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Yamareco

記録ID: 2404729 全員に公開 ハイキング 北陸

池の原湿原〜風量計建設予定地〜若越国境尾根☆湿原と山毛欅の回廊へもう一度

情報量の目安: S
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日程 2020年06月21日(日) [日帰り]
メンバー
天候晴れ後曇り
アクセス
利用交通機関
車・バイク
一台は山登山口にデポ
もう一台で黒河林道のアシ谷支線入口に
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
7時間22分
休憩
7分
合計
7時間29分
Sスタート地点08:5414:37芦谷山14:4215:15茶屋谷山15:29山ルート分岐15:3016:22山ルート登山口16:2316:23ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
アシ谷林道は三ヶ所で大きく崩落しているが注意して巻く。・806東尾根はユズリハ等の藪尾根で獣道を辿る。稜線は登山道あり。
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図 [pdf]

写真

駐車地から快晴の野坂岳(n)
2020年06月21日 08:01撮影 by DSC-HX60V, SONY
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駐車地から快晴の野坂岳(n)
2
黒河林道アシ谷支線(n)
2020年06月21日 08:55撮影 by DSC-HX60V, SONY
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黒河林道アシ谷支線(n)
1
林道アシ谷支線に入るといきなり林道が崩落 (y)
2020年06月21日 09:13撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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林道アシ谷支線に入るといきなり林道が崩落 (y)
林道をショートカットすると林の中に大きな炭焼き窯 (y)
2020年06月21日 09:25撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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林道をショートカットすると林の中に大きな炭焼き窯 (y)
1
周囲には美しい自然林が広がる (y)
2020年06月21日 09:26撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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周囲には美しい自然林が広がる (y)
5
またもや林道は大きく消失 (y)
2020年06月21日 09:37撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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またもや林道は大きく消失 (y)
対岸に渡ったところで崩落地を振り返る (y)
2020年06月21日 09:40撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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対岸に渡ったところで崩落地を振り返る (y)
岩肌に咲くヤマツツジ (y)
2020年06月21日 09:52撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岩肌に咲くヤマツツジ (y)
4
崩落した花崗岩の砂礫に埋もれる林道 (y)
2020年06月21日 10:00撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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崩落した花崗岩の砂礫に埋もれる林道 (y)
林道沿いには多くのギボウシの花 (y)
2020年06月21日 10:02撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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林道沿いには多くのギボウシの花 (y)
4
小瀧と林道の崩落地 (y)
2020年06月21日 10:03撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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小瀧と林道の崩落地 (y)
林道から夕暮山の展望 (y)
2020年06月21日 10:19撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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林道から夕暮山の展望 (y)
1
池の原湿原の南端に (y)
2020年06月21日 10:32撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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池の原湿原の南端に (y)
1
いよいよ湿原に (y)
2020年06月21日 10:36撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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いよいよ湿原に (y)
2
湿原の卵(n)
2020年06月21日 10:34撮影 by DSC-HX60V, SONY
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湿原の卵(n)
2
湿原の蝶(n)
2020年06月21日 10:43撮影 by DSC-HX60V, SONY
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湿原の蝶(n)
1
湿原 南方向(y)
2020年06月21日 10:55撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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湿原 南方向(y)
1
池の原湿原、北から南方向 (f)
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池の原湿原、北から南方向 (f)
1
湿原 北方向(y)
2020年06月21日 10:56撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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湿原 北方向(y)
3
池の原湿原、南から北方向 (f)
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池の原湿原、南から北方向 (f)
1
池の原湿原、真上から (f)
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池の原湿原、真上から (f)
4
再び林道を南下すると激しく陥没(n)
2020年06月21日 11:26撮影 by DSC-HX60V, SONY
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再び林道を南下すると激しく陥没(n)
若越国境尾根のピークca840mを目指して尾根を登る (y)
2020年06月21日 11:57撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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若越国境尾根のピークca840mを目指して尾根を登る (y)
3
激藪なのに皆さんスイスイ(n)はついていけない
2020年06月21日 11:53撮影 by DSC-HX60V, SONY
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激藪なのに皆さんスイスイ(n)はついていけない
尾根上の展望地より東に乗鞍岳 (y)
