富士山 吉田口 〜素人ガイドと山ガール 助け合いの一期一会〜
k_yama
Jenson
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,504m
- 下り
- 1,508m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:00
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:30
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
写真
拍手昨年はツアーで登りましたが、今年はY君と計画を立てての富士登山。
この後、何かが起こることもつゆ知らず・・・。
これには、色々と深い訳がありまして・・・ (。・_・。)ノ
笑っていられるのも今のうちだぞ！
その後は・・・？
もう真っ暗ですが、まだ登山道を歩いています。
いつ白雲荘に着くんだろう？
疲労の色が濃いね・・・。
夜9時、宿泊地・白雲荘に到着しました。
さあ、今日も元気良くいってみよう！と、言いたかったですが、なかなかエンジンがかからない2人 (-_-)（. .）
ここから、どうやって山頂まで導くのかは、私たち素人ガイドの腕の見せ所？
欠点は、3回使えば効果は消える・・・。
私たちも二人を山頂まで連れてくることができて、ホッとしました。
疲れ切った表情してるけど、頑張ったね。
感想
昨年、ツアーで初めて富士山に登りましたが、ツアーは団体行動なので色々と制限があります。
今年は自由に行動しようということで、Y君と計画を立てました。
今振り返ると大反省となるのだが、元々の計画は弾丸登山でした。
お昼過ぎに吉田口5合目に到着し、昼食を食べたりして、高度順応のためゆっくりして、15時に出発。
プラプラと1時間かけて6合目に。
辺りはガスがたちこめていました。
すると、2人組の女の子が現れ、声をかけられました。
「山頂に行きますか？」
「行くよ！」
「8合目まで、連れてってもらえませんか？」
特に断る理由もないので、ここから一緒に歩くことになりました。
話をすると、彼女達は従姉妹で中国から来たとのこと。
姉は四国のとある街の市役所勤務。妹は東京で学生。
勢いで富士山に登りに来たものの、どうしたらいいのか分からず困っていたところ、私たちが通りかかって声をかけたみたい。
まあ、装備を見れば、軽井沢にお出かけするような格好なので、本当に勢いだけで来たってことに納得。
「何で俺たちに声をかけたの？」と聞いたら
「その前に、何組かに声をかけたけど、相手にしてもらえず、困っていたら二人が来た。ちゃんとした格好もしているし、山登る人に悪い人はいないしね！」との答え。
とりあえずは、彼女たちが予約している8合目の白雲荘まで、私たちが全面的にサポートをしました。
富士山から見えてる景色の説明、どう歩いたら良いか、どう呼吸をしたら良いか、荷物を持ってあげたり、手を引っ張ってあげたり・・・等、「にわかガイド」みたいな感じでした。
が、全くペースが上がりません。
6合目から一緒に歩き始めて8合目までにかかった時間、実に約5時間！
辺りは、もう真っ暗！
私たちもさすがに、ここまで時間がかかるとは思いませんでした。
白雲荘に近付いてきて、私たちは尋ねました。
「この先も俺たち、いた方がいいかな？」
彼女たちは「いてもらえるとありがたいけど、足手まといになって、迷惑はかけたくない・・・」と。
彼女たち2人だけでは、絶対に山頂には行けないと判断した私たちは、この先も彼女たちのサポートを決意しましたが、1つ問題が・・・。
私たちは弾丸登山のため、山小屋の予約はしていないのであ〜る (￣□￣;)!!
夜9時に白雲荘に着き、飛び込みで宿泊できるか聞いてみたら大丈夫とのこと。
と、言うことで、無事4人でこちらに一泊できることに。
最悪は、出発時間まで小屋の前で待つ覚悟もしていたので、これは助かりました。
白雲荘さんには、すごく感謝です。
翌日、朝2時半の出発で山頂でご来光・・・の予定したが、彼女たちの疲労が大きかったので3時の出発。
しかし、彼女たちに高山病の症状も少し出てたので、とにかくゆっくりと歩く。
山頂でのご来光も諦めて、9合目でご来光を拝むことになりました。
朝5時前（だったと思います）に空が白み始め、太陽が顔を出してきました。
2年連続でご来光を拝めたことに感謝です。
苦労して一緒に登って来た彼女たちが、ご来光を笑顔で喜んでくれたことに、ここまでの苦労が報われた瞬間となりました。
最後の仕上げは、頂上まで行くこと。
2人とも、足取りは重いが、それでも一歩一歩、着実に歩を進めて行きます。
私たちも、荷物を持ってあげたり、手を引いたり・・・、最後は「すぐそこ、あと少し！」の「すぐそこ詐欺」（それ以外でも、最大限のサポートはしましたよ）で、ついに念願の4人での登頂を果たすことができました。
昨年はツアーだったので、山頂での時間はそれはど多く取ることができませんでしたが、今年は時間の制約がな〜い！
昨年見ることができなかった、噴火口をのぞくことができ、これには、一同感動です。
噴火口の万年雪は、頂上まで辿り着いた人しか見る事が出来ないですからね！
頂上で、まったり過ごした後、名残惜しいですが下山を開始。
下山は、登りと違い、結構順調に下山できたと思います。
吉田口5合目で楽しかった登山も終わり、彼女たちとここでお別れ。
彼女たちは、このまま伊豆へ旅行に向かいました。
今回登録した写真の一部は、Yさんが撮影してくれた写真を使用させて頂きました。
また、この登山の体験談としてネコ・パブリッシング社さん発行の
「富士山チャレンジサポートBOOK 2015」にも掲載して頂きました。
2020年5月現在、6年前の登山を振り返って思うこと
一期一会
あの日以来、彼女たちと会ってはいないし、また、今後も会うことはないでしょう。
彼女たちは、いずれ中国に帰国することと思います。
帰国して、仕事・結婚・子育て等・・・、ごく普通の生活を送っている中で、日本での生活を思い出したときに、チョットでもいいから「そういえば、富士山に日本人と一緒に登ったよなぁ・・・。日本で出版している本にも載ったよね」って、頭の片隅でいいので思い出？としていつまでも懐かしく思ってもらえたら嬉しいですね。
「登山」という同じ志のある者同士が、山で思いがけない出会いをすると
・その時だけの人
・ヤマレコみたいなSNS、メール・ラインでのつながりのある人
・その後も会ったり、一緒に登山に出掛けたりする人
色んな人たちとの出会いがあるから登山は面白い！
2020年5月17日 投稿
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
伊豆岳の最新記録
成就岳の最新記録
久須志岳の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する