御在所岳(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 771m
- 下り
- 904m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
注意を要する場所もあります。 |
感想
昨日は鎌ヶ岳に登り、湯の山温泉の宿に泊まった。2008年4月13日、ゆっくりと朝食を摂り、車は宿の駐車場においたままタクシーで中道登山口に行った。昨日鎌ヶ岳から下りてきて出た階段を今日は逆に上り、鈴鹿スカイラインの下をくぐって鉄梯子を上ると、「御在所岳 中登山道口」と書かれた大きな看板がある。「鈴鹿を歩く」という本には、「裏道コースを女性的な温もりのあるコースとすれば、この中道コースは男性的な厳しさのあるコース、ということができよう。したがって初心者が単独で入ることは、厳に慎んでほしいコースである」、と記されている。わたしはこの中道を一度登ったことがあるが、12月の雪の降る日で、ちょっとスリルがあった覚えがある。でも今は春、昨日の鎌ヶ岳に比べれば大したことはないだろう。頂上にはレストランもあるので余計な荷物は要らず、軽いザックを背負っていざ出発。右手の尾根に取り付くといきなりの急登で、じきに汗ばんでくる。溝状にえぐられた岩盤の道、雨が降れば危なさそうだが、天気予報では三重県は曇り。岩盤を砂利がおおっているような所ではズリズリ滑るが、昨日の鎌ヶ岳ほどの事ではない。所々、傾斜が緩やかな場所もあり一息つけるのが良い。アカヤシオやコブシが春を感じさせる。空中に浮かぶロープウェイを見上げながら主尾根を登る。大きな花崗岩がゴロゴロしている道を登り、おばれ岩に着く。この2枚の巨岩、45度に傾いているが、グラッと来たらどうなるか。この山の石は一斉に転げ落ち、山の形は一変するものと思われる。背丈以上ある花崗岩が積み重なった道を這い上がり、急坂を登る。二本の石柱が仲良く傾いて並び、その上に頭のような大石が乗っかっている不思議な石が現れる。自然の造り出す芸術作品、天然記念物に指定されてもおかしくない代物である。さらに登り岩峰に立つと、行き交うロープウェイの赤いゴンドラの向こうに、鎌ヶ岳が形の良い姿を現している。岩場を鎖にしがみつき、お尻を使い、慎重に下りる。狭い鞍部を渡ると再び急登が始まり、ハシゴあり、ロープあり、鎖場あり、でも昨日登った鎌ヶ岳に比べれば何てことは無い。人の声が聞こえ始めるともう頂上台地である。観光客に混じって展望台に登ると、眼前に鎌ヶ岳が聳え、昨日たどった長石谷も、頂上直下の荒れた肌をさらしている鎖場も、手に取るように見える。御在所岳頂上まで歩き、鎌ヶ岳を見渡せるベンチに坐る。ありんこが2匹、虫の死骸を運んでいるのを見て、じっと観察。ありんこの気持ちになって見ていると、しばし時間が経つのを忘れる。三角点のある頂上から枯れ草のゲレンデを下り、観光客を乗せたリフトをくぐってレストランへ向かう。途中に小さな湿原があり、透きとおった水の中でザゼンソウとミズバショウが花を咲かせている。一度見たいと思っていたザセンソウにこんな所で会えるとは、ラッキー。レストランで昼食、ついでに生ビール。レストランを出て、御在所周辺の案内板を見ながら、下りはどの道を行こうかと思案。「一ノ谷新道」という道があり、近くにその入口があるのでそこを下りることにする。入口に入ろうとすると丁度そこから二人連れが登ってきたので、「この道はどこへ出るのですか?」と訊ねると、「中道の入口の所に出る」と云う。わたしが登ってきた所で、来る時はタクシーを利用してそこ迄来たが、歩いて帰るには遠すぎる。一ノ谷新道は諦めて裏道を選択。「女性的な温もりのあるコース」にしては、石がゴロゴロして下りにくい道だ。ひと足ごとに足を置く場所を考えながら慎重に下る。藤内壁ではロッククライミングをしている人達をしばし眺め、とてもあんな事は出来ないと思う。途中何度も右足の古傷が痛んだが、しばらく慎重に歩いていると痛みも収まり、岩に腰掛け一服、藤内小屋の前でも一服しながらゆっくり下った。鈴鹿スカイラインの裏道登山口に降り立ち、橋の横から再び山道を下って駐車場に帰り着いた。寿亭で汗を流してから帰路についた。
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