戸隠山 戸渡も刃渡りもホント危ないわ〜
- GPS
- 21:23
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,141m
- 下り
- 1,171m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 4:17
- 合計
- 10:34
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:38
天候 | ずっと晴 マイナス10度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
なかなか厳しい |
写真
装備
個人装備 |
コップ
テントマット
シェラフ♯3
シェラフマット
シェラフカバー
コンロ台
食器・箸・スプーン
ヘッドライト・予備電池
じょうご
茶こし
浄水器
ツェルト
地図
コンパス
GPSアンビット
防寒着ダウン
iPhone
予備バッテリー・コード
行動水
帽子
手ぬぐい
手袋
薬関係
日焼け止め
非常用セット
非常食行動食
ナイフ
マッチ蝋燭
テルモス
サングラス
ウォーターバッグ
予備服
ゲイター
ビニール袋
予備手袋
メモ・筆記用具
ストック
ロールペーパー
除菌シート
デジカメ
温泉道具
ワカン
アイゼン
ピッケル
スリング
緊急連絡カード
カラビナ
ハーネス
ヘルメット
ハンマー
ATC
ビーコン
テントシューズ
ハードウェア
オーバーパンツ
ダウンパンツ
ヘリココ
スコップ
モンベル4テン
救急用品
テント銀マット
コッヘルセット
ガスヘッド
ガスカートリッジ
ランタン
スノーバー
ハーケン 兼用
竹ペグ
雪入れビニール袋
たわし
ロープダブル50m
捨て縄 10m
スノーソー
|
---|---|
共同装備 |
モンベル4テン
救急用品
テント銀マット
コッヘルセット
ガスヘッド
ガスカートリッジ
ランタン
スノーバー
ハーケン 兼用
竹ペグ
雪入れビニール袋
たわし
ロープダブル50m
捨て縄 10m
ハンマー
スノーソー
|
備考 | ミニちり取り付き箒 |
感想
久々の遠征はマニアックな山、戸隠山
木曜日の夜に広島を出発。予定よりだいぶ早く到着したので6時に出発。
元々は9時発予定だったので3時間の心の余裕ができ良かった良かったと思いながら出発。結果、この3時間の余裕がなければ1日目の目的地にはたどり着くことが出来なかっただろう。最高の天気にも助けられた。
3時間の心の余裕で観光気分で参道から入山、ゴッツい杉林を観光しながら進む。
ラッセルだったらどうしようと思っていた参道の雪は固くツボ足のまま行ける。
事前の調べで神社付近の斜面は雪崩の危険がありそうなので参道の途中から尾根に取り付く予定だったが雪も安定して多くないし、せっかくなので神社まで行き参拝する事にする。参拝と休憩をしてアイゼンに履き替える。
神社から少し下って夏道登山道からノートレースの登山道に入る。
入った瞬間「これはマズイ!」と思う。
思った以上に雪が多くアイゼンだけでは進めない。さっき履いたばかりのアイゼンを着けたままワカンを装着。ここからラッセル祭りが始まる。
山行日前に1人、メンバーが増えた事に感謝。疲れたら交代疲れたら交代でジワジワの高度をあげていくが百間長屋ですら、なかなかたどり着けない。漸く百間長屋が近づいてきた頃、カモシカと遭遇!フワフワで小さな角が生え斜面の下から、こっちを見上げジッと見つめている。不思議な雰囲気ですよね。そして百間長屋末端に着。ここからは急斜面をトラバース。ストックからピッケルに持ち帰る。滑落しないように慎重にラッセルトラバースしていく。百間長屋の看板がある処に着。なぜか青いヘルメットが落ちている。ヘルメット以外になにも落ちてないので少し安心。ここからも急な斜面をトラバース。リーダーが雪崩れる可能性があるので、先の木が生えた処まで急いで渡ろうという事で先頭でラッセル。