイ。人間が作ったわけでもないのに、こんなのが自然とできるのはとても不思議、行ってみたい!!
行き方をしらべると、夜叉神峠から1泊しないと行けないような場所にあります。行ってみたいが、基本日帰りの私には当面無理だな...と思いました。でも去年ヤマレコに登録し、投稿される記録を見ると、青木鉱泉から日帰りで、地蔵、観音、薬師と三山まわるレコがよくあります。でも、コースタイム13時間、とても私には無理と思ってました。
八ヶ岳中心に、山行き80回、今年は12−13時間のコースタイムのコースもこなし、十分私の日帰りの射程範囲に入ってきました。また、本格的な南アルプスの山も初です。南アルプスデビューとして、甲斐駒、黒戸尾根も候補にあったのですが、コースタイム15時間で、コース難易度そのものも高そうなので、あとのお楽しみとして、まずは、鳳凰三山にいきます。
● 下調べ、準備
まず、青木鉱泉いくのがやっかいそうです。カーナビの道をいくと、すれ違いできないガタガタ道を行かされるとあります。青木鉱泉のホームページにあるように、韮崎の射撃場経由の道が舗装路のようです。この辺の情報を集めます。
また、ドンドコ沢は滝がありますが、どこまで寄り道するか調べます。五色滝が近い割りには迫力ありそうなので、そこだけ寄り道し、あとは、周回優先でスキップと決めます。
あと、事前にミクニさんから情報提供がありましたが、中道の下りが要注意です。かなりの急登のようです。もし時間が押していても、焦って降りたりしないよう、ライト装備は、ヘッドライトと手持ちのLEDライトのダブルとし、万一のビバーク用品として夜の寒気をしのぐ、エマージェンシーシートやフリース、非常食含めおにぎり8個、水も大目に用意し、めずらしく計画書も準備し(いつもは地図のコピーにルートをなぞったものを家に残し、万一、警察にお世話になったときの最低限の情報だけ)、等、手厚めに準備します。
● 出発
2時半に起床、3時すぎには家を出発、3時40分前には射撃場に到着。しかし、ここから青木鉱泉のホームページの地図どおりに行くのが、一苦労。なんせ、かなりデフォルメしてある地図なので。いったん桐沢橋まで戻り、そこから地図を頼り、なんとか写真にある、鳳凰三山の看板につく。でも、そこから次の写真の入り口を捜すのが一苦労。夜中で看板も見えないし、原山神社も見えないし。一度すぎて、戻ってきて入ったが自信がなく、再度、鳳凰三山の看板からやり直し。さっき入った道で電柱の看板を確認、やっと核心部を通過。
あとは、迷わないかと思いきや、ジャリ道が3つに分かれている道がある。左は、工事現場で立ち入り禁止。真ん中は一番車が通っていそう。右は、一番、がたがた道ではまりそう。青木鉱泉の看板でているが、あいまいな指示。まよった挙句、真ん中を選びました。ただ、右を選んでも、同じ道にでました。あとは、舗装路になります。でも、くねくね道を延々と走らされます。SONY NV-U37で1/25000地図として、現在位置を把握しながら走ります。途中、甘利山への分岐を2回右へ曲がります。最後に、武川からの合流を左に曲がる。工事中の砂利道を通り、青木鉱泉に4時20分到着。
4時半に車を出発するも、まずは駐車の受付、750円。札を車に表示し、登山届けをポストに入れ、登山口出発は4時45分。
● ドンドコ沢 登り
最初、前半はあまり標高は稼ぎません。でも、UPとDOWNが激しく、崩落箇所も数箇所、河渡りも何箇所もあり、結構ハード。また、最初の河に下りるところで、まさかの転倒。逆バンクの花崗岩ですべりました。しかも、右ひざを軽くひねった。いきなりの撤退か?と思いました。ただ、歩くのに支障がでるほどではないので、ゆっくり歩いてしばらく様子見。でも、普通に歩いて痛みや違和感がでるなら、即撤退します。20分ぐらい歩いたところ、完全に痛みは消えたので続行決定。この前半で、4人ほど抜かれました。このコースを歩く人は皆、健脚ですね。
後半は、滝によりながらのコースとなります。南精進滝、鳳凰滝は、寄ると時間かかりそうなのでカット。白糸の滝は、登山道から30秒程度のところまで寄り道。一番上の五色滝は、片道3分程度(滝つぼまではいかず)まで寄り道。次回来るなら、やはり全部回りたいですね。なお、五色滝で休憩して、右ひざを曲げると、痛い!、転倒のダメージは残っていることを確認。ここまで来たら、オベリスクまであとわずかですが、オベリスクで再度ひざと相談して、周回するか決めたいと思います。ドンドコ沢の登りの後半は、急登で岩や斜面の段差が大きく、小またで登ることが困難です。右ひざをかばいながら、曲げないように登ったので、かなり左ひざに負担をかけました。
あと、今回はひさしぶりに軽い高山病、2000mを越えたぐらいから頭痛が始まります。登りと稜線歩きの間は、テンションが高く無視して歩きますが、下り始めるとちょっと辛い。2000mを切るとすこし楽になりましたが、基本、いったん始まると頭痛は寝る前まで続きます。
● オベリスク、観音、薬師、稜線歩き
