リベンジ蹴上→御陵→山科毘沙門天→山へ→一橙園→稲葉台→逢坂山→小関越え→浜大津


- GPS
- 07:30
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 875m
- 下り
- 838m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的に山が目的であれば、山科駅からスタートしても逢坂山だけなら追分駅からで大丈夫です。山科の毘沙門天から山へ上がっていく目印は大文字山方面です。頂上近くにくると左右に道が分かれるので、滋賀にいきたいときは右へ行ってください。この道は、銀閣寺から大文字山に登って如意ヶ岳を越えた地点になると思います。滋賀県方面への山道は落ち葉や枯れ木の感触が足に心地よく魅力的な道だと思います。道標はほとんど出ていないので、赤いテープにマジックで書かれた文字を参考にしてください。前回は迷って北に上がると皇子山に行ってしまいました。三井寺方面に行きたい場合は藤尾奥町方面で間違いないです。それ以外は京都側に下りる道ばかりです。蹴上、山科、四宮、一橙園。私は逢坂山に登りたかったので161号線を超えたかったのですが一歩手前の一橙園で下りてしまいしました。そのため161号線の下をくぐり稲葉台へ向かいしました。逢坂山を越えて滋賀に行きたかったからです。稲葉台の登山口を見つけるのは宝探しのようでなかなか見つからないです。写真を参考にして下さい(笑)。逢坂山の道はここからが一番単純で険しくないんじゃないかと思いました。30分もあれば着きます。逢坂山からの滋賀県一望はもっと評価されてもいいくらい絶景でした。知らない人は人生損してます(笑)。逢坂山から滋賀県がもろみえなのでそのままそっちへ下山したいですがそういう道はないようで、私は小関のほうへ下って行きました。あとは三井寺方面へ行くと滋賀になります。 |
写真
感想
今回は、京都から滋賀へ向かう山越えのルートの何回目だろうか?
三週間ほどまえに大文字山から如意ヶ岳をのぼりそのまま南下して
逢坂山までいこうと思っていたが、山中の看板選択ミスで皇子山のほうへ
いっちゃってしまった。つまり北のほうへいったのだ。
今回はその選択ミスに対するリベンジである。
まず、いつものように9時にスーパーへ行き惣菜とサラダを買う。
家に帰り炊き上がった玄米と惣菜を弁当箱に詰める。
今回はクランベリーのドライフルーツをまとめて買ってあるので
それも詰める。
出発。
まず、出町柳駅から京阪で三条まで出て、琵琶湖(東西)線で
蹴上まで向かう。
蹴上駅を選んだわけは
参考にしていたブログがあり
山科から滋賀への山越えは歩いていけそうな距離だということがわかり
それなら、東山から蹴上、御陵、大谷、追分など
どこからスタートしても構わないわけで
私はあえて、蹴上を選んだ。あまりにも京都市内のほうから
始めたら、足が痛くなって山登りに支障をきたすこともあるので。
天気は雨だった。こんな日に山登りに出かける人は
まあいない。
私は天気予報で昼にはくもりになってそのあと晴れと
確認していたのででかけた。
蹴上駅は地下にあり、学生が沢山下車していた。
有名な高校があるのだろう。
地上へ上がるとまさに本降り。
左右の車道を確認し傘をさして左へ向かった。
ゆるやかな登りが続く道で非常にのんびりしている。
京都から山科へ向かうこの道は
山科方面から自転車に乗った高校生と沢山すれ違った。
えんえんと続く坂道に、ひいひいはあはあしながら
凄い形相で自転車を漕いでいるのだ。
これが毎日だとしたら結構キツイかも。
中腹を過ぎるとすぐになだらかな下り。
日蓮上人像などもある。
いよいよ街が広がってきた。
御陵駅も発見。それほど都会でもなく住宅街だ。
このへんから疎水のほうへ(北へ)あがっていかないと
いけないのだが、とりあえずローソンを目印に左へ曲がった。
左へ曲がると疎水から分岐した小川にそった住宅地が
広がっていてとても静かだ。
どんつきまで行くと疎水とその横の小道出る。
ここはとても素敵な場所だ。
もし近くに住んでいたら、少し休みたいときなど
木陰に座りくつろぐには最適だと思った。
小川のそばを戯れる小鳥など
