【雲取山】紅葉&富士山でまったりテント泊
- GPS
- 30:07
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,607m
- 下り
- 1,610m
コースタイム
6:15 駐車場 6:40
6:45 登山口
8:30 堂所 8:40
9:45 七つ石小屋下 9:55
10:45 巻き道でブナ坂 10:50
11:40 奥多摩小屋
12:00 テント設営 泊
【二日目:11/3】
4:40 雲取小屋
5:10 小雲取山 5:20
5:35 避難小屋
5:40 雲取山山頂 6:10
6:45 奥多摩小屋テン場 8:55
朝食・テント撤収
9:00 奥多摩小屋
9:25 ブナ坂
9:40 七つ石山山頂 9:45
10:10 七つ石小屋 10:15
11:15 堂所
12:15 登山口
12:20 駐車場
天候 | 11月2日(金)快晴、夕方より風あり 11月3日(土)晴れ、雲多し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鴨沢バス停近くに公衆トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口〜堂所】 ・杉植林の中の歩きやすい登山道 ・肩斜面の細い個所あり、すれ違い時注意 【堂所〜七つ石小屋下分岐】 ・この時期、紅葉のベストビューポイントが続く ・特記する危険個所は無いが道が細いところがあり、 すれ違い時要注意 【七つ石小屋下分岐〜ブナ坂】 ・七つ石山の巻き道 ・歩きやすい登山道だが、道の細い個所は注意 ・谷あいの紅葉は見ごろ 【ブナ坂〜奥多摩小屋】 ・開けた石尾根の広い登山道 ・2〜3あるピークには巻き道もある ・開けた青空の中に富士山が見もの 【奥多摩小屋〜雲取山山頂】 ・小雲取山の手前が急登 ・避難小屋下までの石尾根道は広くて歩きやすい ・避難小屋から右に上がったところが山頂 ・避難小屋近くにトイレあり <復路に通ったコース> 【ブナ坂〜七つ石山山頂】 ・登り始めはなだらか ・中盤よりジグザクの急登 【七つ石山山頂から七つ石小屋】 ・七つ石小屋までに鷹巣山方面への分岐が二か所 ・狭くて急な下りが続く ・小屋手前の水源からの小道は水が流れている 【七つ石小屋〜近道分岐】 ・小屋からマムシ岩手前までの近道 ・背丈ほど藪道が続く |
写真
感想
今年のテン泊納めをどこにしようかとヤマレコ山行記録を参考に検討。
8月末に下見して来た北八ヶ岳も候補に八ヶ岳周辺をいろいろと検討。
しかし、どこもかなり気温が低くなっている模様、
モンベル#3ダウンシュラフではかなり不安、それに東日本に寒波、
東京でも木枯らし1号か、という天気予報である。
八ヶ岳方面のテン泊は来期とし、今回はテン泊デビューした雲取山に決定。
20Kg近くの重荷を担いでテクテクと5時間の登りは若干気遅れするところであるが、
紅葉の最盛期とテントの中からでも雄大な富士山を拝める魅力に駆られた。
それに今回の一番の目的はまったりとしたテント生活を過ごすこと。
仕事からの帰宅後、日本シリーズをテレビ観戦してからの山行計画、
結局山支度を終えたのが夜半過ぎの2:00時になり、
二時間程の仮眠で4:30に家を出発。
途中、鳩ノ巣駅近くのコンビニで食糧を少々補充して6:10過ぎに
【小袖乗越駐車場】(私有地)に到着。
平日とは言え、連休前日にしては意外に少なく到着時点で10台程であった。
身支度をしている周囲の方々の様子を伺うと、テン泊支度はどうやら私だけのようだ。
今回はテーブルや椅子などを省き結構軽量化を図ったつもりであったが、
防寒対策の衣服が増えた分、結局いつもと変わらずの重荷となった。
その重荷をフラ付きながら背負って6:40に出発。
天気は上々、日の出直後に青空、微風、絶好のテン泊日よりである。
歩き始めはテンションもあがり、好調な足取り、来て良かった。
ところが30分度過ぎた頃からゼイゼイし始め、息があがった、
やはり寝不足が答えている。
5分程呼吸を整え、紅葉を目出ながら写真撮影、
その間隔が、20分、15分と、段々と頻繁となり、
【堂所】に着くころにはすでに体力をかなり消耗。
