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Yamareco

記録ID: 2301331
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ケ岳【過去レコ】

2013年07月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
8.2km
登り
1,138m
下り
1,120m

コースタイム

北沢峠7:20〜仙水峠8:30〜駒津峰10:15〜山頂12:30〜八合目13:50〜駒津峰14:25〜双児山15:10〜北沢峠16:20
天候 晴れのち曇りのち小雨
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新宿〜甲府 特急かいじ 得だ値35で4,000円弱
甲府ターミナルホテル泊 登山者プラン4,000円位(ミネラルウォーター付き)
甲府〜広河原 バス2,000円位×往復
広河原〜北沢峠 バス750円だっけ?×往復
長衛荘(現こもれび山荘)泊 素泊まり6,000円位?
コース状況/
危険箇所等
直登コースは面白いよ
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
前泊にオススメ、甲府ターミナルホテル
2013年07月20日 21:58撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
7/20 21:58
前泊にオススメ、甲府ターミナルホテル
北沢峠でバスを降りたら、テント場に向かいます。いつか私もテント泊を…(当時はまだテントを買う前でした)
2013年07月21日 07:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 7:26
北沢峠でバスを降りたら、テント場に向かいます。いつか私もテント泊を…(当時はまだテントを買う前でした)
橋を渡ります
2013年07月21日 07:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 7:30
橋を渡ります
沢がきれいです
2013年07月21日 07:32撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 7:32
沢がきれいです
橋を渡ります
2013年07月21日 07:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 7:46
橋を渡ります
なんか咲いてます
2013年07月21日 07:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 7:57
なんか咲いてます
仙水小屋とか薄暗い道すっとばします
2013年07月21日 08:09撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 8:09
仙水小屋とか薄暗い道すっとばします
朝は天気良かった
2013年07月21日 08:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 8:15
朝は天気良かった
油断すると迷いそうですが、方角が合ってりゃ問題ない(たぶん)
2013年07月21日 08:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 8:22
油断すると迷いそうですが、方角が合ってりゃ問題ない(たぶん)
はい仙水峠。休憩します
2013年07月21日 08:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 8:33
はい仙水峠。休憩します
おおー
2013年07月21日 08:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 8:35
おおー
まだ低いから遠くは見えませんが
2013年07月21日 08:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
7/21 8:37
まだ低いから遠くは見えませんが
すごい迫力です
2013年07月21日 08:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 8:37
すごい迫力です
おぅ すごいねぇ(←何が?)
2013年07月21日 09:06撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:06
おぅ すごいねぇ(←何が?)
すごいすごい
2013年07月21日 09:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:22
すごいすごい
実はしんどい ヘタレな私
2013年07月21日 09:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
7/21 9:22
実はしんどい ヘタレな私
ぐんぐん上がってゆく
2013年07月21日 09:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:22
ぐんぐん上がってゆく
あの出っ張ってるとこ何だろう…と当時は思っていた
2013年07月21日 09:23撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:23
あの出っ張ってるとこ何だろう…と当時は思っていた
かっこいいよね
2013年07月21日 09:24撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 9:24
かっこいいよね
南アルプスは緑ゆたか
2013年07月21日 09:29撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:29
南アルプスは緑ゆたか
山が連なってる
2013年07月21日 09:29撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:29
山が連なってる
雲多い
2013年07月21日 09:32撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:32
雲多い
うむ
