【北八ヶ岳】麦草峠~ニュウ (にゅう・にう・ニュー)
- GPS
- 08:22
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 595m
- 下り
- 593m
コースタイム
7:25 青苔荘・テン場・白駒池 7:35
8:05 白駒湿原
9:15 ニュウ 9:55
10:50 中山・中山峠分岐
11:15 中山山頂
11:20 中山見晴らし 11:30
12:40 高見石小屋 13:00
13:25 丸山山頂
14:20 麦草駐車場
天候 | 晴れ、 下山後にスコール |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【麦草峠〜白駒池】 歩き出しは草原 防護ゲートからコースへ入る 木漏れ日で鮮やかに光る青苔の森林へ 木道で「白駒の奥庭」を通過 特に危険箇所は無く、気持ち良く歩ける 景色に見とれて、木道の踏み外しに注意 【白駒池:青苔荘経由〜ニュウ】 白駒池の周囲は木道で整備され周回可 分岐より左側コースで青苔荘・キャンプ場へ 木道を足元に注意しながら歩くため分岐標識の見落とし注意 泥濘が所々にあり、泥濘を抜けたあとの木道は滑るので注意 「白駒湿原」を通過したところから急坂を登る 【ニュウ〜中山】 尾根沿いのアップダウン 泥濘が所々にあり、渡しの丸太があるが滑り易い 【中山〜高見小屋】 中山展望台からの下りは湿っていてとても滑り易いの注意 濡れた石道と泥濘の渡しのすべる木道の連続でかなり歩き辛い 【高見小屋〜丸山】 特に危険箇所は無い 【丸山〜麦草峠】 下り始めは滑り易い箇所が多いので注意 |
写真
感想
先週は猛暑のハイキングだったので、
少し涼を求めて北八ヶ岳を今回の候補地とした。
具体的な場所は「麦草峠〜ニュウ」、
このコースは昨年、NHKのチャレンジホビーの「あなたもこれから山ガール」
シリーズで紹介されて気になっていたコース。
番組の紹介では「ニュウ」からのピストンで戻ってくるコースであったが、
今回はもう一つの目的として、次回のテント泊山行の候補地としての
テン場の下見を兼ねていたので、「にゅう」から「中山」経由で、
「高見石小屋」へ寄って麦草峠に戻る周回コースとした。
土曜の夜に支度し、
日曜の午前3時に自宅を出発、国立府中ICから長坂IC、
そこからR141、松原湖で左折して道なりで麦草峠、午前6時に到着。
恐ろしいくらい順調、高速料金もETC・早朝・日曜割引で
通常\3,600が\1,500也、かなりのお得感。
途中の清里、野辺山付近通過時の朝焼けにやまなみのシルエットが
浮かんで、とても美しく、本日の山行にも期待が膨らんだ。
麦草峠の無料駐車場には綺麗なトイレもあり、車中泊組も多く、
午前6時の時点で20数台、場内の周回にストレートで駐車出来る箇所は
ほぼ一杯となっていたが良い場所に停めることが出来た。
場内の中央部などに詰めてゆけば、あと数台は駐車可能そうであった。
身支度をしている方々の様子を見ると、皆さんヤッケやウィンドコートを
着ておられてたが、18℃くらいと寒く感じなかったので、
長袖の速乾性シャツに半袖のジップシャツを重ね着、
足元には念のためにスパッツを着用。
※コースは泥濘箇所が多く、結果的にスッパツ着用は大正解。
麦草ヒュッテ前から地名由来の麦草の草原が広がり、
強い日差しの朝日を浴びながら気持ち良く歩き始める。
森の中に入ると、木漏れ日に光る青苔がとても美しい。
しらびそなどの木々の中、新鮮な空気が流れる森林浴、思わず深呼吸。
「白駒の奥庭」は箱庭の中を歩く感じで不思議な気分。
景色に見とれ、木道を踏み外しそうになり、一瞬冷や汗をかいた。
コースは木道で整備されて歩き安くはなっているが、広くは無いので
しっかり足元に注意してあるくことになる。
白駒池は周回コースなっているが、
今回は青苔荘のキャンプ場を目指して分岐から左側のコースを選択。
青苔荘の前から池のほとりに出ることが出来る。
とても静かな水辺に立つと、対岸の白駒荘が見え、泊まり客の声も聞こえる。
青苔荘に隣接して「白駒の池キャンプ場」がある。
テントサイトは、森林の中で木製の高床で区画されている。
立地も雰囲気もとても良い感じだが、
晴れていても湿った感じが少し気になる。
コースはテントサイトの中を通過して木道が続く、
東屋のある地点で右に折れ「もののけの森」へ入る。
鬱蒼とした森林の中、木々の根周りが青苔で盛上り、
その盛上がった青苔が今にも波打って動き出しそうな気配、
夜間、ここを一人で歩くにはちょっと勇気が入るかも知れないと、過ぎった。
木道上で分岐点があるが、足元に注意を払っていると見落としがちになる。
池の周回コースから左に分岐して、ニュウへの登りに入る。
森が開けたところが「白駒湿原」、すれ違いも難しい細い木道が続く。
湿原を通過すると再び森林に入り、登り坂になる。
今までが割と平坦なコースだったので、かなりの急坂に感じ、息が切れる。
