権現岳目指すも強風の三ッ頭で撤退。


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,037m
- 下り
- 1,037m
コースタイム
天候 | 登山口は晴れ、微風、気温:摂氏1.5度。前三ッ頭手前から曇り、時々強風。 三ッ頭は暴風。 午後から雲が切れ始め下山時は快晴。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレは駐車場から天女山方面に少し歩いた所にあるようです。登山ポストは登山口を登ってすぐの所に設置されています。 登山口から標高1800mあたりまでは歩きやすい夏道ですが、このあたりから所々登山道に雪が付き始めます。2300m地点までは何とかノーアイゼンで登ったのですが、ここから先、前三ッ頭までは完全に凍結した急登となるのでアイゼンなしでは絶対に無理です。今後季節が進むにつれて積雪量が変化してくるので臨機応変に対応すべきでしょう。 前三ッ頭の雪は完全に凍結、さらに高度が上がるとその上に前日降った新雪が重なり、三ッ頭付近ではサラサラな新雪のためほとんどアイゼンが効きませんでした。それでも先行されたそれぞれ単独の3名の方たちがトレースを着けてくれていたので三ッ頭の稜線までは比較的楽に行けました。三ッ頭の三角点から先は新雪が膝上まで、一人でラッセルされた跡がありましたがそれも直ぐに途絶えました。 やはりあの強風の中、新雪を一人でラッセルなんて誰もしたくないですよね!って言うか無謀ですと私は考えましたが、人それぞれ気力と技量に差があるので自己責任で判断してよろしいのかと。 権現岳はあきらめ先行の方々に習い下山決定しました。 装備はハードシェルをはじめ冬山の装備は必須です。ピッケルはお守りとして持って行きましたがスパッツ同様使用する場面がありませんでした。ストックもスノーバスケットに換えた方がいいです。 本日のMeal(朝食分を含む) おにぎり : 2個 メンチカツ : 1個 スニッカーズ : 2本 ウィダーインゼリー: 2個 クラッカー : 1Pack コーヒー:今回はサーモスを使用、ダウンに包んで行けば6時間後も十分熱々を楽しめる。10時間位までOK。 緑茶500ml : 1本 水 500ml : 1本 アミノバイタルは今回も不使用。飲み物は必ずザックの中に、でないと凍ります。 |
写真
感想
今年3000m級最後の登山には紅葉の鳳凰三山をと考えて11月4日、青木鉱泉に向かいました。林道の緩やかなカーブを過ぎたところで道路ど真ん中に落石があり、車のオイルパンを損傷、山には登れずレッカー車で帰還するというなかなか出来無い事を経験しました。林道を走るバスや乗合タクシーのあの速度は理にかなったものでした。反省。さて車の修理も終わり、いざ行かん。でも11月ももう半ば、鳳凰三山の積雪はかなりなものが予想され却下、今年沢山の感動をくれた南アルプスの山々に会いに南八ッの権現岳にゆくことにしました。
天女山駐車場には06:40に到着。先着の車が4台、空いてます。誰もいません。冬山なので身支度にはじっくり時間を使い07:05スタート。天の河原で第一山人発見。デジタル一眼2台を三脚に据え南アルプスを撮影中のカメラマン。邪魔になるといけないので挨拶だけして私も甲斐駒を1ショット。
その後、前後だぁーれもいない静かな登山道を一人黙々と歩きます。よく一人で山に行って楽しいのか、とか危なくないのかとか聞かれますが、それは気心知れた友人同士と登れば楽しいでしょうし、また安心して歩けるのでしょう。でも一人だからこそ大自然とじっくり対峙出来るし、人との出会いもあります。ソロならではのいいところがある思います。安全面では自分のCapa.を自覚し絶対に無理をしないよう心がけています。話が横道にそれちゃいましたね。戻します。
前三ッ頭手前で第二山人に遭遇、三ッ頭で膝上までの積雪と強風で引き返してきたとのこと。今後天候も好転するかも知れないので行ける所までゆくことに。前三ッ頭直下の急登は一度解けた雪が凍っていてここでアイゼン装着しました。 前三ッ頭に到着するとものすごい風で汗ばんだ体温が急に奪われます。ここからハードシェルのフードを立てて着用しました。休憩中にまた単独の方が下山してきました。やはり同じ理由で下山してきた、一人でラッセルは無理とのこと。また行ける所まで歩きだし、三ッ頭直下で下山中の3人目のソロの方とお話しました。この方は三ッ頭から先に進んだのですが帰りのコルからの登り返しを考えると先に進む気になれなかったとのこと。ごもっともです。私もこの方にラッセルして頂いた所まで行ってみましたが相変わらずの強風と寒さと視界不良。撤退するのみでした。