2013年07月21日 09:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:33
うむ
この日は暑さのせいか調子が悪く、とにかく歩みが遅い私
2013年07月21日 09:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:34
この日は暑さのせいか調子が悪く、とにかく歩みが遅い私
景色はいいのよ
2013年07月21日 09:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:34
景色はいいのよ
振り向けば栗沢山?その向こうに北岳?
2013年07月21日 09:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:34
振り向けば栗沢山?その向こうに北岳?
ふかみどり
2013年07月21日 09:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 9:55
ふかみどり
その奥は…
2013年07月21日 10:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 10:00
その奥は…
怪我をした女性がいて、救助のヘリが飛んできました
2013年07月21日 10:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 10:10
怪我をした女性がいて、救助のヘリが飛んできました
駒津峰に到着。みんな救助の様子を撮影してました
2013年07月21日 10:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 10:15
駒津峰に到着。みんな救助の様子を撮影してました
さぁ行くぞ!
2013年07月21日 10:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 10:25
さぁ行くぞ!
見守っていてね(←知るか)
2013年07月21日 10:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 10:25
見守っていてね(←知るか)
ハクサンシャクナゲかな?
2013年07月21日 10:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 10:43
ハクサンシャクナゲかな?
おう、ガスが…
2013年07月21日 10:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 10:47
おう、ガスが…
急ぎたいけど急げない
2013年07月21日 10:59撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 10:59
急ぎたいけど急げない
これから面白い道になる
2013年07月21日 11:09撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 11:09
これから面白い道になる
直登コースで行きますよ
2013年07月21日 11:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 11:16
直登コースで行きますよ
渋滞とかあるし、逆に休憩できて良い
2013年07月21日 11:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 11:22
渋滞とかあるし、逆に休憩できて良い
よじ登ったり楽しい
2013年07月21日 11:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:22
よじ登ったり楽しい
眺めもサイコー!(ガス出てるケド)
2013年07月21日 11:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 11:25
眺めもサイコー!(ガス出てるケド)
OH…
2013年07月21日 11:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:26
OH…
かすんできた…
2013年07月21日 11:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:30
かすんできた…
一寸先は白
2013年07月21日 11:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:30
一寸先は白
入道雲っぽい
2013年07月21日 11:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:35
入道雲っぽい
12時になったら引き返さないと…
2013年07月21日 11:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 11:44
12時になったら引き返さないと…
でもせっかくここまで来たのに…
2013年07月21日 11:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 11:44
でもせっかくここまで来たのに…
バスに間に合わなくなったら困るが
2013年07月21日 11:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 11:44
バスに間に合わなくなったら困るが
急ごうにも、今日は足が重すぎて
2013年07月21日 11:50撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:50
急ごうにも、今日は足が重すぎて
三歩歩いて二分休むような状態
2013年07月21日 11:51撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:51
三歩歩いて二分休むような状態
絶景ですが…
2013年07月21日 11:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 11:53
絶景ですが…
ちょこちょことお花
2013年07月21日 11:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:54
ちょこちょことお花
ハクサンイチゲですね
