燕岳（中房温泉から）

2012年11月24日(土) [日帰り]

• GPS: 07:55
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,651m
• 下り: 1,663m

コースタイム

（2:00 自宅を車で出発 - 6:30 中房温泉第1駐車場に到着）
[入山準備] - 7:00 登山開始 - 9:20 合戦小屋 - 10:30 燕山荘 - 11:15 燕岳山頂 - 11:50 下山開始 - 14:20 下山 [帰宅準備]
（15:00 中房温泉第1駐車場を車で出発 - 19:00 自宅に到着）

天候

天気予報では、曇りのち晴れ。標高3,000mでの風は15m/s程度、-10度ってことだったのでまぁ、大丈夫だろうと思い前日の夜行くことに決めました。中房温泉に着くとどんより雲でチラチラ雪が降っており、大丈夫かぁ。。。と思いながらも駐車場に到着。すれにかなりの台数の車があり、同じように不安そうに空を見上げ準備する方が多かったです。

山の神様に祈ったのが通じたのか、登り始めて1時間半ほど経過した8:00頃だんだん空が明るくなってきました。予報撮り9:00には晴れ、そのあとは快晴になりました。森林限界に達するまでは無風状態。森林限界に出ても大した風はありませんでした。燕山荘に到達するとさすがに風はありましたが、10m/sもなかったと思います。燕山荘から燕岳山頂までは、さすがに帽子かぶってフードしないと寒かったです。でもバクラバをするほどではありませんでした。気温も-7度程度でした。
おそらくなんですが、この時期にしては最高のコンディションだったと思います。多くの登山者が来ていましたので本当に良かったです。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

桶川北本I.C.より圏央道に入り、鶴ヶ島JCTから関越道を新潟方面に。藤岡JCTから上信越自動車道、更埴JCTから長野自動車道と乗り継ぎ、安曇野I.C.で降りて県道を経て国道147号線を大紙線 有明駅手前の北穂高（交差点）左折して県道25号線に入ります。そのまま道なりに327号線に入り、山道を登り突き当たると中房温泉です。
中房温泉の600m下に登山者用無料駐車場があり、3箇所で約120台が駐車可能です。但し、混雑期はおそらく駐車しきれないので注意が必要でしょう。先日の11月24日(土)でも、満車で路上駐車が何台もあったほど利用者が多いです。

コース状況／危険箇所等

初めての北アルプス。ヤマレコでレポを見て行きたくなった燕岳（2,763m）に。あの岳の燕ブレンドのあれですね。話によると、今週末は燕山荘も営業が終わり、中房温泉までの林道もゲートが閉まってしまうので今年最後の機会だとか。天気にもコンディションにも恵まれ、本当に行ってよかったです。山の神様ありがとう。

今回コースである燕岳への合戦尾根ルートは北アルプス三大急登と言われますが、登山ガイドや皆さまのレポの通り、鎖場・梯子やシビアな岩場・岩登り、トラバースなどはなく危険個所ありません（実際には1か所鎖場があるらしいが気が付きません）。唯一気をつける必要があるのは、森林限界に出た後の稜線上を歩く道が狭いので、すれ違いなどでうまくしないと踏み抜く（滑落とか落ちる危険はないです）程度です。全体的に安全に登山ができるコースだと思います。
標高差1,243mということですが、あまり険しく急登という印象もなく、普段2,000m〜2,500m級以上の山に登っている人でしたら特に難なく登れるのではないでしょうか。距離もコースタイムもそんなに長くないので日帰りも十分可能です。
休憩する場所も第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋、燕山荘と等間隔にちょうど良い距離間で存在するので理想的です。また、トイレも登山口の中房温泉登山口、合戦小屋、燕山荘と3か所にありますので充実しているほうでしょう。

今回山行したのは初冬の11月末で雪も充分ありましたが、リスク感じる個所もなく、確かに雪山と北アルプス入門によく紹介される山というのが良くわかります。天候とコンディションが良ければ（降雪・強風・吹雪などの悪天候でなければ）雪山を手軽に満喫できる印象でした。