2020年06月21日 12:14撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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尾根上の展望地より東に乗鞍岳 (y)
南には芦原山 (y)
2020年06月21日 12:14撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南には芦原山 (y)
一瞬でも展望があるとホッとする。芦原山と三国山(n)
2020年06月21日 12:15撮影 by DSC-HX60V, SONY
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一瞬でも展望があるとホッとする。芦原山と三国山(n)
尾根上部では樹高の高い山毛欅の壮麗な林に (y)
2020年06月21日 12:44撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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尾根上部では樹高の高い山毛欅の壮麗な林に (y)
3
山毛欅の梢から落ちる木洩れ陽 (y)
2020年06月21日 12:55撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山毛欅の梢から落ちる木洩れ陽 (y)
1
ca840mピークにてランチ休憩に (y)
2020年06月21日 12:58撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ca840mピークにてランチ休憩に (y)
飲茶を料理 (y)
ご馳走さま(n&f)
2020年06月21日 13:18撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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飲茶を料理 (y)
ご馳走さま(n&f)
7
再び山毛欅の回廊を辿って (y)
2020年06月21日 13:44撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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再び山毛欅の回廊を辿って (y)
1
休憩後に風力発電計画で危機のブナ林へ(n)
2020年06月21日 13:46撮影 by DSC-HX60V, SONY
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休憩後に風力発電計画で危機のブナ林へ(n)
4
樹間より望む野坂岳 (y)
2020年06月21日 13:51撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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樹間より望む野坂岳 (y)
3
壮麗な山毛欅の林を歩くflatwellさん (y)
2020年06月21日 14:22撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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壮麗な山毛欅の林を歩くflatwellさん (y)
4
尾根の西側斜面には大きなトチノキ (y)
2020年06月21日 14:27撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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尾根の西側斜面には大きなトチノキ (y)
3
山毛欅の大樹とflatwellさん (y)
2020年06月21日 14:28撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山毛欅の大樹とflatwellさん (y)
4
木漏れ日のブナ林、芦谷山直下にて(n)
2020年06月21日 14:33撮影 by DSC-HX60V, SONY
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木漏れ日のブナ林、芦谷山直下にて(n)
5
野坂岳。山頂付近の植林の下に見えるのが野坂平。ここは積雪期は雪原になる (f)
https://youtu.be/OCEzoH8G3fo
2020年06月21日 14:43撮影 by FinePix XP130 XP131 XP135, FUJIFILM
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野坂岳。山頂付近の植林の下に見えるのが野坂平。ここは積雪期は雪原になる (f)
https://youtu.be/OCEzoH8G3fo
2
茶屋谷山への鞍部には数多くのコアジサイの花 (y)
2020年06月21日 14:57撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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茶屋谷山への鞍部には数多くのコアジサイの花 (y)
3
コアジサイの中を下るnaojiroさん (y)
2020年06月21日 15:07撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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コアジサイの中を下るnaojiroさん (y)
4
茶屋谷山 四等三角点
わかりにくい柱石の場所をnaojiroさんが教えて下さる (y)
2020年06月21日 15:18撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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茶屋谷山 四等三角点
わかりにくい柱石の場所をnaojiroさんが教えて下さる (y)
山ルートを下山。「山」とは集落の名前のこと (f)
2020年06月21日 15:29撮影 by FinePix XP130 XP131 XP135, FUJIFILM
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山ルートを下山。「山」とは集落の名前のこと (f)
山コースのブナの巨樹とyamanekoさんご夫妻(n)
2020年06月21日 15:34撮影 by DSC-HX60V, SONY
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山コースのブナの巨樹とyamanekoさんご夫妻(n)
5
サルトリイバラの藪の中に笹百合が一輪 (y)
2020年06月21日 15:41撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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サルトリイバラの藪の中に笹百合が一輪 (y)
9
山コースの尾根からは終始好展望
正面には夕暮山と岩籠山 (y)
2020年06月21日 15:42撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山コースの尾根からは終始好展望
正面には夕暮山と岩籠山 (y)
2
乗鞍岳から岩籠山への尾根 (y)
2020年06月21日 15:42撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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乗鞍岳から岩籠山への尾根 (y)
1
敦賀湾の展望 (y)
2020年06月21日 15:43撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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敦賀湾の展望 (y)
5
山アジサイも (y)
2020年06月21日 16:16撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山アジサイも (y)
1
最後は沢の上の細い木材の上を渡って山登山口の駐車場へ (y)
2020年06月21日 16:24撮影 by E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
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最後は沢の上の細い木材の上を渡って山登山口の駐車場へ (y)
1

