大平山 1191m
コースタイム
6:00 7:00 7:10 8:00 10:10
――山頂――樹林入口―登山口―駐車場所
12:05 12:15 14:10 15:10 16:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
8/15(月) 桑園―中山峠―歌才オートキャンプ場・L‘PIC(泊) 12:00 15:00 8/16(火) L‘PIC―登山口駐車場所(100m)―登山口(150m)―750m小ピーク 6:00 7:00 7:10 8:00 10:10 ――山頂――樹林入口―登山口―駐車場所―桑園 12:05 12:15 14:10 15:10 16:10 20:30 |
写真
感想
8/15(月)この山は3度目である。章夫が桑園に来て、12:10出発。中山峠―留寿都―蘭越と順調に走り、黒松内に着く。歌才オートキャンプ場・L‘PICの場所がわからず、店や通行人に聞いて、L‘PICに着く。
予約する時、昨日(日)、一昨日(土)が満員で今日になったのだが、ウイークデイなのにお盆のせいか、賑わっている。入場料1人900円、テントフリーサイト1張550円也。
フリーサイトは管理棟の右手すぐの所だ。いい場所は既に占拠されている。少し奥に平らな所を見つけてテントを張る。2人だと少し窮屈だ。
年寄りから子供までの大家族がやって来て、近くに大きなテントを張っている。子供達が早速黄色い声を出して走り回っている。
夜トイレに行った時、満天星が出ていた。サイト内の外灯は10時に消される。天の川がボーと見えたが、白鳥座や北斗七星はよくわからなかった。
8/16(火)章夫がごそごそする音で目が醒める。ご飯を炊きに取り掛かるのだ。本当はもう少し寝ていたかったのだが、2人で来たのだから仕方ない。
腹ごしらえ、トイレを済ませる。まだみんな寝ていてサイトは静かだ。
テントを撤収。車のエンジンをかけてゲートに向かう。開門は7時だが、昨日頼んでおいたので、既に開いている。
黒松内の街を抜け、本目を目指し、高原の道を走る。やがて風車が見える。
本目で海岸に出て左へ。永豊を過ぎ、泊川を渡って左折、泊川の左岸を遡って行く。
宮内温泉を過ぎ、やがて砂利道となる。はやせ橋の手前で通行止となる。
RV車が1台止まっている。登山者のようだ。車を道路脇に止めて出発。
はやせ橋、これは途中で曲がったすごく長い橋だ。これを渡ると立派なトンネルがある。看板を見るとトンネルは3月に完成している。旧道が川に沿ってついているのだがトンネルを通ることにする。1227mと出ているがこっちが近いだろう。進むに従って暗くなる。そのうちに真っ暗になって全く何も見えない。曲がっているから入り口が前後とも見えない。視覚障害者のように杖で探りながら恐る恐る進む。こんなことなら旧道を通ればよかったのだ。
そのうちにやっと、行く手遥かに出口が見えてきた。
やっとトンネルを脱出。1227mだそうだが凄く長く感じた。
出口で一休み。小さな橋(湯の沢橋)を渡って少し行くと、すぐ左、山の方に道が付いている。新しく出来たようだ。盗掘監視パトロールの幟が出ている。
少し登ると、登山注意の看板が出ている。登山ポストもある。記入して出発。
欝蒼たる樹林の中、緩やかな落ち葉の道を登って行く。やがて道が狭くなり、急になり、所々ぬかって滑り易い。やがて章夫が、調子が悪い、という。減量に失敗したのだ。
引き返して、釣りをして待っているという。
1人で行くことにする。車の合鍵を章夫に渡す。急な悪路が延々と続く。下草の露でズボンが濡れる。熊もいそうな雰囲気だからひっきりなしに笛を吹く。
やがてブナ林となり、道がジグザグになって緩やかになる。
林を抜けて見晴らしがよくなる。ここは草原だが道は急な直登だ。滑るのに注意しながら草や、ロープのある所はロープに掴まり、必死で登って行く。直射日光で汗だくだ。
小ピークに着く。標高約800mだ。目の前に目を見張るようなピラミダルな山が聳えている。1109m峰だろう。その頂上近くのガレ場に5,6人の人影が動いている。ここで水のボトルを這い松の下にデポする。
一休みして登りにかかる。少し降ってコルへ。道は笹と這い松に覆われている。それを掻き分けて踏み跡を探しながら進む。尾根に出るとガレ気味となり、丈の低い草となる。
