【過去レコ】北アルプス/熱帯性低気圧通過中の立山
- GPS
- 80:00
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,712m
- 下り
- 1,754m
天候 | 7/29曇り 7/30曇り時々晴れ 7/31雨のち暴風雨 8/1暴風雨のち曇り |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
台風が日本の南海上にあるのが心配ではあるが、夏休みに友人のY氏と、黒部湖から立山と剱岳と大日岳を登る計画。
初日は夜行列車の疲れもあるので黒部平まで。
2日目は一の越まででちょっとバテ気味、立山は翌日に空身で登る事にして雷鳥沢に下りテント設営。地獄谷観光をしてテントに潜り込む。
3日目は早くも台風の影響が出始めて朝から雨。立山には登らず、停滞する事に。午後は室堂まで買い物に。
台風は東海地方に上陸してそのまま北上、富山に抜けるコースだが、上陸とともに勢力を弱めて熱帯性低気圧に変わるとの予報。それならテントで耐えられるだろうと高を踏むも、徐々に風雨が強くなる。夕方外を覗くと20張ほどあったテントはなく、わたしたちもののだけ。みなさん早めの撤退を決めたようだが、わたしたちは粘る。
しかし甘く見ていた。夜遅くになり風雨はさらに強まりテントが飛ばされそうに。流石にこれはヤバいと感じ、避難しようと荷物をザックに詰め込んでいると突風でテントが倒されポールが折れた。
暴風の中テントをたたみ、雷鳥沢ヒュッテに逃げ込もうとするも玄関にも大勢の避難してきた人たちがあふれ、座るスペースさえない。
これは辛い、いっそのこと室堂まで逃げようと、ヘッドランプを照らして暴風雨の中を進む。暗くてよく分からないが、ときどき小石や折れた枝が飛んできているようで、体にあたっていたい。
時に地面に伏して突風をかわしながらなんとか室堂到着。テラスからバスターミナルに下りる階段で落ち着く場所を見つけようやく息をつく。ここにも登山者が避難してきている。
4日目、熱帯性低気圧は夜半過ぎ真上を通過したようだ。朝になり外に出てみるが雨は小やみになったものの吹き返しの風が強く、まだ体を持って行かれそうになる。
どうしようかと相談、テントは壊れたから荷物はコインロッカーに入れておいて、日帰りで剱岳をめざそうかとも思ったが、この風が収まらないと剱は危険だろうという判断。大日に行くにしても小屋宿泊代が学生の身には痛い。結局、剱と大日は諦めて、もう少し風が弱まるのを待って立山に登ってお茶を濁して帰ろうという事に。
数時間後、空身で浄土山、龍王山、そして雄山へと登る。別山から室堂乗越経由で戻ろうとしたが今度はどうも腹の調子がおかしい。というわけでさらに戦意喪失、雄山から一の越で室堂に下りて今回の登山終了。
結局4日間で立山に登っただけのへなちょこ登山に終わってしまった。
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