記録ID: 223341
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無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻
海抜ゼロからの利尻岳。鴛泊ー山頂ー沓形ー自転車道
2012年09月08日(土) [日帰り]



体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 10:34
- 距離
- 36.5km
- 登り
- 1,800m
- 下り
- 1,789m
コースタイム
9/8
0400旅館雪国ー0500北麓野営場ー0755山頂
山頂1020ー1200沓形登山口ー1230沓形の街ー1500旅館雪国
0400旅館雪国ー0500北麓野営場ー0755山頂
山頂1020ー1200沓形登山口ー1230沓形の街ー1500旅館雪国
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船 飛行機
当日は、宿をスタートして宿に戻るルート。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登り概況 鴛泊コースから。8合目まではさほどきつくない。8合目を越えると勾配がきつくなり、 また休める箇所も少ない。沓形コースと合流するあたりから、ガレていて歩きにくい。 とくに危険な箇所は無い。 ■登り登山口まで 旅館雪国を4時に出て歩き始める。夜のうちに、朝と昼用におにぎりをふたつずつ持たせてもらった。登山口までの送迎もしてくれるらしいが今回は海抜ゼロからの登山を目的にしていたので丁重にお断りした。10分ほどで港に出る。この時期の4時はまだ暗い。気温は思ったよりも寒くない。22,3℃ありそうだ。半袖シャツで問題ない。 港を過ぎて標識に従い左に曲がり、緩やかな登りを登ってゆく。 島内の宿泊施設からの送迎バス何台かに抜かれる。旅館を出て1時間ほどで登山口に到着。 ここで、トイレを済ませる。この先は携帯トイレを使わなくてはならない。 おにぎりをひとつほおばる。 ■登り8合目まで 登山口から5分ほどで甘露泉水に到着。甘い湧き水である。ここで水を汲んで山頂でのコーヒー用に持っていく。雨や雪が地下水となってここから湧き出るのに20年かかるらしい。 なだらかな登りを登っていく。眺望はないが楽に登っていくことができる。 5合目辺りまで登ると少し勾配がきつくなり時々ペースを緩めながら登る。 サンバイザーをしていたからか、下を向いていたからか、ダケカンバの枝が登山道に延びているのを見落とし、何度も頭を打った。登りでは、下を向いたまま登るのは危険である。 何箇所かの展望台とトイレブースを通過。 8合目辺りまで登ってくると場所によっては風が強く吹いて、そういうところで休憩していると寒くなる。なので、休憩もそこそこに歩き続ける。 リーダーのshigeは途中で脚が攣り、ペースダウンを余儀なくされる。 ■登り頂上まで 8合目を過ぎると勾配はかなり急になり、時々歩を休める必要がある。直登に近いルートなので休める区間が少ない。9合目に「ここからが正念場」の書いてあったが、自分は9合目までの方がキツかった。 9合目を過ぎて少し登ると沓形コースとの合流地点がある。この辺りからのガレ具合は凄い。足の置き位置を考えないと、足を踏み出しても元の場所まで戻ってしまいそうだ。ただ、登山道の両脇にロープが固定されているので、これを頼りにすると登りやすい。 山頂近くのガレているところには、周りよりも2、3m浸食しているところがある。登山者の影響もさることながら、降った雨の流れるときに、一緒に流されてしまうらしい。いつかは、この登山道は通れなくなるかもしれないと思った。 この浸食された箇所を抜けると山頂はもうすぐ。祠が見えてくる。 ■山頂 7:55山頂到着。登山口を出てから大体3時間で到着したことになる。 僕のほかに1人到着していた。 祠がある。登って来た道と反対側に、南峰とローソク岩が見える。 今日は雲なく快晴で、礼文島、稚内、樺太が見渡せる。 