焼岳 「私、世界中にひとりきりになってしまったかも」
- GPS
- 07:00
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,193m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
焼小屋14:30−上高地バスターミナル16:50
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<旧中の湯登山道> 水などで深くえぐれており、登山道は明瞭だが歩きにくい。 利用者も少なく、熊との遭遇確率も高そうなので、オススメしない。 <新旧合流点〜焼岳山頂> 山頂直下はガレ場。噴煙口もあり。注意。 南峰は立ち入り禁止。北峰は10数人程度のスペース。 <焼岳山頂〜焼小屋> 山頂から1時間ほどはザレ場。かなり埃っぽくスリップもしやすそう。 <焼小屋> 水等の販売あり。水場はない。 <焼小屋〜上高地> 基本低木から樹林帯に移る道だが、アルミ製の10〜20mほどの垂直ハシゴあり。危険。 |
写真
感想
このころの私は登山での1日の必要水分量を理解しておらず、
そして、山は早出というルールも十分理解できておりません…
焼岳のチョイスの理由は、
・日帰りできる北アルプスでうちから最も近い
・百名山なのできっと登山道は整備されていて、登山者も多いはず
…という理由でした。単独のリスクを考えてのチョイスのハズだったんだけど…
なるだけ早く〜と思ってたのに沢渡に到着したのが9時前。
とりあえず、上高地行きのバスを中の湯バス停…釜トンネルのとこで下車。
マイカー規制の対応スタッフさんに焼岳登山口を訪ねると旧登山道を教えられる。
本来は新中の湯登山道を行く予定だったのだけど、
いい加減な性格ゆえ「教えてもらった方に行っちゃお…」と簡単に計画変更。
旧中の湯登山道は樹林帯の道。「旧」の言葉がウソみたいに明瞭です。
「これなら大丈夫」と歩みを進めると、急登になると水が流れてえぐれたような悪路に。
急な傾斜と戦いながら登りますが…2時間以上歩いているのに誰とも会わない。
「私、世界にひとりきりになってしまったのかも」
そんな気持ちが頭をよぎります。
この時から、人付き合いが苦手な自分が人恋しいと思う気持ちを知り、
ひとりでいる時間、寂しい時間があるからこそ、人といることへの喜びや感謝につながりました。
新旧登山道合流点あたりで視界が開け、穂高の山並みや焼岳の姿も見え始めます。
でも、人の姿はない…不安ではあるけど、視界が開けたことでちょっと元気に。
そうしてるうちに、山頂方面からの親子連れに出会いました。
つーか、父は靴をぐるぐるにテーピングしてるし、
小学生らしき娘っこは腕ギプスしてますけど…なんか満身創痍だ…
登山ってこんな状況でもするものなのかしら?初心者にはわかりませぬ;
山頂に近づくと岩の道、ガレ場になり、ちょっと歩きにくくなり、
煌煌と照る夏の日差しに喉が渇いてきます。
実は500mlしか持参しておらず、山頂手前で水はかなり減っていました
不安はありつつも、下山路に焼小屋があるので購入は出来ると思い、へとへとこ気ながら歩きます。
乗越的なとこに出ると青々とした火山湖がみえ、気分も晴れやか。
山頂付近には10人ほど登山者がいたでしょうか。
百名山といいつつも、穏やかで静かな山頂。
真北をみると稜線上に大きな山小屋が見えています。
広域の地図も持ってないし、基礎の地形や地理を知らないので、
小屋のことを他の方に聞くと「西穂山荘ですけど…今からじゃムリだよ?」って…行きませんてば!
山頂でこの頃マイブームの赤飯おにぎりを食べて、いざ下山。
山頂直下、中尾平方面に向かうザレ場はすごいいやでした。
滑るし、埃っぽい。他の登山者さん方も苦労中。
で、私はというと、水が尽き、「小屋はまだか」状態でした;
焼小屋は低木〜樹林帯に入るような場所にあり、隠れていて見えないため不安。
でも、えっちらおっちら歩いて、やっと小屋に到着!念願の水にありつけました。
小休止のあとはひたすら上高地へ向かいます。
垂直のハシゴは全然平気でしたが、下りは飽き始めたことと、
ふと熊が怖くなったため、歌を歌いながら歩くことに。
で、調子こいてたら、後ろから焼小屋の歩荷さんが;はずかし!
と、慌てたら、木の根っこに足が挟まって動けない…うわ、ベタだな。
「すみません〜、足ひかかって抜けないんで待ってね」とお願いして、なんとかひっこぬけました。
時間はかなり進み、17時に上高地に到着できるかどうかというところ。
「今のペースなら17時頃には到着できますね。頑張って」と励ましを受け、抜いていただきました。
傾斜がゆるやかになり、登山道に沢が見え始めると、上高地はもうすぐ。
そして、上高地でクリームチーズソフトが食べたいゆえにレストラン閉店17時までに着きたい!
必至こいて到着した上高地。16時50分でした。
レストランに行ってソフトクリームを注文すると、
「ごめんね。今日はもう閉店なの」ということでした。残念。
反省点一杯の山行でしたが、充実もしてました。
<反省点>
・予定ルートを変えてしまって苦労した。
・水の携帯量が少ない。
・十分な早出が出来ていない。
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