写真

中房温泉 登山者用第一駐車場。11月も下旬なのに6:30で満車直前。

駐車場から600m先の中房温泉奥に登山口があります。すごく整備されたトイレと登山ポストがあり。

登山口から数分でこんな感じの積雪。第1ベンチでアイゼン付けました。

第2ベンチ。すっかり積雪も多く雪山状態。装備を整える人も多い。

登るとどんどん雪深くなっていきます。天気良くならないかなぁ。

8:00頃に空が明るくなってきました。山の神様ありがとう。

第3ベンチ。日が差してきてどんよりした山林の中も明るくなってきました。

富士見ベンチ。案内板の表示は違いますが燕山荘までの中間地点という感じ。

山林をまだまだ登ります。初冬なので雪が生まれたてで綺麗。

木々も少なく低くなり、稜線までもう少しの感触。空はすっかり快晴に。

合戦小屋に到着。皆さん休憩をしています。ここにはトイレがあります。

森林限界、稜線に出ました。トレースはしっかり。赤い旗でコースも明確。

左手にはこんなに綺麗に槍ヶ岳が見えました。まさしく日本のマッターホルン。

狭いと言われる稜線上のコース。すれ違いは気を使いますが危険はないです。

振り返ると素晴らしいコンディションと景観。もう帰りたくなくなります。

燕山荘に到着。今週末まで営業とのことで宿泊客も多く賑わってます。

燕山荘の玄関前に鎮座する石だるま。せっかくなんで頭をなでておく。

有名なイルカ岩。本当にイルカみたいで誰がやったか眼もあります。

振り返るとまた槍ヶ岳。岩との組み合わせで格好良かったので1枚。

燕岳の山容。あそこのピークに行ってきました。すごく格好のよい山です。

樹氷。今日は天気が良かったのでやや元気なくなってますがしっかり着いてました。

燕岳山頂へはこのように花崗岩が凍りついている場所をよじ登る個所も。

この岩を越えればその先に山頂。ゴールまでもう少しです。

山頂から槍ヶ岳、奥穂高岳、常念岳方面。岳都「北アルプス」の名だたる山々が並びます。

山頂から西に。野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳方面。何重にも重なる山々は北ならでは。

山頂から北に。餓鬼岳、唐沢岳、不動岳方面。遠く彼方には剣岳などが見えました。

燕岳の山頂カット。猫の額ほどの山頂なので自分撮り無理で頼みました。山頂標もこんなに小さい。

こんなになってしまって、すごく過酷な環境なんですね。

燕山荘を後にし帰路に。燕山荘に宿泊するんでしょう。どんどん人が登ってきます。

ああ、この素晴らしい山登りももうおしまい。帰り途は切ないです。

森林帯まで降りてきました。雲の中に入ってすごく幻想的。

第1ベンチまで下山。駐車場までもう少し。麓も天気が良いようです。

登山口に到着。事故なく山行を終わることができました。山の神様に感謝。

感想

taichi_n26

今回、北アルプスに初めて行きました。さすが岳都「北アルプス」。名だたる山々が重なるように存在するこの地は景観が素晴らしく、そしてなにか距離感やスケール感の印象がほかの地とは異なるように感じました。自宅からここまで来るのは距離も遠くアクセスも悪いので、時間とお金がかかり（往復で550kmの運転で交通費とガソリン代もばかになりません）そんなに来れないとは思います。でも機会があったら今度は夏に来たいです。

コメント

shirayu

山行お疲れ様でした！
天候にも恵まれ、雪の北アルプスを御満喫されたようで何よりです！

燕岳は登り易いうえに景色も抜群なのでとてもお気に入りです☆
この時期の燕岳は我々は今年で連続２年目ですが、毎年恒例になりそうです♪

京のスター

taichiさんお疲れ様。
冬の燕岳羨ましいなぁ！私も行きたいのですが、県道が11月いっぱいで通行止めになるんじゃなかったかな？

11月中無理なら何とか12月に行きたいです。taichiさんのレコ参考に計画練ってみます。

素晴らしい写真ありがとうございます

taichi_n26

コメントありがとうございます
shirayuさん
燕岳は最高でした。行って良かったです。アドバイス本当にありがとうございました！
また機会があれば、今度は人気の燕山荘の泊りで行きたいと思います。

HIDENORI-Tさん
shirayuさんに教えていただいたのですが、24年11月29日15:00に宮城ゲートが閉まってしまうみたいですね。
宮城ゲートから歩くとなると大変そうです。
いつもHIDENORI-Tさんの素晴らしい山行記録楽しみにしています。