伯耆大山 北壁 弥山尾根西稜
- GPS
- 10:19
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:19
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大山第1駐車場利用(休日1日1000円) 溝口IC下車後は駐車場まで路肩に30cm程雪が残っているも、道路は除雪してあり、この日はノーマルタイヤでも大丈夫そうだった。ただ豪円湯院の駐車場のあたりは雪が残っていて、スリップしている車もあった。 この区間にコンビニやレストランなし。 3連休の中日で隣接するスキー場もオープンのため、駐車場は混雑していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪がかなり少なく藪が多い。 トレースばっちりで急傾斜のところも階段状。 元谷避難小屋は汚物臭が。。 |
その他周辺情報 | 2013年オープンの大山火の神岳温泉「豪円湯院」390円(消費税10%で10円プラスに、でも安い)、更衣室は暑くて湿度が高くムシムシいていたが、いいお湯だった。 豆腐料理が有名な併設のレストランは18時まで。 豆乳クッキーなどお土産として販売していて、おすすめ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー(メリノスピン®サーモロングスリーブ)
フリース
ハードシェル上下
タイツ
靴下
ダウンベスト
ダウンジャケット
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ゲイター
バラクラバ
靴
サングラス
ザック(山と道55L)
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
テルモス500ml(お湯)
昼ご飯
行動食
非常食
スポーツ飲料500ml(2)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
レスキューシート
ナイフ
カメラ
ポール
アルパイン ハーネス
チェストハーネス
ヘルメット
50mダブルロープ
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
アッセンダー
ハンマーバイル(ブラックダイヤモンド/ベノムハンマー)
ワカン
スノーバー
トランシーバー
ココヘリ
温度計
予備バッテリー
高温カイロ(2)
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備考 | 今年アルパインデビュー、そして今回3度目のチャレンジで反省したこと、持って行って良かった、必要なかったものとか ◎1年前に購入して飾りとなっていたブラックダイヤモンドのベノムハンマーを3回目にしてやっと使ってみる。縦走用のピッケルとは大違いで、ガツンとささり、シャフトも引っかかり(フリックロックポンメルというらしい)があって力が入りやすく、とても登りやすかった。大山7合尾根は持っていったけど、使うような場面がなかった。阿弥陀北稜は縦走用ピッケルのみで、岩のところは手だけで登る。堂満中央稜はベノムハンマーも持っていったがザックに取り付けたままで、なぜか縦走用ピッケルで登攀し、手は滑るし刺さらない止まらないで、全くの役立たずで怖い思いをした。今回は縦走用ピッケルとベノムハンマーの2本使いだったけど、次回チャレンジすることがあれば、もう一本もアルパイン用のピッケルを買おう。できればMIZO赤星(46cm360g/50cm378g)の超軽量がいいけど、約4万円なり〜、ん〜、、。対になっているブラックダイヤモンドのベノムアッズは今調べたら、上から下まで自由自在に固定が簡単に出来るフリックロックポンメルが標準装備で、位置を変えられるのはいいかも。でも50cm514gで重い。もうちょっと安価で軽量でガツンと効く女性向けのやつないかな? ◎モンベルのリーシュにピッケルとハンマーを取り付けていたが、付属カラビナから外れやすく1回外れてしまった。次回要検討。ググるとアイスアックス用のブラックダイヤモンド/スピナーリーシュみたいなのもよさげ。それか最初にもどりスリングで自作するか〜? ◎前回の堂満中央稜でスポート用クイックドロー4本持っていき、そんなのアルパインでは使えないと言われ、さらにゲ―ト部分が引っかかるとても小さいカラビナで作ったアルパインクイックドローも、そんなの使えませんととパートナーに言われ、使えるクイックドローが2本くらいしかなかった(>_<)。それで今回は気合を入れて、ペツル/アンジュSを2個使ったアルパインクイックドローを60スリング3本、120スリング3本、安全環付カラビナ1個つけた180スリングと240スリングを用意。さらに安全環付カラビナ4個用意した。そしたらそんなに環付カラビナ持って行ってどうするの?と聞かれ、登り返しとか自己脱出とかに使うと言うと、雪山でそんなのしないよと言われ2個に減らし、アルパインクイックドローもカラビナ1個派のメンバーに、雪山では木でとることが多いから1個で行けると言われ、カラビナを1個に減らし、さらに確保器もなぜか2個持ってきていたので、1個置いてきて軽量化を図った。