大台ケ原・堂倉谷(下半分)
- GPS
- 10:01
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,376m
- 下り
- 956m
コースタイム
- 山行
- 2:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 2:20
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 10:00
天候 | 8/8はれ 8/9はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
30m無名滝、2m×2、奥七つ釜手前、堰堤 4か所にロープが設置してあった。 谷中のルーファイは要るがさほど難しくはない コースタイムゆっくりは沢登り区間を普通に登山道登ったという計算でやってるのかな |
写真
感想
今年の夏は北アルプスに行っても全然楽しくなさそうなので8月は大台ケ原に入り浸ることとした。というわけで長年の憧れだった堂倉谷、とりあえず下部(堂倉滝〜林道)だけでもトライしてみることに。2週連続で延々バイクを飛ばして再び大台ケ原に降り立った。
<1日目>
前回は踏まなかった日出ヶ岳のPを目指す。短パン半ズボンの軽装ハイカーに交じってごつい沢ザックを背負って登るのは本当に居心地わるいので高速で通過。大杉谷へと歩みを進める。
粟谷小屋までへの道は快晴で気持ちいい尾根道で、植生の変化に目を向けつつ前回シオカラ谷の反省から飛ばしすぎないようにして下る。しかし部分的に急降下もあり、明日これ登るんだよな……と思うとアレだがまあ気にしないことにする。
分岐で谷沿い道を選択し林道に躍り出るとすぐに粟谷小屋。なんと一人で一部屋使える贅沢仕様。林道散策したり食堂においてある本読んだりまったりのんびり。大台ケ原開山の古川嵩氏に関する本が面白かった。晩御飯も(山小屋の食事は実は初体験なのだが、想像をはるかに超える)贅沢なもので粟谷小屋大満足。次来た時もぜひ泊まりたいと思えるとこだった。
<2日目・堂倉谷>
朝ごはん5時。山で食べるTKGはうまいという発見があった。5時40分、小屋出発。まずは堂倉滝まで400m下る。脚力温存脚力温存と唱えつつ下るも結局コースタイム2/3程度で下ってしまった。堂倉滝はまだ夜のとばりが明けきっていなかった。
二つ目の吊り橋根元から作業道へ。この登りで早くも脚力に不安を覚えるがなんとか通過。モノラック脇のロープからガレガレルンゼを下って谷に降り立った。最悪非常時にはなんとか這い登れそうな程度で、退路があるので一安心。
いよいよ憧れの堂倉谷に降り立ったが、岩がアホほど滑る。堂倉滝落ち口に近寄って滑って落ちようもんならお笑い種なのでおとなしく上流へ向かう。早くも7m+30mが見えていて、いきなりの見どころ。7mをちょっと泳いで左岸水際を登り30mを右岸高巻き。ご丁寧にトラロープ付き(要らんでしょ)。
滑りやすい谷を進み、大釜を泳いだりして進むと谷がゴーロになる。水際を進んだり左岸をコソコソ進んだりしてると谷が曲がる地点でゴーロが終わり10m斜滝が現れる。ひととおり眺めた後、定番の左岸登りといくが残置がないと厳しかった。残置の次の一歩も滑りやすい岩の中で置き場が難しく、はたから見るとずいぶん情けない登り方をしてしまったように思う……またちょっとゴーロを進むと前方が開けてアザミ谷出合。こりゃ理想の宿泊地ですね。次回はここで泊まってまったりしたいです。
アザミ谷出合の巨岩は左岸から越して間もなく奥七ツ釜の前衛ゴルジュ。こういうとこを直登する沢はまだ自分には無理だろうが、ここは見た目によらず左岸から容易に巻き。他に降りる地点にはまたまたご丁寧にトラロープ。この谷に来る人にこのロープはいるのかなあ……と思いつつ谷に降り立つと先には奥七ツ釜がそびえる。ド逆光だったので30分ほど粘って大休憩兼写真撮影、遡行再開。すぐ上に15m斜滝が聳え立ち見どころの濃度が高い。泳いで左岸側から登り始めたが乾いた岩はとてもスリッピーで結局真ん中の水流のとこのが滑らないということで結局中央突破してしまった。この上は小ゴーロと釜が連続する。泳いで這い登って突破を強いられる小滝があったり、さきの斜滝上は消化試合の河原だと思っていたので予想外にてこずってアワワワ……となったが無事堰堤を迎えて堂倉谷を脱出した。
<2日目・帰路>
営林署の廃屋を眺めたり、今回はいかなかった堂倉谷上流を眺めたり、道端の湧水で給水したり、謎のトンネル?を発見したりしながら林道を粟谷小屋へ。登山道本線に復帰してそのまま登ってもいいのだが、粟谷小屋の方がソロ沢登りということで心配してらしたのと、ウ……が出たがってるのでトイレを借りたくて粟谷小屋まで200m程度足を延ばす。堂倉谷を共に遡行したウ……をひり出して沢装備を解いていたら、小屋の方に冷えた麦茶を出していただいた。地下暮らしのカイジばりの勢いで飲み干していよいよ登り返しにかかる(粟谷小屋の方、本当にありがとうございました美味しかったです。)
登り返しは勝手に「小屋〜1260分岐」「1260分岐〜1410トラバース」「1410トラバース〜ミネコシ」「ミネコシ〜日出ヶ岳」の4区間に分けた。1区間目は快調に通過するも2区間目で汗だくになりここで大休止。ミネコシまではまたそこそこのぺースで通過したが最後の登りがいかにもしんどく、トータルではコースタイムと同じくらいの時間となってしまった。沢の帰りは水を吸った沢装備が……重い!!!!
しかしあくまで通過点でしかなかった初日の日出ヶ岳と異なり、帰路最後の登りを突破しての日出ヶ岳はなかなか達成感があったのでした。
このあとはひたすら下り坂と水平道を無心で駆け抜け駐車場にたどり着き、愛車に1日ぶりに再会したのであった……
フリーソロということもあり、滑りやすい谷の登攀要素が強い上流をパスしたが、自分的には沢登りは「最後まで詰められる」というのが理想だと思っているので、いずれパートナーとロープ技術を獲得したら今度は宮川ダムのほうから日出ヶ岳まで抜けてみたいもの……
しかし、1ヶ月に35日雨が降るという大台ヶ原にあって、前回のシオカラ谷含め3日で雨どころか全部快晴というのは奇跡ね。感謝感謝。
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