鍋割山バリバリ(寄コシバ沢左岸尾根〜地蔵崩+清兵衛沢右岸尾根)


- GPS
- 05:45
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 857m
- 下り
- 860m
コースタイム
07:40 釜場平
08:00 寄コシバ沢左岸尾根取付
09:10 地蔵崩の草原
09:20 鍋割南陵登山道(頂上直下プラトー)
09:25 鍋割山頂 10:40
10:50 鍋割南陵登山道(緊急9番道標 標高1140m)
12:05 寄沢出会(標高620m砂防ダム上)
12:45 寄大橋
天候 | 快晴 風弱し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
寄大橋〜湯花楽〜東名秦野中井IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
【往路】 寄大橋〜寄コシバ沢左岸尾根取付(登山道) : 初級者以外危険なし 寄コシバ沢左岸尾根取付〜地蔵崩(VR) : 三点支持で60度斜面登れるスキルない方にとッテは大変危険。初級者だけで行くのは遭難(進めず戻れず)の危険あり。 地蔵崩〜鍋割山頂(VR〜登山道) : 危険なし 【復路】 鍋割山頂〜鍋割南陵登山道緊急9番道標(標高1140m)(登山道) : 危険なし 鍋割南陵登山道緊急9番道標〜寄沢出会(標高620m砂防ダム上)(VR) : ヤセ尾根、支尾根、ザレ尾根、急勾配で危険。 |
写真
感想
ニゴイチ(2万5千分の一地図)をみて、前から気になっていたルートを歩いてみた。
それは、寄〜雨山峠の、寄コシバ沢出会直前の尾根から取り付いて鍋割山頂上付近まで崩落地ギリギリに登るルートなのであった。
ニゴイチ見る限り、スンナリ行けそうな感じだけれど、どん詰まりで撤退の時のことを考え、一応ザイル、ハーネス、8環、シャントをもって出かける。
釜場平で、今日の腰、膝の可動域と疼痛の確認のため、登山道を外れて尾根を直登する。やがて上のところで巻いてきた登山道と合流するはずだ。
おお、今日の諸関節はなかなか良い状態なのが確認できたので、登山道で鍋割山頂まで行くという軟弱な苦行回避コースを選ぶことなく、当初の計画どおりに尾根に取り付く。
最初はwelcomeだが、少しするとなかなか厄介な登りになっていく。
巨大ザレ場の右縁(左岸)にでた。
ニゴイチによると、標高1040mのところが上端になっていて、その上から沢の右岸にトラバースできるようになっている。
ところが現実はそうはいかない。地図上に表現されている巨大ザレ場の上の崖の部分が丸々崩落しており、1140mの崩落地上端から下の巨大ザレ場まで連続して落ちてしまっているのだ。
ザレ場をトラバースしたところで、地図上では崖の上で合流することがわかっているので、渡らずそのまま右縁を登る。
三点支持で抜ける根っこや浮岩を厳しく弁別しながら急勾配を登って行くと、大きな一枚岩の斜面で滑りそうなところに出た。ファイヴテン履いてくればそのまま上がったが、さすがに右に回避。小ザレ場トラバースして植林杉林の中へ。
急なのでジグザグ登り、崩落上端に出る。身を乗り出すが恐ろしい。
更に登ると、明るいブナ林にでた。傾斜も緩まり良い感じ。すぐ先で草原にでる。
他のバリでは草原に名前がつくことがある。例えば「マルガヤの草原」や源次郎尾根の「上の草原」「下の草原」。
鍋割山頂直下のプラトーの凸部をピークとする尾根の草原なので、「鍋割Sub-Peak草原」かな?などと考えながら歩を進めると山頂。
草野さんはまだ到着されておらず、しばし写真を撮ったりして時間を過ごす。
9:30頃草野さん著着。
小屋の中で営業準備されている時に色々とお話をする。
その中で、例の草原の辺りは、昔の地図では「地蔵崩」と書かれていたことを教えて頂く。
さっそく例の草原は「地蔵崩の草原」と勝手に命名。
また、寄沢の支沢に清兵衛沢というのがあり、落差60mの清兵衛滝が落ちていることを教わる。
草野さんが見に行ったのは20年前のことというが、地図上でこの辺り、と言われたところを目指し、下りは緊急9番標識の、1140mから右に降ることと決定。
実際に尾根を降りてみると、ヤセているはザレているは急勾配だはで、決して勧められる下降路ではないのは明らか。そんな中、左右の谷の水音に注意を寄せて下ったが、残念ながら清兵衛の滝はお目にかからなかった。
今度、登りで確認するしか無いな。と思った次第。
寄大橋の駐車場に着いたが、そこから見える鍋割西斜面に、今日登ってきた巨大ザレ場、大崩落地、横の杉林(植林)、地蔵崩の草原が、くっきりと見えていた。
今度は清兵衛の滝、清兵衛沢をリサーチしようと思う。
ドキドキしながら読ませていただきました
なかなかスリルを感じるルートですね。
清兵衛の滝のリサーチ、楽しみにしておりますが
どうぞお気を付けて行かれてください。
草野さんも今は山荘の運営で手一杯という感じでしょうか。
近場であってもどこかに足を運んだりも難しくなってきていますね。
navecatさん、こんばんは。
実は翌日、清兵衛の滝探検に行って来ました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-252310.html
結論から言うと、前日下降した尾根の末端から右俣を攻めるとものの5分で大滝がお出ましになります。
尾根の左側に滝があったことになりますが、落差60mの割りには四段になっていてややナメているため、豪快な水の音がしていなかったのです。
2月頃にはバッチリ氷瀑の写真が撮れるかもしれません。
草野さんのお話では、行ってみたのが何せ20年前とのことです。やはり、ウィークデイも週末の鍋焼き大戦争の準備のため忙殺されているご様子です。
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