2013年07月21日 11:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:55
ハクサンイチゲですね
左の、赤いところは花か?
2013年07月21日 11:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:55
左の、赤いところは花か?
白とびまくってますが
2013年07月21日 11:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 11:56
白とびまくってますが
こんなところ歩いて来たンだよ〜私にしてはすごいジャン
2013年07月21日 11:59撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 11:59
こんなところ歩いて来たンだよ〜私にしてはすごいジャン
もう…何を撮影してるンだか…
2013年07月21日 12:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 12:00
もう…何を撮影してるンだか…
昼になってしまったぁ!
2013年07月21日 12:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 12:00
昼になってしまったぁ!
もう下り始めないと… バスの時間が…
2013年07月21日 12:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 12:03
もう下り始めないと… バスの時間が…
でももうすぐ山頂だし…
2013年07月21日 12:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 12:03
でももうすぐ山頂だし…
急ぎたいのに、足が進まない
2013年07月21日 12:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 12:03
急ぎたいのに、足が進まない
でも何とか頑張って、
2013年07月21日 12:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7/21 12:10
でも何とか頑張って、
と、と、とうちゃこ…
2013年07月21日 12:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 12:31
と、と、とうちゃこ…
山頂の祠です…
2013年07月21日 12:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 12:36
山頂の祠です…
なんも見えませンが…
2013年07月21日 12:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 12:44
なんも見えませンが…
下りは巻道コースで。実は意外と急で怖かった私
2013年07月21日 13:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 13:34
下りは巻道コースで。実は意外と急で怖かった私
六方石の辺りだったかで、小雨がパラついてきて、焦る気持ちを抑えながらレインウェアを着ました
2013年07月21日 13:48撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 13:48
六方石の辺りだったかで、小雨がパラついてきて、焦る気持ちを抑えながらレインウェアを着ました
焦りで体がガクガク震えています
2013年07月21日 13:48撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 13:48
焦りで体がガクガク震えています
山頂まで行けて良かったケド…
2013年07月21日 14:08撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 14:08
山頂まで行けて良かったケド…
モタモタしてたら全然人がいなくなって怖い…
2013年07月21日 14:13撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 14:13
モタモタしてたら全然人がいなくなって怖い…
もしかして私がビリ?
2013年07月21日 14:13撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 14:13
もしかして私がビリ?
やっと駒津峰です!ここまで思ってた以上に時間がかかってしまいました。ここから登りの時と同じ仙水峠経由で下った方が時間が読みやすいが、未踏の双児山も歩きたくて迷います。が、親子連れが下りていったのを見て、私も双児山にします!
2013年07月21日 14:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/21 14:27
やっと駒津峰です!ここまで思ってた以上に時間がかかってしまいました。ここから登りの時と同じ仙水峠経由で下った方が時間が読みやすいが、未踏の双児山も歩きたくて迷います。が、親子連れが下りていったのを見て、私も双児山にします!
天気はアレでも景色や道は素晴らしいのに、とても撮影する余裕がなく、走れメロス状態の私
2013年07月21日 14:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 14:30
天気はアレでも景色や道は素晴らしいのに、とても撮影する余裕がなく、走れメロス状態の私
やっと双児山に到着です!今何時だろう?時間を確認する余裕もなく下山を続けるが、雨で薄暗くて道がわからず焦っていたところ、偶然おじさんが来て教えてもらった(バカ)
2013年07月21日 15:09撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 15:09
やっと双児山に到着です!今何時だろう?時間を確認する余裕もなく下山を続けるが、雨で薄暗くて道がわからず焦っていたところ、偶然おじさんが来て教えてもらった(バカ)
この日最後に撮影した写真。果たして私は、バスに間に合ったのでしょうか…?
2013年07月21日 15:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/21 15:53
この日最後に撮影した写真。果たして私は、バスに間に合ったのでしょうか…?
撮影機器:

