厳冬期谷川岳でビバーク訓練 まさかの吹雪で本気のビバーク!
- GPS
- 04:48
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 430m
- 下り
- 364m
コースタイム
天候 | 初日吹雪→翌日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
その他周辺情報 | 登山後のお風呂は「ふれあい交流館」 http://www.enjoy-minakami.jp/spa.php?itemid=585 お風呂の後に昼食「あしま園」 http://minakami.com/inshoku/ashimaen/ |
写真
装備
MYアイテム |
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感想
wata-waさんがRock08師匠に
「ビバークを一度くらい体験してみたい」と話したのがきっかけで
Rock08師匠によるビバーク訓練が実施される事になりました。
厳冬期の谷川岳・西黒尾根でのビバーク訓練です。
言い出しっぺのwata-waさんの予想をはるかに上回る
グレードになりました(笑)
wata-waさんの兄弟子として僕も当然参加します。
そしてwata-waさんのジム仲間tsuyu1002さんがまさかの参加(!)
「はじめての雪山」だそうです・・(汗)
はじめての雪山って北横岳とか入笠山とか行きそうな・・・・
いきなり西黒尾根でしかもビバークですか。
「本人が行きたいならいいんじゃん」
来る者は拒まずがRock08師匠のスタイルなのです。
今回、目的地は一応「肩ノ小屋」なので、
冬季避難小屋一泊の想定で辿り着けなかったらビバークなのですが、
辿り着ける可能性はほとんど有りません(爆)
避難小屋一泊の想定なのでシュラフとツェルトで寝る事にして
装備品を選びます。
頑張って軽量化しましたがザック重量18kg、
スノーシューの約2kgが大きく影響していますね。
そして当日、冬型の気圧配置が強まる予報でしたので想定内でしたが
土合駅の外はいきなり横殴りの風雪、
駅でゲイターなど装備して歩き始めます。
ロープウェイのベースプラザに寄ってお風呂道具などコインロッカーにデポ、
こんな荒れた天気なのでベースプラザは閑散としていました。
そして西黒尾根登山口から登り始めます、
樹林帯を抜けるまでは風もそんなに強く吹かないと予想していたんだけど、
予想に反して鉄塔を過ぎた辺りから暴風雪!
ガクンとペースが落ちたので、
15時までに樹林帯を抜ける見込みも無くなりました。
ビバーク適地を探しながら登っていきます。
少し早いけど、13時頃に見つけた場所が良さそうだったのでここに決定、
女子2人は割と平らな場所にテントとシェルターを設営、
Rock08師匠と僕は一段下がった雪庇の下の急斜面で設営です。
Rock08師匠は斜面に雪洞を掘ります、
僕は雪庇の下のスペースをツェルトで覆って寝床にしました。
雪庇が発達しているくらいなので強い冬型の風向きだと
風が直接は当たりません。
舞い込んでくる雪を避けられればOKなので、出入り口は開放、
逆サイドも少し空いているのでクソ寒いです(笑)
設営が終わってからは夕方までひたすら雪を融かしてお湯を沸かし、
ナルゲンに注いでアイロン代わりにして濡れたグローブやジャケットを乾かします。
お湯がぬるくなったら沸かし直して乾かす作業をエンドレス。
乾かしておかないと翌朝には凍っているので、
暗くなるまでひたすらこの作業です。
17時を過ぎて暗くなってきたので夕食にします。
こんなビバークなので夕食もお一人様です、
アルファ米のピラフにカットステーキを焼いて贅沢なディナーでした。
食べ終わって速攻で就寝、
何しろ狭い寝床なので寝心地はよくありません。
2時間おきくらいで目が覚めて寝返りを打ってまた寝るの繰り返し。
それでも合計で10時間ちかく寝られたので我ながら感心。
翌朝は6時頃から撤収作業、
あらかた撤収を終えたところで先に撤収を終えたRock08師匠が
雪庇の上に戻ろうとしたところ、
「降り積もった新雪が思ったより深くてなかなか進めないからスノーシューの出番だぞ」と教えてくれたので、
ウキウキでスノーシューを履いて突破しました。
安達太良山に続いてまたもや単なる重りになりかけていたスノーシュー、
5分間だけでも活躍の場があったので良かったです。
女子2人の撤収をのんびり待って、終わったところで下山です。
今回の目的はビバーク訓練なので、ピークを踏むとか眺望を楽しむとかは全く眼中にないので、さっさと下山したら水上までバス移動、
ふれあい交流館でお風呂に入った後はお気に入りのあしま園で昼食です。
普通盛りでもヤバいデカ盛りの名店です。
僕はここのオムカレー普通盛りに通算2勝1敗、今回もオムカレーで勝負します。
最後に苦しくなりましたが何とか完食、3勝目をあげました(笑)
「一度くらいビバークの体験しておかないと、いざって時に慌てるよ」
こんなRock08師匠から合格点を頂きました。
女子2人も「いい経験が出来た」と喜んでいましたのでいい訓練になったようです。
ここから備忘録
初日のクロージング
アンダーはジオラインMW
薄手の長袖ハーフジップシャツにハードシェル
下半身は
アンダーにジオラインMW
その上からハードシェル
就寝時
アンダーはジオラインMW
薄手の長袖ハーフジップシャツ
薄手のダウンジャケット
化繊の中綿入りジャケット
(ハードシェルは脱いで乾かしてザックの中)
下半身は
アンダーにメリノウールMW
重ね着でジオラインMW
ダウンパンツ
ハードシェル
ダウンソックス
グローブは
防寒テムレスとソロイストフィンガー
ほとんどの行程を防寒テムレスで行動、初日の後半だけソロイストフィンガー
ヘッドウェアは中厚手の毛糸帽
バラクラバは使わなかった
全行程でストック利用、ピッケルはビバークした斜面の移動で使った
シュラフはEL410S、マイナス5度対応
マットはZライトのショート、とにかく軽量化優先でチョイス
ゴアのシュラフカバー使ったのとダウンを着込んだおかげで問題なく眠れた
行動開始時の気温はマイナス3度くらい
就寝時はマイナス7〜8度くらいまで下がったかな
ガスはウルトラガス50g消費、
繰り返した湯沸かしと肉を焼いた割には意外と少ない、
弱火だったのがよかったかな。
ザック重量は約18kg、頑張って軽量化したけどスノーシューの重量が響いたかな。
毎年恒例の雪山体験企画として、
今回のテーマは(ビバーク)にしました。
生涯の趣味として山に登れば、一度くらいは切羽詰まることもあるので、良い経験になるでしょう。
冬季の谷川なら勝手知ったる場所なので、山域は選定は苦労しませんでしたが、
ビバークに至るストーリー選定はかなり考えました。
一番楽?にビバークできるストーリーが、
避難小山泊予定で入山したが、悪天候のためビバークでした。
山仲間に話して見たところ、hanya氏が参加とのこと。
さらに趣旨とは弱冠違いますが、雪山テントを経験してみたいと、女性が二人も参加‼
予想に反しての大所帯になりました。
天候も味方?して絶好のビバーク日和(爆)‼
女性陣の地図読みはあまり人気が有りませんでしたが、参加三名の当初の目的は果たせ、有意義な山行になりました。
来期はどんな企画にしようかな(笑)
ビバーク訓練参加させていただきまして、ありがとうございます!
と言っても私はテントでしたが…
吹雪くなかでの歩行はしんどかったです(*_*)
基礎体力、足運び、装備の過不足、作業の手際などなど課題山積でしたが、メンバーに恵まれて思い出に残る雪山デビューになりました。
みなさんに付いて行けるように精進します!
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