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Yamareco

記録ID: 2332462
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

千枚岳

2013年05月02日(木) 〜 2013年05月04日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:45
距離
15.8km
登り
1,963m
下り
687m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:03
休憩
0:21
合計
8:24
9:52
18
10:10
10:12
151
12:43
12:51
142
15:13
15:13
26
15:39
15:43
78
17:01
17:08
68
18:16
2日目
山行
3:58
休憩
0:12
合計
4:10
6:50
96
8:26
8:38
142
11:00
千枚小屋
3日目
山行
6:29
休憩
0:00
合計
6:29
7:21
43
8:04
8:04
346
13:50
椹島
2日目は撮影していますので、コースタイムは参考になりません。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
マイカーで畑薙第二ダム(この時期は臨時駐車場ではなくダムです)まで移動し、特種東海フォレスト送迎バスで椹島に入山。
コース状況/
危険箇所等
この記事は、南アルプス南部調査人のブログ 「春の千枚岳シーズンオフ案内 2005年5月1日現在」に対し、2013年の入山情報を加味して、移行したものです。
なおトレースとコースタイムは2013年5月入山時のものですが、2013年は積雪期で2度目の入山で2005年に比べれば慣れていますので、ルートファィンディングの問題は遙かに少なくなっています。積雪期初めて入山される方は、これ以上に掛かると思ってください。写真も2013年撮影のカットを掲載しています。
なおこのトレースは滝見橋から奥西河内右岸を行く旧ルートですが、2018年にルートが変更され、滝見橋上流に吊橋が新設され遙かに安全になっています。
問題箇所は、写真で示しています。
なお積雪期入山を計画する場合は、必ず無雪期に一度入山して地形を頭に入れ、山に慣れておいてください。
それと南アルプス南部の積雪量が最も多いのは、南岸低気圧が大量の雪を降らせる、3〜4月です。富士山と同じです。
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 千枚岳は南アルプス南部で最も登山者の多い山です。しかし春の残雪期は訪れる人は全く無く、残雪の赤石岳の眺望を独占する事ができます。
但し雪山の総合力が必要な、エキスパートの世界です。
 ここでは、残雪期特有の注意点に関して述べます。
1.5月の連休時期ですと大体1900m辺りから雪道になります。椹島からのルートでは清水平から上で雪道になります。
2.南アルプス南部の尾根筋の雪は全く踏み固められていません、また雪崩による圧雪状態にもなっていませんので、常に踏み抜きながらの歩行になり非常に体力を消耗します。これは雪道に変わってから暫くは特にひどく粗目状態です。千枚岳ルートにはありませんが、他ルートの急勾配箇所(赤石岳大倉尾根など)では道具を使わない限り、つぼ足で登るのは殆ど不可能な所があります。
3.清水平から上で木馬道(きんまみち)と言って、木材を馬で運んだ窪地があり、雪で埋まっています。ここの横断、およびその中の歩行が何箇所かありますが、横断先、または窪地からの抜け出し地点を探すのが非常に難しいです。リボンもありません。窪地は雪ですが脇は土、草地、落ち葉が露出していますので、その中の踏み跡を探します(5月の場合)。
4.千枚小屋迄のルートは夏道を忠実に辿ります。
5.千枚小屋から千枚岳へは夏道とは異なり、小屋の裏の谷筋を直登して山頂に至ります。この辺りの高度ですと雪も硬くなっていますので、どうにか登れるでしょう。
6.千枚岳から悪沢岳へのルートは不安定な雪のナイフリッジですので、超エキスパートのパーティしか通過できないでしょう。単独行は確保が出来ず、非常に危険です。(2019年春に死亡事故が起きています)
その他周辺情報 白樺荘、民宿「ふるさと」は温泉付き宿泊施設です
標高約1900m、清水平から上で雪道になります
2013年05月02日 14:24撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/2 14:24
標高約1900m、清水平から上で雪道になります
見晴台周辺は切り立ったトラバースですが、雪で埋まっていて注意が必要です(樹林帯なので滑落しても木に引っかかるでしょう)
2013年05月02日 15:26撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/2 15:26
見晴台周辺は切り立ったトラバースですが、雪で埋まっていて注意が必要です(樹林帯なので滑落しても木に引っかかるでしょう)
6/7標識は標高的/体力的に実際の6/7よりは下にあって、ここから小屋迄は遠いです。焦らないでください
2013年05月02日 15:53撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/2 15:53
6/7標識は標高的/体力的に実際の6/7よりは下にあって、ここから小屋迄は遠いです。焦らないでください
随所にある木馬道跡の通過は気をつけてください。横断、あるいは暫く歩いて抜け出す必要がある箇所もあります。
2013年05月04日 09:04撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/4 9:04
随所にある木馬道跡の通過は気をつけてください。横断、あるいは暫く歩いて抜け出す必要がある箇所もあります。
標高2330m地点は、夏道はトラバース気味ですが、登りの場合はどうしてもピーク方向に行ってしまいます。ただ登りではルートに復帰できるので大丈夫でしょう。下りの場合は下りすぎない事に注意が必要です。
トレースを拡大してご覧ください。下の方は間違えてピーク方向に行っています。上の方はリボン付けなどの作業をした関係でループになっています。
2013年05月04日 08:28撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/4 8:28
標高2330m地点は、夏道はトラバース気味ですが、登りの場合はどうしてもピーク方向に行ってしまいます。ただ登りではルートに復帰できるので大丈夫でしょう。下りの場合は下りすぎない事に注意が必要です。
トレースを拡大してご覧ください。下の方は間違えてピーク方向に行っています。上の方はリボン付けなどの作業をした関係でループになっています。
千枚小屋直前の急登個所。ここは夏道ではジグザグですが、積雪期はノッペリした雪面になっているので、トレースが無い場合、非常に厳しい登りになります
2013年05月04日 07:09撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/4 7:09
千枚小屋直前の急登個所。ここは夏道ではジグザグですが、積雪期はノッペリした雪面になっているので、トレースが無い場合、非常に厳しい登りになります
雪に埋まった千枚小屋
2013年05月02日 18:03撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/2 18:03
雪に埋まった千枚小屋
千枚小屋の冬期小屋の入口は、正面向かって左です。でもなんで冬期小屋の部屋を斜面側にしたのでしょうか。非常に疑問です
2013年05月02日 18:06撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/2 18:06
千枚小屋の冬期小屋の入口は、正面向かって左です。でもなんで冬期小屋の部屋を斜面側にしたのでしょうか。非常に疑問です
千枚小屋から千枚岳山頂の中間点辺りから見る赤石岳
2013年05月03日 06:49撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/3 6:49
千枚小屋から千枚岳山頂の中間点辺りから見る赤石岳
千枚岳山頂は雪は吹き飛んでいます
2013年05月03日 08:24撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/3 8:24
千枚岳山頂は雪は吹き飛んでいます
ハクサンコザクラ
2013年05月04日 13:26撮影 by  Caplio R4 , RICOH
5/4 13:26
ハクサンコザクラ
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無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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