感想/記録

ある日yamaneko氏より「もう一度あの湿原へ行きませんか」とのお誘いが入る。長靴がないと入れない湿原だったのでリベンジしたいようだ。私ももう一度訪れたい場所があるので同行させてもらうことにした。湿原の感想はyamaneko氏にお任せしたい。


【風力発電計画について】
今回訪れた芦谷山から庄部谷山への尾根と、庄部谷山の南北の尾根に風力発電の建設計画があり、着々と進められている。この尾根を伐採して林道を整備し、20〜25基の風車を建設するという。それに先立ち、風力観測用の40m鉄塔を立てるそうだ。今回、その現場を見てきた。伐採される木々にテープが巻かれ、その姿は悲しみに満ち溢れていた。

ここはブナの大樹が豊富な山だ。貴重な尾根を荒らされるのは心が痛む。新庄変電所に近いという理由で目を付けられたようだが、はたしてこの場所に風車は必要だろうか。原発や火力発電から自然エネルギーに変えることはCO2削減になって望ましいことではあるが、山林を伐採してしまったらCO2を増やすことになり意味がない。自然を壊さなくてすむ適地がほかにあるのではないか。もっと自然を大切にしてほしいと願うのは私だけだろうか。

現在、風力発電所の建設計画は福井県内に3ケ所ある。
“浜新庄ウィンドファーム計画(芦谷山〜庄部谷山および庄部谷山の南北の尾根)
⇒掌眛遽杼哀Εンドファーム計画(福井滋賀県境栃ノ木峠〜音羽山および南北支尾根)
J^ 大野・池田ウインドファーム事業(能楽の里牧場跡〜部子山〜銀杏峯〜東尾根)
いずれ福井県は風車だらけになるかもしれない。

芦谷山〜庄部谷山 2018.11.18撮影

感想/記録

yamanekoさんから黒河の湿原を覗いてみませんかと誘われる。flatwellさんも風力発電予定地を確かめたいとのこと、自宅から近いので喜んで同行させていただくことにしました。flatwellさんは気さくな方で、何度もメールをしているので初めてのような気がしない。

黒河林道アシ谷支線は十数分でクルマが入った形跡がない。荒れ放題で3箇所で激しく崩落している。湿原は鬱蒼とした樹林の中にポッカリと穴が開いたようにあった。

さて、yamanekoさんが提案された芦谷山南のCa830ピークの東尾根にチャレンジ。激藪の登りで年寄りにはキツかった。足が攣りそうになり後悔しながら這う這うの体でよじ登った。皆さんに迷惑をかけてしまいました。尾根でランチ休憩、yamanekoさんから飲茶(美味しかった)をいただいていると、チリンチリンと芦谷山方向から音が聞こえてきた。ひょっとして?と思ったらやはりyonedaさんだった。初見なのでご挨拶させていただく。yonedaさんからは、症部谷山から芦谷山の尾根を歩くと聞いていたので、会えないかと連絡を入れておいたのだが、果たして会えてよかった。

flatwellさんが見たいと言われた風況観測タワー予定地まで同行した。あとは楽しい爽快なブナ回廊の尾根歩き、前回はガスが漂って幻想的だったが、今回は木漏れ日差し込む深緑ブナを存分に楽しめた。やがて重機が入って工事が始まるのかと考えると心が痛む。
flatwellさんyamanekoさんyamaizuさん、鈍足の私に合わせていただきありがとうございました。