しとしと降る雨の中、幻想的な風景が続く。
ここをずっと東へ向かえば自然と山科の毘沙門天への
入り口が見えるはずだ。
この疎水横の小道は、たぶん哲学の道より有意義だと思う。
少し小高いせいもあって街を見渡しながら
ゆっくり土の道を歩めるし、ときどき電車の音も軽やかに
耳をかすめる。
道は北と南 両側にあるので非常に余裕があって
たまにかかる小橋にもたいへん風情がある。
いったりきたりしながら散策できるのである。
そうこうしてると雨も止み光が差してきて
いきなりまぶしいばかりの太陽が顔をのぞかせる。
それが疎水の川に反射してきらきらと光った。
この小道は2キロほど続いて毘沙門天へ向かう道に
突き当たる。
公園がある交差路だ。
左へ進路をとりまっすぐ進んでいく。
道幅が狭いアスファルトにひっきりなしに
車が行き交う。
途中にちりめん山椒の小さなお店を見つけ
小サイズを購入、昼飯に玄米にふりかけよう。
しばらくすると毘沙門天へ到着。
通常の登り口なら、というか神社ならこのまま
本堂まで登っていき、自然と山道へつながるのだが
ここはどうも違うっぽい。
目の前に唖然と広がる急な石段を上るか迷ったが
上りきり、本堂方面へ。やはり庭を散策しても登り口はなかった。
左側からお堂を出ようとしたとき、住職らしき人へ道を尋ねる。
やはり一回下りて左側の隻林院から左へ
それないといけないそうだ。
隻林院を発見。ようやく大文字山方面への看板を発見し
山道へ分け入った。
まだ雨は小さくしとしと降っていたが、山の木の葉が
大きな傘代わりとなり、地上まではほとんど落ちてこなかった。
約30分ほど上った時点でもうそろそろ山頂かなと確認して
広い平坦な場所を確保できたので12時5分前に
弁当箱をそこで広げた。
私はまだ登山ビギナーなので
いつも昼飯のチョイスを失敗する。
つまり、おなかいっぱいになるのは良いが気持ち悪くなってしまうのだ。
今回はなるべくそういうものを避け
玄米、野菜、鶏のえんどうまめと揚げたもの、うずらの玉子のてんぷら
をミニウスターソース持参で頂いた。
実は先ほど買った山椒ちりめんが一番のヒットで
お腹が喜んでいた。結果わかったことは油で揚げたものは
すべて気持ち悪くなるということ。それではオカズはほとんど
買えないので、次回からは保冷剤を使って魚の刺身を持ってくるか
焼き魚のほうがいいなと確信した。
お腹がいっぱいになると
疲れが一気にふっとび足取りも軽くなる。
すぐに山頂の道と合流した。
看板はなかったが
左に行けば如意ヶ岳、大文字山方面だ。
なので右へ進んでいく。そうすると、前回通った記憶がある
少し開けた三叉路へでて見かけたような道標に遭遇。
ここで私は左へ進んで行き、皇子山へ行ってしまった。
その反省もふまえ右へ右へと進んでいく。
ヤマレコブログasortfxさんの話では
何度か遭遇する藤尾奥町への道標を無視して
尾根を歩く道があると書いてあったが
一箇所そういうところを見つけたので右へ曲がっていった。
そうするとここからは、非常に楽しい
足の感触がよい枯れ葉と落ち木の山道が続き楽しかった。
ここまでくると多分、山科と平行して東に進んでいってるのがわかり
きちんとした道標はないが
赤いテープなどに貴重な情報が書いてある。
蹴上と書いてあるところは元に戻ってしまうので絶対行ってはいけない。
とりあえず藤尾奥町方面へ進んで行き
そこから四ノ宮方面へいく道の標識が現われる(赤いテープですが)。
四ノ宮は、最初の目的地、下山ポイントだ。
ここからいったん下りて161号線を横切り、稲葉台へ向かうのが望ましい。
そうこうすると、鉄塔が現われはじめ、左側から展望が開け
四ノ宮の町と161号線と稲葉台町まで見つけてしまった。
しかし....見つけたは良いが下りれない。
なんとも左に行きたい場所を上から眺めつつぜんぜん違う方向へと
舵をきる自分のむなしさよ。次第に街は消え、また上りの山道へ。
くもの巣にも多く遭遇(くもの巣が多いとあまり人が通ってないことを意味する)
道標は、関西電力や火の用心に付属してマジックで書かれていて
そこには蹴上、毘沙門天の文字が現われ始め
「えっ?もしかして戻ってきちゃってるのか?」と一瞬心配になった。
