柄沢から巻機縦走


- GPS
- 09:08
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,706m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 9:08
堰堤まではラッセルは大したことないがいかんせん雪が少なくて沢が顔を出している。
沢の横断は落ちそうだったので板を担いだ。
尾根は氷の上に新雪が積もってスリップしやすい。
◆稜線
上部に出ると風が強いが気温は高い。徐々に風は止んで今度は猛暑。
稜線の登りはアイゼン歩行が多かった。下りを滑走していたら油断してヒドゥンクラックに片足落っこちた。
このルート展望抜群だがアップダウンが多く板をつけたり外したりと山スキー向きではないかな。
◆滑走
米子沢源頭部のみ滑るもガリガリだったり斜面の凹凸が多かったりと快適ではなかった。ニセ巻機からの広い尾根の滑走もガリガリで脚が辛い。少し高度を落とした樹林帯に入ると本日一番の快適斜面であった。あとは雪が重くなりジャンプターンやテール滑りなどしてとても疲れる。井戸尾根はヤブ藪デロデロで木葉滑りするしかなかった。林道はトレースに従ってボブスレーして楽に戻れた。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢割れ箇所多数、稜線上はヒドゥンクラック |
その他周辺情報 | 舞子温泉に寄ったがスキー場客多数で休憩所はなかった |
写真
感想
降雪後の晴れとあってはいかないわけいはいかない。展望目的のロングルートを楽しんだ。
5時半に登山口の清水集落手前カーブミラースペースに着くとなんと既に車でいっぱいだった。
いつもの新柄沢橋から出発すると先行スキーヤー2名がいたが別ルートへ向かっていたので自分でトレースを延ばす。ラッセルは大したことないがいかんせん雪が少なくて沢が顔を出している。早めに林道へのってサクサク第二堰堤まで到着。ここで沢を横断するのだが、ブリッジがかかっておらず尾根を巻こうにも氷の上に新雪が積もってスリップして登れない。思案していたら後続の単独スキーヤーが無理くり沢を渡ってしまった。(私は板を担いで岩をわたる)更に上部も沢が割れていたがここも無理くり板のままわたっていたいた(私は尾根をスリップしながら巻いた)この突破力は見習わなくては。
先行トレースを追って予定通りの尾根へ。先行者は左岸の尾根を登ると言っていたので、再度沢に降りていった。ここからは一人旅、細い尾根を忠実に登っていく。樹氷が美しく、朝日も顔を出して輝きだす。疎林でのぼりやすかった。
樹林帯から上部に出ると風が強い。気温は高いので寒くは無いがフードを被りナノパブ上に着て進む。こんなに風が強いままだと予定の稜線縦走が難しく今日は撤退か?とも思ったが、とりあえず危険を感じない範囲で行けるところまで進むこととする。氷化斜面はいよいよシールが利かなくなりアイゼン装着、板はザックにつけて担いだがそれほどの強風では無いので問題なく登れる。アイゼンは安定して刺さり無駄なピーク巻くためトラバース。やがて風も弱くなり、目指す巻機山が遠くにみえた。GPSで直線距離4kmだそうなので特に危険箇所もなさそうだし行くしか無いか。下りのスキーは早い、どんどん距離が縮まる。と油断してたらヒドゥンクラックに片足落っこちた。よくみるとクラックのところは雪の色が違っていたり、割れ目ができていたりする(無いのもあるが)。以降、よく雪面を見ながらコースどりした。細い急登の登り返しは板を担いで壺足で。雪が緩んでいるのでキックステップで充分だ。
このルート展望抜群だがアップダウンが多く板をつけたり外したりと山スキー向きではないな。ニセ巻機への尾根や山頂に人が大勢いるのが見える、こちらの稜線は自分一人っきり、なんて贅沢。
風がなくなるととても暑い、フリース一枚になって登る。こんな天気だと雪質は期待できないので今日はこのロングルートで正解だったなと思った。でもアップダウン多くてきっともう二度目はないというやつかな。山頂へは雪庇をかわしてぐるりと回り込むように登っていく。登山者のツェルトがあった。
13:00 巻機山山頂に到着。少し遅めの時間なので大勢のスキーヤーは既にボトムまで滑り降りて登り返しているところだった。この小雪では米子沢は絶望的のようで誰も滑っていない。山頂でひとしきり展望楽しんだら滑走開始。米子沢源頭部のみ滑るもガリガリだったり斜面の凹凸が多かったりと快適ではなかった。再びシールを貼ってニセ巻機まで登り返す。まだ後続のスキーヤーが登ってきており今日はどんだけ人が入ってるんだ。広い尾根の滑走もガリガリで脚が辛い。少し高度を落とした樹林帯に入ると本日一番の快適斜面であった。辿ってきた稜線を振り返り名残惜しいが滑り降りていく。雪が重くなりジャンプターンやテール滑りなどしてとても疲れる。井戸尾根はヤブ藪デロデロで木葉滑りするしかなかった。あとはトレースに従って消化試合。林道にでてから清水集落方面へ半分歩きながらラクラク戻る。
集落からは板を担いでほんの少しの歩行で車まで戻れた。
充実のスキー登山ができた。スキーの機動力あってこそのコースで沢を渡ったりアイゼンきかせたり雪壁を乗り越したりと忙しかった。
季節はすっかり春の気候で雪がザラメになるまでもうしばらくかかりそう。
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