天狗岳(3回目)〜夏沢峠〜硫黄岳(3回目)
- GPS
- 12:01
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,432m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 3:09
- 合計
- 12:01
天候 | 快晴のち時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○滑落の危険性があるのは白砂新道の分岐から東天狗岳の山頂に至る途中にある岩場ぐらい。注意すればまったく問題なし。 ○樹林帯の中の登山道は北八ヶ岳ほど大きな岩がゴロゴロしていないが、それなりに岩がゴロゴロしているところはあって歩きにくい。赤岩の頭からオーレン小屋の間の上部は急坂で岩が多く、歩きにくい。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ガスコンロ
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感想
2020年08月17日(月) 【天狗岳〜夏沢峠〜硫黄岳】
今年の夏休みは5日間だった。2日目の14日は八ヶ岳の編笠山から権現岳を歩いた。17日にもう1回ほかの山を歩いて夏山の思い出を増やそうと上越国境の山を考えていたが、新潟の天気予報が悪い影響か、上越国境の予報もややはっきりしない予報だった。八ヶ岳の予報は良かったので、3日前に歩いたばかりだが、ヤマレコの山行記録を読んでいて、大好きなトウヤクリンドウを見に行たくなったこともあって、天狗岳に出かけることにした。
天狗岳は北側と西側から登ったことがあるので、今回は南側から主稜線をたどって行くことにしたが、ピストンだけではつまらないので硫黄岳を加えて、夏沢鉱泉を起点とした周回コースとした。足の速くない私にとってはロングコースになるが、訓練と経験を積むことを考えて決めた。
超悪路の未舗装林道を超ゆっくり走らせて、桜平(上)の駐車場に着いたのは、朝4時過ぎだったろうか。上段には幸いまだ2,3台は置けるスペースがあったので車を滑り込ませた。
準備を済ませて4時前に駐車場を出て、車道を30分ほど歩くと夏沢鉱泉に着いた。ここは2011年3月に広島の山友sarushippoさんと冬の硫黄岳を登ったときに泊まったので、その時の懐かしいエピソードが蘇ってくる。
夏沢鉱泉から鳴岩川の沢音を聞きながら山道に進むとオーレン小屋に着いた。ここから本格的な登りになるのでパンで腹ごしらえを済ませた。箕冠山まで地形図どおり針葉樹の森を野鳥のさえずりを聞きながらダラダラと登っていった。
樹林に囲まれた箕冠山の山頂から根石岳に向けて少し下ると、直ぐに樹林帯が終わって根石岳との砂礫の鞍部に着いた。樹木がまったくないので一気に視界が広がった。
根石小屋を少しだけ見てから根石岳へ向かう。ほんの少しの登りで根石岳の山頂に着いた。3日前の編笠山の山頂と同じように強風が吹いていて寒かったが、360度の大展望を確認していると、あっと言う間に予定の休憩時間をオーバーしていた。
登山者が少なくなったところで、東天狗岳との鞍部に向けて下っていくと、登山道の脇に大好きなトウヤクリンドウを見つけた。何十年振りに見るのだろうかとても清楚で可愛らしい。白砂新道の分岐のある鞍部から東天狗岳に向けて高山らしい真っ白な砂礫地とハイマツと岩場の稜線を登ると東天狗岳の山頂に着いた。
岩場の山頂からは360度の大展望が広がっていた。アルプス方面の展望は西天狗岳に任せて、東側から北側にかけての展望を楽しんだ。奥秩父、西上州、浅間山、頚城の山々が確認できた。上越国境や日光の山も見えているのだろうがそこまではわからない。
西天狗岳へはいったん鞍部まで下って登り返す。若い頃は今より体力・気力がなくて、初めて天狗岳に来たとき、西天狗岳まで行かなかったものだ。赤茶けた土と岩場を登るとハイマツに囲まれた広い西天狗岳の山頂に着いた。
南八ヶ岳が真正面に見える山頂の南側に陣取ってランチを撮りながら大展望を楽しんだ。後立山連峰、剣立山連峰、槍穂高連峰、それらの手前に美ヶ原と霧ヶ峰、そして乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、南アルプスが手に取るように見えた。
このまま大展望をずっと見ていたかったが、硫黄岳まで縦走するので、ランチを終えるとすぐに片付けを済ませて、来た道を戻ることにした。陽が高くなり、風も弱くなって暑くなってきたので根石岳から着ていた雨具を脱ぐことにした。
東天狗岳では西上州の荒船山を確認できたのが嬉しかった。これだけクリアに見えていれば西上州に詳しい人ならもっと山名を同定できるだろう。
根石岳の下りでは鞍部近くで行きに気づかなかった終りかけのコマクサを見つけた。恥ずかしながら今回の山行を計画するまで、ここにコマクサの群落があることを知らなかった。
盛夏の日差しに照らされながら、箕冠山を再び踏んでから夏沢峠に着いたのは13時前だった。目の前には硫黄岳の爆裂火口が迫力ある眺めを見せてくれていた。時々雲が通りすぎるものの、雷雨の可能性はなさそうだし、陽も長い時期なので、予定どおり硫黄岳を登ることにした。
夏沢峠を出て樹林帯を抜けるとつづら折りの登りになる。大きな岩を右から廻りこむと硫黄岳の山頂まで続く斜面と山頂が見えた。石だらけでガラガラの登山道を登っていくと、登山道の脇にトウヤクリンドウを見つけた。硫黄岳にも咲いているなんて思ってもいなかった。1時間ほどの登りでとても広い硫黄岳の山頂に着いた。雲も多くなり、また風が強くなって少し寒くなっていた。時間が遅いせいか山頂にいる人は少ないが、登頂記念写真を撮ってもらった。
本日最後の360度の展望を楽しんでから、赤岩の頭に向けて下った。遅い時間だがまだまだ硫黄岳の山頂に登っていく登山者とすれ違った。赤岩の頭で本日最後の南八ヶ岳の眺めを楽しんでからオーレン小屋に向けて下った。岩が多い急坂で歩きにくかったが、傾斜が緩んでくると美しい針葉樹の森が広がっていた。
オーレン小屋と夏沢鉱泉を経て桜平(上)の駐車場まで戻ると、上段には車は3台しか残っていなかった。着替えを済ませてから、また未舗装の超悪路をのろのろと走らせて家路に着いた。諏訪南ICに向かう八ヶ岳エコーラインからは夕日でシルエットになった甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山や夕日に山頂部が赤くなった南八ヶ岳が見えていた。
※この山行記録は2020年8月22日 59歳時に作成しました。
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