感想

( ̄∀ ̄)
過去レコ第6弾は、
日記や月刊いもねぇで何度も語りながら
やはりレコとしても残したかった、思ひ出の甲斐駒ケ岳。
次回は黒戸尾根で登り七丈小屋テン泊、
そして下って北沢峠もしくは仙水小屋でバタンキューテン泊を
目論んでいたところなのですが、来年には叶うといいな。
待ちきれないので、前回の思い出を残しておきます。

朝4時20分のバスに乗るため甲府ターミナルホテルに前泊。
たまたま立山ヒルクライムがテレビでやっていて観たのだが、
何と!この時に初めて『モンベル』が日本の会社だと知ったという
衝撃の事実が当日の日記に書いてありました…。
(なんかアウトドアメーカーって全部欧米の印象でw)
この日のバスの混雑はさほどではなかったようで
私は2台目のバスに座り、3台目のバスは空のまま連なって広河原へ。
北沢峠行きのバスはまだ40分ほど先だったらしいが、
余裕こいてトイレ行ったりしてないでちゃんと並んでおけば、
混雑による臨時便のおかげで予定より早く到着できたのに…
そんなことを言っても後の祭り。
まさかあんなことになるなんて、まだ知る由もなかったのである。

とはいえ自分の体力に自信のなかった私は
甲斐駒ナメたらアカンとばかりに最初からストックを使用。
この日は何故か体調でも悪かったのか、しょっぱなからバテ気味だった。
登山者は多く(と言ってもここ数年ほどではないが)熊の恐怖は皆無。
仙水小屋を過ぎて道が明るくなると、
石に書かれたマークやリボンを見落としがちで道がよくわからなくなりながらも
方向が合ってりゃ問題ないので順調に仙水峠に到着。
少し休憩するも、ここから「頂上まで3時間」の標識に、即出発を決意。
しかし、とにかくペースが上がらない。

なんとか駒津峰に到着すると、腕をケガした女性がヘリ救助中。
救助隊員がロープで下りて来て、女性を確保し一緒にロープで上がってゆく。
その様子を大勢の登山者が撮影していて、かくいう私もしっかり撮影。
そんなことしてるヒマは、ほんとはないのに…。
この辺から、今まで抜きつ抜かれつしていたバテ気味の女性と彼氏、
中学生ぐらいの男の子と母親の親子連れに差をつけられていく私。
ほんとに、何歩か歩いてちょっと休む、を繰り返すていたらく。
こんなにのろかったことは未だかつてない。
もしかしてシャリバテだったのだろうか…?

まぁ歩いてればいつかは着くと思いながらも、
バスの時間を考えると12時には下山を開始しないと間に合わない。
しかし昨年登った仙丈ケ岳は余裕だったから、ここも何だかんだ言っても
終わってみれば全然時間が余ったぜというオチではないかと
甘く考えていたフシがある。
登りは直登コースを選び、若干渋滞していたのもあって、
どのみちペースを上げられないルートだから
休み休み楽しく順調に登ることが出来た。
ガスってきたけど眺めも良くて、気分もアゲアゲである。
しかし、核心部を過ぎてなだらかな登りになると、
またしても歩みが進まなくなった私。
山頂まで、あと少しなのに…。
もうお昼になっちゃった、下山しないとヤバイかも。
でももう少し、あとちょっと。急げばすぐに山頂に着く。
だが急げないまま、亀のようにノロノロと休み休み歩いて、なんとか山頂。
知らないおじさんに「おつかれさま」と言われましたw
でも「直登コース登ってきたの?すごいね」と褒められていい気分(←子供かよ?)

すっかりガスってしまったが無理やりいなりずしを食べて元気を出し、
下りは巻き道コースをゆきます。
が、意外と急で怖がる私に、通りすがりの人が見かねてアドバイスをくれる。
登りの時には私に負けず劣らずバテていたカップルの女性も、
下りは平気そうでスイスイと、あっという間に見えなくなってしまいました。
緊張しながらストックを使ってゆっくりゆっくり、下る私。
道の途中ですねたように立ち止まっている若い女性、
「ずっとそこにいる気か!」と怒鳴っている旦那らしき若い男性とその子供、
私と同じで奥さん疲れちゃったのかなと苦笑しながら通り過ぎました。
しかしそれなりにのんきだったのは、この辺まででした。

この後雨がパラついて来て、きりのいい場所で私もレインウェアを着ます。
雨だからとみんな急いだのか、いつの間にか人影もまばらになって、
薄暗いしとっても怖くなってしまいました。
しかも、目印の六方石まで思ってた以上に時間がかかってしまい、
「下りは登りより早いはず」と思い込んでいた私に衝撃が走り…
焦りや恐怖で足がガクガクです(TДT)コワイヨー
ヤバイ。マジでヤバイ。バスにも間に合わないかも…。
ここから若干登り返す形となり、疲れてるせいもあって
コースタイムの2倍ぐらい時間がかかってしまった。
やっと駒津峰に着くと、登りと同じ仙水峠ルートの方が
道迷いの心配もなく時間が読みやすいかもと思いつつ、
地図上では双児山ルートの方が、10分早い。
ちょうど久々に会った親子連れが双児山方面を下って行ったので、
あわててついてゆきます!
が、あっという間に見えなくなってしまいました…。