感想/記録

野坂山地の地図を紐解くと、芦谷山の東麓に広がる湿原が否が応でも目に入るだろう。しかしインターネット上でもこの湿原に関する情報は驚くほど少ないが、この湿原こそが黒河川の名前の由来とされる。炭焼きを生業とする治郎左衛門がこの池の原と呼ばれる池の魚を食べたところ竜になってしまった。その後、池の水が枯れ池に棲めなくなり、竜が滝から落ちて死に、その黒い血が川に流れたという伝説に由来するらしい。

この湿原の数少ない古い記録によるとノハナショウブやカキランがみられるとある。これらの花の花期となる6月の下旬にこの湿原を訪れたいと思いつつも、例年、4月から6月はほとんど週が出張の予定で埋めつくされる。それが今年はコロナ禍により全ての予定がキャンセルとなり、この時期に湿原を訪れる機会が訪れた。

前回この湿原をflatwellさんと共に訪れたのは約一年半前の晩秋の季節だった。その時は折戸谷から入り、新庄乗越からは完全に藪化した廃林道を経て、黒河林道の芦谷支線を北上してこの湿原にたどり着いたのだった。今回はまずは林道アシ谷支線を北から南下することにする。

naojiroさんの車を山コース登山口にデポし、林道アシ谷支線入口からスタートする。林道は最初こそ広葉樹の緑のアーケードから始まるが、小さな谷を越えるところで忽然と林道が消失している。谷の反対側には林道の続きが見えるが長さは20m近くに渡り、空中に消えたかのようだ。

林道が北に大きく曲がる地点に来ると、林道の平坦な樹林の中に入ってゆく微かな踏み跡があるように思われる。林道をショートカットすべく、踏み跡を辿ると林の中に忽然と炭焼き窯の跡が現れる。池の原湿原の伝説にもあるように元来、炭焼きが盛んなところだったのだろう。これまで見た炭焼き窯の中では最大級のものに思われるが、その大きさに一同で驚く。林道が作られるよりも遥かに前のものだろう。

なだらかな斜面を登り再び林道に復帰すると、林道の傍らでは多くのギボウシが咲いている。ヤマツツジは完全に終盤だ。林道が徐々に高度を上げると、所々で展望が広がり、北東の方向には夕暮山と岩籠山を望む。

湿原が近づくと林道から湿原を見下ろすことが出来るものかと期待していたが、林道からは随所で谷を展望は得られるものの樹々に阻まれて湿原を上から眺めることは能わない。果たして地図に記載されているはずの湿原があることを予想することすら困難だろう。

湿原の南側に林道から東に伸びる尾根がある。ここが湿原の入り口であるが、目印も何もないので知らなければ通り過ぎてしまいそうな場所だ。尾根に入るとすぐに北側の斜面から湿原の南端に下るが、樹々に遮られて湿原の光景は見えない。

ここで長靴に履き替えて反時計回りに湿原を東側から回り込むと、樹の陰から平らな湿原が現れる。湿地の泥濘みに嵌ると足元は容易にくるぶしの辺りまで沈み込む。しかし、泥濘みの先には何とも美しい草原が広がっているのだった。flatwellさんがドローンを飛ばして、湿原の全容を空撮して下さる。期待した花々は全く見当たらなかったが、湿原の環境が変化してしまったのかもしれない。しかし、別天地のような初夏の美しい湿原の光景に出会えただけでもここを訪れた甲斐があったものだ。

湿原を後にすると、今度は林道芦谷支線に入る。ここで林道がアシ谷支線から芦谷支線と名称を変えるのには理由がある。この湿原の南の分水嶺を境に北に派生する谷はアシ谷、南に向かう谷が芦谷となっている。発音は同じであるが林道も分水嶺より南側ではアシ谷ではなく芦谷支線となるのである。

この芦谷の源流は昔は池の原湿原に流れ込んでおり、伝説にもあるように元来はここは池だったらしいが、河川争奪現象により川が南の谷に流れ込むようになったために、池が湿原となったのが池の原湿原ということになるらしい。

flatwellさんのご希望もあって風力発電のための風力観測計が設置される予定のピークを目指すことにする。その前に芦谷山を経て三国岳から野坂岳に至る尾根、かつての若越国境尾根に登ることになるのだが、この林道からこの国境尾根に乗るルートが問題である。前回の山行では池の原湿原のすぐ北側からp792を目指して尾根を登ったのだが、このルートは藪漕ぎがかなり厳しい。p792から北西に伸びる尾根の方が藪はマシという情報を得てはいるのだが、林道をこの尾根の取付きまで戻るのも距離は短くはない。標高点802mのある庄部谷山への尾根のジャンクション・ピークの北側のピークca840mから東に派生する尾根を登るのはどうだろうかとご提案申し上げる。