360度の展望。まったく悪くない。 shigeを迎えに9合目辺りまでいったん降りる。合流して先程のガレ場をもう一度登る。 今度は二人で登頂!9:30位。 宿でもらったおにぎりと、甘露泉水を沸かしてコーヒーを淹れる。 山の上でのおにぎりとコーヒーは最高だ。 下界を眺めたり、写真を撮ったりして寛ぐ。 ドコモの携帯は電波良好だったが、ソフトバンクの携帯は不安定だった。 10:20下山開始。 ■下り概況 沓形コースから。ガレ場をトラバースするところは気をつけて渡ればそう危なくはない。 鴛泊コースよりも勾配がきつく感じた。 ■下り沓形コース合流まで ガレ場の下りは登りよりも神経を使う。気をつけないと、踏み出した足がそのままズルズル滑っていってしまう。足が滑らない箇所を探しながら、 登りと同じ位の時間をかけて、ゆっくり降りていく。ロープは周りに他の人が使ってないことを確認しながら補助的に使う。間もなく沓形コースとの分岐地点に到着。 僕は沓形コースからの下山を選択。鴛泊コースから下山するshigeとはここで別れる。宿で集合の予定。 ■下山沓形コース登山口まで 沓形コースには難所が何箇所かある。 まずは親不知子不知。ネーミングが良くない。落石があるようなところをトラバースする。路面が濡れていると危険そうだが、 今日は乾いていて、気をつけながら渡れば大丈夫。 次に背負子投げ。かなり急な岩場を降りてゆく。大きな荷物があると少し辛いかもしれない。こちりも慎重に降りれば大丈夫。 沓形コースは、基本的に鴛泊コースよりも勾配がキツかった。太ももがジワジワと疲労していく。無理せずゆっくり降りる。 途中、登山道を修復作業している方とすれ違った。ここまで修復のための道具をあげて来てんだ、と思うと頭が上がらない。大事に登山道を使わないと。 標高が1000mを切ると勾配はキツくなくなるが、木の根っこが飛び出ていたり、 ぬかるんだ滑りやすい土が大半で、走れる箇所はほとんどなかった。 正午頃、登山口到着。登りと同じ位の時間がかかった。 沓形コースで出会ったのは、登山道の修復作業員を除くと、3人だった。 ■沓形から自転車道経由で鴛泊までラン20キロ 登山道の入り口からは舗装された道を下る。5キロで400mを下る。心肺的にはとても楽だが、下山で疲労しきった脚には辛い。キロ6分ほどで走る。丁度正午過ぎで気温が結構高い。26℃位はありそうだ。日陰になるところもあまりなく、水をかぶったり、飲んだりしながら走る。景色は最高に良い。 登山口から5キロほど進むと、自転車道と交差する。この自転車道を走るのが今回の登山のもう一つの楽しみだった。快晴はずっと続き、眺めも良い。右手に先程登った利尻岳を眺めながらゆっくりラン。途中から海の近くに出るので、左側に海と礼文島を眺めながら走る。 しかし、車道よりもクネクネした道のため、距離が増えてしまい、ランに切り替えてから20キロ走って鴛泊港に到着。14:40。ここから宿までの1キロは歩いて帰る。宿に着くと、shigeはまだ帰ってなかった。 ■おまけ(オタドマリ沼までドライブ) 一緒に利尻に来た自転車組ふたりの情報によると、オタドマリからの眺めは、見ないと損、ということなので急遽レンタカーした。 元気があれば自転車で行きたかったが、もう太腿が悲鳴をあげていたので無理はしないことにする。 オタドマリで夕焼けの時間になるのを待っていると、自転車組のSeanから、タイヤがバーストしたので迎えに来てくれ、との連絡。 利尻空港辺りで二回目のパンクをしたらしい。彼をビックアップして、夕陽が丘展望台へ。残念なことに一日快晴だったのに、夕日の時間だけ雲が出て、夕焼けを見ることはできなかった。 利尻島を満喫した一日だった。 |
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感想
天候に恵まれて最高の山行だった。
自転車で島を一周するのととても迷ったが、次は一日で両方できるようにトレーニングを積んでおこう。
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