四ノ宮の文字もいつしか消え、高島織の文字が。よく分からない。
そのうち、疎水公園方面か諸羽山か一橙園かの選択ポイントがあらわれて
一橙園へ進んでいった(地図にみあたらず知らなかったんだけど)。
そこうすると急に下り坂がつづき、ふもとが見え始め
どこか学校らしきところから女子コーラスの練習風景が耳に入ってくる。
勢いよく下ったばかりに、一箇所でけつまづいてしまいそのまま
がけへ勢いよく放り出された。一瞬びびったがあとで確認したところ
木の根っこがちょうど草履の付け根のように
足をひかっけるサイズで地面に出ていたのだ。
舗装された道にでるとどうやら、ここは
山のふもとの教育施設や宗教施設だとわかった。
こういう暮らしもあるんだなと感心。
少しするとまた疎水散歩道へ出た。
もしやあんまり進んでいないのでは??とかなりショックで
それでも現在位置が分からない自分が痛い。
一橙園を東へ進む頃には午後2時過ぎ。
今日はここで打ち止めかと思った(けっこう疲れていたので)。
おまけに小学生低学年の下校時間と重なり
なんとなくノスタルジックに陥る。とりあえず疎水に別れを告げ
東へ東へ進むと大きなローソンを発見した。
ここで旅の中休み。地図を持ってきてもらい現在位置を確認した。
どうやらローソンのあるところが四ノ宮だ。目の前には161号線。
少し、手前で下山してしまった結果はあるが中々の成功率だと
自分を褒めてやった。
ローソンで水分補給とアイスを食べ、ここからは第二回戦。
161号線のトンネルを抜け稲葉台町へわたる(駅でいうと追分駅付近)
asortfxさんのブログを参考にさせてもらったここは
逢坂山の登り口がある貴重な場所で、ヒントとして一番北側と書いてある。
目もくれず一番北側へ進んでいく。住宅地の北のはずれにきたが
なかなか山道らしきものは見当たらない。ひとつはしごがあったので登ったら
家庭菜園だった。
こまっていたところ植木の手入れをしている初老のかたがいたので聞いたら
この手前から山へ登れるよという。しかし滋賀県には行けない。
滋賀県にいくには小関を超えないといけないから藤原奥町からだよここからではない
と言われた。
最初はなんのことか分からなかったのだ。
つまり、私の思惑では逢坂山まで登れば地図上はそのまま大津のほうへ
下っていけるとそう信じていたからだ。
しかし地元民おそるべし。予感は的中。
とりあえず教えてくれた場所に登り口を発見しそこから山へ
やっとの山道に胸躍る。登りやすくいい道だ。
しかし、一般の人はここから入らないだろうな。地元民なら分かるけど。
30分ほどで山頂へ到着。
びっくりするぐらい素敵な眺めが拡がる。
琵琶湖市内を一望できるのだ。
あまりの美しさに30分ほどぼーっと眺めてしまった。
ここは是非行ってみてほしいと強く推薦したい。
休憩したあと目の前の市内へ下りていけるのかと思いきや
そちらの方角には道はなく、
結局、もと来た場所か、小関方面しかなかった。
小関方面へ下りていくと30分ほどで山を抜け出した。
しかし、街ではなく山中の車道。
どうやら、小関峠を越えて三井寺方面へ抜け出す
このルートしかないようだ。
どおりでさっきの初老の方の言ってたことが
ここでようやくわかる。
逢坂山に登ったことでリベンジが達成したこともあり
心は軽く かなりの充実感で三井寺方面へ
下山していく。
そうこうしてると街に到着。浜大津駅も近くなる。
車道に路線がある京阪電車の道にでると
ここはもう帰りの電車でよく見る風景だ。
歩いて浜大津駅近くまで行き
おみやげに有名な三井寺力持ちを購入。
帰りは浜大津の商店街をぶらり散策。
5時なのに閉まっている店が多かった。すてきな街なのに
ここもどこかの郊外の大型ショッピングモールに
客を奪われてるんだな。日本の文化まで壊す商業ってなんだろね。
一件の食堂でにしんそばを注文し
おなかいっぱいで京都への帰路についた。
6:00出町柳駅到着。
今回は、自分のなかで一番の当たり登山だった。
今日行っておいて本当に良かった。
人は決断するときが、その行動するときなんですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する