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Yamareco

記録ID: 2215974
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

日高の分水嶺 神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリ〜トヨ二岳

1983年07月24日(日) 〜 1983年07月29日(金)
 - 拍手
GPS
43:56
距離
32.4km
登り
2,933m
下り
2,606m

コースタイム

1日目
山行
3:25
休憩
0:00
合計
3:25
12:15
205
元浦川林道ゲート(添松林道分岐)
15:40
林道終点
2日目
山行
8:18
休憩
1:57
合計
10:15
5:10
95
林道終点
6:45
6:50
100
8:30
10:15
253
14:28
14:35
50
主脈分岐
15:25
3日目
山行
8:59
休憩
0:55
合計
9:54
6:25
174
9:19
9:40
250
1468m峰
13:50
14:00
31
1610m峰
14:31
70
15:41
16:05
14
沢(水汲み)
16:19
ソエマツ岳
4日目
山行
6:31
休憩
0:14
合計
6:45
6:55
98
8:33
8:37
63
1534m峰
9:40
9:50
230
1529m峰
5日目
山行
7:32
休憩
0:31
合計
8:03
5:57
86
7:23
7:30
71
1338m峰
8:41
8:55
125
1384m峰
11:00
11:10
170
1512m峰
6日目
山行
8:01
休憩
0:29
合計
8:30
6:00
54
6:54
396
13:30
13:40
11
13:51
14:10
20
14:30
林道(車に乗る)
 ルートは手書きしたので正確でないが,稜線はあまりずれてはいないと思う.
天候 7月24日:曇り 25日:曇り時々晴れのち霧 26日:霧 27日:雨時々霧 28日:霧 29日:霧のち雨のち曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
 浦河駅からタクシーで元浦川林道をゲートのある添松林道分岐まで入る.タクシー料金は5530円だった.
 トヨ二岳左股の二股近くで国道の工事をしているトラックに乗り途中で別のトラックに乗り換え帯広の手前の愛国駅まで乗せてもらった.
コース状況/
危険箇所等
 神威岳尾根取付きまでは沢の渡渉がある.神威岳尾根取付きは少し分かりにくかった.尾根に出ると神威岳まで比較的明瞭な道があった.

 神威岳からソエマツ岳の国境稜線に歩いた痕跡はあった.ただし踏み跡と言えるものではなくハイマツと灌木のひどいやぶ漕ぎが断続的に現れる.1400m峰付近は迷いやすく1468m峰までは痩せ尾根があった.この先もやぶだが1610m峰からソエマツ岳が見えた.ソエマツ岳から東南に下った沢で水を確保した.ソエマツ岳からピリカヌプリまでは所々ハイマツのやぶもあるが,踏み跡やお花畑,岩稜で比較的歩きやすい.この先のトヨ二岳までも踏み跡は比較的明瞭で日高にしては歩きやすいが,1512m峰の先にハイマツのひどいやぶがあった.
 
 下山したトヨ二岳左股沢は途中少し滝がある.補助ロープを持って行ったが長さが足りず苦労した.高巻きをした場所もあった.

 神威岳、ソエマツ岳、ピリカヌプリ、トヨ二岳などの山頂と途中にテントが張れる場所が所々にあった.
24日 林道終点近くにテントを張る.
24日 林道終点近くにテントを張る.
26日 1610m峰からソエマツ岳.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
26日 1610m峰からソエマツ岳.
26日 ソエマツ岳山頂.左遠方の雲海の上に神威岳が少し見える.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
26日 ソエマツ岳山頂.左遠方の雲海の上に神威岳が少し見える.
26日 ソエマツ岳山頂に張ったテント.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
26日 ソエマツ岳山頂に張ったテント.
27日 ピリカヌプリ山頂にテントを張る.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
27日 ピリカヌプリ山頂にテントを張る.
27日 ピリカヌプリ山頂にあったヤグラとテント.ヘリコプターで来た測量の人がいた.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
27日 ピリカヌプリ山頂にあったヤグラとテント.ヘリコプターで来た測量の人がいた.
28日 トヨニ岳北峰山頂にテントを張る.ここは高山植物に覆われた綺麗な山頂だった.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
28日 トヨニ岳北峰山頂にテントを張る.ここは高山植物に覆われた綺麗な山頂だった.
29日 トヨニ岳北峰から神威岳とピリカヌプリ.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
29日 トヨニ岳北峰から神威岳とピリカヌプリ.
29日 望遠で神威岳とピリカヌプリ.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
29日 望遠で神威岳とピリカヌプリ.
29日 トヨニ岳北峰から南峰.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
29日 トヨニ岳北峰から南峰.
29日 トヨニ岳西股沢を下る.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
29日 トヨニ岳西股沢を下る.
29日 トヨニ岳西股沢を見上げる.
2020年02月09日 00:00撮影 by  OpticFilm 8200i, Plustek
2/9 0:00
29日 トヨニ岳西股沢を見上げる.
撮影機器:

感想

 とても古い山行だが北海道の分水嶺として公開.この年の2年前から分割して幌尻岳から神威岳,トヨニ岳から楽古岳を歩いたので今回は残った部分の縦走を試みた.金はないが時間だけはたっぷりあったので今回も夏休みに20日間有効の北海道ワイド周遊券を利用して津軽海峡を渡った.約10日分の食料と燃料を入れた重いザックを担ぎゆっくり歩いた.

 初日は元浦川林道ゲートから林道終点まで歩いてテントを張った.

 2日目は神威岳の尾根取付が分からず少し時間を無駄にした.尾根に出ると比較的明瞭な道があり問題なく神威岳に着きテントを張った.

 3日目は神威岳でブロッケンが見えたが霧で展望はなかった.国境稜線に歩いた痕跡はあるが踏み跡と言えるものではなくハイマツと灌木のやぶを漕ぎながらひたすら歩いた.ようやくソエマツ岳山頂に着き霧の中テントを張った.ここで山頂から東南に少し下った沢で水を補給した.

 4日目は雨の中ピリカヌプリに向かって歩いた.今までと異なり踏み跡やお花畑,岩稜が現れ比較的歩きやすくなった.ピリカヌプリに着くと立派なヤグラが組んであり上にテントが張ってありびっくりした.テントには2人の男の方がいて突然現れた登山者にびっくりしていた.ヘリコプターで来た測量の方で天気が悪く帰れないと言っていた.

 5日目も霧で視界が悪かった.ピリカヌプリからトヨ二岳までも踏み跡の明瞭な場所が多く歩きやすいが,1512m峰の先にハイマツのひどいやぶがあった.この日はトヨニ岳北峰山頂にテントを張った.トヨニ岳北峰は高山植物に覆われた荒らされていない雰囲気の山頂だった.

 最終日はトヨニ岳南峰まで歩きトヨ二岳左股沢を下った.途中に少し滝があり苦労した.この頃,二股近くには国道236号や野塚トンネル(1990年開通)の工事関係の車が通っており林道に出ると一台の車が止まってくれた.最初はトラックの荷台に乗り,一般車道に出た頃に別のトラックに乗り換え,まだ廃線になっていなかった広尾線の愛国駅まで乗っけてもらった.結局2時間ほど乗っていたと思う.運転手は親切で帯広まで行くよと言ってくれたが,泥だらけの地下足袋姿では帯広駅で降りるわけには行かず無人の愛国駅でおりた.駅前の水道で靴などを洗い待合室で汗やハイマツのヤニで汚れて臭くなった服を着替えて帯広に向かった.

 今回は天気に恵まれなかったが,これで幌尻岳から楽古岳までつながった.この山行では測量の方以外に誰とも会わなかった.ここは幌尻岳から楽古岳までの国境稜線で最も人と会わない場所だと思う.特に神威岳からピリカヌプリの間は無雪期にほとんど歩かれていないようだ.

 この記録は2020年2月に公開.

 ここから北に続く分水嶺山行:
日高の分水嶺 コイカクシュサツナイ岳〜ヤオロマップ岳〜1839峰〜ルベツネ岳〜ぺテガリ岳〜中ノ岳〜神威岳
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2214380.html

 ここから南に続く分水嶺山行:
日高の分水嶺 トヨ二岳〜野塚岳〜オムシャヌプリ〜楽古岳
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2215992.html

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