烏帽子岳〜赤石岳〜聖岳へ縦走のはずが…百間洞で敗退
- GPS
- 53:20
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 3,964m
- 下り
- 4,501m
コースタイム
07:05鳥倉林道駐車場
07:40林道終点登山口
09:40三伏峠小屋10:00
10:40烏帽子岳10:55
12:05小河内岳12:15
13:30お花畑13:40
15:00高山裏避難小屋
歩行時間7時間
第2日目
05:50高山裏避難小屋
07:25標識07:30
08:20荒川前岳08:30
09:20荒川小屋09:30
10:00大聖寺平10:10
11:05小赤石岳
11:35赤石岳11:50
13:10百間平13:20
14:10百間洞山の家
歩行時間7時間20分
第3日目
05:30百間洞山の家
06:15百間平
07:40赤岳避難小屋07:50
09:15富士見平09:20
09:45赤石小屋
12:25椹島
歩行時間6時間40分
天候 | 第1日目 晴れ後曇り 第2日目 晴れ後曇り 第3日目 稜線上は強風、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥倉林道に入ります 林道入口は狭く、集落の中で、ちょっと分かりにくいです 登山口駐車場は20台位駐車可能ですが、超満員で かなり下の道路脇にまで縦列駐車がありました トイレは道を挟んで反対側にあります 登山ポストは、林道の終点、登山口にあります 仮設トイレもありました 椹島〜畑薙間のバスは宿泊した小屋の領収書を提示すると無料です 畑薙に大駐車場、トイレがあります 畑薙まで、現在公共交通機関はありません |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉林道登山口から三伏峠小屋まで 道は良く整備されていて、特に危険箇所はありません 三伏峠小屋分岐からは片側の切れ落ちた稜線歩きがあります 転倒、滑落にご注意ください 高山裏避難小屋の下に水場あり(往復30分) 小屋から前岳に向かう途中にも水場はありますが 水量は少なめでした 高山裏避難小屋から前岳まで 針葉樹林帯のトラバース後 カールを直登するガレ、ザレ場は辛い登りでした 登るに従い急になりますので、転倒、落石に注意です 崩壊地の縁を登る急登は危険ですので 十分注意して下さい 前岳から百間洞まで、特に危険箇所はありませんが 吹き曝しの稜線上は、強風に注意です 濃霧時もペンキの目印が多く、はっきりしていて 迷う心配は少ないと思います 天候の悪化で聖平小屋行きは諦め、椹島に下山しましたが 14:00発の最終の畑薙行きのバスには間に合いました 椹島にはシャワールームがあり、使用料は500円です |
写真
感想
一年越しの計画を遂に実行に移す時が来ました。
treeappleさま、その節は貴重なアドバイス有難うございました。
時は、遅々として歩みが遅く、思いは募りながらも
行ける日はなかなかやって来ませんでした。
三泊四日の日程で計画したものの、
週間天気予報では、後半二日間はかなり絶望的でした。
それでも、休暇をそう取ってしまいましたので、
運を天に任せ、状況に応じて行動するしかないと
覚悟を決め、鳥倉林道登山口に。
林道ゲート前の駐車場は既に満車状態を超え、路駐の車で溢れています。
前夜、車中泊で出発されている方もかなり多いようです。
どれくらいの割合で三伏峠小屋から行き先が分かれるのでしょうか?
興味のあるところですが、九割九分の方が塩見方面だったようです。
アプローチには散々悩みましたが、
ネス湖にネッシー、池田湖にイッシー、我が家にアッシーが棲息しており
その手で便ヶ島まで縦走することにしました。
情報収集不足で、その時点ではまさか便ヶ島に車が入れないとは
思いもよりませんでした。
本当にいつも間の抜けているkyom4なのです。
一泊目は無理をしてでも高山裏避難小屋に着きたいと思っておりました。
そうできれば、二日目、三日目の行程が楽になります。
午後になって曇りがちになりましたが、快適な尾根歩きや
平坦地の多い針葉樹林帯歩きも楽しみながら
予定より早く目的地に到着できました。
でも、小河内岳山頂直下の避難小屋を思い返すと
あの大展望の小屋に泊まってみたいとの思いが再び強く湧いてきます。
避難小屋で一息つき、夕食を食べていると
若い男性お二人が到着、関西の方で年一回の兄弟山行とのこと。
水場までkyom4の分まで水を汲みに行って下さり有難うございました。
お話がいろいろ弾んでしまって、
持ってきたワインを全部一日目で飲んでしまいました。
兄弟水入らずの語らいに水を差してしまってすみませんでしたが
一人で宿泊するには心細い小屋でしたから安心して眠れました。
気を遣っていただき、有難うございました。
三日目の強風の中、無事に鳥倉林道までお戻りになられたか
ちょっと気になっています。
二日目の朝は予想以上に晴れ上がり、
目前の前岳への急坂は見えているだけに辛いですが、
とにかく頑張ってみようと気力を奮い立たせます。
御兄弟の出立後、快適に過ごさせていただいた小屋を出発しました。
カールも上部まで来て、あと少しという右側の切れ落ちた急登では、
とんでもないコースを来たものだと愕然!