木までたどり着き、最後のメンバーが辿りついて次の進むべき方向を見ていると、上方で雪煙が上がる。「来た!」と先輩。3人目のメンバーのすぐ横1.5mぐらいの場所を音もなく雪崩れて行く。幸い大きな雪崩にはならなかったら、トラバース中にきたら確実にある程度は流されたと思う。ホントに良かった。早々にそこを離れ進んでいく、このあたりから夏なら鎖場だろう。アルパインにあまり慣れていないメンバーもいたので、練習も兼ねてロープを出す。斜面の雪はアイゼンとピッケルが効いたり効かなかったりで不安点。慎重にロープ一杯まで進みフィックスし2番手はタイブロックであがり3人目を引き上がる。スタカットで交代しながら登攀していき、遂に今日の核心部、蟻の門渡り。思っていた以上に危険な感じ。超細リッジの上には新雪がのっていて、リッジが安定しているのかもわからない。途中に支点が取れるかわからない状況でリードで進んでいく。とても立ってあるける感じはなく、まさに蟻のように四つん這いで進んでいく。途中、雪の切れ目で支点を発見。心からホッとした。後ろから残りロープ15mのコール。目の前には、さらに狭くなった刃渡り。。。雪ものっていて状況がわからない。進んで言って終了点までロープが足りるのかも不安。刃渡りは完全に馬乗りにリッジを跨ぎ滑り台のように下りなんとか通過、心からホッとする。先には鎖が見え終了点が作れそう。ロープが重くなりギリギリでロープが足りた。ロープをフィックスし次を待つ。ここでなんとスタートしたメンバーの登山靴のソールが剥げる。修理したりで時間は刻々と経つ天気は良いが流石に寒いのでザックからアウターを出しタバコを吸いながらゆっくり待つことに。ソールをテーピングで応急処置し、無事に通過、3人目のリーダーは流石という感じで進んで来て、核心部終了。3時間早く出発したのに、この時点で予定時刻を過ぎていた冷えた身体の為にすぐに出発。八方睨みを越え、戸隠山に到着。みんなで握手しテント設営。かなり寒い。サラサラの雪を必死で固め整地し、人心地つく頃には、もう暗くなり始めていた。テント内もなかなか暖まらない。水を作りご飯を食べ漸く落ちついた頃には、いつもなら寝ている時間。寒さで眠れないかと思っていたが殆ど起きること朝を迎える。テントから外に出ると昨日にも負けないぐらいの良い天気。大幅に時間を超過した1日目の事もあり、2日目はどれだけ進めるか判らないが予備日も1日取っていたので心には余裕がある。2日目はひたすら稜線歩き、無数の雪庇に気をつけながら交代でラッセルしながら進んで行く。思っていた以上に早く進み、なんとか今日中下山の目処も見えてきたが先は長い。ずっと絶景の稜線は本当に気分がいいし、ふり返ると自分たちだけのトレース。感動的でもあった。そして本当に最後のピークを踏み長かった稜線歩きを終え、大きな尾根から下山開始。ここから初めて登ってきたトレースを跡があった。長い下りを終え戸隠牧場へ到達。ここからも長いが明るいうちに帰る事ができそう。重たいザックが痛くなってきた頃に遂にキャンプ場を越え道路に到達。Googleマップで車デポ地点まで調べると歩きで30分。。。疲れた身体にはなかなか酷なアスファルト歩き。。。ここで少しインチキ、牧場に降りてきた時に出会ったソロの登山者に声をかけて、私だけデポ地点まで乗っけてもらう。高妻山に朝からフルラッセルで登り、今、降りてきて今から穂高に向かうそうである。あの急登の尾根を1人でラッセルし日帰りが帰ってくるなんて、本当に凄いですよね。送ってもらい本当に感謝です。車を回収し、メンバーと処に戻り無事に戸隠山縦走を終える事ができました。広島にすぐに帰るかどうか迷いましたが疲れた身体で深夜の運転も危ないし松本まで車を走らせ素泊まりの民宿で泊。久々のような感じのフカフカの布団に感動しつつ熟睡しました。
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