ウワーン(TДT)コワイヨー
マニアワナイヨー(;ノД<)ヤバイヨー

また登り返して双児山に到着した時が、一番雨がひどかったかも。
樹林のおかげでそんなに濡れるわけじゃないけど、薄暗くて道がわからん。
どうしよう、時間がないのに…と焦っていると、
ちょうどいいところにおじさんが来たので道を教えてもらい、
「気をつけてね」と言われて何故か少しホッとしながら下山を続けます。
もう時間を確認するヒマもない(腕時計はなく携帯だから)
大丈夫、大丈夫。間に合う、間に合う。
なんとかなる!絶対なんとかなる!
信じるものは救われる!
「北沢峠まで15分」の標識にギリギリかな、と思いつつ
おばさん二人組が前を歩いていたので
「すいません、先に行かせてください」と頼んで通してもらい、
競歩と小走りの中間ぐらいの感じで頑張って頑張って頑張って…
見えて来た北沢峠のベンチには、人が誰もいなかった。
OH, MY GOD!!!

行ってしまった…。

時間を確認すると、最終バスは4時。今の時間は4時20分過ぎでした。
長衛荘の前で談笑する、泊まり客の登山者たち。
やっちまった、私、やっちまった…。
明日は月曜日、会社が始まります。
しかも小屋は予約制、どうすんですか私・・・。

広河原までならたぶん8kmぐらい?(10kmだと思う)
歩けない距離ではない。
広河原まで行けばタクシー呼べるかも…(※呼べませン)
さっき追い抜いたおばさん二人組が歩いていたので、
もしかしてこの人達も広河原まで歩くのかも?(←そんなバカな)
と思い、
「すいません、どこに行くンですか?」と聞いてみたら
「テン場です」とアッサリ言われ、
そりゃそうだ、バカだな私…(;ノД<)もう絶望しかない

夏とはいえ、空はどんどん暗くなってゆきます。
意を決して「本日の宿泊は予約のみです」と厳しく書かれた看板を横目に、
長衛荘(現こもれび山荘)の扉を開けました。
受付は若い女性で、少し安心しながら「今日泊まれますか」と質問。
女性は奥の男性スタッフに確認して、OKとのこと。
いちおう「広河原まで行けばタクシー呼べますか」と聞いてみたが
「呼べるけどゲートが閉まるので不可能」と男性スタッフ。
私よりずっと若いけど、怒ってるように冷たい口調。
バスに乗り遅れたしょうもない中年登山者代表の私には苦い薬でした…。
食事付きにも出来たみたいだけどいたたまれず素泊まりに。
昼に食べきれなかったいなりずしとおにぎりを食べて
二階の寝床ですぐに横になりました。
一階の食堂からは、オーナーさんの厳しい話が聞こえてきます。
「小屋番の人間が口を揃えて言うのは、中高年の方が常識がないということ。
人の意見を聞かない。若いつもりでいる。無謀な登山はやめましょう。
早く出て早く着くことを心がけましょう」
涙が出そうでした…。

翌朝。3時過ぎから出発する人達でザワザワ。
私はバスで帰るだけなのでゆっくりしますが、
素泊まりの人も無料だった味噌汁を飲んだりけっこう図々しい私。
しかしスタッフさんが邪魔そうに掃除を始めたので(無理もないが)
ビリから三番目ぐらいに遅く山荘を出て
外のベンチでバスを待ちます。
ヒマなので北岳見晴らし台を見に行き、一番のバスで広河原へ。
広河原から甲府に向かう途中でやっと携帯が通じたので
午前中休む旨を会社にメールし、ひとまず安心して一眠り。
特急あずさではプレミアムスイーツセットなんか食べながら
昼過ぎに会社に到着(←風呂入ってないのはナイショ)
同僚はみな私が遭難したのかと思ったみたいですが
とにかく、仕事に支障がなくて良かったです…。
私にとって生涯忘れられない、ダメダメ登山の思い出です。

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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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