根尾明神山:明神洞は圧倒的なゴルジュ



- GPS
- 09:47
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,262m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 9:47
天候 | 晴れのち下山後雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車地から林道終点まで往復1時間45分ほどアルバイト |
コース状況/ 危険箇所等 |
明神滝が核心 右岸、左岸とも巻きは厳しい 滝の右手を直登 単独では危険なので絶対ダメ、ハーケンが2個残っており、そこで中間支点を確保できた |
その他周辺情報 | 谷汲温泉 600円 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
レインウェア(ノースフェイスレインテックスフライト)
日よけ帽子(カブー)
渓流シューズ(カモシカ渓流保温タビ)
スパッツ(キャラバンケイリュウスパッツ)
ザック(マウンテンハードウェアスクランブラーRT35アウトドライ)
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ(ペツルアクティック)
GPS
ファーストエイドキット
スマホ
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ハーネス(ロックエンパイアアルペンライト)
ヘルメット(クライミングテクノロジーイクリプス)
確保器(BD ATC-XP)
確保器(BDスーパーエイト)
ロックカラビナ(BDロックロックスクリューゲート)
ロックカラビナ(BDグリッドロックスクリューゲート)
ロックカラビナ(BDナイトロンスクリューゲート)
ロックカラビナ(ロックテリクステトンクイックロック)
ロックカラビナ(ロックテリクスユタスクリュー)
カラビナ(BDフードワイヤ)
カラビナ(BDポジトロン)
クイックドロー(BDホットワイヤー)
オープンスリング(ロックエンパイア16mm×60mm)
オープンスリング(ロックエンパイア25mm×150mm)
補助ロープ(8.0mm×30m)
ダイニーマスリング(ロックエンパイア10mm×120mm)
ナッツ(BDストッパーセット5〜11)
ナッツキー(ワイルドカントリープロキー)
ゴルジュハンマー(ロックテリクスゴルジュライト)
アプローチシューズ(ノースフェイスウルトラエクイティー)
ココヘリ
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感想
以前maasuke1さんから「ここはいいですよ、是非一度は行ってみてください」と教えられた根尾の明神洞。単独では無理だろうとチャンスをうかがっていたが、ようやくその時が来た。N田さんを誘って出かけてみた。
上大須ダムから先はバリケードがあり、鍵はかかっていなかったので入ることもできたのだが、気が引けてその手前の駐車場をお借りして林道を歩き出す。
1時間弱の余分な歩みから東河内谷の河原へ降り立ちしばらくで明神洞入口のF1が見えた。
釜を持ち合わせた立派な滝なのだが、その釜はコンクリートでできていた。マジですか?(笑)
古ぼけた鉄製歩道が朽ちており、美濃でよく見る過去の遺産だ。
まずはいきなり泳いで取り付く。その先を進むと本日の核心明神滝だ。
20mはあろう圧倒的な滝。両岸は切り立っており、巻くこと自体厳しい。しかし直登も難しそう。左岸を巻いていけるか試してみたが、ダメだ。戻るだけでも大変でロープで懸垂下降した。
次に中間支点をどうするか悩んで左岸側の木にロープを掛けて支点にできないかゴルジュハンマーを錘にして投げてみるが届かない。ここまでかなりの時間を浪費している。まさかこんなところで敗退か?