今更引き返す選択肢はなく、がむしゃらに登りました。
怖いので、目をつむりたくなりますが、もっと危険ですので、
仕方なく周囲の壮絶な景色を見ながらしゃにむに急坂に貼り付きます。
飛び出した前岳山頂は、朝日を受けて素晴らしい眺望で迎えてくれました。
宿泊した者のみに許される超豪華な大展望です。
富士山、北岳を始めとする日本第一級の山々の連なりを見ていると
言葉は出てきません。
今、ここにいることの幸せを噛みしめます。
さて、ゆっくりしている訳にもいかず、
今日のメイン、赤岳山頂を目指し、荒川小屋に下ります。
大聖寺平はいつも風が強いのでしょうか、今日も風の中
一枚着こんで急坂にかかります。
小赤石岳山頂からとても長かった記憶があります。
今回は、ザックの重さでへとへとになりながら到着。
赤石岳山頂から、本日の小屋までは下りですが
人影も一気に減り、少し不安になります。
思いの外、ペンキの目印が細かく付けられていて、人通りは少ないですが
道に関しては、安心して歩けるコースです。
ただ、百間平から小屋までの下りは、疲れも手伝ってきつく感じ
小屋に到着した時は相当疲れ切っておりました。
受付のお兄さんに明日の行程を話したところで
ようやく、今回の致命的、初歩的ミスに気付きました。
ただ、明日以降の天候が良くないので、
聖平小屋に行けるかどうかも危ぶまれます。
夜半、小屋の外を時折物凄い風が音を立てて通り過ぎていました。
谷間にある小屋でさえ凄いのだから、
稜線上では立っていられないほどではと想像すると、
眠れず夜明けを待つしかありませんでした。
第3日目の朝、既に小雨が降り始めていました。
受付の方に椹島下山を勧められ、聖平小屋まで行けたとしても
便ヶ島に下りた後の交通手段がないことから
今回、潔く百高山3山は諦めます。
心配した風は、百間平を過ぎた尾根道から徐々に強まり
馬の背では、風の恐怖と低体温の不安と闘いながら
這うように、岩に掴まるように歩を進めました。
赤石岳避難小屋に辿りつき、やっと人心地がついた気がします。
小屋の方に、今日の最終のバスに間に合うと励ましていただいた時には
本当に勇気づけられました。有難うございました。
避難小屋で追いついてきた方と同行させていただき、椹島に下りました。
道々、日本百名山の話で盛り上がり、退屈しませんでした。
来週は塩見岳、再来週は空木岳を計画していらっしゃるというお話、
神戸からはるばる、本当に頑張っていらっしゃいます。
山では、天候の急変による悔しい敗退も強いられますが
全く想像のつかない楽しい出会いにも恵まれます。
椹島発の最終バスには余裕で間に合い、
しかも、畑薙から静岡駅まで、その方に車で送っていただき
本当に助かりました。
百名山の早期達成を心よりお祈り申し上げます。
来年は聖平側から残した百高山3山を往復したいと思います。
兎岳避難小屋も泊まれそうとの情報を戴きましたので
今から、楽しみに待つことにします。
コメント
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初めまして。
南アルプスが好きで長い事歩いています。
大きな山が素晴らしいですよね。
最終日がおそらくこの縦走の一番キツいところであると同時に素晴らしいところでもあるので悪天候は残念でしたね。
でも山は逃げないですからね
便ヶ島、易老渡はここ一年ぐらい一時期入れるようになったものの崩落が激しく入れません。強引に入ろうと思えば入れますが危ないですね 復旧の目途も立っていないようなのでしばらくは難しいかもしれないですね。少しでも早い復旧を願っています。
兎の避難小屋も外見は・・・ですが、中は綺麗に整備されているので安心だと思います。
コメント有難うございます
南アルプスは雄大ですね、言葉もありません
今回歩かせていただいて、ますます憧れが強くなった感じがします
最終日の山場を目前に敗退して悔しさもありますが、来シーズンの目標ができました
山は逃げないのですが、体力が逃げて行くのが心配ですが
便ヶ島について、全く情報収集不足でお恥ずかしい限りです。
この春に復旧したものとばかり思っておりました。
一日も早く復旧をと思いますが、工事関係の方がお亡くなりになっているとのこと、驚きました。
ご冥福をお祈りするとともに、登山者の都合ばかり考えてはいけないと反省です。
来シーズン、是非とも兎岳避難小屋宿泊を目指し、日々精進しようと思います
お会いしましたら、宜しくお願いします
kyom4さん、お疲れ様でした〜
が写ってなくて寂しい限りですが、南アルプス核心部なんで、本気モード?
ま、話がはずんだせいにして、ワインは初日にしっかり空けられたようで、安心致しましたが
最終日は残念でしたが、kyom4さんのことですから、素晴らしいリベンジをされると期待してま〜す
FRESCHEZZAさま こんばんわ
コメント有難うございます
か弱い女ですのでビールを山ほどしょって行けず、寂しい山行でした
せめてワインをと0.5L紙パックを持って行きましたが三日分を一日で飲んでしまい、がっかり
ですが、百間洞山の家で飲み放題、払い放題しっかりで一人乾杯していましたのでご心配なく
来シーズンはともども精進を重ねて、兎岳避難小屋で乾杯したいと思います
あと一日、あと一日なのに、本当に残念でしたね。
でも来年があるさ。
兎岳避難小屋はまるでトーチカのようでしたね、中は覗かなかったけど
sanyujin2さま おはようございます
天気予報は当初から後半二日が危うかったので仕方ないとは思っていましたが、台風並みの風が、一番の難所で吹くとは 考えもしませんでした。
命あってのものだね、また挑戦したいと思います
百間洞山の家で、聖平から縦走して来た方に伺ったら、兎岳避難小屋は外見はそのままですが、中は快適に泊れるようになっていたと話していましたので、是非泊ってみたいです
ザックの重さがますます辛くなるとは思いますが…
扇沢〜船窪〜烏帽子岳、楽しみにしています
天気が良ければ言うことなしですね
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