上を見上げると木々の隙間に稜線からの光を確認出来、
「もう少しだ」と、自身に言い聞かせ一歩づつ足を運ぶ。
案内標識は随所にあり、ニュウまでは迷うことは無い。
しかし、【ニュウ】・【にゅう】・【にう】・【ニュー】と
標識ごとに表記名称がマチマチ、困惑する。
ニュウに辿り着いた途端に爽やかな風を感じた、
同時に下から雲が湧き立ち眺望を阻んだ、残念。
ザックを木陰に置き、空身で頂上の岩に登り周囲を見渡すが、
南側は雲に覆われて遠くまで見渡すことは出来ない。
後ろを振り返ると深緑の森林の中に白駒池が光って見える。
岩を降り、30分ほど休憩しながら雲の切れるのを待ったが
動きは無いのであとにした。
尾根道のアップダウンを中山を目指して歩き出す。
泥濘も点在し、渡しに丸太が敷かれているのだが滑るので歩き辛い。
中々、サクサクと歩ける箇所が無く、ペースが上がらない。
途中、踏み跡が広がりコースの見分け辛い箇所があり、
サクサクと歩き易い箇所を歩いていたら、いきなり急な斜面の下りとなり、不安。
7インチタブレットに仕込んだ「山旅ロガー」と「地図ロイド」で確認すると、
なんとコースアウト、冷静に戻り始めると左上から人の話し声、
ホッとして、声のあったほうへ登り、コースに戻った。10分ほどのロスタイム。
中山への登りは木々の間の細いコースで石の上を歩く。
比較的大きな石だが浮石もあり、慎重に登る。
すれ違いは交互の譲り合いとなり、団体さんとの遭遇は結構な待ちになる。
山頂手前の開けたところで、森林の中に岩が突き出しているニュウを確認出来る。
山頂は眺望は無く、少し先へ進むと「中山展望台」に出る。
広い河原みたいで気持ちが良い。
やはり湧き立つ雲で遠くまで眺望は臨めなかったが、
平らな岩の上に横たわることも出来、ランチ休憩には絶好なポイントである。
さて、ここからの下りコースが本日最大の難所となった。
濡れて滑る石、泥濘、湿った木製の補強板と「滑り」の連続。
一歩づつ慎重に足を運んでも滑る、その度にダブルストックで必死に堪える。
コース取りが下手なのか、靴底が磨り減ったのか、散々である。
このコースは普通のトレッキングシューズではダメなのかも知れない。
渓流釣りや沢登りなど使うフェルト底のシューズが効果的な様に思う。
ザックの中の水分も本日はあまり減っておらず、かなりの重量のまま、
一歩降りるごとに肩に重みがかかり、
この時点で本日の山行での肩こり解消は不可能となった。
高見石小屋についてザックを放り出し、一息つけた。
小屋前のテントサイトはあまり広く無い、
本日は大型のテントが3張りだったが、
普通の山岳テントで10張り程度のスペースくらいである。
高見石小屋からは幾つかのコースに分岐するが、
丸山山頂経由の麦草峠コースを選択。
山頂までは20分ほどの登りだが、
かなり体力を消耗していたのでヘロヘロとなっていた。
山頂からは滑り安い道が続くが、中山からの下りに比べれば大したこと無い、
と思った途端に補強板の上で滑って尻餅をついた。
40分ほどの森の中の下りだったが、とても長く感じた。
森が開けたところで、木々の間に
麦草ヒュッテの赤い屋根が見えた時には感激であった。
麦草の草原の中、今朝通った防護ゲート抜けてゴール。
駐車場に戻ると、朝とは車の入れ替わりがあったが
満車状態、マイクロバスも停っていた。
駐車場付近の路上駐車も多く見られた。
やはり日曜日の混雑の様相であった。
駐車場の車の中でしばし放心状態で脱力、直ぐに運転する気が無く、
汗ばんだシャツを着替え30分ほど休息してから帰り支度。
その頃から晴れている空が少し暗くなり始めた、まだ15時。
帰路は、先週の山行途中の小仏城山から見た小仏トンネル前の
大渋滞の様子が思い浮かんだので、R229からR141に合流し、
上信越自動車道の佐久ICから帰ることにし、ナビをセット。
運転し始めると、フロントガラスにポツポツと雨の気配、
R229の下り坂の所で雨が強くなり、ワイパーをフルにしても
前方が見辛くなる、スコールである。
下りの舗装路はすぐに急流の川状態、徐行して慎重に下る。
本日はどうやら下りにはツイていない一日であった。
このスコールで、
あの中山からの下りコースはどうなったのだろうか、
おそらく、本物の渓流になってしまったのではないだろうか。
登山者が通過していたら心配である。
R141に合流した頃には再び明るい晴れ間となった、一瞬のスコールであった。
佐久ICまでは順調であったが、上信越自動車道は故障車に因る渋滞、
藤岡からの関越自動車道からは自然渋滞となり、帰りは結局5時間を要した。
やはり、日曜日の車利用は渋滞の覚悟を再認識。
気温などを考慮した水分量、内容を検討する必要があった。
自宅から凍らせて持参した飲み物が帰りまで解けずに、
ただのオモリとなっていた。
などが、今回の反省点である。
きょうは疲れた。
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