鳳凰小屋につき水を補給し、さらに登ります。後半、オベリスクが見えると、砂の急登となります。ここがこたえた、というレコも多かったので、4本爪を装着。フラットフッティングで多分楽に登れました。それでも、中間地点は、砂が多すぎ蟻地獄。
なんとかオベリスク到着。やった!!、お地蔵さんも多数。りっぱな山(甲斐駒)もみえています。あこがれのオベリスクをみながら、休憩。ヤマレコではオベリスクを登ったレコも良く見ますが、岩登りの経験はないので、チャレンジはしません。しばらく休憩し、右ひざと相談するが、特に異変はなさそう。このまま周回を続けます。
赤抜け沢の頭にでると、高嶺方面への岩稜と、とても名のありそうな山が見えます。地図で山座特定すると北岳です。北岳がこんな近くで見れ、感動的です。カールの特徴的な仙丈岳も見えています。また、観音岳までの稜線は、日向山を彷彿とさせるような花崗岩のオブジェだらけで魔宮のようです。お花も、ミヤマコゴメクサ、タカネビランジが多数、ヤマトリカブト、ヒメシャジン、トウヤクリンドウもあり、楽しませてくれます。でも、この稜線歩きも、かなりハードです。人出はまあまあ。5分ごとに人とすれ違います。あと、時々ゴミも落ちています。大きいゴミが多く全部は拾えないですが、飲料アルミカンは拾い持って帰りました。重いので中見たらタバコが詰まってます。
観音岳で小休止、オベリスク方面、北岳方面、薬師岳方面の眺望が楽しめます。甲府方面は、ガスが出てきて見えません。薬師岳へは、基本下りでオブジェも少なく、比較的楽に歩けます。薬師岳で三山制覇、薬師小屋方面を観察し、北岳は広河原含めた展望が得られ、富士山もちらりと見えました。
● 中道 下り
北岳やオブジェたちと別れを告げ、中道を下ります。予想通りとても急です。しかも段差が大きい。右ひざを曲げないように下るのは、とても厳しい。ドンドコ沢のような岩下りではなく、土の段差、木の段差が多いが、手と尻も使った4点支持必要な下りが多数。とてもスピードが出せるような下りではありません。歩きづらい。
なお、12時ごろは、私の前に5名程度の人が下ってゆきました。このコースも皆速い。しかも、女性も結構いますが、皆、健脚。ドンドコ沢も中道も、私が追い越せるような初心者は見かけませんでした。右ひざがリスクがあるのと、筋肉痛が発生しないように、極力段差を少なく、ペースをあげず(500m/Hから600m/H程度)下りました。また、段差が大きく、これ以上のペースアップは危険。実際、下りで2回転倒、4回転びかけました。岩も土も逆バンクになっており、濡れていたら危険なとこだらけです。乾いているのに、これだけこけました。
下半分は、竹笹の普通の登山道となりました。また、廃小屋の立つ登山道入り口からは、林道歩きです。最後、河を渡って青木鉱泉に到着。青木鉱泉から家までは、1時間半程度かかりました。最後30分、眠くて大変。夜は7時に寝ました。
翌日は、ももの筋肉痛はないですが、お尻とフクロハギにやや固さが。ドンドコ沢の大きな段差のせいでしょう。歩くのに支障はなし。あと、左足指が違和感あり。下りで右足をかばって歩いたので、左足のつま先で段差の落下のショックを吸収することが多かったです。多分そのせいか。ここは湿布をはりました。
● まとめ
本日は、念願のオベリスクを見れ、鳳凰三山を回り、花崗岩のオブジェや魔宮を堪能でき、お花も楽しめ、滝も楽しめた、甲斐駒、仙丈、北岳の眺望も最高の、楽しく安全な南アルプスデビューでした。
次回行くなら、滝を回り、オベリスクももうちょい近づきたいな、と思いました。今回は三山の周回優先で、しかも右ひざもリスクがあり、中道の下りも未知数でしたので、なしとしました。それでも、大満足な山行きでした。
バナナとオベリスク! オベリスクに負けない迫力のバナナが素敵です
先月われわれも同じルートで訪れた鳳凰三山ですが絶景で非常に羨ましいです!
お花もきれいだし、いいなぁ
kame&hibaさん、こんばんわ、バナナの会仲間ですね! 奥白根山での山バナナを持って撮った写真、新鮮で素敵です。
7月15日は八ヶ岳も雲に覆われていたのを覚えています。翌16日、晴天を狙って八ヶ岳に行ったらはずしました。
私は今回、運よく好天と眺望に恵まれました。最低オベリスクだけ見れればいいや、と思って行きましたが、やっぱ眺望が広がるのは、とてもうれしいです。
ホントだ、ホタルブクロが紫色だ
ウチの近所の白いのとは、また感じが違ってきれいです。
しかし思うのですが、トトロさんちのご近所の山は、どれも異常に尖っていますね
でも、調べると、”淡紅紫色または白色の花を下向きに開く。”とあり、どちらがメインとかないようです。地域によって、ホタルブクロの色の常識が違うのですね。
うちの周りの山が尖っている、というより、尖っているところを狙って、登っているというところかな。なんか、トゲトゲ大好き。
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