一度、ザックを下し体勢を整え再出発。
この【堂所】から【七つ石小屋下】までのコースが紅葉の真っ盛り。
とても美しい、赤・橙・黄、色鮮やかな木々が青空に映え、本当に美しい。
淡い黄緑色の若葉の様な葉も眩しい光を透して、これまた美しい。
紅葉の美しさに励まされ、写真撮影しながらのゆっくりペースで、
七つ石山を巻きながら、ヘロヘロとなりながらも【ブナ坂】に辿り着いた。
ここまで来ると石尾根コースで視界も開け、【奥多摩小屋】まであと僅かなはず。
すぐに富士山が視界に飛び込んで来て、テンションがあがる。
やはり、富士山は雄大で美しい。思わず何枚もシャッターを切った。
何といってもどこで見ても【富士山】だと誰でもわかるところが素晴らしい。
そうこうしているうちに【奥多摩小屋のテント場】に着いた、正午前である。
まだ一張りも無い、人影も全く無い、一番乗りである。
ベストポジションにザックを下し、さっそく小屋に手続しに行った。
前回は、とても無口な感じのお兄さんだったが、
今回はとても親切で愛そうの良いおじさんであった。
掃除中だった小屋の中も見学させてもらった、
入口から見えているスペースが共同の居間で自炊の食事スペース、
その奥の引き戸の奥が二段式の睡眠スペース、かなり広い、
100名くらいは大丈夫とのこと、寝具は雲取山荘と同じの羽毛布団とのこと。
少しうす暗く、冷んやりとしているが小屋の外見に比べると整然としている。
テン泊は一人\400也、小屋は自炊素泊まりで暖房付きで一人\3,500也。
「テントが寒かったら、夜、遊びにおいで、暖かくしておくから。」
とても親切な心強いお誘いを頂戴、今のところ泊まり客はひと組とのこと。
小屋泊まりは軽荷で来られる魅力もあるが、
やはりテント泊の充実感のほうが上かな。
そうそう、小屋にDOCOMOの中継アンテナが設置されたとのこと、
確かにテントサイトは圏外であっても小屋付近に来ると三本立ちであった。
1本\500(空き缶の処分代込)で缶ビールを購入して、
テントサイトに戻り、テントを設営し、
水を2Lの容器に汲んで来てテン泊準備完了。
湯を沸かし、ランチのカップ麺の準備をしている間に、
コンビニで買った焼き竹輪でビールを一気呑み、昼間から最高ッス。
体力を消耗し切っていたパサパサな身体に栄喜が潤った。
同時に睡魔に襲われ、テントへ直行、バタンキュー、これまた最高ッス。
小一時間ほど爆睡、気がつけば明るい日差しを思いっきり浴びている
テント内は30度近くで汗ビッショリ、喉が渇き目を覚ます。
未だ14:00前、となり近所にテントが二張り立っていた。
どちらも、ご夫妻ペア。結局、林間のサイトにはこの三張りのみ。
この日は、ソロ、グループなど合わせても十張りくらいであった。
【雲取山頂】アタックするには未だ充分な時間ではあったが、
まったりした気だるさが心地よく、
一度脱いだシューズを履く気になれず、再び、テント内へ潜り込む。
ズボンとCW-Xタイツも、ユニクロヒートテックタイツとフリースズボンに
着替え、すっかりリラックスモードでラジオを聴きながら、
チーズとワインのラッパ飲みで居眠りタイム、まさに最高のひと時。
16:00ころまでうたた寝して、小屋近くのトイレに立つと、
陽はまだ充分あるものの少し冷んやりして来た。
夕暮れ間近で富士山も薄らとして来た、それもまた美しい。
カメラ片手にサンダル履きの散歩スタイルで周りを散策していると、
少し離れた6〜7人の若者のグループが宴会準備、
あちこちのテントでランプを着け始め、夕食の支度を始めている。
隣のテントのご夫妻も雲取山頂から戻り、素早く夕食の準備をし、
完成するとのテントなかで食事を済ませた様子。
気が付くと17:30で、辺りはすっかり暮れてきた。
そんなに空腹感は無かったが、夕食の準備のため湯を沸かす。
メニューは湯でもどすだけのドライカレーとカップ麺、
竹輪の残りとバーボンウィスキー、簡単である。
夕食時に少し風が出てきた、さすがに冷えて来た。
ちゃんと後片付けしないとシカが寄ってくるとの話だったので、
食後、素早く後片付けをし、テントに入り、シュラフに潜り込む。
残ったウィスキーをチビチビ舐めながら、タブレットの地図ソフトで