ここを巻くのであれば右岸との記録があったが、頑張って左岸側からシャワーを浴びて登るしかないと腹を括って様子を伺いにシャワーのところまで観察に行くとハーケンが残っていた。ハンマーで増し打ちしてみるとしっかり効いている。ラッキー!!とヌンチャク(クイックドロー)を掛けてランニングビレーが取れた。(ハーケンは近くにもう1個あった)
そして、空身でリードする。N田さんには命を預けましたよと気合いを入れる。
ビレーにロープを掛け、シャワーに突入。以外にもガバがある。しっかり手が掛かり安心し、何とか乗り越えて登り切った。やったやりました!落ち口にもアンカーが構築されており、セルフビレイを取って二人のザックを引き上げる。
最後にN田さんを確保して登ってもらい、本日の核心を突破した。
後はここが美濃?と思わせる圧倒的なゴルジュとナメを堪能し、かなりの時間を浪費してしまったが、予定通り明神山を目指して周回ルートを取る。
道中、ナメ床らしきところに砂利が混じり土砂の流出や崩落があったものと思われ今年の集中豪雨の余波かもしれない。
稜線までは美濃名物の藪漕ぎを予想していたが、意外にも少しの藪漕ぎで稜線まで上がれた。稜線には薄いながらも踏み跡はあったが、稜線歩きも藪漕ぎ状態で山頂まで到達した。既に疲労困憊。暑さもたまらなく、脱水状態になりかける。でもこの日は大気が不安定で雷雨の予報が早々と出てたので、のんびりすることもなく、下降へと向かう。
当初は稜線を北の左門岳方面に進み、980の鞍部から東河内谷右股に進む予定であったが、稜線の踏み跡が全然分からなくなり、仕方がなく、GPSを頼りに藪の薄い谷筋から右股へ入った。これはこれで正解だったと思う。
東河内谷右股は全くと言っていい涸れた沢で本流に合流したところでもまだ流れは少なかった。そこまで出るとすぐに明神洞の入口が目の前。
火照った体と身の回りを洗い流すため、最初に入った釜に飛び込むと生き返った。
この時点ではまだ雨は降ってなかったが、遠くで雷の音が聞こえるようになった。
急いで帰り支度をし、林道を歩いて駐車地に向かう。駐車地手前でポツポツと雨が降ってきたが、大したことはなく、着替えて車を走らせたところで本降りになり、絶妙のタイミングで山行を終えることができた。
今回の沢は久し振りに感動を覚えた。
N田さんありがとうございました。お互いに段々とレベルが上がっていきますね。
また今度もよろしくお願いいたします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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記録が少ないルートは計画段階から想像が膨らみワクワクしますよね。
期待以上だったり、想定外があってビックリしたり、時にはガッカリだったり。
今回は期待以上の素晴らしい山行(沢行というのか?)だったのでしょうね。
また刺激的なレコを楽しみにしています。
こちらこそお疲れ様でした。
小津権現〜花房山いかがでしたか?
小津権現はJUNDrさんと沢から登ったことありますが、花房山はないので一度は訪れてみたいところですね。
明神洞は、一般の登山者では絶対にいけないところです。
今回行ってみて、いきなり敗退か?とびっくらポンでした。
単独では絶対に無理(死んでもいい人はいいですけど)、ビレイヤーがいて初めて進めるルートでした。
沢でもいろんな沢がありますが、経験と技術を磨いて安全な山行に努めたいと思います。
ktnさん、シビレますね(笑)・・・やりましたね!
記録を見ててチビリましたヨ
N田さんにもよろしくお伝えください。
昔その滝見に行ったことあります。
公園になってて遊歩道があって滝見台みたいなところまで行きました。25年位前だったかな?
まさかそんなとこ登られるなんて。
沢の奥が凄いんですね。
驚きました。
でも日頃遊んでくれるktn92さんの登攀姿ってイメージできないなあ。
そうそう、公園で遊歩道があって、明神滝の目の前に展望台みたいなところがあったようです。林道に広い駐車場が点々と残っていました。
朽ちて錆びれた遊歩道は確認できましたが、展望台は大きな滝を目の前にして登ることしか頭になく、確認することすら忘れてました。
あの滝を超えると別世界に変わります。
登攀もやるときゃやるよ(笑)
展望台は今も残ってますよ。
来月行くことになりました🎵
いいですね〜。
是非ご堪能ください!
yamaさんならサクッと登るでしょう
こんにちは。
明神を登られましたか。。選ばれし者のみに許される遡行だと思います。
私は修験者が過去に登っただろう右岸を単独で巻きました。簡単ではありませんが、藪漕ぎ(猛烈なイヌツゲ)の技術と懸垂が出来れば比較的楽に歩けます。左岸のオーバーハングは過去数人が挑戦していますが、成功者は皆、並のクライマーではありません。素人が「ちょっと登ってみようか」などは絶対に許されるものではありません。
奥美濃にはまだまだ知られざる秘境や滝がいっぱいあります。いちどホハレを越えてみて下さい。コビクラの銚子滝はわたし一押しの美瀑です。
なお、上大須ダム左岸の通行止めは5年ぐらい前からで、どうやらダム管理者は開通させる気がないように思います。わたしはいつもダムを渡って右岸から左門や明神に向かいます。こちらも一応通行止めですが、勝手にバリケードを開けて入って行きます。
こちらの明神滝の直登の記載を見て、トライしてみたいと思い、昨日、行ってきました。レコ共有有難うございました。
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