この尾根に関する情報も全くないが、等高線もそれなりに混み合っており、そう簡単なルートではないことが予想される。尾根の取付きは鬱蒼とした薄暗い樹林が広がっている。林床には馬酔木などの低木が繁茂しているが、その間を縫うように登ってゆく鹿のものと思われる獣道を辿って尾根の取付きの急斜面を登る。

取付きの急登を過ぎるとca550mのあたりで尾根の傾斜は緩やかになる。しかし、むしろ問題はここからであった。尾根芯にはユズリハやリョウブの濃厚な藪が頻繁に現れる。尾根を左右に藪を避けながら進むが、斜面の傾斜が増し、さらに斜面から水平に生え出す低木の樹々のせいで進むのが困難になると尾根芯の藪を漕いで進まざるを得なくなる。我慢の登りが続くが、前回flatwellさんと池の原湿原を訪れた際、湿原の北からp792に登る尾根の濃密な藪に比べればこの尾根の藪は大したことはないという印象はflatwellさんと一致する。

やがて尾根の上部に至ると下草の間を辿る鹿の踏み跡は登山道のような明瞭な道となる。稜線が近づくにつれ下生もなくなり、あたり一面は樹高の高い山毛欅の壮麗な樹林が広がるようになる。斜面に次々と現れる山毛欅の大樹に見惚れつつ、稜線に近づいてゆく高揚感に浸る。柔らかい木漏れ日を落とす山毛欅の樹林は濃い霧が立ち込めていた二週間前とはまるで違う光景だ。

ピークca840mに至ると13時前、美しい山毛欅が取り囲む小さな山頂広場はランチ休憩をとるに格好の場所に思われる。早速にも調理具を広げ、肉饅を蒸し始めると、芦谷山の方からチリンチリンと熊鈴の音が聞こえる。山毛欅の回廊の陰から現れたのはyonedaさんであった。人に会うことが期待できないようなこの山中で偶然にもお目にかかれるのは何とも嬉しい限りだ。

ランチ休憩を終えると庄部谷山へと続く尾根に入り、ca830mの広い台地状のピークを目指す。リョウブの低木の間を進みピークの北東端にたどり着くと途端に山毛欅の樹林が広がるようになる。そして山毛欅の大樹に伐採のマーキングのための黄色いテープが巻かれている光景を再び目にする。風力発電のための風力観測計が設置される予定の場所だ。無機的な建造物を建設するためにこの美しい山毛欅の樹林を伐採される日が近いかと思うと何とも胸苦しくなるような無念を覚える。

少しでもこの美しい山毛欅の光景を目に焼き付けることを願いつつ、風力緩速計の建設予定地を後にする。再び国境稜線に戻ると芦谷山にかけて山毛欅の回廊を辿る。広々とした尾根の西側斜面には山毛欅の間にトチノキの大樹も現れる。

芦谷山の山頂の北のピークca840mはその直前で右手に大きく曲がらなければならないところだが、テープが目立たない場所についているので、道を知悉していないとわかりにくい。前回の山行でnaojiroさんとお会いした場所でもある。naojiroさんは即座に曲がるポイントを認識して、誘導して下さる。

茶屋谷山にかけての暗部に入ると、山毛欅の樹林の林床を埋め尽くすように一面にコアジサイの花が咲いており、林の中にはコアジサイの濃厚な香りが漂う。二週間前にここを歩いた時には全くといってもいいほどコアジサイは咲いていなかったが、わずかな間に季節の進んだようだ。

三角点のある茶屋谷山を過ぎて尾根を北上する。樹間からは時折、東に夕暮山と岩籠山を垣間見る。この尾根から岩籠山を眺めた記憶がないのだが、よくよく考えるとここの尾根を歩いた時はいつも霧の中で眺望に恵まれたことがないのだった。