ていうか元谷で装備を付けた時の話なので、元谷でテント泊する心やさしいSさんが預かってくれた。日帰り組は帰りは元谷へ寄らないのでスミマセヌ。あと使わないのにチェストハーネス用の環付カラビナをぶら下げていのも無駄だった。 ◎マウンテンダックス/チェストハーネス CG-114-17をギアラックとして装着するも、冬用グローブでやっぱり取りづらく、アルパインハーネスも取りづらい、、ワンショルダー型がやっぱりいいのかな?それともザックショルダーにお手製ギアループを取り付けるという方法もあるみたい。。 ◎スノーバーは行く前から必要かどうかわからなかったが、結局弥山までザックにくっくりつけらたままだった。今回は特に雪が少なくランニングをとる木がたくさんでていたので必要なかった。 ◎ダウンはベストとジャケットを持っていくも、どちらも着なかった。風速20mくらいとの予報に反し風があまりなく気温は−5〜6℃ほぼ日が差すことはなかった。ビレイ中なんとか耐えれる寒さだったが、ベストだけでも着ておけばよかった。でもチェストハーネスをしてしまうと、脱ぎ着が億劫となる。 ◎こむら返りを起こしやすいのでスポーツ飲料500ml2本持って行くも、今回は結局350mlくらいしか飲まなかった。これが晴れて暑かったら2本必要だったかどうか。阿弥陀北稜の時は1本だけで途中足りなくなってしまった。今回のようなルート、気象条件だとテルモスにホットアクエリなどを入れて、+スポーツ飲料1本持って行くのがベストかな? いろいろ軽量化を工夫すべし。 ◎今年の元旦に買ったモンベルのアルパイングローブを今回も使用。最終のビレイ中は指先が冷たくなりジンジンしだしたが、グローブの中でグーをしたらすぐに改善した。もっと気温が低く風があってビレイが必要な場合は、このグローブだけではしんどいな〜。これ以上分厚い手袋は登攀できないやろうし、カイロ入れたらいいのかな? アルパイン初心者の疑問のかずかず、だれか教えて〜。 あと個人装備としてコンロ、コッヘル、ガスカートリッジをもっておくべし!と1度目のアルパインで言われ、確かに遭難して低体温で亡くなっている事例も多いので、今回はできるだけ軽量化を図り、コンロ(P115フェムストーブ57g)とコッヘル(エバニュー Tiマグポット500/75g)を新調し、IP110を入れて用意してみた。 |
感想
今シーズンから本格的に雪山アルパインクライミングを始めることができた。会のみなさんの指導&フォローのおかげで、今シーズン3度目のアルパインは憧れの大山北壁にチャレンジすることに。
当初は前日の土曜日に登る予定であったが、その日は1日中雨予報のため日曜日にずらす。その前の週末に雪が積もり、それから平日は気温も上がり天気が良く、土曜日に雨だったので、雪がかなり解けてしまっているのではと心配だった。土曜日は予報通りかなりの強風と雨も降ったようで、下の方は雪が解けていたとの記録がでていた。
とにかく行ってみないとわからないという感じで出発する。
結果的には雪は少ないものの、十分楽しめるくらいには積もっていて、予報では風速20mくらいとあったが、風もほとんどなかったので良かった。ただ登攀中はずっと曇っていて、気温は−6℃くらい、上部はガスの中だったのでビレイ中は寒かった。
遅い出発だったのでしっかりトレースがあり、階段状になっているところが多く登りやすかった。しかもOさん&Sさんチームが先行してくれて、途中までは終了点で待ってくれて、終了点をとる場所も教えてもらえ、とても心強かった。これがノートレースで他に誰もいなければ、難易度は全く変わるだろうし、どこを登ったらいいのかきっと迷いまくったと思う。それにしても支点の取り方やロープワークの練習になったが、9ピッチという長さはなかなかしんどかった。帰宅後2日程ふくらはぎがけっこうな筋肉痛になっていた。
1p:リード私。尾根の左側から登り尾根にでて、尾根沿いに左にまがってちょっと右にトラバースしたところで支点をとる。
2p:リードNさん。わりとまっすぐに雪稜を登る。
3p:リード私。右に巻いて少しいやらしいところを登ると左側から尾根に上がる。
4p:リードNさん。わりとまっすぐに雪稜を登る。
5p:リード私。わりとまっすぐに雪稜を登り尾根が左に曲がる手前で支点をとる。雪の中に埋もれている木に支点(Sさんが待っててくれて教えてもらった)
ここを登攀中にNさんから雪を落とさないでと言われる(-_-;)、さらにNさんトランシーバーのバッテリーを落とし、回収できるもまた落ちたら困るとのことで、これ以降はトランシーバー使用できず。
6p:リードNさん。最も傾斜が急でありピックを交互にガンガン刺して登り、アルパインやってる〜って感じで楽しかった。このピッチで初めてシャフトの下の方を持ち振り下ろすと刺さりやすいことに気づいた。それにしても雪が少なすぎて枝の中を登る感じで、枝をよけながらがしんどかった。
7p:リード私。左が切れ落ちたところを登る。
8p:リードNさん。登りはじめは支点を取った木の狭い間を抜ける必要があり(支点の右側から登れるも、足場が狭くたまたまそうなってしまった)、そのすぐ上も雪がないガレガレの岩場を通過。
9p:リード私。わりとまっすぐに雪稜を登る。ノーロープでもOKなくらい。
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