鍋尻山・高室山
- GPS
- 08:04
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,458m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋尻山北西尾根、東側巻道は廃道、急斜面で道不明瞭 地蔵山〜ザラノはアサハギ谷渡渉あり 全体的に泥濘み多い |
その他周辺情報 | 彦根・極楽湯(土曜休日\880) |
写真
感想
霊仙岳今畑登山口に向かう県道17号線の妛原(あけんはら)の集落から権現谷への林道を少し入ると駐車場があり6〜7台止められており略満車だった。鉄橋で権現谷の左岸に渡り、廃屋の裏から登山道に取付いた。登山地図には廃道と記されているが明瞭な道が続いていた。鍋尻山北西尾根の先端は標高線がぎゅっと詰まった急斜面でジグザグに登って行った。稜線に達すると八幡神社からの道と合流した。地形図を見ると南側に崖マークが点在し“河内の風穴”鍾乳洞のありそうな険しさを現していた。南にあるP597は岩の見える厳しい山稜を示していた。稜線にはミスミソウやネコノメソウが咲き春を告げていた。
標高500mを越えた地点で傾斜が落ち着いた。此の辺りから略道が無くなり、再び急登となった斜面を歩けるところを適当に這い登った。ダケノ峠(681m’)に到ると雪を持った鍋尻山が正面に構えていた。近江八幡の八幡山越しの琵琶湖には比良山脈が浮かび其方も山頂部には雪を持っていた。鍋尻山の稜線に取付き振り返ると霊仙山(1,094m)やコザト(830m)の姿が美しい。鍋尻山(838m)山頂に到ると葉を落とした樹林帯で展望は得られないが3等三角点「東谷頭」が設置されていた。山頂の前後には展望地があり鈴鹿の山々、湖北の山々を望むことができた。
南側に5分程下ると福寿草の自生地で光沢のある黄色い花が美春を告げていた。保月からのメイン登山道を登って来た人たちが思い思いに写真を撮っていた。泥濘んだ登山道はスリップの危険が大きく慎重に下った。保月集落は昭和52年に定住する住民がいなくなり廃村となった集落だが八幡神社はしっかり残り、昭和44年に閉校になった脇ヶ畑小学校は既になく、嘗ては子供たちが走り回ったであろう平地は駐車場となり登山者の車が略満車状態だった。この集落、嘗ては脇往還として栄えた宿場町だったそうで昭和初期には人口300人を数えたという。
保月から地蔵山北東尾根は道がなく樹間を掻き分けて這い登った。山頂には「地蔵山(本峰)(日山)757m」と記された山頂標識があり、東にあるピークが支峰のようだ。山頂の展望はなく南稜線を下った。送電鉄塔があり次に行くザラノの姿が大きかった。アサハギ谷まで急斜面を下り渡渉して右岸の斜面に取付くと恐ろしく急な斜面で木に摑まりながら這い登った。展望のない山頂で昼食休憩を取っていると高室山からピストンしてきた男性や縦走する女性等入れ替わり現れた。
南西尾根への下りは曲者で下る所が不明瞭で行き過ぎてしまった。エゾユズリハの繁茂する稜線はルート取りが難しく藪漕ぎ状態だった。暫く下ると藪から脱し見通しの良い稜線となった。瘤を幾つか越え乗り上った処はP777で展望良く目前に迫った高室山や鍋尻山、ザラノ等が一望できた。南に下り鞍部に達すると高室山の西を巻いて来た林道の終点で、支線が分岐して色んな方向に伸びていた。
高室山(818m)北尾根に取付き雪の斜面をスリップに注意しながら登った。山頂からは360°の展望が得られ多くの登山者が訪れ賑わっていた。広い山頂も泥濘み腰を下ろす場所は限られる。高室山から東500mの処に倉骨山(756m)があり足を伸ばした。下りの泥濘みも酷く歩き難い。倉骨山も展望良く、御池岳が益々近づいた。
P777まで引き返すがあの悪路を高室山まで登り返すのは気が進まず東側を強引に巻くことにした。適当にトラバースしていたが谷の通過の際、危険で高巻くか下るかルートを探していると下の方に林道があり辿って行くことにした。P777との鞍部に到る林道支線だろうと見込み進んで行くと果たして鞍部に達することができた。P777からは北西尾根を辿りP735に登り返して南東尾根を下ると左側から近づいて来た送電線が尾根に建てられた送電鉄塔に支えられて地蔵山の下りの際に通った尾根へと繋がっていた。
町道に下ろうと歩いていると地図に無い林道が横切り惑わされるが谷を下る明瞭な登山道があり下って行くと町道に達した。林道を歩き地蔵峠に達すると地蔵堂があり小さなお堂なのに両側と背後に杉の巨木が聳え神々しさを感じた。保月集落跡に戻り、登山ポストのある鍋尻山登山口から少し登ると鍋尻山の東を巻く道の分岐があった。踏み跡があり入って行くと直ぐの処に福寿草の群落があり再び楽しませてくれた。先に進むと道は不明瞭になり軈て踏み跡が無くなり適当に進んで行った。P709へは結構な登りでピーク付近から霊仙岳が望めたが朝と比べて白さが薄くなっていた。
P709から先も道形はなく一部踏み跡らしき処もあったが点線道をかなり離れて歩いた。ずっと巻いていると何時しか来るとき登ったルートを越えてしまったようで軌道修正をしてダケノ峠に到った。東側を見ると巻道らしき薄い踏み跡があったが何処を通って来たのか不思議だった。下山路も微かな踏み跡があり辿って行くと直ぐに途切れ、また適当に下って行った。来るときの出くわした石垣上の道跡に達し下りはこの道を進むが稜線から離れて行くので中間の広場から稜線に復帰した。登る時に中途半端な開き方だったミスミソウが花びらを広げていた。
激下りで妛原に下ると止められていた車の数が半減していたが、駐車場外の路肩にも何台かが止められていた。鍋尻山を登り権現谷の林道を歩いて来たと云う高齢者のグループが駐車場を通り越して行った。今日の立寄り湯は彦根の極楽湯、彦根ICの近くなので帰路に好都合だった。
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