ワンダホな高嶺の頂に〜夜叉神峠から


- GPS
- 27:55
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,867m
- 下り
- 1,713m
コースタイム
0840 夜叉神峠歩き出し
0935 夜叉神峠小屋
1055 杖立峠
1125 地形図2211m付近
1145 地形図2309m付近
1220 苺平
1300 南小室小屋
2日目
0625 南小室小屋歩き出し
0720 砂払岳
0746 薬師岳
0811 観音岳
0900 赤抜沢の頭
0940 高嶺 1000
1025 白鳳峠
1105 展望終了点
1210 南アルプス林道出会い
天候 | 1日目 晴れのち曇り 2日目 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
広河原からはシーズン中ほどではないにしろちょくちょく小型のバスが運行しているようですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特になし(白鳳峠の一部にハシゴ等あり) コースも明瞭(白鳳峠のがれ場はペイント注意) |
写真
感想
この間行くことができなかった高嶺に行きたくて今回の計画となりました。夜叉神峠から寒さ対策をして、さぁてふてふと山行の開始です。
夜叉神峠に着いたのは9時近い時間でした。
コースタイムでは5時間強ということでまぁ焦らずノンビリ歩いて行きます。
尾根に乗ってからは比較的なだらかな傾斜が続きます。それでも苺平に着く頃には結構ヘロヘロでした。へなちょこなのです。途中二箇所ほど出てくる開けた場所は地形図の標高が書かれている所で気分転換や休憩に丁度良いのです。
南小室小屋テン場にテント設営後、近くで紅葉散策と洒落込みます。
もちろん場所にもよりますが、この間行った阿弥陀南陵のほうがいい色づきだったように思いました。
さて、やはりこの山行も全て順調という訳にはいかないのです。
大事な燃料補給ができない恐れが出てきたのです。
買っておいたパンを持たずに来てしまったのです。そうです、忘れ物なのです。とりあえず小屋でカップ麺を食べ、翌日は手持ちのアルファ米のオコワ一つ。
ハンガーノックが起きる程締まった身体ではないものの、やはり空腹は辛いのです。登山は消費カロリーが激なのです。
そんなこんなで明日のためとっとと寝ました。
しかしこれまたスンナリ眠りにつけなかったのです。
シュラフを山の神用の、ボクには少々小さなサイズのものを持ってきてしまい頭まで被るとパッツンパッツンになってしまうのです。頭はともかく、突っ張った足は羽毛が潰れてしまい、朝までマイナス5度以下の寒さに耐えなければなりませんでした。
翌朝、予定よりやや遅い0630時に行動を開始し、高嶺に向かいます。
朝方、太陽がたまに流れて来る雲に隠れながらも徐々に気温を上げてくれます。
稜線に出ると人気の鳳凰山、人が多くいます。
バスの関係上、1340時までに広河原へ降りたいのです。夏のシーズン中なら頻繁に大小のバスが広河原から出ていますがこの時期は分からなかったので時刻表厳守の山行です。
高嶺には0940時頃つきました。
この頃になると空は青く風弱し、360度の展望にブラボーとワンダホの言葉が交互に出ます。
空腹と昨日の寒さなどこの展望を得るためなら何でもない事なのです。
ところが、この後さらなるアンビリバボーが待ち受けていたのです!
1000時、好展望に後髪を引かれる思いで高嶺を後にしました。
一路白鳳峠へ。
峠には1040時。
さて、あとは広河原へ一気に降りるだけ、時間も余裕です。
下り始めて間も無く、アンビリバボーは待っていました。
展望がきくコースだという事は知ってはいましたが…広いガレ斜面の両脇は一面這松の緑。その中に点々と真っ赤に紅葉した樹木。そしてそれらを前景にすっくと晴天を衝く北岳は大樺沢とバットレスを見事な錦繍で彩り鎮座しているではありませんか!
ボクは何度も何度も立ち止まりただただ見惚れました。
涙が出そうになりました。
比高にしておよそ200mの間、予想だにしなかった早川尾根南西斜面のプレゼントにまた南アが好きになったのです。
広河原からはバスがけっこう頻繁に出ているようでした。
夜叉神峠ではハラが減り過ぎてゲートのおじさんの顔がハンバーグに見えました。
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