本日の足跡を確認しながら、明日のコースを検討。
先ずは、雲取山頂でご来光を見てから、帰りのコースを決めることにする。
エネループでタブレットの充電をセットした際に、
試しにワンセグをオンにしたら、NHK、TBS、TV朝日がクリアに視聴できた。
見る番組も無かったのでラジオに切り替え、ウィスキーを飲みほした。
風がかなり強くなり、テントも揺れたが酔いもあって、気にせず眠れた。
3:00頃に目が覚めた、心身ともに完全充電、タブレットもフル充電。
気温はー5度くらいであったが、テント内は全く寒くなかった。
ウレタンマットとエアーマットの二枚敷きが功を奏した。
テント内でゴソゴソと着替え、日の出前の寒さ対策のため、
CW-Xタイツの上からヒートテックタイツの二枚重ねにしてみた。
ザックからニット帽とスキー手袋を取り出し、完全装備で、
4:30に出発した。
外はまだ風が強く寒い、暗闇の中、初のヘッデン歩行で慎重に歩く、
空荷で足取りも軽く、30分ほどで【小雲取山山頂】に着いたのだが、
手前の急登のところで、やけに足が縺れた。
タイツの重ね着のせいである、思案した結果、辺りも暗く、
人気も無いので、ここで脱ぐことに決めた。
土手の岩に腰かけ、シューズを脱ぎ、石の上に足を置き、
先ず、ズボンを脱ぎ、立ち上がってヒートテックタイツを脱いだ、
ここでバランスを崩し、足を地面に着くと、ザクっとした霜柱の上であった。
脱いだタイツで靴下の裏に着いた霜柱を叩き落としている時に、
もし、ここでクマにでも遭遇したら、何と言い訳しようかと、
情けない格好のまま余計なことが頭の中を過った。
ここでの教訓として、「原則、タイツの重ね着は駄目である」。
【雲取山山頂】での日の出前の待ち時間は、とても寒かったのだが、
何故か、このタイツを脱いでいるときは全く寒くは無かった。
【雲取山山頂】は、日の出を待つ人達が20人ほど居たが皆寒そうであった。
一瞬、朝焼けで東の空が赤く成りかかったが、すぐにガスがでて薄らいだ。
結局、日の出時刻を過ぎても陽は顔を出さなかった。残念。
山頂からの戻り道、林越しにようやく陽が差してきた、きょうも晴れである。
朝日を浴びたカラマツの紅葉が金色に輝き、とても美しい。
テントに戻り、湯を沸かし、先ずはコーヒーで一息ついて、
朝食のカップのきつねうどんを食べて体を温めた。
朝食後、テントを撤収して、9:00に出発。
食糧と持参したアルコールの分だけ荷物の重量は減ったのだが、
相変わらずの重荷であったが、充電できたせいか、帰りは軽快。
【ブナ坂】に到着した時点で迷わず【七つ石山山頂】を目指す。
中盤のジグザクの急登で二度ほど息があがってしまったが、
難なく登頂、振り返ると石尾根沿いのコースがはっきりと見え、
奥多摩小屋付近も確認、【雲取山山頂】近くの避難小屋も確認出来て感激。
【七つ石山山頂】からの下りは、何人も登山者とすれ違いながら、
一気に【七つ石小屋】まで降りて来られた。
この先、【堂所】付近までにはかなりの人数の登山者とすれ違い、
本日の登山者の多さに驚かされた。
やはり紅葉のポイントは、この付近が一番であった。
結局、下山中に何人の人とすれ違ったのだろうか、数知れず、
昼過ぎに登山口に着いたのだが、この時点でも二組の団体さんが
登って行った、この時間からどこまで行くのだろうか。
山頂までの往復時間は無理であろう、山荘や小屋泊まりであろうか。
本日の山荘・小屋は相当な賑わいであろう。
駐車場もかなりの混雑、道路にもはみ出している状態。
一日前に来られて、とてもラッキーであった。
とにかく、今回の山行目的はすべて達成出来て、
とても楽しい時間を過ごせたことに大いに感謝である。
#おまけ#
荷物の軽量化のために、今までのよりも500g程軽い軽量テントを購入、
フライシートが鮮やかな黄色のため、虫が寄って来るのは必至、
寒くなってからの専用として調達したので、今回が初使用であった。
結果は、この寒い時期でも黄色には虫がたくさん寄ってくる、
夏シーズンの使用は難しいように思われる。
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