山コースで国境稜線を訣れて山毛欅の樹林を下るとまもなく送電線鉄塔のある尾根に出る。途端に眼前には乗鞍岳から岩籠山にかけての稜線と敦賀湾の眺望が広がる。ふと登山道脇の草叢の中にひっそりと身を隠すように咲いている一輪の笹百合があることに家内が気がつく。写真を撮ろうと思いてを伸ばすと腕に痛みを感じる。笹百合の周りはその清楚な花を護衛するかのようにサルトリイバラが取り巻いているのだった。

ここからは送電線に沿って眺望を眺めながら尾根を下降する。敦賀湾の海を見ながら下降するのは気持ちの良いものだ。時間を感じることなく尾根の下部の送電線鉄塔にたどり着いてしまったように思われる。最後は沢沿いを下降して、登山口に下る。駐車場のすぐ上でも林道は流されてしまったのだろう。少しでも増水したら流されてしまいそうな木材の上を渡って駐車場にたどり着く。

今回訪れた風力観測計の建設予定地となるca840mのピークはわずか二週間ほど前の山行でもnaojiroさんにお付き合い頂いたところであり、naojiroさんはここを訪れるのはこのひと月ほどの間に三回目となるが、改めて今回の山行にお付き合い頂いたflatwellさんとnaojiroさんに深謝したい。そしてこの文章を読まれた方がflatwellさんの空撮動画による美しい湿原の情景をお楽しみ頂けることを嬉しく思う。
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この記録へのコメント

登録日: 2013/10/13
投稿数: 375
2020/6/28 0:24
 ありがとうございました
yamanekoさん、yamaizuさん、flatwellさん、naojiroさん、こんばんは。
遅いコメントで失礼します。
7/21は、山でお会いできて、よかったです。ちょうどお食事中にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした。それで、お裾分けいただき、ありがとうございました。

レコ拝見させていただきましたが、黒河林道(支線の方だけ馬もしれませんが)荒れているんですね。今回、庄部谷山・芦谷山歩きましたが、野坂岳〜三国山も繋ぎたいなと思っているのですけど、黒谷林道は新庄乗越よりもっと北で通行止めとか(naojiroさん情報)とか一人では難しそうですね。

池の原湿原は、あまり花とかなかったようで、少し残念でした。でも、バリルートで、芦谷山のほうまで登られるのはすごいなあと思います。私そこまでのスキルがないので、皆さんを尊敬してしまいます。
登録日: 2017/10/26
投稿数: 608
2020/6/29 7:12
 Re: ありがとうございました
yonedaさん コメント有難うございます。
こちらこそ、yonedaさんとお会い出来るタイミングで国境稜線まで登ることが出来て良かったです。

野坂岳から三国山の縦走をお考えになるなら黒河林道の車止めに自転車をデポして、黒河峠からそこまで歩く・・・というのも可能ではないでしょうか。先日のnaojiroさんの新庄乗越へのレコで車止めの地点がわかります。あるいは公共交通機関を使って、朝の小浜線で粟野の駅から歩けば、下山後はマキノ駅までバスが使えるのではないでしょうか。三国山は山頂を挟んでガラリと林相が変わり、小さな池が点在する山毛欅の林は美しいところだと思います。

林道芦谷支線から稜線までの尾根を登るのは特別なスキルが要求される訳ではありませんのでyonedaさんでも間違いなく登れると思います。
登録日: 2014/12/11
投稿数: 317
2020/6/29 14:58
 Re: ありがとうございました
yonedaさん、先日はタイミングよくお会いできてよかったです。

野坂〜三国縦走の提案です。
美浜町新庄地区の奥に松尾という集落があり、さらに奥の折戸谷を遡ると赤坂山の登山口があるのでそこへチャリをデポします。野坂いこいの森から野坂岳へ登って三国山まで縦走し、さらに赤坂山へ行って折戸谷へ下山します。そこからチャリでいこいの森へ戻ります。歩きもチャリも長いですが、一人ならこれがいちばん楽だと思います。27号線バイパスをチャリで通れるかはわからないのでnaojiroさんに聞いてみてください。
では頑張ってね〜。

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