硫黄岳
- GPS
- 28:44
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,302m
- 下り
- 1,307m
コースタイム
10:45 美濃戸口
11:40 美濃戸山荘
15:14 赤岳鉱泉
2012.12.09
08:30 赤岳鉱泉
10:08 赤岩の頭
10:34 硫黄岳
11:37 赤岳鉱泉
15:14 美濃戸口
天候 | 2012.12.08 雪 2012.12.09 雪後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
09:35 美濃戸口行きバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口から積雪あり。 北沢:もっさりと新雪。不安なら要アイゼン。 赤岳鉱泉〜赤岩の頭:新雪 赤岩の頭直下:まだ夏道のルートが使える。 オーレン小屋分岐の標識から先はクラストしたミックスで、ガスっている場合はルートに注意。トレースはほとんど残らないんで不安があるなら引き返した方が良いと思われる。 |
写真
感想
雪山装備を揃えつつある友達が雪上テント泊したいと言ってきたんで、テントを担ぐ練習も兼ねてちょっときつめの山行に行ってきた。
茅野に着いた時は青空も見えていたため期待したが、現実は完全な冬山を体験することになった。
2012.12.08
10:40 美濃戸口出発。既に降雪しており、晴れ間は期待できそうにない。
12:00 美濃戸山荘到着。行動食で補給し、いざ北沢へ。雪が積もってるねぇ。
15:14 ひたすら真っ白な北沢を歩いて赤岳鉱泉に到着。友達のアイゼンワークも特に問題はなさそうだ。
テント泊装備で来たが、降雪と気温とあまりにも条件が悪そうなんで小屋泊に変更した。いくらなんでもいきなり−20℃は過酷だろう。
17:00 夕飯はパックのおでんと餅だ。小屋の夕飯は分厚い和牛?の鉄板焼きのようで、素晴らしく美味そうだった。う、羨ましくなんかないんだからね。
食後の酒はラムと角砂糖とバターで『ホット・バタード・ラム』。これは美味かった。
今後も採用だな。ラムはバカルディの151プルーフだから少ない量でも素敵な味わい。
19:30 大部屋は暖房が効いてたんで油断したが、夜半には寒くなり、何度か目を覚ます。でも装備凍結の心配がないなんて、VIPにもほどがある。
2012.12.09
06:13 予定より1時間遅れで起床。寒かったし、時間あるんで問題なしだ。
自炊室に行って朝飯の準備に取り掛かる。ホットサンドプレートに具材をセットして焼き始める。重い鉄製だが、やはり美味いな。美味いが重い。ちなみに淹れたてのコーヒーは文句なしに美味かった。
08:30 準備完了後、硫黄岳へ向けて出発。−14℃くらいか。粉雪舞う空を見上げる。晴れ間の兆しは、残念ながらない。
3月に大雪降った直後と似たような感じだった。何もかもが真っ白で、美しい。
ゆっくりと、確実に高度を上げる。友達も問題なく付いてきている。優秀だ。
09:40 森林限界を越える前にフルーツケーキと白湯で補給。五臓六腑に染みわたるわ。
手足の指先の状態を確認し、いざ、森林限界を突破だ。
10:08 赤岩の頭へは夏道のルートが使えたんで意外とあっさり稜線に出た。雪が多くなるとここは直登になるんで疲れるんだよなぁ。
風は強いし、真っ白だが視界は20mはありそうだ。友達に確認し、とりあえず行ける所まで進むことにする。
10:12 オーレン小屋への分岐標識あたりで撮影しているパーティーと挨拶する。ここで引き返すそうだ。さっき樹林帯ですれ違ったパーティーも稜線まで上がって降りてきたとか。
ワクワクするね。ぞくぞくするね。友達の状態を確認する。大丈夫なようだ。
ケルンの右側はトレース見えず、左側を回る。右側は多分、埋まるような素敵な状態だ。
そしてここから先は楽しいミックスのご登場だ。友達のアイゼンワークを確認しつつ前へ進む。どんだけポテンシャル高いんだか。
途中まで付いてきたお兄さんの姿が見えなくなった。引き返したのかな?
最後の岩場は直登しようとしたがルートが見えず、右側の夏道に入る。
やはりトレースはない。けど3月に比べて積雪量は少なく、岩が結構出てる。
トラバースさえ越えれば問題なく越えられる。右側は、相変わらず素敵な斜面だ。
友達も大丈夫な事を確認して最後の登りを越える。
10:34 着いたぞ!硫黄岳山頂だ!
真っ白だがとにかく石室を目指す。右足の指先がヤバい事になってきた。一刻も早く安全地帯に降りたい。友達のモンブランは大丈夫なようだ。羨ましい。
硫黄岳山頂標識まで歩こうとは思わなかった。たかが20m程度だが、この状況はよろしくない。記念撮影してさっさと下山だ。
登りは追い風だったんで降りは必然的に向かい風になる。サングラスの俺はエライ目にあった。やっぱ密閉型のゴーグル買うかこのサングラス改造するか。
とりあえずケルンまでは特に問題なく降りれた。3月に一度ルート見失ってるんで、叩き込んである。問題ない。
そこから少し進んで赤岩の頭への標識を視認した時、直進してしまった。
サングラス外していれば見えただろうけど、偏光強すぎて風紋をトレースと勘違い。
一気に股下まで埋まるも、標識見えてるし先に進む。
が、あまりにも埋まり過ぎて初めてピッケルを平らにして雪を崩しながら進む事態に。
うーん。これはこれで楽しいが、こんなんだっけ?
せっかくだし、ツボ足の練習してたら一気に腰上まで埋まった。もがいたが進まず。
雪の中でヒャッハ−してると後をついてきた友達が左側にトレースがあると教えてくれた。ゴーグルだと見えたらしい。さすがゴーグル。ってか、目的見えてもちゃんとルート確認すべきだった…
前方に進むのをあっさり諦め、左のトレースに逃げる。ワカンないと無理だよあれは。
とにかく赤岩の頭への標識に辿り着き、いた人と挨拶と軽く状況を話してさっさと下山。
これ以上いたら指先がマズイでやんす。樹林帯まで降りてからはささーっと赤岳鉱泉まで降りて、コーヒー飲んでパッキングして美濃戸口まで下山した。
今回の硫黄岳は結構な状況だったけど、特に問題なく付いて来れる友達だったんで登頂できたと思う。弱音が少しでも出たら直ちに下山する気でいた。
ミックスでのアイゼンワークも、初めてとは思えないほど安定していた。
これなら、赤岳も行けるだろう。
この前歩いたwacklessとも充分歩けるポテンシャルがありそうだ。
例の女の子?
先週の硫黄岳行けたとは相当強いじゃないですか??
僕は蓼科にいましたが、たぶん硫黄の方が風はつよかったんじゃないかね〜。
山頂看板までいけなくても、あの岩のトラバースをこえたらもう山頂だし。
2人ともおつかれさん☆
そうだよ。いやー楽しめたわ。
あの時の山頂直下と同じ場所から同じように動画撮ってたけど、やっぱまだ全体的な雪の量は少ないね。
次は晴れてるときに山頂踏みたいもんだ。
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