陽射しが強いのでサングラスを持って来なかったのが悔まれる
先ほど上にいたパーテイが降りて来た。中高年で男3人女2人だ。
「この上が1109m峰ですか」と訊く。「越えてその向こうだ」と。まだまだだ。
朝4時に出たという。「上はブッシュが凄い、注意したほうがいいよ」と。
やがてガレ場の斜面となり、お目当てのオオヒラウスユキソウが咲いている。もうおそいかな、と思っていたが満開だ。早速写真を撮る。
先日新聞に出ていた死亡事故はこの辺りだろうか。たいした崖ではないが、踏み外すか何かして、転落して打ち所が悪ければそういうこともありうるだろう。
尾根に出るとまた笹と這い松が道を覆っている。ピークを巻いて行くと、行く手にすぐ小高いピークが見える。あれこそ1109m峰だろう。
3年前道に迷ったのはこの辺だろう。向かいに滝が見えたが今回はない。涸れているのだろう。笹と這い松の中で道を見失い、笹と這い松を掻き分けたり、ガレ場の斜面を上下したことを覚えている。その時はガスが濃くて視界が利かなかった。
笹と這い松を掻き分けて1109m峰に着く。大平山山頂が、小さなコルを挟んで、こちらと略同じ高さに見える。計算では標高差82mのはずだが。
また笹と這い松を掻き分けてコルへ。最後少し登りかえして山頂に着く。12:05だ。駐車場から5時間かかったことになる。3時間で降りて、3時過ぎ、大体いい線だろう。
山頂は狭い草原で、山頂の標識と一等三角点の標石がある。写真を撮り、草の上にひっくり返って背筋を伸ばす。太陽がまぶしい。
咽喉を潤し、エネルギーを補給して下山だ。コーヒー牛乳と野菜ジュースが残り少なくなった。途中に水がデポしてあるから大丈夫だ。
下山はなんといっても楽だし早い。ただ、膝に負担がかからないように、杖をしっかりついてゆっくりだ。綺麗な花があるとつい止まって写真を撮ってしまう。
水をデポして置いた場所を注意していたがそれがない。うっかり通過してしまったのだ。
引き返して探す気にはなれない。残り少ない水分を大事に飲むしかない。
登りと下りでは見る方向と角度が違うから、見落とし易い。注意が必要なのだ。
急な草原を下りきって、林の中に入る。やっと直射日光から逃れ一休み。
樹林の中を延々と降って登山口に着く。3時だ。頂上から3時間かかってしまった。
車の所へは、章夫が心配しているだろうが、4時だろう。
今度はトンネルを通らず旧道を通る。川の辺の作業道だ。右側は切り立った崖で、所々大きな石が転がっている。何時落石があってもおかしくない感じだ。道の左側に寄って、足が自然に早くなる。
この道が長かった。トンネルが1227mだからせいぜい1500mだろうが、歩いても歩いてもトンネルの入り口に着かないのだ。
トンネルの入り口に着くと、コンクリートの溝を水が流れている。顔を洗い、足袋を脱いで足を水につける。
長いはやせ橋を歩いて行くと車があり、章夫がいる。安心する。
魚は釣れなかったようだ。水をもらって飲む。
帰りは章夫に運転してもらう。水をもらうため、宮内温泉に寄る。受付にいたマスターらしい人が、どうぞどうぞと快く水道に案内してくれる。地下水だから、と。
確かに冷たくて美味しい水だ。生き返った気持ちだ。感謝して辞去する。序でにパンフをもらう。1泊2食つき7500円、入浴のみ450円也、とある。
弁慶岬で、弁慶の銅像と一緒に写真を撮ってもらう。売店でシラスの佃煮とアイス最中を買う。
海岸線の229号線は景色はいいが、漁師街が沢山あり道もカーブが多くて結構走り辛い。
前に遅いトラックがいていらいらさせられる。追い越し禁止区間を脱し、急いで、ただし少しきわどい追越をする。
走ることだけ考えれば、中山峠の方を通った方が良かったかも知れない。
仁木を過ぎて農道に入ると、日が暮れてきた。
今度は1台前をパトカーが走っている。パトカーは塩谷を過ぎた所で左の道に入った。
小樽からは、高速には入らず、桑園には8時半に着いた。
感謝しています。
この山は1回目は、霧に巻かれて途中で引き返しました。2回目登頂した時は感激でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する