天候不良と撤退といえば先日中国万里の長城で起きた遭難事故が記憶にまだ新しいところですが、このツアーを主催したAトラベル社は3年前にも大量死者を出した遭難事故と関わっていました。たたたまBookoffで「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」というその時の事故原因についの調査結果を纏めた本を見つけ読んでみましたが、非常に興味深く参考になりました。ツアーであるための参加者の力量の差の問題、ガイド同士、またガイドと参加者との不十分であった意思疎通、天候不良に対する対応、大量死につながった低体温症の段階的症状の説明と防止策、登山で消費するエネルギー量と摂取量との関係等々、参考になりました。自分自身、過去に蝶が岳から常念、三股まで大雨のなか食事も摂れず意識朦朧として下山、いわゆるシャリバテを経験していたため医学的見地からの説明はよく理解できました。
またまた話がそれましたが、前三つ頭で昼食を摂っているうちに南ア方面の展望が効くようになり、今年感動と思い出いっぱいくれた仙丈ヶ岳・北岳・甲斐駒ケ岳が顔を見せてくれました。心の中はありがとうで一杯になりました。
下山時の駐車場で登山カードの回収に来ておられた警官に今日の天女山登山口からの入山者は4名で全員三ッ頭で撤退、私が今日の最終下山者であることを告げ、今回の山行で会話したのはたった四人、しずか〜で、いい山行でした。
これから、来年の春山シーズンまでは近くの低山でしばらくの間トレーニングを兼ねハイキングを楽しみます。正月に那須には行くかもです。
権現岳、赤岳の山頂から望んだときに
険しい山肌が、とても魅力的でした。
一度登ってみたいと思ってますが
冬はとっても厳しい山ですね。
春以降に登りたいと思います。
春までは、僕も近場の山の、雪山ハイクが
メインです。でも3月に登った蓼科は
素晴らしかったので、同じころに
登れたらいいなと思ってます。
万里の長城の事故、これからさらに
調査が進むかと思いますが、僕も
少しだけ、長城を歩いたことがあるのですが
軽いハイキング感覚で歩けるのは
八達嶺周辺だけで、大半は完全に『登山』です。
そこを連日1日15kmくらい歩くというルートに
まず驚きますし、そのほかにも???な点ばかり
です。
より調査が進み、事の仔細が
正しく検証されるように
願ってる次第です。
oyabunさん、今晩は。
三ツ頭直下でお会いしたものです。
当日は上のお天気が悪く残念でした。
少しでも、権現や赤岳の姿が見れれば
満足できたのですが。。。
お互い遭難しないよう注意して登りましょう。
ではまた。
権現岳は天候が良ければ展望抜群であると思うのですが
今年6月に登った時も山頂からの展望は、ほとんど白でした。相性が良くないのかも
でも、ここはお花がとっても綺麗なので魅力的な山です。
北八ヶ岳にはまだ行ったことがないのですが、魅力的な山域のようですね。お花のシーズンに行ってみたいです。
遭難事故はしっかりした原因究明と対策をとって、繰り返し悲しいことが起きない様、望むばかりです。
じつは比較的近場で未だ行ったことのない日本百名山が
結構あるんですよ
komakiさん、綺麗な写真をいつもありがとうございます。では
kurikrui8さん こんばんは☽
ラッセルありがとうございました
最後に入山したのでおかげさまで楽に歩けました。
当日入山者が4名だけとは驚きですね!
そして皆単独とは
皆さんの行動、良識的でした。
今後も山を安全に楽しみましょう
ではまたお会いしたときにはよろしくお願いします。
お疲れ様でした。・・実は同日に編笠山か塔ノ岳かを検討していたのでしたが、いかんせん寝坊してしまい神保町行きとなった次第でした。南ハツに行けてたら同じ冬山風情を体感できたのでしょうけど、バイクだと早朝の路面凍結が厳しかったかもしれません。
またどこかでご一緒したいですね。
神保町で臨場感溢れる山行DVDなんぞを仕入れてしまいまして、バーチャル体験してワクワクしてます。
ヤマケイの「槍・穂高縦走」「西穂・奥穂縦走」。
最難関?ルートですが見る分には自由ですww
hatsuさん 今晩は
神保町は山好きにとってはたまりませんね!
ショップのぞきは自制心と一緒に行かないと散財してしまいそうで
hatsuさん、この勢いでいくと来年はジャン、大キレットやっつけてしまいそうですね。
先日の寒さの反動でヒレ酒を飲みすぎ、寒風吹きすさぶ中、将来を暗示するかの行動・徘徊をしてしまい風邪をひいてしまいました。
完治したら八丁尾根にでも行きませんか
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